オカルト

危険度MAX!世界に実在する呪いの人形6選(アナベル、ジュリエット、ロバート他)

引用:Child's Play Wiki - Fandom

人を模った人形には、魂や念のようなものがこもりやすいと言われています。

持ち主から抱きしめられたり、話しかけられたりしているうちに、その人の強い思いが次第に人形に乗り移っていくのです。

そしてそのような思いは、必ずしも良いものだけとは限りません。

憎しみや妬み、あるいは行き過ぎた愛情が人形に込められてしまう場合もあるでしょう。

今回は、愛憎渦巻く呪いの人形の世界を、垣間見ることにしてみましょう。

 

アナベル

引用:The 13th Floor

2013年に公開され、世界中に強烈な恐怖を与えた映画『死霊館』、その映画に登場し、強い印象を残したのが呪いの人形アナベルです。

続編となる『アナベル 死霊館の人形』では、そのアナベルを中心に物語が描かれています。

カルト集団によって呪いをかけられたアナベル人形が、生まれたばかりの赤ん坊の魂を奪うため、家族を恐怖のどん底に叩き落す物語です。

実は呪いの人形アナベルは、実在しています。

映画の中では、子供のような老婆のような姿をした実に不気味なアンティーク人形ですが、実在のアナベルはラガディ・アンと呼ばれる子供向け絵本のキャラクター人形で、実にとぼけた可愛らしい表情をしています。

引用:AOL.com

映画『死霊館』シリーズにも登場する実在の超常現象研究家のエド&ロレイン・ウォーレン夫妻のもとにこの呪われた人形が届けられたのは、1970年のことです。

夫妻に助けを求めたのは、大学で看護学を学ぶドナという女性と、そのルームメイトのアンジー、そして共通の男友達のルーでした。

誕生日に母親から贈られたこのラガティ・アン人形を、ドナは非常に大切にしていましたが、やがてこの人形の置き場所がいつも微妙に変わっていることに気が付きます。

ある日ドナとアンジーは、ソファーの上に人形を置いて出かけたのですが、帰宅後に人形がベッドの上に座っているのを見て、二人の疑惑は確信へと変わります。

何か邪悪なものを感じたルーは、その人形を燃やしてしまうよう二人に提言しますが、二人は取り合いません。

その頃から人形のいる部屋では、古い羊皮紙に鉛筆で書かれたメッセージがいたるところから見つかるようになります。

それらは全てまるで小さい子供が書いたようなたどたどしい文字で、そのうちの一枚には、「ルーを助けて」と書かれていました。

不思議なことに、部屋中どこを探しても、そもそも鉛筆も羊皮紙も存在していなかったということです。

それ以外にも、クリスマスに子供が買うようなチョコレートブーツが人形の周りで見つかったり、ある時には人形の手や胸元に明らかに血痕と思われるようなものが付着していたこともあったそうです。

不気味に思ったドナとアンジーは霊媒師に相談、結果その人形にはアナベル・ヒギンズという7歳で亡くなった少女の霊が取り付いていることがわかりました。

ルーはその頃から頻繁に悪夢をみるようになり、ついにはアナベルに近づいた際に、胸に獣の爪で切り裂いたような不気味な7本の傷をつけられます。

それは熱傷を受けたように非常な痛みを伴いましたが、不思議なことに次の日にはほとんど消えてなくなってしまったということです。

そこでようやく三人は超常現象研究家のエド&ロレイン・ウォーレン夫妻に助けを求めることにしたのです。

夫妻はクック神父に依頼し、悪魔払いの儀式を行い、またアナベルは聖水によって清められましたが、夫妻の家に持ち帰られたこの人形の周りには、それでも不可解な現象が起こり続けました。

相変わらず位置を変え続け、時には浮遊し、またある時には”友達”である黒い猫を実体化させることもあったと言われています。

ある時にはふざけて人形に接した若い司祭が、一命はとりとめたものの車が全壊するほどの交通事故にあったことも有りました。

夫妻はついにアナベルを特性のガラスケースに封印し、オカルト博物館に納めることにしました。

アナベルは現在でもガラスケースに納められており、そのケースには目立つ文字で「危険!絶対に触るな!」「絶対に開けるな!」と、注意書きがされています。

 

ジョリエット

引用:Real Unexplained Mysteries

数世代に渡り、男の子の命のみを奪い続けているジョリエット、その恐怖の物語は、アンナという女性の曾祖母の代までさかのぼります。

アンナと呼ばれる女性の曾祖母は、妊娠のお祝いとしてこの人形を友人から贈られます。

この友人について多くのことはわかりませんが、アンナの曾祖母に対してあまりいい感情を持っていなかったと伝えられています。

恐らくは、幸せの絶頂にいる曾祖母に対して嫉妬のような感情を持っていたのでしょう。

また曾祖母の主人が、この女性に対して軽蔑的な態度をとっていたことから、この一家に対して憎しみを抱いていたとも伝えられています。

その後曾祖母は無事に元気な男の子を出産しますが、出産から三日目、この男の子は突然奇妙な病気で急逝します。

その頃から、夜遅くになるとジョリエットが男の声で泣き叫ぶようになります。

悲しみに暮れる曾祖母は、その人形に死んだ男の子の魂が込められていると信じ、どうしてもその人形を捨てることができなくなってしまうのです。

曾祖母の死後、ジョリエットはアンナの祖母に引き継がれます。

アンナの祖母は、当然自分の兄が夭逝したことを知っていたし、その魂がジョリエットに込められていることも知っていました。

しかし、同じ悲劇がまさか自分の身にも起こるとは、全く思ってもいなかったのです。

彼女にはその頃幼い息子と娘がいましたが、人形を引き継いでからすぐに、息子は幼くして亡くなります。

そしてその泣き声は、新たにジョリエットに込められたのです。

現在の人形の所有者であるアンナ自身も、生後三日で男の子を失います。

恐ろしいことにアンナの娘も、同じように出産後三日目で、大切な男の子を失ってしまうのです。

そしてそれらの魂はすべてジョリエットに込められ、夜になると異なる声色で泣き叫ぶと言われています。

アンナは今でも、4世代に渡る悲劇の泣き声を、夜な夜な聞き続けているのです。

 

ロバート

引用:Horror Fans

アメリカのキーウェスト・マーテルロー博物館に保存されているロバート人形は、許可なく写真をとると、奇妙なものが写り込んだり、場合によっては不幸な出来事が起きしまうとも言われている呪いの人形です。

このロバート人形が、ロバート・ジーン・オットー少年に贈られたのは、1906年のことでした。

一説には、オットー家によってひどい虐待を受けていた召使いの女性が、呪いを込めて人形を作り少年に贈ったとも言われていますが、どうもそれは後付けの都市伝説で、実際には少年の祖父がドイツ旅行時に購入したものを孫に贈ったもののようです。

少年はその人形を非常に気に入り、人形に自分の名前をつけ可愛がり、更にそれ以降は自分のことをミドルネームのジーンと呼ぶようになりました。

ジーンはどこに行くにもロバートを連れていき、また本当の人間のように話しかけていました。

両親もはじめは特に気にしていませんでしたが、そのうちに明らかにジーンのものではない小さな声が聞こえるようになり、またランプが壁から落ちていたり、衣類が部屋中に散乱していたりと、以前は起きなかったような出来事が頻繁に起き始めるようになります。

そのことをジーンに問い詰めると、決まって「ロバートがやった」と言い訳するのでした。

特にこの人形について心配していたのは、一緒に住んでいたオットー家の叔母でした。

叔母はジーンの両親にロバート人形を隔離するよう提案し、両親は実際に人形を箱に入れ、屋根裏部屋に隔離します。

その次の晩、叔母は自分のベッドの上で亡くなっていました。

死因は脳卒中で、叔母は高齢だったために特に事件性を疑われることもなく処理されましたが、ロバートの呪いによるものではないかとも言われています。

ジーンとロバートの関係は、ジーンが大人になり、結婚したあとも続き、ロバートを家族の一員のように扱い、食事も共にしていたと言われています。

ジーンは普段はロバートを見晴らしのいい屋根裏部屋に座らせました。

その間多くの人により、このロバート人形が移動したり、表情を変えたりするのが目撃されています。

屋根裏の配管工事に訪れたある男性は、人形がその位置を変えるのを幾度も目撃し、また不気味な笑い声を発するのも耳にし、仕事途中で道具も残したまま逃げ帰ってしまいました。

ジーンは1974年に亡くなり、ロバート人形を残したままその家は売りに出されますが、その後も住人たちにより奇妙な出来事の報告やクレームが相次ぎ、ついにはキーウェスト・マーテルロー博物館に寄贈されることとなります。

現在ガラスケースの中で保管されているロバートですが、許可なく写真をとるとその呪いを受けると信じられています。

事実、ロバートが保管されているケースの後ろの壁には多くの手紙が貼り付けられています。

これらの手紙は全て、許可なく写真を取り、そして不幸になった人々の、謝罪と許しを乞う叫びが綴られたものなのです。

 

PUPA

引用:Emadion

PUPAは、大きさ35センチほどの、小さなフェルト製の人形です。

1920年代に、イタリアのトリエステに住む小さな女の子に贈るために作られたと言われています。

少女はこの人形を大変気に入り、まるで親しい友達のように頻繁に話しかけ、また全ての秘密も共有しました。

彼女はしばしばこの人形は生きており、自分の意志を持っていると言いました。

またこの人形は、困難に遭遇した時にはその助けとなり、彼女の人生を救ってくれたとも言っていたそうです。

世界は第二次大戦の混乱の時期を迎え、彼女はイタリアからアメリカに渡ることになります。

そして戦後またイタリアに戻り、その後はヨーロッパ各地を転々と過ごし、最終的には再びアメリカに落ち着きました。

その間に母となり、そして祖母となっても、PUPAとの友情はずっと続き、子供や孫たちにも、とても大切な、愛する親友であると伝え続けたそうです。

彼女は2005年にアメリカのどこかの町で亡くなりました。

彼女の死後、PUPAはガラスのキャビネットケースで保管されることになりましたが、その頃から、PUPAはケースの中で頻繁にその配置を変えるようになったのです。

また中からケースを叩く音も度々聞かれるようになりました。

ある人は、ケースを叩く音を聞いたのでそちらを振り向くと、PUPAが中からガラスに手を押し当てている様子を確認したそうです。

ある時ケースが妙に曇っているのを発見した現在の所有者は、清掃するためにケースを開けた時にあるものを発見します。

ガラスの内側から、子供が書いたような文字ではっきりと”Pupa hate”と刻まれていたのです。

現在PUPAがアメリカのどこの町で保管されているのかは公表されていません。

波乱の人生を歩んだ少女の魂が乗り移っているのか、あるいはPUPA自身が亡くなった親友を探しているのかもしれません。

どちらにしても、ガラスケースの中にいるのがあまり好きではないようです。

 

マンディ

引用:Hellystar

カナダのケネスネル博物館で保管されているマンディは、1910年から1920年ころにドイツで作られたアンティーク人形です。

この人形が博物館に寄贈されたのは1991年のことで、ある出来事から元所有者が恐怖を感じたために寄贈されることになりました。

ある夜のこと、夜中に突然大きな赤ちゃんの泣き声が聞こえたために、元所有者は目を覚ましました。

注意して聞いてみると、どうもその声は家の地下室から聞こえているようですが、問題はこの家に赤ちゃんはおらず、また地下室には人形が一体置いてあるだけなのです。

元所有者は勇気を持って、地下室へ向かいます。

そこで見たものは、椅子に座ったマンディ人形と、なぜか開け放たれた窓と風に揺れるカーテンでした。

元所有者は匿名での寄贈を望んだため、その真偽を確認することはもうできません。

ただ博物館に寄贈したあとは、2度と赤ちゃんの泣き声を聞くことはなくなったと言っているそうです。

マンディが博物館に贈られてからすぐに、博物館では奇妙なことが起き始めます。

ランチの数がどうしても足りなくなったと思ったら、なぜかデスクの引き出しの中から発見される、書類や文房具の数がすぐに足りなくなる、などです。

またマンディは他の人形と共に展示されていましたが、しばらくすると他の人形は決まって倒れていたり、傷ついていたりするのです。

結局マンディは、他の人形から隔離して個人用のケースで展示されることになりました。

特に困ったことは、マンディを撮影しようとすると決まってカメラに異常が起きてしまうことです。

突然バッテリーが無くなったり、フラッシュがつかなくなったりなどの異常が起きるのですが、マンディがいる部屋を出ると、途端に問題は解決してしまうということです。

そんな悪戯者のマンディですが、彼女のルーツについて、まことしやかに囁かれている伝説があります。

いつの時代のことかははっきりわかりませんが、恐らくは不運な事故のために、小さな女の子が人形とともに地下室に閉じ込められてしまいます。

数日後に少女はそこで息絶えますが、その心は人形に込められます。

数年後に、地下から聞こえる泣き声を不審に思った人によって、不幸な少女の亡骸と、傍らに座っている人形が発見されました。

そしてその人形は、発見された時血の涙を流していたと伝えられています。

 

ジェーンズビルの不気味な人形

引用:Mapio.net

ジェーンズビルは、アメリカミネソタ州に位置する人口2300人ほどの小さな町で、どこにでもあるようなアメリカの田舎町です。

そんなごく平凡な田舎町を、ひときわ異質なものに変えているのが、1976年から存在していたと言われている、窓際の不気味な人形です。

何十年もの間、物憂げな表情で外を眺めているこの人形は、もちろん多くの人の注目を集めました。

そして噂は広がり、人形が勝手に位置を変えていたとか、穏やかな表情が突然怒りの表情に変わった、などという人も現れました。

この人形が窓際に置かれた理由についても、様々な噂や伝説が生まれました。

そのうちの一つが、虐待された女の子の物語です。

家族から虐待され、隣人たちからも忌み嫌われた女の子は、屋根裏の部屋に監禁されます。

そこで彼女は、世の中の全てを恨みながら、日々窓から外を眺め続けるのですが、ある日悲しみが絶頂に達した少女は、そこで首を吊ってしまいます。

少女が死んだことにより、自分たちがしてしまったことの重さに気がついた両親は、そこに人形を設置し、少しでも彼女の霊魂が慰められるように願いを込めた、というものです。

伝説の真偽はわかりませんが、少なくともここに人形を設置した人物が誰なのかはわかっています。

それはこの屋敷の所有者だったウェント氏という人物で、骨董品や記念品のコレクターでした。

このような人形を窓際に置くような人物なのだから、よほどの変人だと思うかもしれませんが、実際にはユーモアあふれる、気さくで親切な人だったそうです。

ただそこに人形を置いた理由だけは、結局誰にも話すことはありませんでした。

ウェント氏は2012年に亡くなり、屋敷は売りに出されることになりました。

そして人形もジェーンズビル図書館に移され、メインストリートを見下ろす窓際に置かれています。

ウェント氏が亡くなった際、多くの警察官が懐中電灯片手に屋敷を囲んでいるのを見た地元の人々は、「人形が逃げ出したのか?」などと噂し合ったそうです。

ウェント氏が亡くなったことにより、人形の謎は永遠にわからなくなったと思われましたが、実はそうでもないようです。

それはもしかしたらちょっと遠い未来に明らかになるかもしれません。

1976年にジェーンズビルではアメリカ建国200週年を記念して、200年後に開ける予定のタイムカプセルを公園に埋めました。

そしてウェント氏は、そのカプセルの中に人形を置いた理由を記したメモを忍ばせたというのです。

カプセルが開けられるのは2176年、その時もこの人形は変わらず窓から外を眺めているのでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか?

本当に人形やぬいぐるみに、持ち主の魂が宿るのか?それは誰にもわかりません。

ただ、もしあなたのそばに大切にしている人形があるのなら、その人形は大切に扱い、愛情を注いだほうがいいでしょう。

その人形はいずれ、あなたの力になってくれるかもしれません。

逆に、憎しみや妬みを注いでしまったなら?

いずれあなたや、あなたの大切な人に害をなす存在となるかもしれません。

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