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世界一利用者の多い空港ランキングTOP10

今や、飛行機は私たちにとって身近な存在となりました。

かつては船で1ヶ月もかかった移動も航空機で数時間も我慢すればでき、飛行機の登場で世界は大幅に圧縮されたと言っても過言ではありません。

旅行、ビジネス、様々な目的で飛行機を利用する方も多いでしょう。

今回は世界の空港が加盟する国際組織である国際空港評議会(ACI)が公開する、利用者の多い空港ランキングを紹介します。

 

10位:パリ=シャルル・ド・ゴール空港(69,471,442人)

引用元:https://www.goodspress.jp/

パリ=シャルル・ド・ゴール空港は、フランスの首都パリにある国際空港です。

フランスには国際空港が7つありますが、その中でも最大規模の施設を有する、フランスを代表する空の玄関です。

EUでもロンドン・ヒースロー空港に次ぐ規模と利用者数を誇り、イギリスがEU離脱を決めた今、ヨーロッパの玄関口のひとつでもあります。

1960年代、フランスにはル・ブルジェ空港とオルリー空港という国際空港がありましたが、大型ジェット機の就航によって航空交通が大幅に拡大し、今後新たな空港を建設しなければ処理しきれないという事態に直面しました。

そこで1964年に建設が開始され、1974年にシャルル・ド・ゴール空港が完成しました。

空港名は第二次世界大戦において自由フランスを樹立してナチスドイツに抵抗し、戦後に大統領を務めたシャルル・ド・ゴールに因んでいます。

かつてフランス最大の航空会社であるエールフランスはシャルル・ド・ゴール空港で超音速旅客機であるコンコルドを就航していました。

2000年に墜落事故を起こして以来利用されなくなりましたが、機体は今もシャルル・ド・ゴール空港に展示されています。

 

9位:上海浦東国際空港(70,001,237人)

引用元:https://www.travel.co.jp/

上海浦東国際空港は、中国の上海市新浦東区にある国際空港です。

元々上海市には上海虹橋国際空港という国際空港がありましたが、航空交通が拡大する中で拡張に限界が生じ、新たな空港の建設が求められていました。

そこで1997年に建設を開始、1999年に上海浦東国際空港が完成しました。

現在上海虹橋国際空港はソウル/金浦線と東京/羽田線を除いては、国内航空にのみ対応しています。

設計図上では上海浦東国際空港は3つのターミナルに2つのサテライトコンコース、5つの滑走路を有し、年間で1億人の利用者を見込んでいますが現時点ではターミナルは2つ、年間利用者も7000万人ほどです。

最終的な完成は2025年を予定しています。

空港と上海市街には、世界で初めて実用化された常用型リニア「上海トランスラピッド」が接続しており、両者間をわずか7分ほどで接続します。

ちなみに上海浦東国際空港に限った話ではありませんが、中国の空港ではGoogleやTwitter、LINEなど日本国内で一般的なアプリを利用できません。

中国を訪れる際は気をつけてください。

 

8位:香港国際空港(72,664,075人)

引用元:https://www.hongkongnavi.com/

香港国際空港はかつては世界で3番目に乗客数の多い国際空港であり、現在も貨物輸送量が世界一多い空港です。

昔、香港には啓徳空港という国際空港がありましたが、立地が悪く航空機が着陸するには「香港アプローチ」という高度なテクニックが要求され、事故の危険があったうえ騒音も問題となっていました。

そこで最後の香港総督であったクリストファー・パッテンが1992年に新たな空港の建設を決定しました。

建設に際しては赤鱲角島(チェクラップコク島)の山を削って空港施設を作り、1998年に完成しています。

そのため、香港では香港国際空港のことを「チェクラップコク空港」と呼ぶことがあります。

香港国際空港は予算に200億ドルも投じた一大事業でしたが、建設期間はわずか6年と短く、開港後は多くのアクシデントが相次ぎます。

特に初日はコンピュータトラブルや停電、遅延、荷物の配送ミスなどが相次ぎました。

その後も不具合が続きましたが、回収に回収を重ね、2001年から2008年にかけて世界のベストエアポートのひとつに数えられるほどとなりました。

 

7位:ロンドン・ヒースロー空港(78,014,598人)

引用元:https://news.arukikata.co.jp/

イギリス・ロンドン西部にあるロンドン・ヒースロー空港は、2013年までは国際線利用者数世界一の記録を保持していた、ヨーロッパでも最大の空港です。

ヨーロッパにはシャルル・ド・ゴール空港、フランクフルト空港、スキポール空港と名高い国際空港がいくつもありますが、その中でも最大の利用者数を記録しています。

1929年にフェアリー・エイヴィエーション・カンパニー・リミテッドという航空機メーカーが建設した「グレート・ウェスタン・エアロドローム」という滑走路が元になっており、第二次世界大戦を機に商業運航を開始、1959年にクロイドン空港が閉鎖されたことでイギリスを代表する空港となります。

現在は5つのターミナルを保有していますが、このうち最古となる1969年に建設されたターミナル1は旅客機の大型化に対応しきれないことを理由に2015年に閉鎖され、4つのターミナルが利用されています。

滑走路は2本あり、今後も拡張予定とのことですが、地元住民の根強い反対に遭い、更にブレグジットを決定した影響で完成の目途は立っていません。

 

6位:シカゴ・オヘア国際空港(79,828,183人)

引用元:https://travel-star.jp/

シカゴ・オヘア国際空港はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴにある国際空港です。

元々第二次世界大戦時に輸送機を開発するために建設された滑走路が元になっており、戦後に第二次世界大戦でアメリカ海軍のエースパイロットであったエドワード・ブッチ・オヘアに因んでオヘア空港に改称しました。

このような経緯があるためシカゴ・オヘア空港は非常に広大な敷地を有し、4つのターミナルに航空貨物建屋まで備え、滑走路は合計で7つもあります。

2005年までは離発着回数世界一の空港であり、現在もユナイテッド航空、アメリカン航空がハブ空港として利用し、このうちユナイテッド航空は本部としても利用している巨大空港です。

就航都市も多く、目的地としてだけでなく、乗り継ぎの空港としても幅広く利用されています。

 

5位:ロサンゼルス国際空港(84,557,968人)

引用元:https://www.discoverlosangeles.com/

アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスにあるロサンゼルス国際空港は、アメリカ西海岸と世界をつなぐアメリカの主要な空港のひとつです。

1から8番、そしてトム・ブラッドレー国際線ターミナルと9つのターミナルを備え、すべてのターミナル間や空港とロサンゼルス市内をバスで結ぶなど、膨大な航空交通量に対応した高度な施設を備えています。

1930年に開港し、1984年のロサンゼルスオリンピックの開催を控え、トム・ブラッドレー国際線ターミナルが建設されました。

ターミナルの名前の由来は、当時のロサンゼルス市長の名前に由来しています。

1993年にはロサンゼルス市歴史的文化財に指定されるなど、世界の旅行者だけでなく、ロサンゼルス市民にも愛される空港です。

 

4位:羽田空港(85,408,975人)

引用元:https://www.jalan.net/

関西国際空港や成田国際空港など、日本には国際空港がいくつもありますが、その中でも日本最大のものが羽田空港です。

「羽田空港」という名称はよく使われますが、実はこれは通称に過ぎず、正式名称は「東京国際空港」と言います。

ただ国際航空運送協会(IATA)の定める空港コードはHNDと、羽田空港という通称が広く浸透していることが分かります。

羽田空港の前身である東京飛行場は1930年に建設が開始され、翌1931年に開港しています。

当時、民間航空会社は立川にある立川陸軍飛行場を利用していましたが、名前の通り軍隊との共用だったため民間企業は不便を強いられることがありました。

そこで完全に民間用である東京飛行場の建設が決まったのです。

開港後は拡張を続けますが、1940年に開催予定だった東京オリンピックのために当時の東京飛行場を超える規模の飛行場を建設する計画が持ち上がりました。

しかしオリンピックが中止となることでこの計画も頓挫、以後は東京飛行場が日本の空港の中心的な存在となっていきます。

太平洋戦争後にはGHQの管理下に置かれますが1952年には日本政府へ空港の管理が移譲、1960年代には1964年に控えた東京オリンピックのために拡張されました。

しかし海外旅行の自由化によって航空交通の規模は大きくなっていき、当時の羽田空港では処理が困難となり、1966年には単独の航空機事故では史上最悪のものとなる全日空羽田沖墜落事故が発生しています。

この羽田空港への負担を軽減するために建設されたのが、現在の成田国際空港です。

羽田空港は埋め立てを繰り返すことで敷地面積を広げ、現在は日本の空港で最大となる1516haとなっています。

羽田空港は東京都大田区に属しますが、実は大田区の面積のうち4分の1を羽田空港が占めています。

 

3位:ドバイ国際空港(88,242,099人)

引用元:https://www.skygate.co.jp/

ドバイ国際空港はアラブ首長国連邦のドバイにある国際空港です。

3つのターミナルを備え、中でも2008年に作られたターミナル3は世界最大級のもので、設備も充実しています。

ドバイ国際空港は産油国も多く、財政面の豊かな中東の中でも金融の中心地であるドバイの玄関地であり、アジア・オセアニア地域とヨーロッパとをつなぐ重要な中継地点のひとつでもあります。

そのため年間でもおよそ9000万人もの人が利用する一大ハブ空港となっています。

1930年代から40年代にかけてドバイはイギリスや南アフリカなどとの航路を有する飛行艇の拠点でしたが、航空交通の発達によって空港の需要が高まり、1950年代にドバイ国際空港の建設計画が立ち上がり、1960年に開港しました。

ちなみに数ある空港の中でも、世界で最も敷地面積の広い空港もアラブ首長国連邦にあります。

名前を「キング・ハファド国際空港」と言い、その敷地面積は776㎢もあります。

これはシンガポール(721㎢)よりも大きく、ギネス記録にもなっています。

 

2位:北京首都国際空港(95,786,442人)

引用元:https://reki-tabi.com/

北京首都国際空港は、中国の首都である北京にある国際空港です。

中国最大の空港であり、年間乗客数で考えるとその規模はアジアでも最大、世界でも2番目に大きな空港です。

1958年に開港し、1999年には大改装が行われます。

2008年の北京オリンピックに備えて現在の第3ターミナルが作られました。

第3ターミナルは南北3㎞にもわたる巨大なもので、98万㎡もの敷地面積を有しています。

ただ航空交通の拡大には耐えることができず、2019年には北京大興国際空港が完成し、負担を分散しています。

 

1位:ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港(103,902,992人)

引用元:http://samoiedo.blog.fc2.com/

アメリカ東部、ジョージア州アトランタに位置するハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港は「世界で最も忙しい空港」の名をほしいままにしています。

世界最大級の航空会社であるデルタ航空のハブ空港であり、2000年からこれまで空港の発着数と利用人数がそろって連続世界一、最新のデータでは利用人数は20年連続の世界一を記録しています。

名前が長く、「アトランタ空港」や「ハーツフィールド空港」と呼ばれることが多いです。

かつてアトランタには、あのコカ・コーラ社のオーナーが所有する「アトランタ・モーター・スピードウェイ」という自動車用のサーキットがありました。

このサーキットの跡地に1925年に建てられたのが、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ空港の前身であるキャンドラーフィールドです。

1929年にはアトランタ市営空港に改称、翌1930年にはデルタ航空が旅客便の運航を開始します。

1950年代後半ごろから利用者が増え始め、そのたびに施設の改修を進めます。

2015年には年間の乗客数が1億人を突破しました。

ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ空港という、空港名にしては長い名前は、空港の発展に寄与した元アトランタ市長のウィリアム・ベリー・ハーツフィールドと、アトランタ市初の黒人市長であるメイナード・ジャクソンの両氏に由来しています。

 

まとめ

今回は世界一利用者の多い空港をランキング形式で紹介しました。

アメリカや中国、そして日本など世界には利用者数の多いハブ空港が必ず存在しています。

その中でも利用者数の多い空港は、その国や、ひいてはその近隣の地域の「空の玄関口」として機能します。

今回紹介した空港には、海外旅行の際に一度くらいはお世話になったことがあるのではないかでしょうか。

もしないとすれば、今後利用する機会があるでしょう。

今回紹介した空港をぜひ覚えておいてください。



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