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ネイビーシールズとは!世界最強の特殊部隊の訓練と作戦実績

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現代の戦争は、特殊部隊の戦争と言われています。

正規軍による本格的な戦闘に先駆け、特殊部隊の精鋭達が敵地へ侵入し、敵性勢力の調査・情報収集活動を行い、一方で破壊工作をも展開します。

そんな特殊部隊において、ネイビー・シールズは世界最強の特殊部隊の一つとされています。

なぜ「最強」の称号があたえられたのか、部隊の歴史や訓練、任務の実績に焦点を当てながら、ご紹介していきます。

ネイビー・シールズとは

引用:シネマカフェ

ネイビー・シールズの英語表記は、「Navy SEALs」です。

アメリカ海軍の特殊部隊のことです。

「Navy」 は陸・海・空の軍隊のうちの「海軍」を意味します。

ちなみに陸軍は 「Army」 で、空軍は 「Air force」です。

「SEALs」 という言葉は「Sea, Air, and Land・Teams」の略語です。

「Sea(海)」、「Air(空)」、「Land(陸)」 という3語の頭文字と、「Teams (SEAL Team 1から10まで)の最後の文字 「s」 を寄せ集めて 「SEALs」 という名称になりました。

また、「Seal」には「アザラシ、アシカ、オットセイ」という意味もあり、これに掛けたものでもあります。

「SEALs」 は、アメリカ海軍特殊戦コマンドの管轄部隊であり、2つの特殊戦グループと8つのチームから編成されています。

米国海軍に所属する特殊部隊で、河川・湖沼・海・海岸など、水が関係するエリアから出動する作戦において活動します。

さらに海だけではなく、陸上や空などでも作戦を展開(航空機からパラシュートで飛び降りたりする)できるように訓練されているために、「Sea, Air, and Land」 という言葉が部隊名に含まれています。

「SEALs」 の正式名称は 「United States Navy SEALs(アメリカ合衆国海軍SEALs)」で、通称名が 「Navy SEALs」 です。

その名の通り、陸海空問わずに偵察、監視、不正規戦等の特殊作戦に対応出来る能力を持っています。

ネイビー・シールズ隊員の凄さ

特に、高度な水泳と潜水スキルを持っており、敵性勢力から「奴等は突然、海からやってきて、海へ戻る」とおそれられています。

また、危機に陥ると「水のある所へ逃げる」ことで難を逃れた事例が多いのが特徴です。

輸送チームなどを除き、パラシュート訓練が必須となっているため、空挺作戦も可能で、パラシュート降下時にゴムボートも降下させて海に着水し、空から水上作戦を展開することもできます。

しかも、イラクやアフガニスタン、ソマリアなど、海や河川が存在しない地域でも任務を遂行できるところに、この部隊の凄みがあります。

もう一つの凄みは、極限的な環境である北極圏の水中でも作業できる点です。

 

ネイビー・シールズ誕生

引用:キャンプ・ビッキー

ネイビーシールズの歴史は、米軍の近代特殊部隊の中で最も古いものになっています。

グリーンベレー(アメリカ陸軍特殊部隊)同様、ジョン・F・ケネディにより1962年に結成されています。

ネイビーシールズは、かつて第二次世界大戦時に活躍した海軍の工作部隊でした。

目的は、ベトナム戦争において、南ベトナム解放民族戦線を掃討することです。

その工作部隊からの志願者が、水中破壊工作や水中での戦闘の訓練を受け、海軍水中破壊工作部隊(UDTs)となったのです。

その後、ベトナム戦争で海軍が特殊作戦やゲリラ戦に精通する部隊も必要としたことにより、現在のシールズが生まれました。

 

部隊編成

引用:Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

任務は通常、2名から4名で遂行します(任務内容によっては2の倍数で増員されます)。

小隊は14人~16人の編成で、士官2人、兵曹長・先任下士官各1人、下士官・水兵10人~12人で構成されることが多いです。

武器・装備は、任務内容や役割に応じて、隊員達が適宜、相応しいものをチョイスできるのも、この部隊の特徴です。

海軍特殊戦グループ1

  • チーム1 … 極東アジアを除くアジア太平洋全域担当
  • チーム3 … 中東地域担当
  • チーム5 … 極東アジア担当(北朝鮮関連問題等で、韓国に駐留)
  • チーム7 … アメリカ西海岸担当
  • SEAL輸送チーム1 … ハワイ パールハーバーに拠点を置く。SDV(SEAL Delivery Vehicle SEAL専用小型潜水艦)専門部隊

海軍特殊戦グループ2

  • チーム2 … ヨーロッパ、地中海担当
  • チーム4 … アメリカ本土担当
  • チーム8 … アフリカ、地中海担当
  • チーム10 … アメリカ東海岸担当
  • SEAL輸送チーム2 … SDV(SEALs Delivery Vehicle SEAL専用小型潜水艦)専門部隊

チーム6は対テロ特殊部隊「DEVGRU」として独立しています。

チーム9は欠番となっています。

SEALs輸送チームは、SEAL輸送潜水艇(SEAL Delivery Vehicle:SDV)と呼ばれる6人乗りの小型潜水艇を操作する部隊です。

潜水艇は密閉されておらず、長時間水に浸かるため、SEALsのような専門職でなければ搭乗できません。

2003年のイラク戦争では海岸油田の偵察任務に従事し、そのまま強襲部隊に参加するほどの戦闘力を持っています。

隊員達は、退役後も従事した作戦や任務の内容を外部に公表することはタブーとされてきました。

しかし部隊が、その派手な活躍により、あまりにも有名になり過ぎたため、近年では特に映画作成のために、退役・現役問わず、自らが関わった作戦や任務の一部を公表する者もいるそうです。

 

装備

引用:暮らし~の

装備は、担当地域や任務によって様々で、個人装備に関しては、隊員が自由に選択できるのが原則です。

シールズはUS.SOCCOMという特殊作戦群の1セクションです。

このUS.SOCCOMという組織の任務のひとつに新装備の実験というのがあります。

つまり、隊員達からニーズがあった装備をUS.SOCCOMが調達して、訓練や任務遂行に投入します。

実験を兼ねているので、正式採用品でなくても使って構いません。

主な装備としては、例えば、対テロ戦闘専門部隊であるチーム6では、H&K社製MP5の装備が基本となり、CQB(近接戦闘)においては、コルトM4A1カービンやSIG552が主たる小火器となります。

また、対戦車兵器としては、AT4、LAWなどが用いられています。狙撃銃としては、H&K社製MSG90などの使用頻度が高い傾向にあります。

なお、銃自体は隊員が任務に合わせてカスタマイズします。

 

入隊資格

引用:BBC.com

・軍務所属:アメリカ海軍、またはアメリカ沿岸警備隊のいずれかに属していること(性別は男性限定でしたが、2015年以降は女性にも資格があたえられました)。

・国籍:アメリカ合衆国の市民権を保有していること。

・年齢制限:17歳以上28歳以下であること。

・試験 - ASVABテストをクリアすること(ASVABテスト:資質テスト、数学・科学・語学・暗号化能力・その他10項目におよぶ試験)。

入隊するための過酷な訓練

引用:China.org.cn

基礎教育課程 (5週間)

シールズ志願者は、まず肉体と精神力の両面が条件を満たしているかを審査されます。

その中にはSEAL体力審査テスト(PST)と呼ばれるテストがあり、1500フィート(457m)を12分30秒以内で横泳ぎまたは平泳ぎで泳ぐことや、2分以内で腕立て伏せを42回、同じく2分以内で腹筋運動を50回、1.5マイル(2.4km)をブーツを履いて11分30秒以内で走る事が出来るかなどを確認されます。

<基礎水中爆破訓練>第1段階:基礎訓練課程 (8週間)

8週間にも及ぶ基礎訓練の段階を無事に終了しなければなりません。

この訓練の目的は、シールズ候補生の鍛錬です。

しかし、もっと重要な目的は、その後に待ち受ける、さらに過酷な訓練課程を続ける体力と精神力があるのかを見極めることです。

全隊員達には、4週間目に起こる5日間半のイベント、「ヘル(地獄)・ウィーク」が待っています。

ヘル(地獄)・ウィークは、5名から7名のチームを作らされ、5日間で体力を限界まで追い込まれます。

その訓練内容には、何度もずぶ濡れにされて低体温症の瀬戸際まで立たされたり、腰まである泥の中を進みボートを数マイル運んだりもします。

しかも、この地獄週間中の合計睡眠時間はわずか4時間しか与えられません。

しかし、各訓練はチーム対抗戦となっており、課題を1位でクリアしたチームにはボーナス睡眠時間が1時間ほど与えられます。

この地獄週間の主な意味は、あまりの過酷さに、醜態をさらさせて仲間よりも自分を優先させる志願者を暴くためなのです。

地獄週間を見事に突破した者は、少しの休息が与えられた後に、水路学を4週間かけて学びます。

<基礎水中爆破訓練>第2段階:潜水訓練課程 (8週間)

潜水訓練は、シールズ候補生がネイビーシールズ・トレーニングスクールで受けるもので、3段階の初歩的な訓練のうちの第2段階にあたります。

ここでは、水中工作の基礎を学びます。

この試練を乗り越えることで、候補生達は極めて屈強なスイマーへとなっていきます。

そして訓練が順調に進めば、そこで2通りのスキューバダイビングの訓練を受けるようになります。

まずはアルミのタンクに充填された圧縮空気を使う、昔ながらのオープン・サーキットフォーム方式です。

また100%の酸素を用いるクローズド・サーキットの資格も取得します。

一般的なオープン・ウォータートレーニングでは2~5マイル(3.2~8km)を泳ぎ、その速さを競います。

チームワークは、シールズの訓練において非常に重要視されており、潜水や水中を泳ぐトレーニングは常に、最低でも1人の仲間と共に行います。

これらの訓練はほぼ視界ゼロの夜間に、よく行われます。

候補生達は、互いを信頼するようにと徹底的に仕込まれます。

彼らは、一般的に5名から7名で構成される「ボートクルー」の一員としても作業を行います。

このクルーの一員は、それぞれが仲間の任務の達成度も常に把握しておかなければなりません。

また、時には仲間に助けられることもあります。

ネイビーシールズの水中訓練が多岐にわたり、かつ困難に計画されているのには、理由があります。

実戦では、班単位で海からの潜入をせざるえない場合があります。

そんな時は目的地到達のため、水中を何マイルも泳げる特殊なスキューバ装置を使うこともあるのです。

シールズは首尾よく成功をおさめるべく機転を利せて能力を高め、どんな障害も乗り越える必要があります。

そしてこれらのスキルは、訓練中に養われるのです。

<基礎水中爆破訓練>第3段階:地上戦訓練課程 (9週間)

第3段階は、9週間に及ぶ地上戦訓練課程で、主に地上での戦闘訓練を行います。

銃器や爆発物の取扱、精密射撃、長距離偵察、ロッククライミング、航法、隠密潜入および離脱、小部隊戦術などの訓練を受けます。

この訓練の合間も、ほぼぎりぎりの制限時間が与えられた長距離走や長距離水泳が行われます。

この訓練の最後の3週間半は、カリフォルニア州サン・クレメンテ島で、今まで教わってきたことを活かし、広範囲な演習を行います。

訓練の間、担当教官らによる審議会(段階審査会と専門審査会)が行われ、能力不足のものに失格が言い渡される場合もあるのです。

また、残留が決定したとしても、1つ後のクラスに再履修生として廻される事まであります。

なお、この一連の訓練が終了すれば、基礎訓練及び基礎水中爆破訓練を卒業したとみなされ、卒業式が行われます。

しかし、SEALの訓練はまだ続けられるのです。

<最終訓練>空挺降下訓練 (3週間)

空挺降下訓練では、1週目に地上訓練で、降下と着地の基本技術を学びます。

2週間目は高さ10.4mの塔からの降下着地訓練や、ブランコ式の着地訓練を装置を使っての訓練が行われます。

3週目になると兵士たちはだんだん難易度を上げながら、夜間1回を含む5回のパラシュート降下を行います。

無事に降下を終えた者たちは「空挺降下資格者」となります。

<最終訓練>SEAL資格訓練(SQT) (15週間)

次に15週間に及ぶ資格訓練が次に待っています。

通信技術や舟艇操縦技術、近接戦闘、狙撃、空挺降下などを訓練するのです。

この訓練の意味は、候補生を実際にSEALsとしての作戦に従事できる水準までに引き上げる事にあります。

この訓練に合格すれば、海軍特殊戦章「三又鉾」を授与され、SEAL海軍下士官兵適性区分(NEC)コードが与えらます。

<最終訓練>基礎寒冷地海洋訓練 (3週間)

最期にアラスカ州コディアック島で寒中訓練を受けることになります。

訓練は合計で、2年6ヶ月ほどに渡り、全訓練課程における脱落者の割合は実に80%にものぼります。

 

近年の主な参加作戦

引用:Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

2005年 レッド・ウィング作戦

アフガニスタン紛争中、クナル州の山岳地帯においてターリバーンに対して行った軍事作戦です。

アフガニスタン東部のクナル州アサダバード近郊では議会選挙の妨害を狙い、旧タリバン勢力の活動が活発化していました。

その中において中心的な役割を担っていたのが、150人程度の武装勢力を率いるアフマド・シャーです。

アメリカ軍はこのシャーの排除を決め、ネイビーシールズを派遣することを決定し、本作戦が立案、決行されました。

4名の偵察チームを派遣し、可能ならば狙撃により殺害する計画でした。

もしも不可能であれば、航空支援による空爆で排除を行うプランBも準備されていました。

そして6月27日の夜間未明、第160特殊作戦航空連隊の2機のMH-47が、降下地点のサウテロ山南側付近に到着。

一機が索敵としてデコイを大量に投下した後、チームはロープで地上に降下し、偵察目標地点までは約2.4kmでした。

降下したのはSEAL・SDVチーム1のマイケル・P・マーフィ大尉、マシュー・アクセルソン二等兵曹、マーカス・ラトレル一等兵曹、SEAL・SDVチーム2のダニー・ディーツ二等兵曹の4名です。

徒歩により目標地点へ接近、対象を監視できる拠点を確保して偵察行動を開始したのです。

そこで隊員達は、子ども達のヤギ飼い達に遭遇します。

隊員達は拘束用のロープを保有しておらず、ヤギ飼いの子ども達を口封じの為に殺害するか、開放するかの選択を迫られます。

隊員達は、殺害か開放かの投票をおこない、開放する選択肢を選びました。

しかし、ヤギ飼い達を開放して1時間30分後、隊員達は、RPK軽機関銃、AK-47、RPG-7、2B9 82mm自動迫撃砲で武装したシャーとその部下達80名~100名からなるタリバン勢力の襲撃に遭ってしまいます。

敵性勢力の様々な火器を使用した激しい攻撃により、チームはサウテロ山の北東にあるシューレック渓谷側に後退を余儀なくされます。

何度も無線機と衛星電話を使い前線基地に連絡を試みるも、通信環境が悪く、攻撃を受けていることを伝えられません。

交戦の結果、チームの3名が戦死、唯一の生存者であるマーカス・ラトレル一等兵曹も多発外傷と骨折により一時的に意識を失ってしまいます。

その後、意識を取り戻したところを地元のパシュトゥン人により助け出されました。

マーフィ大尉は、戦死する直前に衛星電話による前線基地への連絡を成功させていました。

そして、基地で待機していたチーム10指揮官代行であるエリック・クリステンセン少佐率いる8名のSEALs隊員達が救出に向かいます。

隊員達は、第160特殊作戦航空連隊のCH-47ヘリコプターに搭乗し、現地へ向かいました。

しかし、降下地点で隊員らがロープ降下する直前に、ターリバーン兵のRPG-7による待ち伏せ攻撃を受け、ヘリは撃墜されてしまいます。

搭乗員である第160特殊作戦航空連隊の隊員8名と共に、ヘリに乗り込んでいた16名全員が戦死しました。

一方、重傷を負っていたラトレル一等兵曹は、現地のアフガニスタン人によって匿われていました。

そして6日後に、アメリカ軍によって救出され、生還に成功します。

しかしアメリカ軍は、救出の際に周囲のターリバーンへ空襲による攻撃を行ったものの、アフマド・シャー殺害は達成できませんでした。

シャーは2008年に、逃亡先のパキスタンにて警察によって射殺されています。

ターリバーンの幹部殺害のために行われた任務でしたが、最終的にSEALs隊員11名と第160特殊作戦航空連隊の隊員8名の計19名が戦死するという大きな損害を出し、ネイビーシールズ創設以来最悪の出来事となってしまいました。

2009年 マースク・アラバマ号事件

4月8日、アメリカ合衆国籍の貨物船「マースク・アラバマ(Maersk Alabama)」号が、ソマリア沖を航行中に海賊に接舷され制圧されました。

乗員達の抵抗により数時間後には奪回され、この際に乗員側は海賊1名の拘束に成功します。

しかし、海賊側も乗員の身柄の安全と引き換えに投降した船長を拘束してしまいます。

双方、人質を交換することで解決を図ろうとしました。

乗員たちは海賊を解放しましたが、船長は身代金目的の為か解放されず、交渉は失敗したのです。

解放交渉がまとまらないなか、船長拘束から4日目の土曜夜、オバマ大統領は現地の司令官に、直接通達で「やれ!」と命を下します。

大統領命の内容、それは人質奪還作戦でした。

その任務についたのが、ネイビーシールズでした。

日曜の未明、漆黒の海に隊員達はパラシュートで降下しました。

しかし、オバマ大統領の勅命を受けたネイビーシールズのスナイパーがソマリアの海賊を射殺する直前には、拉致されていたリチャード・フィリップス船長は「不可避の危機」にありました。

その「不可避の危機」とは、米軍の戦闘艦USSベンブリッジ号から、作戦司令官がスナイパーにゴーサインを送った時点では、海賊達は機関銃AK47とピストルで武装し、船長の頭に銃を向けていたのです。

しかし、ベインブリッジに乗り組んでいたネイビーシールズのスナイパーは、約20メートル離れた救命艇に乗っていた海賊達を狙撃したのです。

結果、海賊の3名を殺害し、船長は無事に救出されました。

船長拘束から5日目の復活祭の朝、全米に「救出成功!」の臨時ニュースが走りました。

船長は「真の英雄は、私を救って故郷に帰してくれる海軍とネイビーシールズですよ」とジャーナリストに伝えたそうです。

2011年 ネプチューン・スピア作戦

アメリカ軍によるビン・ラーディンの殺害作戦であり、奪還テロのリスクがあるため、生け捕りは想定されていませんでした。

これに参加したのが、ネイビーシールズで、人数は約15人(25人説もあり)とされています。

隊員達は、情報担当のCIA要員が同乗するステルス型UH-60 ブラックホークヘリコプター2機とCH-47 チヌーク2機に分乗して出発します(これらのヘリは「ナイト・ストーカーズ」の通称で知られる第160特殊作戦航空連隊が操縦を担当したとされる)。

ビン・ラーディンと、その家族がいると推定された建物の敷地内に、ロープをつたって降下、建物を急襲して2階・3階部分には午前1時ごろ突入しました。

側近が応戦したものの、約40分の銃撃戦ののち邸宅を制圧しました。

ビン・ラーディンは武器を持っておらず、応戦したともしなかったとも報じられていますが、頭部と胸部を撃ちぬかれて死亡しました。

米軍は遺体を収容しています。

ビン・ラーディンの死は、パキスタン政府当局によっても確認されています。

他にビン・ラーディンの子息と思われる20歳の男性、また別に兄弟2人の男性と1人の女性も死亡。

女性は夫人の1人と報じられましたが、後に「別人で夫人は負傷した」と訂正されています。

アメリカ軍側に人的損害はありませんでした。

作戦中、ホバリングしていたアメリカ軍のブラックホーク・ヘリコプター1機が揚力を失い墜落したため、爆破処理されるというトラブルはあったものの、すぐに代替のチヌーク・ヘリコプターが駆けつけ、プラン変更を行うことで作戦は続行されました。

作戦は、アメリカ本国でもホワイトハウスのシチュエーションルームでオバマ大統領のほか、バイデン副大統領、ゲーツ国防長官、クリントン国務長官、マレン統合参謀本部議長らによって同時進行で見守られており、またCIA本部の会議室でも、パネッタ長官らがリアルタイムで監視していました。

作戦成功の報をパネッタより受けたオバマ大統領は 、「We got Him! (奴を捕えた)」 と叫んだと伝えられています

まとめ

特殊部隊を抜きにして、戦争は語れません。

その特殊部隊において、なぜネイビー・シールズが最強なのか、過酷かつ長期の選考過程や訓練、遂行してきた任務の凄絶さをご覧いただき、分かっていただけたと思います。

今このときも、眠らずに、自由のために戦い続けるネイビー・シールズの隊員達には、尊敬と感謝の念しかありません。




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