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世界最強の特殊部隊35

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特殊部隊とは、軍や警察の一般部隊とは遂行すべき任務と部隊の編制が異なる部隊の事です。

主に国家を脅かすテロリストからの攻撃から国民を守ること等を任務とし、高度に訓練された精鋭中の精鋭部隊です。

特殊部隊は、世界中で高まるテロ攻撃の脅威から国民を守るために、多くの国で組織されていますが、そのほとんどは機密事項であり詳細は明らかにされていません。

今回は世界最強の特殊部隊をご紹介します。

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特殊部隊の概要

特殊部隊は、少数精鋭を原則とし、優れた人材を選抜して組織されたものがほとんどです。その性質上、部隊の規模が小さくなるため独立の軍種や兵科として編成されることはほとんどなく、主に一個の部隊として編成されています。

特殊部隊には大きく下記の二種類があり、その性質が大きく異なり、人質や犯人、敵の扱いにも影響します。

  1. 治安組織(警察)に属する特殊部隊
    治安組織(警察)の特殊部隊は、人質は無事救出、犯人は逮捕(生かして拘束)が原則であり、射殺は最後の手段として存在します。発砲による抵抗抑止はその正当性や適法性が問われる場合もあります。
  2. 軍隊に属する特殊部隊
    軍の特殊部隊は任務の遂行が最重要事項です。ある程度の人質の死傷や、殺害を含めた敵の無力化も任務遂行の為には止むを得ないとみなされます。

それでは世界各国で組織されている最強の特殊部隊をご紹介していきましょう。

パキスタン

特殊勤務群SSG


SSG(Special Services Group:特殊勤務群)は、パキスタン陸軍に属する特殊部隊です。モットーは「俺は勇敢だ」で、8つの大隊で計5600人で組織されています。

1956年にアメリカ陸軍の支援の下に組織され、世界の特殊部隊の中においても、山岳地帯において最も実績と練度が高い特殊部隊の一つとされています。

SSGに所属するためには、非常に厳しい訓練をクリアしなければならず、新兵の約5%しかパキスタンSSGに入隊することはできません。

2001年のアメリカ同時多発テロ事件後のアフガニスタン戦争では、ウサマ・ビン・ラディンやアルカイダの掃討・殺害を目的に活動しました。

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イスラエル

サイェレット・マトカル


サイェレット・マトカルは、イスラエル国防軍の特殊部隊で、「ザ・ユニット」という愛称で呼ばれることもあります。

イギリス陸軍の特殊部隊・SASをモデルに組織され、カウンターテロリズム、偵察、ミリタリー・インテリジェンスを主な任務として戦場の敵陣地の戦略的偵察を真っ先に行う部隊です。

選抜により入隊が認められると18~19ヶ月にも及ぶ訓練が課せられます。

サイェレット・マトカルの名は、1970年代の2つのハイジャック事件の人質救出作戦(アイソトープ作戦、サンダーボルト作戦)の電撃的成功で世界中に有名になりました。

 

シャイェテット・13


シャイェテット・13は、イスラエル海軍に所属する特殊部隊で、主な任務は対テロ作戦、破壊工作、情報収集、船舶からの人質救出です。

新隊員の選考・訓練は20ヶ月にもおよび、イスラエル軍の特殊部隊の訓練の中でももっとも過酷なものの一つとされています。

イギリス海兵隊の特殊部隊・SBSをモデルに1949年に設立されました。第三次中東戦争では目覚ましい活躍を得られなかったものの、その後の消耗戦争ではサイェレット・マトカルと共にエジプト軍の基地を襲撃し、基地を破壊してエジプト兵を多数殺害するなどの活躍を果たしました。

シャイェテット・13の活動はイスラエル国防軍の中でも特に秘密性が高く、実行作戦の詳細は国家機密とされています。

 

シャルダグ


シャルダグは、1976年に編成されたイスラエル航空宇宙軍所属のコマンド部隊です。

1973年の第四次中東戦争の後、敵支配地域での航空攻撃の誘導(レーザー誘導)が重要視され、サイェレット・マトカル内に創設された専門部隊が前身となり、1981年に特殊部隊シャルダグとして独立しました。

隊員は選抜制で、入隊後はイスラエルの特殊部隊の中で最も長い20~22ヶ月の特殊訓練を受け配属されます。

他のイスラエル軍の特殊部隊に比べ潤沢な機材や武器を運用しているイスラエルでも最精鋭の特殊部隊の一つです。

 

南アフリカ

南アフリカ国防軍特殊部隊旅団


南アフリカ国防軍特殊部隊旅団(South African Special Forces Brigade)。通称レキ(Recces)は、ローデシア軍にて対反乱紛争に参加していた特殊部隊員らによって1972年に結成されました。

主な任務は偵察、テロ対策、戦闘時の捜索と救助、隠密行動などで、アパルトヘイト時代はナミビア、アンゴラ、モザンビークで敵対する黒人抵抗勢力やソビエト連邦やキューバなどから派遣される軍事顧問と戦い、アパルトヘイト後の1994年以降は中央アフリカ共和国やコンゴ共和国の紛争に参加し、コンゴで狙撃手が2,125mという世界第6位の長距離狙撃に成功しています。

隊員の選考は、一週間食糧と睡眠を絶つ。30kmを30kgの荷物を持って制限時間内で踏破するなど他国の特殊部隊と比べても厳しい試練が行われ、志願者のうち120人に1、2人ほどしか合格できず、誰一人合格できない場合もあるそうです。合格者は訓練で空挺、ブッシュクラフト、コンバットトラッキング、サバイバル、登山、狙撃、爆破、潜水、医療といった様々な戦闘技能を教え込まれます。

 

カナダ

JTF-2


統合タスクフォース2(JTF-2:Joint Task Force-2)とは、カナダ統合軍の特殊部隊です。

カナダ空挺連隊やプリンセス・パトリシア軽歩兵連隊といった精鋭部隊から隊員を集め、1993年に発足しました。主に対テロ作戦を任務としています。

ルワンダ内戦、アフガン戦争などに派遣されており、2017年5月イラクでは、当部隊隊員が国際テロ組織ISILの戦闘員に対して行った狙撃において、3540mの狙撃殺害最長記録を達成しました。

 

メキシコ

特殊作戦郡(GAFE)


特殊作戦群(GAFE)は、メキシコ陸軍の特殊部隊です。

1986 FIFAワールドカップを警備するために創設され、特殊武器や対テロ作戦についてフランスGIGNに訓練を受けました。さらに1990年代になると、アメリカやイスラエルの特殊部隊から対ゲリラ、対麻薬作戦のため対監視、奇襲、特殊戦などに関する訓練を受けました。

そして、GAFEはメキシコ麻薬戦争の任務に参加し、多数の麻薬組織幹部の確保に成功しており、メキシコ麻薬犯罪組織「ガルフ・カルテル」の幹部オシエル・カルデナス・ギリェンや、メキシコ最大の犯罪組織「シナロア・カルテル」の首領ハビエル・トレス・フェリクスを逮捕したことで知られています。

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ブラジル

特殊警察作戦大隊(BOPE)


特殊警察作戦大隊(Batalhao de Operacoes Policiais Especiais)は、ブラジルリオデジャネイロ州の軍警察に所属する特殊部隊であり、頭文字を取って「BOPE(ボッピ)」とも呼ばれています。

部隊特性上、BOPEは近接距離での作戦遂行等、市街戦に関する経験が豊富で、スラム街で重武装の麻薬ディーラーと衝突した際に備えて装甲戦闘車両隊とUH-1(戦闘ヘリ)を有するなど、従来の警官よりも強力な装備を有しています。

主な活動は、「汚職警官と麻薬組織との間で行われる取引きの摘発」「麻薬密売人が構築したバリケードの打破」「人命が脅かされる犯罪における射殺」「麻薬密売組織の根絶」「抗争で負傷した警察官・民間人の救出」「監禁または銃撃で危険に晒されている警察官・民間人の救出」などです。

 

オーストラリア

特殊空挺連隊(SASR)


特殊空挺連隊(SASR:Special Air Service Regiment)はオーストラリア陸軍に属する特殊部隊です。

1957年に英SASの「Who Dares Wins(大胆に勝つ)」というモットーをモデルに設立され、オーストラリア西部パース郊外のキャンベル・バラックス軍事基地を拠点としています。

4つの戦隊とサポート部隊の総勢700人以上で構成され、対テロ、反乱鎮圧、情報収集、直接行動、偵察・強襲などを任務とし、ベトナム、ソマリア、東ティモール、イラク、アフガニスタンなど多くの紛争に参加しています。

SASRはオーストラリア軍の入隊試験の中でも最も厳しいものとされ、候補者には4つの厳しい試験が課され、最終的に10%~30%に絞られます。SASR隊員は優れた身体能力、精神力に加え、医師・暗号通信・爆弾処理など少なくとも1つの専門分野を有しています。

 

インド

国家保安警備隊NSG


国家保安警備隊NSG(National Security Guards)は、インド陸軍(内務省)の特殊部隊です。黒い衣装と黒猫の紀章から「ブラックキャッツ」とも呼ばれています。

陸海空での対テロ対策、爆弾処理、人質救出を任務とし1984年に組織されました。独GSG-9をモデルとしており、特別行動班(SAG)、特別レンジャー班(SRG)、特別複合班(SCG)、爆弾情報局(NBDC)で、総勢7000人以上が活動しています。

候補者は14ヶ月の基礎訓練で20%~30%の人数に絞られ、合格者は更に9ヶ月の高度訓練を受講しNSGの一員となることができます。

 

中国

雪豹突撃隊SLCU


雪豹突撃隊(Snow Leopard Commando Unit, SLCU)は、中国人民武装警察部隊北京市総隊の特殊部隊(正式名称:北京市総隊第13支隊第3部隊)です。

2008年の北京五輪を控えた武装警察は、北京市での凶悪犯対処・対テロ作戦を担当する部隊の編成が必要となり、1983年に組織した隼突撃隊(対テロ作戦部隊)を再編して、2002年に秘密裏に編成されました。その後、約5年間に渡って秘匿されていたSLCUですが、2006年に訓練の様子が公開され初めてその存在が公にされました。

対テロ作戦、暴動鎮圧、ハイジャック対処、爆発物処理などを任務としていますが、2008年の北京五輪では警備任務の主力として活動し、イラク戦争やアフガン戦争などが激化した折には、中国の外交官を警護するために派遣されている他、2013年と2014年の国際特殊兵コンテストでは2回連続で優勝をしており、その世界でも指折りの実力を有していると言われています。(2017年は中国人民武装警察部隊が優勝)

SLCU隊員は、他国の対テロ部隊と比較して非常に若く、その平均年齢は22歳とされています。候補生には、体力訓練として腕立て・腹筋200回、スクワット100回、バーベル上げ200回、35kgの装備を身につけてのクロスカントリー走10kmなどの厳しい訓練が行われ、こうした訓練を潜り抜けた精鋭のみが雪豹突撃隊SLCUへの配属を許されています。

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韓国

第707特殊任務大隊


第707特殊任務大隊は、大韓民国陸軍の特殊戦司令部に所属する特殊部隊です。

ソウルオリンピック開催を契機に対テロ戦に対応するため1982年に創設されました。テロ対策のほか、半島有事の際には北朝鮮工作員に対抗する特殊作戦も担当します。モットーは「出来ぬなら出来るようにしろ」。

部隊は200人程度の隊員から成り、対テロ中隊と、支援・破壊工作部隊で構成されています。隊員の選抜試験では、志願者の90%が脱落するとされる難関で、試験合格者はその後12ヶ月の訓練を受けます。

訓練施設は世界でも最先端レベルのもので、デルタフォース、FBI HRT、SAS、アルファ部隊、GIGN、SDUなど海外の特殊部隊員とも共同訓練を行っています。

 

大韓民国海軍特殊戦旅団


大韓民国海軍特殊戦旅団(ROKNSWF)は、大韓民国海軍に属する特殊部隊です。

「不可能ではない」をモットーとし、海上作戦の他、陸戦能力も有しており、敵地での破壊工作や偵察任務に従事することもあります。

朝鮮戦争直後の1955年11月25日に韓国海軍(ROKN)に、アメリカ海軍の特殊部隊Navy SEALsの協力により設立されたことから、時に「ROKN UDT/SEALs」とも呼ばれており、現在でも本家シールズとの関わりは緊密で定期的な共同訓練(JCET)を行っています。

これまで1970年代のベトナム戦争や1996年の江陵浸透事件などに投入され、近年では2011年1月にソマリア北東1,300キロのインド洋上にて、ソマリアの海賊に乗っ取られていた韓国籍のケミカルタンカーの人質救出作戦を実行。海賊8人を射殺、5人を拘束し、タンカー船員21人全員を救出しました。

 

台湾

高空特種勤務中隊


高空特種勤務中隊は、中華民国(台湾)陸軍の対テロ特殊部隊です。

スローガンは「涼山に鬼が住む、それは涼山特勤隊」で、反テロリズム、反破壊活動の治安維持を任務としています。

隊員は落下傘での降下能力や長時間での潜水能力、寒冷地など過酷な環境での作戦能力、長距離の狙撃能力を持ち、陸海空における交戦能力を有しています。

1980年に秘密裏に組織され、1986年に台東「岩灣監獄」で暴動鎮圧の任務に就いたことで初めて部隊の存在が明るみになりました。

また、市街戦装備に黒い防弾マスクを被って式典に出席したことから「台湾の特殊部隊が怖すぎる」とネット上で話題になりました。

 

スペイン

UOE(特殊作戦班)


特殊作戦班、通称「UOE(Unidadde Operaciones Especiales)」は、スペイン海軍海兵隊艦隊連隊 (TEAR) に属する特殊部隊です。モットーは「望む者ではなく、出来る者がやれ!(Enter those who can, not those who want)」

総数160名の少数精鋭部隊で、主に海兵隊の作戦展開前の情報偵察や対テロ任務にあたり、所属隊員は長距離潜水能力・空挺降下能力・コマンド能力などを身に付けており、あらゆる状況下での作戦実行が可能です。

1969年の初任務以降、スペイン国内外で長年テロ組織ETAの取り締まり活動に従事しています。

 

GOE(特殊作戦集団)


スペイン陸軍の特殊部隊である特殊作戦集団、通称「GOE(Grupo de Operaciones Especiales)」は、長距離偵察や不正規戦、対テロ作戦を任務としておりボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、レバノン、イラク、アフガニスタンなどに派遣されています。

第2GOE「グラナダ」、第3GOE「バレンシア」、第4GOE「テルシオ・デル・アンプルダン」、第19GOE「マデラル・オレアガ」の4部隊で組織されています。各部隊は12~16人の兵士で構成されています。

 

フランス

GIGN


国家憲兵隊治安介入部隊「GIGN(Groupe d’intervention de la gendarmerie nationale)」は、フランス国家憲兵隊の特殊部隊で、主に人質救出作戦・対テロ作戦を任務としています。

対テロ作戦の必要性から1974年に「人命を守るために」をモットーとする本部隊が設置されました。

隊員は志願制ですが、次の2つが絶対条件です。

  1. 国家憲兵隊で5年以上の勤務実績があること。
  2. 勤務実績が優等であること。

選抜課程は極めて過酷であり、厳格な条件をクリアした隊員ですら、平均7%程度しか合格することができません。選抜課程を合格した隊員は、10ヶ月の訓練課程を経て部隊に配属されます。

GIGNは国家憲兵隊の最精鋭部隊として、シンボル的とされている「マニューリン MR 73回転式拳銃」の他、多彩な装備を備えています。

 

ロシア

アルファ部隊


アルファ部隊とは、ソ連KGBおよびロシア連邦保安庁のに属する特殊部隊です。

1974年に創設され、ソ連時代は約500名の隊員が所属していましたが、ソ連崩壊後は約250名の精鋭で組織されています。隊員は全員が将校であり、その能力はロシアの特殊部隊の最高峰に位置しています。

ロシア国内でのテロ対策、人質解放、輸送手段、国家施設の奪取と関連した過激派対策などを任務としており、アフガニスタン戦争やチェチェン戦争などにも投入されました。

 

GRUスペツナズ


GRUスペツナズとは、ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)所属下の特殊任務部隊のことです。
※「スペツナズ」はロシア語で特殊部隊の略語です

GRUの傘下のスペツナズは1950年に創設。9個旅団(2万5千人)で組織され、戦時の偵察、破壊工作や要人の暗殺、平時にはスパイ活動などを任務としています。アフガン戦争では彼らの最も有名な作戦である嵐333号作戦を実行。アフガニスタン大統領官邸を襲撃し、大統領のハフィーズッラー・アミーンと200人の警備員を殺害しました。

システマなどの独自の格闘術やスペツナズナイフなどユニークな装備があることで有名で、ロシア最強とも言われる部隊の一つです。その隊員の驚異的な身体能力は「手を使わない腕立て伏せ」が出来るほどです。この動画は必見です!

 

ザスローン部隊


ザスローン部隊は、ロシア語で「防壁」を意味するロシア対外情報庁(SVR)の特殊部隊です。

1998年創設で、約300人の隊員が交代で24時間待機しています。

ロシアの特殊部隊中で最も機密性が高く、その任務は明らかにされていないが、暗殺、破壊工作等を任務とした旧KGB第1総局の特殊部隊「ヴィンペル部隊」と同様だと考えられています。

元KGB職員は「彼らの作戦が成功したならば、世界はその成果についてすら知ることができないだろう」と話しており、その行動については、ロシアの他の特務機関にも知らされることはありません。

 

デンマーク

フロッグマン中隊


フロッグマン中隊はデンマーク海軍の潜水部隊です。

イギリスのSBSをモデルとして1957年にホルメン海軍基地に設立されました。1970年に独立した部隊となり、現在ではデンマーク海軍の作戦指揮本部直属の特殊部隊として、約150名の精鋭が偵察、敵船舶への突入、破壊工作、海上における対テロ対策などの任務についています。

フロッグマン中隊は、500人~600人の志願者が9ヶ月に渡って、戦闘水泳術やスキューバダイビングなどの厳しい訓練を受けますが、訓練を達成してフロッグマンと認められるのは12人以下と言われています。

 

猟兵中隊


猟兵中隊(Jaeger corps)はと、1961年に設立したデンマーク陸軍の特殊部隊です。

対テロ戦や破壊工作などを行う部隊であり、空挺降下や水中潜入などの特殊技量を有しています。

隊員になるには精神的にも肉体的にも非常に厳しい試験をクリアしなければならず、合格者は候補者の約10%と言われています。猟兵中隊はテロ対策、破壊工作、パラシュート、戦闘泳、遠泳、偵察などの専門知識を持つ高度に訓練された約150人の兵士で構成され、米SEALs、米DELTA、英SAS、デンマーク海軍特殊軍団など様々な特殊部隊と定期的に訓練をしています。

 

イタリア

特殊介入部隊GIS


特殊介入部隊。通称GIS (Groupe Interventional Speciale) は、イタリアの国家憲兵隊カラビニエリの特殊部隊です。

「常に忠実な」をモットーに1978年に設立され、要人警護、人質救出、対テロ任務のほか、平和維持任務の一環として、アフガニスタンやイラクにも派遣されています。

国防省所属である為、有事の際には軍事作戦にも参加しており。これまでにソマリア内戦、コソボ紛争、イラク戦争などにも参加しています。

部隊の規模は、秘密事項ですが70名~150名程度とされており、入隊にはシニアGIS幹部との面談、心理学者と医師による検査、空挺訓練(9ヶ月)、GIS基礎訓練(18週間)など非常に厳しい試験をクリアしなければなりません。

 

フォルゴーレ空挺旅団(第9落下傘強襲連隊)


フォルゴーレ空挺旅団は、イタリア語で「稲妻」「雷鳴」を意味するイタリア陸軍のエリート部隊であり、第9落下傘強襲連隊「コロネルモスキン("COL.MOSCHIN")」は、そのフォルゴーレ空挺旅団の要員から構成される特殊部隊です。

第9落下傘強襲連隊は、海軍特殊部隊COMSUBINと共に国防省特殊作戦情報局(O.S.S.I)直轄の特殊部隊で、所属する隊員は全員が空挺降下技能を習得しており、山岳地帯、森林地帯、砂漠、水陸両用の地形で常に厳しい訓練を行っています。特殊部隊員としての技能練度維持の為に毎年技能検定を受ける必要があり、一定以上の成績を下回る隊員は強制的に除隊させられます。

世界中の多数の軍事および反テロ作戦の中心部隊であり、戦後から今日までイタリア軍の全てのミッションに参加した唯一の部隊です。

 

潜水奇襲攻撃部隊COMSUBIN


COMSUBIN(Comando Subacquei ed Incursori)は、イタリア海軍所属の特殊作戦部隊です。

COMSUBIN創設は1952年と古く、イタリア海軍の精鋭海兵部隊であるサンマルコ海軍歩兵大隊から更に選抜された約700名ほどの隊員で構成され、部隊本部と3個作戦部隊(GOI、GOS、GNS)と2個作戦支援部隊(教育部隊、装備開発部隊)から成っており、対海上テロ(MCT)や沿岸での情報偵察及び破壊工作など多岐に渡る任務に就いています。

COMSUBINは、特に陸戦能力が非常に高く、沿岸での情報偵察は勿論、敵施設に対する奇襲破壊工作やゲリラ戦工作能力に長けているとされています。能力的には、海軍系特殊作戦部隊としてトップレベルに君臨するイギリス海兵隊SBSやアメリカ海軍Navy SEALsに匹敵すると言われ、これらの特殊作戦部隊と年に数回合同訓練を行っています。

 

ドイツ

ドイツ陸軍特殊戦団(KSK)


KSK(Kommando Spezialkrafte)は、ドイツ連邦陸軍特殊作戦師団隷下の旅団級特殊部隊です。

「Facit Omnia Voluntas(意志が決め手)」をモットーに1996年に編成されました。特殊作戦群(フランス)、グリーン・ベレー(米国)、そしてSAS(英国)をモデルとしており、特に英SASとは、頻繁に協同演習を実施するパートナーです。

KSKは、総員580人(本部、偵察中隊・100人、4個コマンドー中隊・各80人、通信、修理、物資・衛生保障の3個保障中隊)から成り、主に敵の特別重要施設及び戦力の偵察、敵の重要施設の破壊、火力の誘導及び修正、自軍及び同盟国軍人の救出、敵後方における移動の自由の制限などの任務に就いています。

 

連邦警察GSG-9


GSG-9とはドイツの連邦警察(BPOL)に所属する特殊部隊で、世界の警察系特殊部隊の代表的な存在です。

1972年にミュンヘンオリンピックで発生した、パレスチナ解放勢力「黒い九月」による選手村襲撃事件に対して、西ドイツ当局は混乱し、人質全員が死亡するという最悪の結果になりました。西ドイツ政府はこの失敗から特殊部隊の創設を計画し、1973年にその9個目の国境警備群として設置されたのが本部隊です。

また、2015年のパリ同時多発テロ事件を受けてドイツも対テロ部隊の強化に動き、2015年12月にGSG-9を補完する新組織「BFE+」を設立しました。

国家警察部隊として政治的背景のある事件やテロ事件への対処を主要な任務としている他、州警察の支援や、重要施設(首相官邸など)の警備も担当しています。

GSG-9は特殊部隊としては珍しい終身雇用制を採用しており、高齢になった隊員は、実戦経験をいかした訓練の考案や、後輩達の指導、育成を担当して、部隊の進化へ貢献します。

GSG-9の装備は、世界各国の特殊部隊の装備の参考にされており、拳銃(USPタクティカルやグロック17など)、短機関銃(H&K MP5など)、自動小銃(H&K G36など)、狙撃銃(H&K PSG-1やDSR-1など)などを装備しています。

 

イギリス

SAS


特殊空挺部隊SAS(Special Air Service)は「Who Dares Wins(挑んだ者が勝つ)」をモットーとするイギリス陸軍の特殊部隊です。

敵陣内での主要施設(通信、輸送など)の潜入破壊工作専門の特殊部隊として、第二次世界大戦中(1941年)に設立された特殊部隊であり、現在世界各国に配備されている多くの特殊部隊のモデルになっています。

第22SAS連隊(正規軍)と国防義勇軍(予備役)の2軍により構成され、偵察、テロ対策、人質救出など数多くの任務に従事しています。隊員は、毎年2回開催される選考により候補者200人から約30人が選ばれます。選考には36時間にも及ぶ尋問への抵抗を測るテストもあるそうです。

1980年ロンドンの駐英イラン大使館占拠事件では、SASが大使館に突入し、犯人5名を射殺。1名を除く人質26人を救助に成功しました。この模様はテレビ中継されており、SASは世界中から認知・賞賛されました。

 

SBS


特殊舟艇部隊SBS(Special Boat Service)は、「By strength and guile(力と知恵を)」をモットーとするイギリス海兵隊の特殊部隊です。

第二次世界大戦中の1940年に設立されたブリティッシュ・コマンドスのひとつである海兵隊コマンド部隊を原型として組織されました。それ以降世界中で活躍しており、近年ではアフガニスタン紛争(2001年 -)、イラク戦争(2003年 -)、リビア内戦(2011年)にも投入されています。

海中や沿岸での偵察や対テロ活動を主任務としますが、ジャングル・砂漠・寒冷地でも任務に就くことがあります。入隊するにはコマンド課程に合格して海兵隊員となってから更に選抜コースに合格する必要があります。

 

アメリカ

Navy SEALs


Navy SEALs(ネイビーシールズ)は、アメリカ海軍特殊戦コマンドの管轄の特殊部隊です。

モットーは

Ready to Lead,
Ready to Follow,
Never Quit
the Only Easy Day Was Yesterday
It Pays to be a Winner
(先導する準備は出来ている。
従う準備も出来ている。
決して諦めない。
楽できたのは昨日まで
勝利することで全てが報われる)

Navy SEALsの歴史は米軍の近代特殊部隊の中で最も古く、第二次世界大戦中に活躍した水中破壊工作部隊(UDT)を前身として、1962年にベトナム戦争での南ベトナム解放民族戦線掃討を目的として組織されました。

SEALsという名称は、SEがSEA(海)、AがAIR(空)、LがLAND(陸)と、陸海空のアルファベットの頭文字から取られており、その名の通り陸海空問わずに偵察、監視、不正規戦等の特殊作戦に対応出来る能力を有しています。

高度な水泳と潜水スキルを持ち、空挺作戦も可能であることから、パラシュート降下時にゴムボートも降下させて海に着水し、空から水上作戦を展開することができます。

志願者は、5週間の基礎教育課程によって肉体と精神力の両面を評価され、米軍の中でもっとも過酷とされる約6ヶ月の基礎水中爆破訓練(通称BUD/S)によって80~85%が脱落します。更に計21週間の最終訓練をクリアして初めてNavy SEALsに入隊することが認められます。SEALs隊員となった後も常時行われる実行訓練プログラムで外国語や30週間の衛生コースなどの技能を学ぶ必要があり、ここまでで約2年6ヶ月もの期間を有します。

 

グリーンベレー(アメリカ陸軍特殊部隊)


アメリカ陸軍特殊部隊は、アメリカ陸軍特殊作戦コマンドの隷下の特殊部隊のことで、特殊部隊資格課程を修了し該当部隊に所属する将兵だけが着用を許される緑のベレー帽にちなみ、通称「グリーンベレー(Green Berets)」として知られています。

「DE OPPRESSO LIBER(抑圧からの解放)」をモットーとし、1952年に主に対ゲリラ戦を行う組織として設立されました。その優れた戦闘技能は「陸軍の歩兵200人に相当する戦力を、グリーンベレーの隊員一人が保有している」と言われるほどであり、グリーンベレーは世界最強の特殊部隊の一つとも言われています。

グリーンベレーは、戦闘部隊であると共に友好国の軍や親米軍事組織に特殊作戦や対ゲリラ戦の訓練を施す訓練部隊でもあります。実際に彼らが戦闘に参加する際は、対ゲリラ戦、敵地や敵部隊の偵察・斥候、正規部隊の先導といった突入任務、空挺部隊の降下地点の選定誘導、爆撃機や攻撃機の爆撃誘導など、最前線で後続を確保するための血路を開くことが主な任務となります。

特殊部隊員の証である緑色のベレー帽と特殊部隊タブを勝ち取るためには、長く厳しい特殊部隊資格課程(Qコース)を修了しなければなりません。

 

デルタフォース


デルタフォース(Delta Force)は、第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊の通称であり、主に対テロ作戦を遂行するアメリカ陸軍の特殊部隊です。

デルタフォースは1977年にイギリスのSAS(特殊空挺部隊)をモデルに作られました。隊員は通常四人一組で行動し、近接戦闘等のほか、頭脳面でも高い水準を要求されます。

ノースカロライナ州フォートブラッグの陸軍特殊作戦軍団基地の一角に本部が存在します。そこには世界最先端の射撃場、水泳プール、潜水プールや、地下鉄・旅客機などあらゆる種類の模擬訓練施設が設置され、SASの訓練施設である「キリング・ハウス」をモデルに造られた「恐怖の館(House of Horror)」という各種テロ状況を実演できる訓練ルームがあると言われています。

デルタフォースの選抜訓練は年2回(3月と9月)実施され、条件を満たした者は1ヵ月間の評価選抜課程、続いて6ヵ月間のOTC(戦闘員訓練課程)を受講します。入隊後も最低18ヵ月間はOJTでの勤務となります。

映画『ブラックホーク・ダウン』のモデルとなったソマリア・アイディード将軍捕獲作戦(1993年)や、ウサマ・ビン=ラディン殺害作戦(2000年~2001年)、アフガン紛争不朽の自由作戦(2001年~)などに参加したとされています。

 

日本

【警察】特殊急襲部隊SAT


特殊急襲部隊SAT(Special Assault Team)は、日本警察の警備部に構成される特殊部隊です。

ハイジャックや重要施設占拠等の重大テロ事件、組織的な犯行や強力な武器が使用されている事件、警察だけでは対処できない凶悪事件などで、被害者等の安全を確保しつつ事態を鎮圧し、被疑者を検挙することをその主たる任務としています。

独GSG-9を参考に、1977年に前身の「特科中隊」が極秘裏に創設され、1996年にSATに再編成され、警視庁、大阪府警、北海道警察、千葉県警、神奈川県警、愛知県警、福岡県警、沖縄県警の8都道府県に設置されています。独GSG-9や仏GIGNなどと交流があり、合同訓練を実施しています。

SATは法律(警察官職務執行法第7条)に基づいて機関けん銃(H&K MP5等)や、自動小銃(89式5.56mm小銃)を装備しており、突入の際には使用することもあります。

これまでに、三菱銀行人質事件、全日空857便ハイジャック事件、西鉄バスジャック事件などに出動しています。

 

【陸上自衛隊】特殊作戦群SFGp


特殊作戦群SFGp(JGSDF Special Forces Group)は、陸上自衛隊初、かつ唯一の特殊部隊です。

任務や訓練の内容、保有する装備等は非公表とされていますが、アメリカの特殊部隊(グリーンベレー、デルタフォース等)と同様、対テロ・ゲリラ対策を主任務とし、特殊偵察や直接行動、情報戦などの多様な任務を遂行可能な世界水準の特殊部隊を目指しているといわれています。

第1空挺団のある習志野駐屯地を群本部として2004年に設立され、約300人(戦闘要員は約200人)の精鋭隊員で構成されています。選抜試験は約2週間の選考検査で約3割に絞られ、合格者は1年間の選考を兼ねた教育を受けます。

隊員は全員が空挺降下能力、遠距離潜水能力を持つなど、陸上自衛隊全部隊の中で随一の実力を誇るとされています。

 

【海上自衛隊】特別警備隊SBU


特別警備隊SBU(Special Boarding Unit)は、2001年に創隊された海上自衛隊の特殊部隊で、全自衛隊で初の特殊部隊です。

能登半島沖不審船事件の教訓から、米SEALsをモデルに広島県の江田島基地を本部に設立されました。不審船の武装解除及び無力化を主任務とし、対象船舶・艦艇へのヘリコプターや高速ボートによる移乗強襲、潜水による水中浸透の訓練、また一部隊員は空挺降下の訓練も行っています。

SBUには約100名の精鋭隊員が配属されており、射撃能力、運動能力、水泳能力に優れた隊員が特別警備課程(基礎課程約36週間・応用課程約1年3ヶ月の計2年間)の訓練を経て隊員になることが出来ます。




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