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スーパーレア!世界中に実在する珍しい武器5選

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武器とは、ただ人や動物を殺傷するためのものではありません。

様々な用途を持ち、時に宗教的な意味合いを帯びることもあります。

そのため文化ごとに多様な武器が存在します。

この記事では珍しい世界の武器を紹介します。

 

ジャマダハル


引用元:http://www.kotaro269.com/articles/31247.html

ジャマダハルは北インドで使われていた短剣の一種です。

コの字型の中心に柄を渡しており、握りこんで拳の先に刃が来るようにして使います。

そのため切ることよりは刺す、突くといった用途に特化しています。

刃が分厚く、鎧を貫くほどの鋭さを持っていたと言われ、当時の戦士は両手にジャマダハルを構えて戦っていたようです。

握りこんだとき手の甲に覆いがあるものはパタ、ないものをジャマダハルと呼びます。

刀身や柄に凝った装飾が施されることがあり、武器としてのほか儀礼や美術品としても使われたようです。

またしばしばカタールと言う武器と混同されますが、カタールは同じインドで扱われていた刃渡り30㎝程度の両刃剣のことを指します。

16世紀の歴史書でカタールとジャマダハルの絵を取り違えて紹介していたのがその所以と言われ、しばしば日本のフィクション作品でもジャマダハルに酷似した形状の武器をカタールと呼称することがあります。

 

マクアフティル


マクアフティルはマクアウィトル、マクアフィテルなどとも呼ばれる、アステカ人が用いた刀剣です。

木の棒に溝を刻み、黒曜石の刃を差し込んで作り、柄に当たる部分を片手あるいは両手で持って使います。

アステカ文明には金属がなかったため黒曜石を刃にしましたが、その切れ味は金属に劣ることはなく人の首を斬ることもできたと言われています。

ただし金属に比べて刃が破損しやすいという欠点はあり、そのたびに刃を付け替えていたようですが、戦闘中に刃こぼれを起こしても木の重みを活かしてこん棒のように使っていました。

またマクアフティルには様々な模様、彩色、装飾が施されていたようですがその理由は判明していません。

アステカには同様に黒曜石を用いた槍としてテポストピリーというものがあるほか、カリブ海のタイノ族には黒曜石の代わりに木の刃を使ったマカナという武器が、ハワイにはマクアフティルを短くし握りこむような形にしたレイオマノという武器が存在します。

 

クピンガ

クピンガはアフリカの古代ヌビアと言う地域に住んでいたザンデ族が利用していた武器です。

複数の刃が複数の方向を向くと言う特異な形状をしていますが、ザンデ族はこの武器を主に投擲して使いました。

重量のバランスが保たれ、ブーメランのように飛んだと言われています。

また接近戦用にも使われ、この複雑な形状の刃が相手の身体によく食い込んだそうです。

なぜこのような形になったのかは定かではありません。

装備した者が自身のステータスを見せるために複雑化させたとも、この形状が鳥の頭を真似たとも言われています。

カタールに住むシク教徒の間ではこのクピンガが権威のシンボルとなり、儀礼に用いられました。

クピンガは日本では中央アフリカに住むブワカ族やマングベツ族が用いた同種の武器であるフンガムンガや、アフリカの投擲用のナイフを総称したマンべレと混同し、アフリカ投げナイフという名称でネットスラングの一部となっています。

これは日本のトンネルズ&トロールズ(T&T)というボードゲームにおいて紹介されたことに起因するもので、T&Tにおいてアフリカ投げナイフは「信じられないほど邪悪な形をした武器」であると記されています。

 

ギリシャの火


引用元:https://suppon99.exblog.jp/20464191/

火薬が世界で最初に発明されたのは7世紀の中国だと言われ、11世紀には兵器として利用されていました。

ヨーロッパにはモンゴル帝国のヨーロッパ遠征の際に火薬が持ち込まれたとも、十字軍の遠征の際にイスラムから持ち込まれたとも言われていますが、14世紀にはドイツで火薬の工場が作られていたと伝えられています。

しかし7世紀の東ローマ帝国では、首都コンスタンティノープルがイスラム帝国に包囲された際に、ギリシャの火と呼ばれる、火薬を用いた焼夷兵器を使用したという記録が残っています。

ギリシャの火はイスラム帝国の艦隊に大きな損害を与え、首都の防衛に貢献しました。

ギリシャの火の作り方はビザンツ帝国の重大な機密扱いで、厳密に管理されるうちに帝国内でも製法が忘れられ、現在に至るまでその製法は伝わっていません。

そのためその製法は記録から推測することしかできません。

当時の記録には「それ(ギリシャの火)は水をかけても火が消えず、かえって激しく燃え上がった」とあることから、生石灰と燃焼物の混合物説、硝酸カリウムを使った説、石油を主な材料とする説など様々な説があります。

またそもそも火薬を投射したわけではなく、サイフォンを用いた火炎放射器であるという説も存在しています。

 

試製拳銃付き軍刀


引用元:http://d.hatena.ne.jp/koh-zb26/touch/20110320

拳銃の銃身を鍔にしたかのように軍刀の刀身が生えたこの奇妙な形の武器は、騎兵用の武器として1920年代に試作されました。

当時の騎兵は騎銃と呼ばれる取り回しを簡便にした小銃のほかに、軍刀と拳銃が主な武器でした。

そのため陸軍が拳銃と軍刀をより容易に扱えるよう考案したのがこの試製拳銃付き軍刀です。

当初は銃身と刀身が平行になるように接合する予定でしたが、射撃の操作に支障をきたすとされ垂直になるよう設計されました。

馬上で扱えるよう刀身を短くした、当時の三十二年式軍刀の刃を専用の改修を施した南部式自動拳銃に接合したもので操作が不自由にならないよう試行錯誤が繰り返されました。

ですが1923年9月に発生した関東大震災で試作品が消失したことに加え、接合部が堅牢でないこと、製作費用が高くつくことなどの点を改良できなかったことから研究は中止され、ついに正式採用には至りませんでした。

 

クルムラウフ(曲射銃身)


引用元:https://matome.naver.jp/odai/2143557456923227401/2143566168100833503

2000年代初頭、イスラエルでは対テロリスト、対人質作戦用にコーナーショットという銃を開発しました。

これは水平60度に曲げることができる装置の先に拳銃を取り付け、遠隔操作で射撃をするというもので、完全に物陰に身を隠して射撃することが可能です。

同じ用途で開発されたものに、ナチスドイツのクルムラウフ(曲射銃身)を挙げることができます。

クルムラウフはコーナーショットとは違い、曲がった銃身を銃口に後付けするアタッチメントとして当時のドイツの突撃銃や戦車の砲塔につけるべく開発が進められました。

曲射する角度には30度、60度、75度、90度と様々な角度が実験されましたが最終的には30度と90度に絞られました。

30度はまだよかったそうですが、90度ともなると射撃の威力が大きく減退するほか、射撃時の反動が通常時とは異なる方向にかかったため射撃の精度も悪化したと伝えられています。

そのうえ照準器も別途生産する必要がありコストがかかり、曲射銃身そのものもかなりの加工精度を要したため大量生産には至りませんでした。

 

おわりに

この記事では古今東西の珍しい武器について紹介しました。

現在では武器や兵器についての考えも均一化され、突出して奇妙なものは表れにくい情勢にはなっています。

しかし一見して奇妙な武器の中には、思いもよらないような先進的な発想や合理的な思考が隠されていることもあります。

そのため今後珍しい武器を目にする機会は、もしかしたら私たちにもあるのかもしれません。

もちろんそのような目に遭わないのが、一番平和でいいのですが。




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