世界の海を支配する世界最強の空母トップ3は…
3.シャルル・ド・ゴール(フランス)
フランス海軍が2001年かあら運用する原子力空母で、アメリカ海軍以外では唯一の原子力空母になります。
「シャルル・ド・ゴール」はヨーロッパの海軍では唯一の正規空母であり、アメリカ海軍の空母と同じように蒸気カタパルトを備えています。
しかし、アメリカ海軍のミニッツ級がカタパルト4基、エレベータ4基、艦載機約80機を搭載するのに対して、「シャルル・ド・ゴール」はカタパルト2基、エレベーター2基、格納庫内に艦載機約40機とちょうど半分程度の能力になっています。
「シャルル・ド・ゴール」の最大の特徴は空母に搭載する航空機に核攻撃能力を与えていることです。空母に核兵器を搭載しているのは世界で唯一フランスの空母「シャルル・ド・ゴール」のみであり、最大の強みと言えます。
基準排水量:36,600t、(満載:40,600t)
全長 261.5m
全幅 64.36m
出力 83,000馬力
最大速力 27ノット
乗員 操艦:1,400名 航空団:550名
兵装 20mm単装機関砲x8、シルヴァー VLSx4、ミストラル短SAM6連装発射機x2ほか
搭載機 戦闘機 + ヘリコプター 28-40機
2.ニミッツ級(アメリカ)
アメリカ海軍の保有する原子力空母です。世界で初めて量産された世界最大の原子力空母であり、全10隻が建造されています。
世界初の原子力空母であるエンタープライズの後継として設計され、船首と飛行甲板前部を一体化したエンクローズド・バウや舷側エレベータといった第二次世界大戦中の開発された技術に加え、航空機運用を効率化するアングルド・デッキ、近代化の象徴ともいえる最新のウェスチングハウス・エレクトリック製A4W加圧水型2基を搭載しており、当時のアメリカの技術力の推移を集めた戦艦と言えます。
1975年の配備開始から40年以上の長きに渡って世界最強の空母として世界の海を支配していました。
基準排水量:80,000 t以上、(満載:95,413 t - 102,000 t以上)
全長:330 m - 333 m
全幅:船体幅:41 m / 発着甲板幅:76.8 m
出力:28万馬力
速力:最大30ノット以上(56+km/h)
乗員:操艦3,200名、航空団1,700名、司令部60名
兵装:CIWSx3、8連装シースパロー対空ミサイルランチャーx2、RAM近接対空ミサイルランチャーx2ほか
搭載機:戦闘機 + ヘリコプター 70機前後
1.ジェラルド・R・フォード級(アメリカ)
2017年から運用を開始したアメリカ海軍の最新の原子力空母で、世界最強の空母とされています。
特徴として、ステルス技術の採用、A1B新型原子炉、電磁式カタパルト、新型の着艦制動装置、多機能レーダー、個別防御ミサイル等が装備されています。
旧型のミニッツ級と比較して原子炉は寿命が20年から50年に、発電能力が約3倍(6.4kw→19.2万kw)にアップ、航空機兵器搭載能力は約2倍にアップしています。
また、将来的にはレーザー砲を搭載する構想もあり、拡張余裕として5%の空間マージンがあります。
満載排水量:101,600 t
全長:333 m
全幅:41 m
速力:最大30+ノット(56+ km/h)
乗員:操艦2,180名 - 航空団2,480名
兵装:CIWSx3、8連装シースパロー対空ミサイルランチャーx2、RAM近接対空ミサイルランチャーx2ほか
搭載機:戦闘機 + ヘリコプター 75機以上
まとめ
世界最強の空母をランキングでまとめてみましたが、やはり世界最強と言われるアメリカ海軍の保有する空母の能力が他国を圧倒する結果になりました。
他国が新たな空母を設計・建造するためには多額の予算が必要になるほか、10年単位で時間を要することから、今まで同様アメリカ海軍が世界の海を支配する構図は今後数十年は変わりそうにありませんね。