オカルト

【実在】世界の秘密結社一覧

私たちの世界には政府や国際機関のような「表側」の権力のほかに、普段姿を見せない「裏側」の権力を持った秘密結社があると言われています。

マンガやアニメなどではよく使われるモチーフですが、実際の秘密結社は陰謀論などと一緒に語られることが多く、信ぴょう性は怪しいものです。

しかし一見してうさんくさいような情報の中にも、もしかしたら世の中の真実の一端を映し出しているものがあるのかもしれません。

今回はそんな世界の秘密結社を紹介していきます。

 

フリーメイソン


引用元:http://xn--info-ec4c1ewa5598fn0vf.site/
フリーメイソンは16世紀から17世紀ごろにイングランドで成立したと言われている友愛結社です。

基本理念として「自由」、「平等」、「友愛」、「寛容」、「人道」の5つを掲げています。

起源ははっきりとしていませんが、石工の職人たちによる技術の相互伝授の場として作られた結社が元となっているという説が有力です。

フリーメイソンのマークとして知られている「定規とコンパスでアルファベットのGを囲む」マークは定規とコンパスが石工職人による結社であったことの名残、アルファベットのGはフリーメイソンの定める至高の存在、すなわち神(God)、幾何学(Geometry)、栄光(Glory)、寛容(Grandeur)、黄金(Gold)、グノーシス(Gnosis)の頭文字を表していると言われています。

フリーメイソンは世界各地にグランドロッジという上位のロッジが、ロッジごとに割り当てられた管区内の下位のロッジを管理するという形で世界各地に拠点を設けており、日本でも東京に「日本グランドロッジ」があります。

フリーメイソンの会員は社会的なステータスのある人しかなれず、日本人だと坂本龍馬や鳩山一郎、最近では高須クリニックの会長である高須克也がフリーメイソンの会員だと言われています。

活動内容を明らかにしていないため陰謀論などではフリーメイソンは秘密結社として扱われることが多いですが、実際は病院や学校の建設などを行う慈善団体としての側面が強い組織のようです。

 

イルミナティ


引用元:http://true-ark.com/
イルミナティは1776年にバイエルン選帝侯領にあるインゴルシュタット大学で、ヨーロッパの一大財閥であるロスチャイルド家の援助によって設立されました。

設立者はインゴルシュタット大学で古代神秘科学を研究するアダム・ヴァイスハウプト教授で、設立当初は先進的な考えを持った人々の集まった政治宗教結社でした。

バイエルンで秘密結社が迫害されるようになったことで、イルミナティは設立後10年足らずの1785年に解散してしまいます。

しかし解散後にフランス革命が勃発したことによりイルミナティはフランス革命の黒幕として扱われてしまうほか、ヴァイスハウプト教授の著作『Novus Ordo Seclorum(新世界秩序)』が注目をされたり、アメリカの1ドル紙幣にイルミナティがシンボルマークとしていた「プロビデンスの目」というマークが描かれていることから、陰謀論で語られる秘密結社となってしまいました。

イルミナティは解散後フリーメイソンに合流し、その実権を内側から掌握、フリーメイソン内部にイルミナティという上部組織を作ったと言われています。

 

スカル・アンド・ボーンズ


引用元:https://matome.naver.jp/
スカル・アンド・ボーンズは1832年にアメリカ合衆国コネチカット州にあるイェール大学で組織された秘密結社です。

設立したのは19世紀に成功を収めた貿易会社「ラッセル商会」を設立したウィリアム・ハンティントン・ラッセルとサミュエル・ラッセルです。

この結社は構成員が協力して社会的な成功を収めることを目的としており、入会には様々な条件が課せられると言われていますが、その中で最も特徴的なものがアングロサクソン・プロテスタントしか入ることができないというものでしょう。

ウィリアム・ラッセルはドイツへ留学した際にイルミナティと接触したと言われており、このスカル・アンド・ボーンズはWASPによるイルミナティという意味合いがあると考えられています。

スカル・アンド・ボーンズの構成員には元大統領のジョージ・ウォーカー・ブッシュのほか歴代CIA長官が名を連ねていると言われます。

 

ブナイ・ブリス


引用元:https://www.lifehacker.jp/
ヘブライ語で「契約の息子」を意味する言葉ブナイ・ブリスは古来ユダヤ人コミュニティの名称を指す言葉でした。

秘密結社としてのブナイ・ブリスは特に1843年にヘンリー・ジョーンズらによってアメリカ・ニューヨークで設立されたユダヤ人互助組織を指します。

ブナイ・ブリスはフリーメイソンを見本とする、いわゆるユダヤ人版フリーメイソンとでも言うべき組織で、人権向上やユダヤ人学生の支援、ヘイトクライムや反ユダヤ主義への反対活動、更にイスラエルへの支援など多岐にわたる活動をしています。

陰謀論ではしばしば「ユダヤ・メイソン」と言われ、実際に多数のロッジを有し、日本にもロッジを設けています。

しかし1920年には秘密結社特有の秘儀性との決別を採択しており、現在では活動内容も公表する国際結社となっています。

 

薔薇十字団


引用元:http://www.phantaporta.com/
1614年、神聖ローマ帝国のカッセルという都市で『全世界の普遍的かつ相対的改革』と『友愛団の名声』という文書が出版されました。

これらを出版したのは「薔薇十字団」という秘密結社であり、その設立者はC・R・Cという人物だと言われています。

その後1616年にヨハン・ヴァレンティン・アンドラ―エによって小説『化学の結婚』が出版され、薔薇十字団の創設者C・R・Cことクリスチャン・ローゼンクロイツだということが明らかとなりました。

薔薇十字団は極めて起源は曖昧ですが中世に誕生し、元々は錬金術師やカバラ学者が情報を交換する組織だったようですがクリスチャン・ローゼンクロイツの意志を継いで不老不死の実現などで人類を救う組織となったと言われています。

薔薇十字団の存在は『化学の結婚』を著したアンドラーエによる創作だと考えられていますが後に伝説と化し、団員を自称する仮オストロやサンジェルマン伯爵といった存在が表れるほか、薔薇十字団の流れを汲むと自称する団体も表れました。

現代でも南ドイツに神智学から派生した、同名のまったく別の存在である「薔薇十字団」のほか世界各国に共通の名称を使った団体が存在しています。

 

オーダー・オブ・ジ・オカルト・ハンド


オーダー・オブ・ジ・オカルトハンドは新聞記者や雑誌編集者など物書きのみが構成員となる秘密結社です。

1960年代にジョセフ・フランダースという新聞記者が記事の中で「それはあたかも見えざる手が降りてきて、選手たちをチェス盤上の駒として動かしているようだった」という文章を記したのですが、この表現をフランダースの友人がとても気に入ったことがきっかけとなってこの組織が結社されました。

オーダー・オブ・ジ・オカルトハンドの目的は「それはあたかも見えざる手が降りてきて」というフレーズを新聞や雑誌の中でできる限り使用するというもので、一見馬鹿馬鹿しくも思えるこの結社はなんとその後40年も活動しています。

2004年にはひとりのジャーナリストによって存在が明らかにされ、解散をしてしまいますが2年後には復活が宣言されました。

今度は違うフレーズを記事に紛れ込ませているようです、

 

洪門


引用元:http://acfreemasons3821.blog.jp/
洪門(こうもん、ほんめん)とは明朝末期清朝初期に興った秘密結社です。

対外的には「天地会」と名乗っています。

「反清復明(清を倒し、明を復興させる)」をスローガンに掲げ、清朝末期には中国全土、東南アジア、アメリカ大陸にまで勢力を広げ太平天国や辛亥革命にも影響を及ぼしました。

洪門は縦横につながりを有する組織で、「東洋のフリーメイソン」と言われています。

純粋な洪門は清朝乾隆帝の時代には失われたとも言われており、その代わりに白蓮教、天地会、三合会、哥老会、青幇など地方に根付いた組織が生まれ、洪門はそれらの組織の総称として使われるようになりました。

 

ゲルマン騎士団


引用元:https://ona.blog.so-net.ne.jp/
ゲルマン騎士団、またはゲルマン教団はドイツのオカルティストによって1912年に組織された秘密結社です。

オカルティストであったグイド・フォン・リストが創設した「リスト協会」とアドルフ・ヨーゼフ・ランツが創設した「新テンプル騎士団」、および反ユダヤ主義を掲げるテオドール・フリッチの「帝国ハンマー同盟」が互いにメンバーを共有し合う形で誕生しました。

そのため思想的にはリスト、ランツの影響を強く受けており、鉤十字(スワスティカ)をシンボルに反ユダヤ主義やアーリア人至上主義を掲げ、オカルトや魔術的な考え方を構成員に伝えていました。

後にゲルマン騎士団の一員だったルドルフ・グラウアーが「トゥーレ協会」という分派を作り、この組織が後のドイツ労働者党、およびドイツ国家社会主義労働者党(ナチス)へ合流しました。

 

ケニア土地自由軍


引用元:https://pilgrimsprogress.militaryblog.jp/
ケニア土地自由軍(Kenya Land and Freedom Armmy, KLFA)はキクユ族という民族の貧農を中心に組織された秘密結社で、イギリスの植民地だったケニアの独立と民族解放を目的としていました。

イギリス側には「マウマウ団」と呼ばれていましたが、その理由は諸説あり確かなものは分かりません。

一説にはケニア土地自由軍のスローガン「Mzungu Aende Ulaya — Mwafrika Apate Uhuru」(白人は欧州へ帰れ、
アフリカ人に自由を)の頭文字を取ったものだと言われています。

1952年からケニア土地自由軍は白人の農場や警察署、親植民地側のケニア人の土地を襲撃し始めます。

植民地政府は軍隊を動員し、100万人以上の逮捕者を出します。

1956年には指導者だったデダン・ギムジ・ワシウリの逮捕により運動が終結しました。

ケニア土地自由軍の蜂起は軍事的には失敗と言えるものでしたが、黒人の反乱を植民地政府が即座に鎮圧できなかった点はケニアの独立を早める結果となりました。

ケニア土地自由軍の構成員は独立したケニア政府で冷遇されましたが、2002年に成立したムワイ・キビキ政権では評価が見直されケニア土地自由軍が合法化されたうえ、デダン・ギムジ・ワシウリの像が首都のナイロビに建てられました。

 

コーサ・ノストラ


引用元:http://heapsmag.com/
コーサ・ノストラ(コーザ・ノストラ、͡コサ・ノストラ)はイタリアの秘密結社的な犯罪集団であるマフィアの一種です。

マフィアとは本来シチリア島で発生したものを指すのですが、アメリカへの移民と共に世界中へ広がっています。

シチリア島のマフィアはムッソリーニ政権時代に一度壊滅しており、現在のコーサ・ノストラはアメリカのマフィアであるラッキー・ルチアーノ(チャールズ・ルチアーノ、サルヴァトール・ルカーニア)がシチリア島に追放された後に組織したものです。

このような経緯があるためコーサ・ノストラはアメリカとシチリアに勢力を有しています。

イタリアのマフィアはこのコーサ・ノストラのほかにも「ンドランゲタ」(カラブリア州)、「カモッラ」(ナポリ)、「サクラ・コローナ・ウニータ」(プッリャ州)の3つが存在し、ンドランゲタが最大勢力となっています。

 

黄金の夜明け団


引用元:https://www.scoopnest.com/
黄金の夜明け団(ゴールデンドーン、黄金の暁会)は1887年、イギリスでウィリアム・ロバート・ウッドマン、ウィリアム・ウィン・ウェストコット、マクレガー・メイザースの三人によって設立された魔術結社です。

ウッドマンらはカバラや神秘主義、エノク魔術などを研究し、これらを統合した新しい魔術を開発するためにこの結社を作りました。

この結社はより正確にはカバラや四元素、占星術を学ぶ「黄金の夜明け団」、錬金術、アストラル投射を学ぶ「ルビーの薔薇と黄金の十字架団」、2つの組織でより熟達した者が在籍する「秘密の首領」の3つの階層から構成されていますが、これらを総称して黄金の夜明け団と呼ぶ場合が多いです。

最盛期には100人以上の構成員をカバラの図案である「セフィロトの樹」になぞらえた位階で分けて束ねていました。

主な構成員としては後に『法の書』を記すアレイスター・クロウリーや『アシーンの放浪』で知られるアイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツ、後に多くの怪奇小説家に影響を与えたアーサー・マッケンらが挙げられます。

しかしすぐに結社は内紛を起こし、アレイスター・クロウリーの率いる「銀の星」とマクレガー・メイザースの率いる「黄金の夜明け団メイザース派(のちに「アルファオメガ」へ改称)」、そして残った黄金の夜明け団が改名した「暁の星団」の3つに分裂してしまいます。

黄金の夜明け団は結社として活動した期間こそ決して長くはありませんが、現代魔術の概念などに大きな影響を与えました。

 

人民の意志


引用元:http://www.wikiwand.com/
1860年代の帝政ロシアで発生した、帝政の打倒を目指す社会運動ナロードニキは「人民の中へ(ヴ・ナロード)」という言葉を掲げ、小作農と共に反乱を起こそうとしました。

しかしナロードニキに参加するロシア人と小作農の間の階級差や武力蜂起の失敗により農村部での反乱は失敗してしまいます。

そこで当時のナロードニキ結社「土地と自由」から分派する形で誕生した「人民の意志(人民の自由)」はより活動を先鋭化させ、都市部でテロ活動を行うことで大衆の価値観を変えようと考えました。

1879年にはツァーリ専用列車の爆破を計画するも失敗、翌1880年にはサンクトペテルブルクの冬宮を爆破して5人を殺害します。

そして1881年には当時のツァーリであったアレクサンドル2世の殺害に成功します。

テロ行為に成功した「人民の意志」は政治的自由の公布、大赦の実施、制憲議会の招集を条件にテロの中止を申し入れる公開書簡をアレクサンドル3世に対し送りましたが黙殺され、弾圧により主要メンバーを逮捕、処刑されてしまいます。

その6年後にはアレクサンドル3世の暗殺を企てますが失敗、組織は壊滅してしまいました。

「人民の意志」は後に様々な国と地域で発生する組織的なテロリズムのさきがけとも言える存在となりました。

 

クー・クラックス・クラン(KKK)


引用元:https://www.huffingtonpost.jp/
クー・クラックス・クラン(KKK)は南北戦争の終わって間もない1865年にアメリカ合衆国テネシー州で結成された白人至上主義団体です。

WASPと呼ばれるプロテスタント系のアングロサクソン人を優先し、黒人やアジア人、ヒスパニックといった人種に市民権を付与することへ反対するほかカトリックや同性愛運動、フェミニズムにも異論を唱えています。

元々は南北戦争で敗れた南部側の兵士6名が戦争中の思い出などを語り合うためにギリシア語でサークルを意味する「ククルス」と、英語で氏族を意味する「クラン」を組み合わせて名付けた社交クラブでした。

しかし南北戦争後の合衆国南部諸州は「解放奴隷」と呼ばれる元黒人奴隷と、北部の州から来るならず者によって治安が悪化してしまい、自警団としての色合いを持つようになります。

そして会員が増えていくうちにKKKはいつの間にか秘密結社としての秘儀性や過激な反奴隷解放思想、暴力的な思想に染まっていきました。

「第1のKKK」と後に呼ばれるこの団体は1871年にテロリストとして認定され、軍隊や警察、そしてレコンストラクションという決定により鎮圧されます。

その後、第一次世界大戦が勃発すると愛国者団体として「第2のKKK」が台頭し、最大で600万人もの構成員を集めましたが指導者が強姦と殺人で有罪判決を受けたことで一気に凋落します。

そして1960年代に発生した黒人の公民権運動へのカウンターとして、「第3のKKK」とも言うべきいくつかの小規模な団体が活動を開始し、現在に至っています。

 

ロッジP2


引用元:http://passione-roma.com/
ロッジP2はフリーメイソンがイタリアに設けたグランドロッジ「イタリア大東社」の傘下で活動していたロッジです。

しかし1975年に元ファシストの党員であり、反共産主義者であったリーチオ・ジェッリが代表を務めると、反共活動や軍事政権への武器の援助などを積極的に行うようになってしまいます。

そのため翌1976年にはイタリア大東社傘下の承認を外されてしまいました。

ですがロッジP2の活動は停止せず、秘密結社としての活動を続け、ボローニャ駅の爆破事件で80人もの死者を出してしまいます。

1981年にはジェッリ代表の自宅が家宅捜索され、ロッジP2のメンバーにヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイア元イタリア王国王太子や後に首相となるシルヴィオ・ベルルスコーニ、更に38人の現職国会議員と4人の現役閣僚が名を連ねていたという一大スキャンダルが発覚し、ときの首相が辞任に追い込まれる「P2事件」が発生します。

フリーメイソンは1981年にロッジP2を正式に破門し、1982年にはロッジP2のメンバーであり、使途不明金を起こして破綻したアンブロシア-ノ銀行の頭取ロベルト・カルヴィが暗殺される事件が起きました。

テロや暗殺の横行したこの時代は「鉛の時代」と呼ばれるようになります。

ロッジP2の関係者には暗殺された者や、逮捕された者もいます。

しかし代表であったジェッリは逮捕を免れ、2015年に96歳で息を引き取りました。

 

アセファル


引用元:https://chkai.info/
アセファルはフランス語で頭、頭脳を表す「céphale」に否定の接頭辞「a」を付けた言葉で「頭のない人」を意味し、「無頭人」とも呼ばれます。

アセファルを作ったのは『眼球譚』など独特の哲学や小説を発表してきたジョルジュ・バタイユです。

バタイユはこの結社で全体主義的な思想に組み込まれたニーチェの思想を取り戻すために『アセファル』を発行します。

モチーフとなった「無頭人」は全体主義的な思想から頭脳、すなわち独裁者を切除することを意味していたと考えることができます。

 

八咫烏陰陽道


引用元:http://check.weblog.to/
八咫烏と言えば、サッカー日本代表のマークに使われる三本足のカラスです。

元々は『日本書紀』、『古事記』に登場し、神武天皇の東征の際に熊野国から大和国までの道案内をしたと言われています。

しかしこの八咫烏と同名の組織が実は神道や陰陽師、宮中祭祀を裏から取り仕切る組織を指しているという説があるのです。

この組織は正式名称を八咫烏陰陽道といい、藤原氏の台頭を恐れた聖武天皇が吉備真備に勅令を出して組織させたとのことです。

八咫烏は神道を取り仕切るほか、天皇の身に危険が及んだ場合には聖護院から奈良吉野まで避難させる役割もあったようです。

近代に入り祭祀が重要視されなくなると八咫烏の権力は薄れ、現在は特殊な教育を受けた次世代のメンバーが活動していると言われています。

 

シオン修道会


引用元:http://www.gibe-on.info/
シオン修道会は1956年6月25日に発足届が提出された組織です。

定款には「カトリック制度と戒律での独立伝統主義騎士団( Chevalerie d'Institutions et Règles Catholiques, d'Union Indépendante et Traditionaliste )」とあり、頭文字を取った『CIRCUIT』という会報を発行していました。

シオン修道会は発足後10月まで活動するとすぐに活動を停止、1962年に再開しますが1993年まで何の実体もないまま存続していました。

ですが1964年から67年にかけて寄贈された『アンリ・ロビノーの秘密文書』によってシオン修道会が11世紀からの歴史を持ち、総長に著名な人物が歴任していたことが明らかとなりました。

この秘密文書はシオン修道会の事務局長で、最後の総長を自認するピエール・プランタールが捏造したものだと自白したことで誤りだと判明します。

しかし2003年にアメリカの作家ダン・ブラウンが『ダ・ヴィンチコード』でシオン修道会を取り上げたため一躍有名になりました。

 

ビルダーバーグ会議


引用元:http://candy-store74.blogspot.com/
ビルダーバーグ会議はビルダーバーグ・クラブ、ビルダーバーグ・ソサエティとも呼ばれる、ヨーロッパと北アメリカの対話の促進を目的に行われる会合です。

1954年から毎年年に1度行われ、ヨーロッパやアメリカの政治家や官僚のほか金融機関や多国籍企業の代表、王族など約130人が高級ホテルで経済や環境問題について完全非公開で話し合います。

現在の議長はフランスの保険会社アクサのアンリ・ドゥ・キャストゥルCEOが務めています。

戦後にNATOとアメリカの橋渡しをするために開かれた歴史を持っており、陰謀論では白人国家が世界を牛耳るための会議であると囁かれています。

しかし実は白人に限定された会議ではなく2009年には国際エネルギー機関の事務局長を務めていた田中信男が、2011年には中国の外務次官である傅瑩が会合に参加しました。

ヨーロッパと北アメリカの国々が中心となる会議であることは間違いありませんが、その他の地域の国々がまったく呼ばれないということはありません。

 

三百人委員会


三百人委員会はイギリス東インド会社の300人の会議を母体として生まれた世界政府の最高決定機関です。

本部はイギリスにあり、オリュンポス十二神になぞらえて「オリンピアンズ」と呼ばれることもあります。

三百人委員会のメンバーは著名な政治家や投資家、科学者などで構成されるといい、中でも高位の人物はイギリスのエリザベス2世を頂点とする16か国の君主だと言います。

三百人委員会はイルミナティと悪魔崇拝を掲げており、綱領には悪魔王国の建設、つまり世界中の人間を牧場で管理する計画やドラッグの合法化、国家主権の破壊などが含まれているそうです。

日本では認知科学者の苫米地英人が三百人委員会のメンバーであると自称しており、委員会の様子を明らかにしています。

 

リー・マーヴィンの息子たち


引用元:https://e-tsurezure.blog.so-net.ne.jp/
リー・マーヴィンと言えば『キャット・バルー』でアカデミー主演男優賞を受賞し、『特攻大作戦』などでアクションスターとしても活躍したハリウッド俳優です。

そんなリー・マーヴィンの名前を使った秘密結社「リー・マーヴィンの息子たち」は映画監督ジム・ジャームッシュによって設立されました。

結社への入会資格は「リー・マーヴィンの息子と言って通じるくらいにリー・マーヴィンに似ていること」のみ。

芸能界ではトム・ウェイツやジョン・ルーリーらが入会しており、ニック・ケイヴはジャームッシュの兄弟と間違われたことから入会しています。

「リー・マーヴィンの息子たち」の活動内容はリー・マーヴィンの実の息子にすら明らかにされていませんが、年に数回集まってリー・マーヴィンの出演作を鑑賞すると言われているほか、南太平洋に支部があると言われています。

ジャームッシュはインタビューの場で「彼(マーヴィンの息子、クリストファーのこと)は結社のことを侮蔑的だと考えていたんだが、そうじゃない。これはリー・マーヴィンに対する純粋な敬意から生まれたものなんだ」とコメントしており、「リー・マーヴィンの息子たち」が決してジョークではない、同好の士の集まりであることを強調しています。

 

まとめ

この記事では世界でまことしやかに存在が囁かれた秘密結社を紹介しました。

実際に裏社会で権力を持っている、あるいは持っていた組織はもちろんのこと実在すら疑わしい結社も中にはあります。

しかし火のないところに煙は立たないというように、噂には必ず出所があるものです。

それは個人のくだらない妄想や悪戯心かもしれませんし、あるいは世界でほんの一握りの「真実」を知っている人からのメッセージなのかもしれません。

いないいないと高を括っていると、いつかその存在が明らかとなった日に後悔をするはめになるかもしれません。

疑い過ぎず、否定し過ぎず、世界の裏側についてはフラットな視点でその存在を考えていきたいものですね。



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