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日本最大の動物園ランキングTOP12

子供の頃、誰しも1度は動物園に行った記憶があるのではないでしょうか?

幼稚園や小学校の遠足の定番と言ってもいいかも知れません。

日本に居ながら、世界中の生き物を見ることができる夢のような施設です。

最近では、実際に動物に触ることができたり、児童向けの教育イベントが実施されている等、動物園によって様々な工夫を凝らして私たちを楽しませてくれます。

ここでは、日本国内の面積の大きい動物園をランキングでご紹介します。

植物園や遊園地が併設されている場合は、その敷地も含めてランキングにしています。

また、今回は特定の動物のみ展示している施設や、サファリパークは除いています。

 

12位 熊本市動植物園(24.5ヘクタール)

引用:http://kumanago.jp

熊本市動植物園は、熊本県熊本市にある動物園です。

市内中心部からほど近い、江津湖のほとりにあります。

広さは24.5ヘクタールで、園内には約120種700頭の動物たちと約800種5万点の植物がいます。

動物園内は3つのゾーンに分かれています。

「見る・触る・遊ぶ」感覚を育む動物ゾーンは、2005年4月にオープンした「タッチ愛ランド」があり、子供たちの豊かな感性を育むための施設になっています。

四季折々の花々を楽しめる植物ゾーンは、日本庭園や樹木見本園だけでなく、「花の休憩所」という大温室や洋ラン室などを備えており、熱帯・亜熱帯の植物を展示しています。

家族みんなで楽しめる遊園地ゾーンは、モノレールや観覧車など、大型9種、小型40台の遊具が整備されており、小さい子供からご年配の方まで楽しめる場所になっています。

動物資料館も園内にあり、動物のことを楽しく学ぶことができるようになっています。

動物園正面を入ると、まずはサルたちがお出迎えをしてくれます。

さらに進むと、トラやゾウ、キリンなどの子供たちに人気の動物たちを見ることができます。

熊本市動植物園の見どころの1つとして、「キンシコウ」というサルの仲間が挙げられます。

引用:https://petippai.com

キンシコウは「孫悟空」のモデルになったとも言われ、金色の美しい毛並みが特徴です。

また、2019年3月には、野生のチンパンジーが食事する場面を再現し、その姿を観察するというイベントが開催されました。

これは、飼育環境を野生本来の状態に近づけ、動物のストレスを軽減する「環境エンリッチメント」という取り組みの一環です。

このイベントはこれまでに年1回行われてきており、動物の生態について多くの人に広く伝えるための工夫を行っている動物園と言えます。

 

11位 鹿児島市平川動物公園(31.4ヘクタール)

引用:http://www.kagoshima-kankou.com

鹿児島市平川動物公園は、鹿児島県鹿児島市平川町にある動物園です。

広さは31.4ヘクタールで、147種986頭の動物たちがいます。

園内から見える桜島を背景にしたサバンナ風景を創り出しており、マサイキリンなどのサバンナの動物たちを見ることができます。

「楽しく学べる、楽しく遊べる動物公園」をコンセプトにしており、動物たちの生態を観察したり、実際に動物に触れ合うことを通して自然保護や動物愛護の精神を学べるような動物園になっています。

そのコンセプト通り、シュバシコウなどの鳥が自由に放し飼いになっているフライングゲージがあり、非常に近い距離で鳥を観察することができたり、リスの森も無柵放し飼いの展示を行っています。

また、毎日開催されているイベントとして、ウサギやヒツジに触れることができたり、マントヒヒにエサをあげる体験ができます。

この動物園では、特別天然記念物であるアマミノクロウサギやルリカケス、ナベヅル、エラブオオコウモリなどの郷土特有の動物の繁殖にも成功していることで有名です。

引用:http://amamikke.com

ルリカケスやエラブオオコウモリなどは、動物園内で見ることができます。

引用:http://doubutsu.club

コアラの飼育繁殖にも成功している動物園であり、飼育している動物の繁殖にも力を注いでいる動物園と言えます。

 

10位 千葉市動物公園(34.2ヘクタール)

引用:https://sp.jorudan.co.jp

千葉市動物公園は、千葉県千葉市若葉区にある動物園です。

広さは34.2ヘクタールで、150種779頭の動物たちがいます。

モンキーゾーンでは、キツネザルに代表される原始的なサルから、人間に近い類人猿まで様々なサルを見ることができます。

サル比較舎では、生活形態の違いによるサルの特徴の違いを比較して観察できるような配置になっています。

鳥類・水系ゾーンでは、鳥だけでなく、ペンギンと同じ場所でアシカを見ることもできます。

水槽の地下部分が全長86mの通り抜けの見学通路になっており、アシカとペンギンの泳ぎの違いを観察することができます。

草原ゾーンでは、キリンやゾウ、ライオンなどのアフリカやアジア、オーストラリアで生活する動物をパノラマ式の展示場で観察することができます。

小動物ゾーンには、4つの建物が配置されています。

レッサーパンダやビーバーなどの可愛い動物たちの行動を間近で観察することができます。

水中に暮らす動物の場所では、半地下式の構造になっており、水中の様子が観察できます。

園内には動物科学館もあり、動物の模型やパネルによる解説だけでなく、熱帯雨林をテーマとして1階には夜行性動物、2階には南米の小型サル、熱帯植物の温室には熱帯性の鳥類が放し飼いになっています。

また、動物ふれあいの里という場所もあり、そこではポニーに乗馬できたり、ウサギに触れるなどのイベントを楽しむことができます。

そして何といっても、千葉市動物公園にはレッサーパンダの「風太」君がいます。

引用:https://onsenzuki.net

風太ブームが起こったのは2005年ですが、2本足で立つ可愛い姿は今でも多くの人の記憶に残っているのではないでしょうか。

風太君は平成30年で15歳を迎えたそうです。

千葉市動物公園を訪れる際は、ぜひ風太君にも会いに行ってください!

 

9位 盛岡市動物公園(37ヘクタール)

引用:https://www.zeiri4.com

盛岡市動物公園は、岩手県盛岡市にある動物園です。

広さは37ヘクタールで、100種600頭の動物たちがいます。

盛岡市動物公園では、アフリカゾウやキリン、ライオンなどの大きな動物から、ニホンザルやノウサギ、キジなどの日本の動物も見ることができます。

中でも見どころは、盛岡市の姉妹都市であるカナダのビクトリア市から贈られたカナダカワウソやオオツノヒツジなどが見られるビクトリアコーナーです。

引用:http://blog.livedoor.jp

園内にはシャトルカーも運行しており、体の不自由な方やご高齢の方、小さな子供連れの方などにも配慮されています。

また、広い園内には林や草地、水辺など多様な自然環境があり、様々な虫たちが暮らしています。

その虫たちに親しむことができる、昆虫採集大会やホタルの観察会などのイベントが多数開催されています。

さらに、盛岡市動物公園では春から秋にかけて、虫取り網を自由に借りることができます。

虫の名前や捕り方が分かる冊子も無料配布されているそうです。

園内にある動物資料館には、昆虫の標本が展示されているため、自分で捕まえた虫たちと比べることもできます。

盛岡市動物公園に訪れる際には、ぜひ虫たちにも目を向けてみてください。

 

8位 豊橋総合動植物公園(40ヘクタール)

引用:https://www.tripadvisor.jp

豊橋総合動植物公園は、愛知県豊橋市にある動物園です。

広さは40ヘクタールで、130種800頭の動物たちがいます。

豊橋総合動植物公園は、4つのゾーンに分かれています。

動物園ゾーンには、キリンたちが歩き回るアフリカ園、ホッキョクグマのダイビングが見られる極地動物館、動物と触れ合うことが出来るなかよし牧場などがあり、多種多様な動物たちを見ることができます。

オーストラリア園では、国内でも珍しいケナガワラルー、クロカンガルー、エミューが放し飼いにされています。

そこを上から見下ろせるデッキと、下から覗くためのビューイングシェルターがあり、様々な方向から観察できるような工夫がされています。

植物園ゾーンは、既存林を生かした「郷土の森」を中心に「生活の景」「伝統の景」「生態の景」の4つの空間から構成される屋外植物園になっています。

「常夏の景」をテーマに熱帯および亜熱帯の山や里の植物を展示している温室もあります。

遊園地ゾーンには、大観覧車やメリーゴーランド、サーキットなどがあり、親子で楽しむことができる遊園地になっています。

自然史博物館には、地球の歴史と生物の進化をたどる展示室と郷土の自然を紹介する展示室があり、自然と生物の成り立ちについて学ぶことができるようになっています。

豊橋総合動植物園は「のんほいパーク」とも呼ばれます。

名前の由来は東三河の方言にあります。

同意を求める時に語尾につける「のん」と、人に呼び掛ける時に使う「ほい」から成り立っています。

この愛称は、公募によって市民の意見の中から決定されたそうです。

豊橋総合動植物公園により親しみを持ってほしい、という願いから「のんほいパーク」に決まったのではないかと言われています。

 

7位 埼玉県こども動物自然公園(42ヘクタール)

引用:https://iko-yo.net

埼玉県こども動物自然公園は、埼玉県東松山市にある動物園です。

広さは42ヘクタールで、243種1600頭の動物たちがいます。

キリンやレッサーパンダなど、子供たちに人気のある動物たちを見られます。

その中でも埼玉県こども動物自然公園の見どころは、世界最大級のフンボルトペンギンの生態園「ペンギンヒルズ」です。

ペンギンたちと来園者を仕切る柵やネットなどがほとんどなく、非常に近い距離でペンギンを観察することができるようになっています。

毎日2回、ペンギンのエサやり体験も実施されており、ペンギン好きにはたまらない場所になっています。

埼玉県こども動物自然公園は、子供を自然や動物に親しませることをコンセプトにした動物園であり、体験型の展示施設が多いのが特徴です。

ヤギやブタに触ったり、ウサギやモルモットを抱っこすることができます。

ふれあい時間には、季節によってはヘビも登場するそうです。

他にもポニーの乗馬体験や、牛の乳しぼり体験ができるようになっています。

さらに、園内には「ビアトリクス・ポター資料館」というピーターラビットなどの絵本の資料館も併設されています。

引用:https://saitama.denryu.jp

この資料館では、絵本に登場する家や庭が忠実に再現されているそうです。

他にも園内にはアスレチックなども併設されており、様々な楽しみ方ができる動物園となっています。

 

6位 釧路市動物園(47.8ヘクタール)

引用:https://hokkaido-labo.com

釧路市動物園は、北海道釧路市にある動物園です。

広さは47.8ヘクタールで、66種445頭の動物たちがいます。

開園当時は、国内最大の面積を誇る動物園でした。

特別天然記念物のタンチョウが生息する釧路湿原が近くにあり、タンチョウの保護・増殖に力を入れている動物園です。

園内には北海道ゾーンが設けられており、北海道や東北といった北の大地で生きている動物たちを見ることができるようになっています。

例えば、エゾヒグマやエゾモモンガなど、北の大地に特有の生き物を見ることができます。

中でもシマフクロウは、釧路市動物園で世界的に初めて飼育下での繁殖に成功しており、国内唯一のシマフクロウ保護育成センターにもなっています。

引用:https://4travel.jp

もちろん、ライオンやキリンなどの子供たちに人気のある動物たちも見ることができます。

希少動物であるアムールトラを見ることもできます。

積雪時には園内に、歩くスキーコースとそり山が開設されて、用具の貸し出しも行われるそうです。

 

5位 広島市安佐動物公園(49.6ヘクタール)

引用:http://blog.livedoor.jp

広島市安佐動物公園は、広島県広島市にある動物園です。

広さは49.6ヘクタールで、174種3237頭の動物たちがいます。

広島市安佐動物公園は8つのゾーンに分かれています。

エントランスでは、正門をくぐると巨大なヒヒ山が見えます。

ここでは、サルの仲間であるヒヒと綱引きができる装置やヒヒが虫を食べる行動を観察することができます。

そこを抜けると、フラミンゴやモモイロペリカンが出迎えてくれます。

サバンナ・アフリカゾーンでは、サバンナをイメージした草原にキリンやシマウマが展示されています。

ゾウの横には、ネズミに似たケープハイラックスがいます。

引用:http://www.hama-midorinokyokai.or.jp

分類学的には、ケープハイラックスはソウに近い生き物だと言われており、見比べてみると何か発見があるかもしれません。

絶滅が心配されているクロサイは、広島市安佐動物公園では順調に繁殖しており、クロサイのハナが10頭を出産し、世界記録を樹立しています。

類人猿とサルのゾーンでは、チンパンジーやマンドリルなど、5種類のサルの仲間を見ることができます。

「ぴーちくパーク」は、子供も大人も楽しめる、動物と触れ合えるゾーンです。

放し飼いにしたヒツジやヤギを見たり、ポニーやテンジクネズミに触れ合うことができます。

このゾーンにある「どうぶつ子育ての家」では、動物の赤ちゃんをいつでも見ることができます。

卵の孵化やお腹の大きなマウス、成長途中のオオサンショウウオなど、見所がたくさんあります。

広島市安佐動物公園は、オオサンショウウオの飼育研究で高い評価を受けている動物園でもあります。

引用:https://www.sankei.com

爬虫類と夜行性動物のゾーンでは、2階建ての建物になっており、2階がワニやヘビ、トカゲ、カメなどの爬虫類の展示で、1階は夜に活動する小型の哺乳類を展示しています。

中でも日本産のノネズミやコウモリなど、身近にいるのに見る機会の少ない動物たちは一見の価値アリです。

日本・アジアの動物ゾーンでは、日本、アジアに生息する動物を見ることができます。

日本に生息する動物として、イノシシやツキノワグマ、タヌキ、キツネなどの動物を展示しています。

西園の動物ゾーンは、園内で一番高く、見晴らしの良い開放的なゾーンです。

中国からやってきたアカザル、レッサーパンダ、コウノトリ、イギリスからやってきたエリマキキツネザル、ドイツからやってきたシロフクロウなど、広島市と友好関係にある世界中の都市とゆかりのある動物たちが展示されています。

肉食動物ゾーンでは、肉食動物のネコ科と猛禽類のタカやフクロウを集めたゾーンです。

ライオンはガラス展示を取り入れており、接近して見ることができるようになっています。

展示場には、自然の木を取り入れて上に登れるようにして、ネコ類独特の行動を見られるような工夫がされています。

広島市安佐動物公園は、無柵で放し飼いにするなどの新しい展示形式を取り入れた本格的で大規模な動物園だと言えます。

 

4位 東京都多摩動物公園(52.4ヘクタール)

引用:https://parking.nokisaki.com

東京都多摩動物公園は、東京都日野市にある動物園です。

広さは52.4ヘクタールで、昆虫類・無脊椎動物を除いても176種1476頭の動物たちがいます。

豊かな自然が多く残った園内で、動物をできるだけ自由な姿で展示するために、檻の代わりに壕で仕切るようにし、広いスペースに動物たちを放し飼いにして展示しています。

野生で群れをつくる動物は、群れで飼育するように工夫もされています。

東京都多摩動物公園の特徴的な施設として、4つの施設があります。

アジア園では、ニホンコウノトリやタヌキなどの日本の動物の他にも、トラやオオカミ、ユキヒョウなど、アジア各地の動物を見ることができます。

アジア園にあるスカイウォーク・タワーでは、樹の上で生活するオランウータン本来の身軽で軽快な枝渡りの様子を観察することができます。

オーストラリア園では、コアラやカンガルー、ワライカワセミなどのオーストラリアに生息する動物を見ることができます。

中でもワライカワセミの鳴き声は特徴的で、聞くとつい笑ってしまいそうです。

下の動画で鳴き声を紹介しますので、ぜひ聞いてみてください。

オーストラリア園にあるコアラ館では、コアラとオーストラリアに生息する小動物を飼育しており、コアラがユーカリを食べている様子を観察することもできます。

アフリカ園では、ライオンやキリン、シマウマ、アフリカゾウ、チンパンジーなどの動物たちが、それぞれ群れをつくって暮らしている様子を見ることができます。

昆虫園にある昆虫生態園の中では、一年を通して色とりどりのチョウが舞っており、その中を散策できる施設になっています。

昆虫館本館では、ハキリアリやグローワームなど外国産の珍しい昆虫を見ることができたり、標本や模型の展示やふれあいコーナーもあります。

特にこの昆虫園は世界随一と評価されています。

東京都多摩動物公園を訪れる際は、動物だけでなく昆虫園にも立ち寄ってみてください。

 

3位 横浜市立よこはま動物園(ズーラシア)(53.3ヘクタール)

引用:https://travel.navitime.com

横浜市立よこはま動物園・ズーラシアは、神奈川県横浜市にある動物園です。

広さは53.3ヘクタールで、70種400頭の動物たちがいます。

横浜市立よこはま動物園は、横浜市旭区と緑区にまたがる横浜動物の森公園(総面積約103ヘクタール)のほぼ半分を占める広大な動物園です。

「生命の共生・自然との調和」をメインテーマに掲げており、「ズーラシア」という愛称で呼ばれます。

「ズーラシア(ZOORASIA)」という愛称は、動物園(ZOO)と広大な自然をイメージしたユーラシア(EURASIA)を組み合わせた言葉で、1996年の秋に市民からの公募で選ばれたそうです。

園内を、動物たちの生息環境や世界の気候帯・地域別に分けることにより、世界旅行ができる動物園として植物や自然環境について楽しく学ぶことができるようになっています。

園内の見どころを9つ、簡単に紹介します。

アジアの熱帯林ゾーンでは、生い茂る緑の中から突き抜けるようにのびる樹木を再現しています。

インドゾウから始まり、ボルネオオランウータン、スマトラトラなどアジアに生息する数々の希少動物を見ることができます。

亜寒帯の森ゾーンでは、針葉樹林が続くエリアに、山岳地帯や夏の北極を模した展示場があります。

急な岩場を移動するゴールデンターキンや、ガラス越しのホッキョクグマの泳ぎなど、動物たちの生き生きした姿を観察することができます。

オセアニアの草原ゾーンでは、乾季と雨季を繰り返すことで生まれる独特の景観を持つ地域を再現しており、大きな岩場や背が高く生命力の強いユーカリがシンボルになっています。

このエリアには、マイペースなカンガルーたちを見ながら食事ができるレストランもあります。

中央アジアの高地ゾーンでは、ロシアや中国、モンゴルが大部分を占める中央アジアの自然を再現しており、この地域は世界的にも珍しい動物たちの生息地になっています。

日本ではここでしか飼育されていないモウコノロバやテングザルなどを見ることができます。

下の写真はテングザルの写真です。

引用:https://natgeo.nikkeibp.co.jp

日本の里山ゾーンでは、人間が手を加えた山林である「里山」を再現しています。

日本の生物多様性は世界でも有数のものであり、里山はその一角を担う存在でもあります。

ここでは、古くから日本人に親しまれてきたホンドタヌキやニホンザル、日本固有種であるツシマヤマネコを見ることができます。

アマゾンの密林ゾーンでは、大陸を横切るアマゾン川と、広大な森や沼地を再現しています。

ジャングル内を駆け回るヤブイヌや、木漏れ日に紛れるオセロット、南米大陸唯一のクマであるメガネグマなど、環境に合わせて進化した動物たちを観察することができます。

下の写真は、メガネグマの写真です。

引用:https://pz-garden.stardust31.com

アフリカの熱帯雨林ゾーンでは、アフリカ大陸中央部を流れるコンゴ川流域を再現しています。

ここでは、オカピをはじめ、生息域に適した姿を持つ動物たちを見ることができます。

探検隊のキャンプ跡地やチンパンジーの自然保護区域を模した「チンパンジーの森」など、研究者の足跡をたどる気分を味わうことができます。

アフリカのサバンナゾーンでは、サバンナの代表的な景観である大草原をはじめ、疎林や湿地帯、岩場などの環境も再現されています。

肉食動物も草食動物も、同じ放飼場で生活しており、動物たちの社会性を観察することができます。

ラクダやピグミーゴートへの触れ合いや、バードショーなど、動物たちを身近に感じることもできるエリアになっています。

わんぱくの森にある「ぱかぱか広場」では、ポニーへのエサやりや乗馬体験、可愛らしいモルモットやパンダマウスとの触れ合いを楽しむことができます。

また、四季折々の草花や野鳥が楽しめる「自然体験林」もあり、春や夏にはおすすめの場所です。

敷地が広いため、見どころ盛りだくさんの動物園なので、訪れる際はしっかり計画を立てていくことをおすすめします。

 

2位 名古屋市東山動植物園(60ヘクタール)

引用:https://www.museum.or.jp

名古屋市東山動植物園は、愛知県名古屋市にある動物園です。

広さは60ヘクタールで、魚類なども含めて560種2万頭の動物たちがいます。

昭和の初期に、大規模な無柵、放し飼いの動物展示を取り入れて開園した、日本有数の大動物園です。

名古屋市東山動植物園は、本園と北園に分かれています。

動物園本園では、キリンやライオンなどの子供たちに人気のある動物たちを見ることができます。

本園にあるゾージアムは、日本最大級のアジアゾウ舎で、ゾウの故郷であるスリランカをイメージした施設になっています。

屋内観覧所にはゾウの歴史や生態の展示があり、学びながらゾウを見られる楽しい施設になっています。

本園にあるコアラ舎では、少し暗めの観覧通路からガラス越しでコアラを見ることができます。

コアラ舎の前には、コアラのことを学ぶことができる「コアラフォレスト」という学習施設があります。

本園にあるバードホールは、人と鳥を隔てる柵がない「ウォーク・イン方式」の展示を採用しているため、クジャクや色鮮やかなインコの仲間などの様々な鳥たちを間近で観察することができるようになっています。

動物園北園では、ゴリラやチンパンジーなどの類人猿をはじめ、コビトカバやオオアリクイなどのユニークな動物たちを見ることができます。

北園にある自然動物館では、館内1階では夜行性の動物たち、2階では爬虫類や両生類を見ることができます。

1階と2階をつなぐスロープからは、ワニを見ることができるようになっています。

北園にある世界のメダカ館では、ニホンメダカをはじめとした多種多様なメダカの仲間を見ることができます。

メダカ以外にもハリヨなどの希少な淡水魚が揃っており、天然記念物の魚を観察することもできます。

下の写真は、世界のメダカ館で見ることができるハリヨの写真です。

引用:http://suityu-sukima.sakura.ne.jp

世界のメダカ館は、世界でも類を見ないメダカに特化した展示施設とされており、名古屋市東山動植物園を訪れる際にはぜひ立ち寄ることをおすすめします。

名古屋市東山動植物園には、植物園も併設されています。

この植物園は、自然の地形をそのまま活かした形で植物を展示しており、市内中心部にありながら四季折々の情緒を楽しむことができるように工夫されています。

植物園にはお花畑もあり、季節によって様々な種類の花を楽しむことができます。

春になると、お花畑に隣接する「桜の回廊」で100種1000本の多種多様なサクラが咲きます。

引用:https://sp.jorudan.co.jp

バラ園では、四季折々のバラを楽しむことができるようになっています。

特に、春と秋には多種多様なバラが咲き乱れ、訪れた人を楽しませてくれます。

名古屋市東山動植物園は、現在でも周囲の山林地に園を拡張しており、新施設を次々に増設しています。

これからも進化を続ける名古屋市東山動植物園が、次はどのように私たちを楽しませてくれるのか、とても楽しみです。

 

1位 東武動物公園(61ヘクタール)

引用:https://matome.naver.jp

東武動物公園は、埼玉県南埼玉郡にある動物園です。

渋谷駅から電車の乗り換えなしで80分のため、東京からも気軽に行ける動物園と言えます。

広さは61ヘクタールで、169種3710頭の動物たちがいます。

動物園の見どころを5つ、簡単に紹介します。

モンキーワールドでは、8種のサルたちを間近に見ることができます。

木々や水辺など野生での暮らしを再現した展示や、それぞれの種が持つ特性を観察できる展示など、様々な工夫がされています。

樹木や水辺など実際に生息している環境を再現しているため、スカイウォークと言われる、しなやかな長い手や尾を駆使した華麗な腕渡りを見ることができます。

色鮮やかな顔立ちのマンドリルの様子を観察したり、ガラス越しににらめっこすることもできます。

引用:https://pz-garden.stardust31.com

マンドリルとの記念写真におすすめのエリアになっています。

集団で行動し、仲間意識が高いことで知られるマントヒヒには、群れで勢いよく走る習性があります。

モンキーワールドでは、マントヒヒと接近できる通路があり、その猛ダッシュの瞬間を間近で観察することができるかもしれません。

モンキーワールドにあるモンキーフィールドには、子供たちがサルの運動能力を体験できるような遊具が設置されています。

サルたちが簡単そうにしているジャンプや四足歩行にチャレンジすることができるようになっています。

ホワイトタイガー舎では、ホワイトタイガーの生態を観察できるような工夫がされています。

野生のトラの多くは、水辺で水を飲むだけでなく、獲物を捕まえるために水の中に飛び込むこともあるとされています。

東武動物公園のホワイトタイガー舎には、ガラス越しの大型プールが設置されており、ホワイトタイガーがプールにダイブするダイナミックな姿を見ることができるかもしれません。

ペンギン舎は、ペンギンを飼育している施設の中に入り、ペンギンと同じ大地に立って、間近で観察することができるようになっています。

フンボルトペンギンとオウサマペンギンが飼育されており、ペンギンと触れ合えるイベントも開催されています。

ほたリウムは、1年を通してホタルを観賞することができる世界初の劇場型の施設です。

引用:https://www.sankei.com

ほたリウム内には、本物のホタルが約1万匹生息している大型水槽があり、ホタルが産卵する陸地と幼虫が生活する水場が再現されています。

ほたリウムは、年間を通してヘイケボタルを羽化させる飼育技術を確立し、その飼育技術と飼育用装置は特許を取得しています。

「ふる里の動物たち」というエリアは、四季折々の変化が感じられる「日本のふる里の風景」をイメージして作られた新しい展示施設です。

湿原に生息するタンチョウや、リス、テン、タヌキなど、動物たちの生き生きとした行動を観察することができます。

ウォークイン方式、ガラス展示など、見せ方にも工夫がされているため、動物たちをより身近に感じることができるようになっています。

東武動物公園には、約410種2万本の多様な植物を楽しめる「ハートフルガーデン」も併設されています。

季節の花々や約200種のバラが咲き誇る「ローズガーデン」など、四季折々の花々を観賞しながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

また、遊園地も併設されており、動物たちと親しむだけでなく、多様な楽しみ方ができる動物園と言えます。

何度行っても飽きることがなく、違った楽しみ方ができるのが魅力的です。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

面積が大きいほど、多様な楽しみ方ができるというのは間違いではありませんが、どの動物園でも動物たちの魅力を余すことなく伝えようという様々な工夫がされています。

ぜひ、次の週末はお近くの動物園を訪れてみてください。

子供の時とはまた違った発見があるかも知れません。



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