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世界軍事力ランキング!世界最強の軍事国TOP30

毎年、世界各国の軍事力を調査しているアメリカの軍事力評価機関『グローバル・ファイヤーパワー(Global Firepower)』は、対象となる世界136ヶ国について、軍事力に関係する50以上の項目を総合的に評価して軍事力指数(Power Index)を算出し軍事力ランキングを発表しました。

調査項目は、各国が保有する兵器の種類や兵士の数だけでなく、各国の地理的状況、物流能力、資源力、経済力、核兵器の保有状況、NATO(北大西洋条約機構)等の軍事同盟なども考慮されています。

主な調査項目は下記になります。

  1. 人口(総人口、軍人数、訓練経験者数、成人数など)
  2. 航空戦力(戦闘機、攻撃機、輸送機、戦闘ヘリコプターなどの数)
  3. 陸上戦力(戦車、装甲車、自走砲などの数)
  4. 海上戦力(空母、駆逐艦、潜水艦、各種戦艦などの数)
  5. 天然資源(石油の生産量、消費量、埋蔵量など)
  6. 物流能力(労働力、主要空港、道路、鉄道など)
  7. 経済力(軍事予算、債務、外国為替など)
  8. 地理状況(国土の面積、海岸線、国土境界線、水路など)
  9. 軍事同盟(NATOなどの軍事同盟に加盟しているか)
  10. 核兵器(核を保有しているか)

しかし、何よりキーとなるのはバランスです。効率的なインフラを備えた領土を支える為の経済と防衛力。

そして、陸・海・空それぞれの強力な戦闘力。これら複数のポイントを元に、各国の総合的な戦闘力を算出されているそうです。

それでは、世界で最も強力な軍事力を持つ国々を見ていきましょう。

世界の軍事力ランキング30位~11位はこちら

10位 ドイツ


ドイツ連邦軍は、陸海空軍のほか、救護業務軍、戦力基盤軍から組織されています。

ドイツは欧州連合およびNATOの主要構成国であり、ヨーロッパ防衛にあたることが多く、例えばカンボジアのUNTAC、ボスニア・ヘルツェゴビナの平和安定化部隊 (SFOR)・欧州連合部隊 (EUFOR)、コソボ紛争など、国外での多くの活動に関わっています。

ドイツ軍はレオパルト2主力戦車、ユーロファイター タイフーン戦闘機、212A型潜水艦と、陸海空全てにおいて最強クラスの兵器を自国で開発しており、アメリカ、ロシアに次ぐ世界第3位の武器輸出国でもあります。

また、ドイツには在欧アメリカ軍が常駐、ラムシュタイン空軍基地に司令部を置いていて、ドイツ国内に数箇所の基地があります。更にNATOの核共有協定に基づいて、アメリカが核兵器を備蓄・配備しています。

ドイツの軍事力
項目数値備考
軍事力指数0.2461
総人口8059万人
軍人20.8万人
空軍戦力714戦闘機:94機
戦車数432
海軍戦力81空母:0隻、潜水艦:6隻
天然資源4.6万 BBL/日(石油生産量)
核兵器有(NATO核共有国)
軍事予算452億ドル(約4兆5200億円)

 

9位 トルコ


トルコの戦力は、陸軍・海軍・空軍で組織されるトルコ軍と、内務省に所属するジャンダルマ(憲兵隊)・沿岸警備隊から成ります。

トルコは中近東有数の軍事力を有有しており、その兵員規模は北大西洋条約機構(NATO)加盟国で第2位に位置します。

装備についてもF-16戦闘機などの最新鋭の兵器を有するほか、国産化にも積極的でK2(韓)をベースとした初の国産戦車アルタイを開発・配備しています。

トルコの軍事力
項目数値備考
軍事力指数0.2216
総人口8084万人
軍人71万人
空軍戦力1056戦闘機:207機
戦車数2446
海軍戦力194空母:0隻、潜水艦:12隻
天然資源4.9万 BBL/日(石油生産量)
核兵器
軍事予算102億ドル(約1兆200億円)

 

8位 日本


自衛隊は自国の防衛のための軍隊です。

陸海空軍ともに高い練度と最新鋭の装備を保有していますが、総兵力は約24万人と対人口比で主要国中最低水準です。年間防衛予算も約4兆7千億円で絶対値的でこそ世界的に上位に位置するものの、対GDP比では1%を割って主要国中最低水準になっています。

主力戦車など、兵器の能力は世界的にも一線級を維持しており、潜水艦技術では、通常動力型において世界最大級のそうりゅう型潜水艦を配備しています。

しかし、核を保有していないことから、原子力潜水艦や原子力空母を配備することはできず、海軍戦力については世界トップクラスとは差があると言わざるを得ません。

日本の軍事力
項目数値備考
軍事力指数0.2107
総人口1億2645万人
軍人31万人
空軍戦力1508戦闘機:290機
戦車数679
海軍戦力133空母:4隻、潜水艦:17隻
天然資源3918 BBL/日(石油生産量)
核兵器
軍事予算440億ドル(約4兆4000億円)

 

7位 韓国


大韓民国国軍は、26ヶ月から30ヶ月の徴兵制と志願兵制を併用しており、60万人の正規軍と、400万人にもおよぶ予備役が存在します。

主たる国防対象は軍事境界線(38度線)を挟んで対峙する北朝鮮の朝鮮人民軍であり、大半の陸上戦力を向けています。しかし、近年は国防対象を日本へも向けており、日本から韓国への策源地(敵地)攻撃能力が皆無なのとは対照的に、韓国国内から日本のほぼ全域を射程とする射程1500kmの玄武-3巡航ミサイルシリーズや、イージスシステムを搭載し巡航ミサイルの発射が可能な世宗大王級駆逐艦の配備をするなど、日本本土をも攻撃可能な兵器の増強をしています。

また、ストックホルム国際平和研究所の調査によると、韓国は核兵器や化学兵器など大量破壊兵器を除く全世界の通常兵器取引で、世界第4位の兵器輸入国です。

最新鋭の各種兵器の開発や導入を積極的に進めており、玄武-3巡航ミサイル、天竜巡航ミサイル、玄武-2弾道ミサイル、ATACMS弾道ミサイル、KGGB GPS誘導滑空爆弾、F-15K戦闘爆撃機、世宗大王級駆逐艦、独島級揚陸艦、K2戦車、新型対空・対地ミサイルなどの配備を進めています。

韓国の軍事力
項目数値備考
軍事力指数0.2001
総人口5118万人
軍人582万人
空軍戦力1560戦闘機:406機
戦車数2654
海軍戦力166空母:1隻、潜水艦:16隻
天然資源0 BBL/日(石油生産量)
核兵器
軍事予算400億ドル(約4兆円)

 

6位 イギリス


イギリス軍は、陸海空の3軍から組織されています。世界第三位の豊富な予算から、海外展開能力の強化や即応性の向上などに注力し、量的な軍隊からコンパクトで機能的な軍隊への転換と保持を目指しています。

現在はボスニア紛争、コソボ紛争、アフガニスタン侵攻、イラク戦争など、アメリカ軍やNATO諸国との連合作戦が慣例となっており、複数の国に展開、配置されています。

イギリスは核兵器の保有を認められている5カ国の1つであり、核弾頭搭載のトライデント II 潜水艦発射弾道ミサイル (SLBM) を運用しています。

イギリスの軍事力
項目数値備考
軍事力指数0.1917
総人口6477万人
軍人27.9万人
空軍戦力832戦闘機:103機
戦車数227
海軍戦力76空母:2隻、潜水艦:10隻
天然資源93万 BBL/日(石油生産量)
核兵器
軍事予算500億ドル(約5兆円)

 

5位 フランス


フランス軍は陸軍、空軍、海軍および憲兵で組織されています。

徴兵制が廃止され、兵員不足が叫ばれていますが、それでも常時海外展開しており、南米やカリブ海、インド洋、太平洋に点在するフランスの海外領土の防衛の為に比較的小規模の部隊が常駐しています。

核兵器を保有しており、主要装備は弾道ミサイル搭載原子力潜水艦、原子力空母シャルル・ド・ゴール、ルクレール主力戦車、ラファール戦闘機などです。

フランスの軍事力
項目数値備考
軍事力指数0.1869
総人口6710万人
軍人38.8万人
空軍戦力1262戦闘機:299機
戦車数406
海軍戦力118空母:4隻、潜水艦:10隻
天然資源1.6万 BBL/日(石油生産量)
核兵器
軍事予算400億ドル(約4兆円)

 

4位 インド


インド軍の正規兵力は陸海空軍と戦略核戦力部隊、インド沿岸警備隊の約132万5000人と、予備役が約110万人の他、様々な準軍事部隊を有しています。南アジア随一の軍事力を誇り、世界で6番目の核保有国・原子力潜水艦保有国でもあります。

近年は近代化を加速させており、軍事目的での宇宙開発、核の3本柱(ICBM、SLBM、爆撃機)の整備、ミサイル防衛システムの開発等々多岐にわたり、国防費は年々増加傾向にあります。

インド海軍初の国産原子力潜水艦アリハントやロシアと共同開発している世界最先端の第5世代戦闘機など、最新兵器の開発・国産化にも積極的に取り組んでいます。

インドの軍事力
項目数値備考
軍事力指数0.1417
総人口12億8193万人
軍人420万人
空軍戦力2185戦闘機:590機
戦車数4426
海軍戦力295空母:1隻、潜水艦:16隻
天然資源73万 BBL/日(石油生産量)
核兵器
軍事予算470億ドル(約4兆7000億円)

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