3. J-20
J-20は、中国航空工業集団公司が、中国空軍のために開発した第5世代双発ステルス戦闘機です。
ロシアのMiG社が開発を支援したと言われており、アメリカのF-22ラプターやロシアのSu-57など、他国の第5世代戦闘機と競うために設計されました。
その詳細な戦闘能力は不明な部分も多いですが、最大速度や燃料と武器の搭載量はF-22に引けを取らないレベルにあるとされています。
2017年3月に実戦配備され、中国はアメリカのF-22・F-35に次いで世界で2番目に第5世代ステルス機の開発に成功した国になりました。このことは隣国の日本や韓国、そして中国が支配しようとしている東シナ海近隣の国々にとっては脅威と言えるでしょう。
2. F-35 ライトニング Ⅱ
F-35 ライトニング Ⅱは、アメリカの航空機メーカー、ロッキード・マーティンが中心に統合打撃戦闘機計画(JSF)に基づいて開発された第5世代ステルス戦闘機です。
ロッキード・マーティン社はF-35を輸出可能な最初の第5世代ジェット戦闘機と位置付け、JSFの名の通り、ほぼ同一の機体構造を用いながら、基本型の通常離着陸機であるF-35A、短距離離陸・垂直着陸機のF-35B、艦載機型のF-35Cという3つの派生型を製造するプロジェクトを計画しています。
現代の戦闘機開発の主流となっているマルチロール機は、機体が大型化してしまいがちですが、F-35は、比較的小型の機体で多任務とステルス能力の付加、さらには基本設計が同一の機体でCTOLとVTOLを派生させるという前例の無い多任務能力を達成し、既にアメリカ空軍・海軍・海兵隊、イギリス空軍・海軍、トルコ空軍、日本の航空自衛隊、ノルウェー空軍などが採用を決定しています。
日本の自衛隊では、2018年にはF35Aが三沢基地に配備され、2019年8月にはF35Bが導入されることが正式決定しています。
更にベストセラー戦闘機とされたF-16などの旧世代戦闘機を使用している国でも、後継機として採用する可能性が高いことから、最終的な製造数は5,000機以上と予測され、2070年頃までの運用が計画されています。
1. F-22 ラプター
F-22は、ロッキード・マーティン社とボーイング社が共同開発した、レーダーや赤外線探知装置などからの隠密性が極めて高い第5世代ステルス戦闘機です。
アメリカ空軍のF-15の後継機として開発され、ミサイルや爆弾の胴体内搭載などによるステルス特性や、ミリタリー推力での音速巡航(スーパークルーズ)能力を有しています。
多用途戦術戦闘機に分類されますが、ステルス性能の追求を優先したため対地兵装の搭載能力は限定的であり、ステルス特性を生かして効果的に対空装備を無力化したり、より空戦能力側に振った能力を生かすことにより、先代のF-15の航空優勢(制空権)を超え戦域全体の支配を目指す航空支配戦闘機という見方もされています。
F-22は『ステルス性が高い』『アフターバーナーを使用しないでスーパークルーズ(超音速巡航)が可能』『STOL(短距離離着陸)が可能』という性能を持ちます。
2014年9月23日に実施されたシリア爆撃において実戦に初投入され、その高いステルス性と「先制発見・先制攻撃・先制撃破(First Look・First Shoot・First Kill)」を前提とした運用・戦闘スタイルから、世界最高水準の戦闘能力を有するとされます。
F-22は北朝鮮の動きを牽制する目的から一時的に日本へも配備されたこともありましたが、現時点で常時配備しているのはアメリカ空軍のみであり、アメリカが世界の制空権を支配していると言えるでしょう。
まとめ
世界最強の戦闘機ランキング第一位はアメリカの【F-22 ラプター】という結果になりました。
しかし、ロシアのSu-57、中国のJ-31、そして日本のX-2など、世界中で第5世代ステルス機の開発が計画されており、その状況次第ではランキングが大きく変動することになるかもしれません。