日本のデイダラボッチ、ギリシア神話のギガス、へカトンケイル族、旧約聖書のゴリアテなど巨人の伝説は世界各地に存在しています。
地理的なつながりがないのに似たような存在が世界各地に見られるのは、古い神の信仰が残っているからだと言われています。
しかし実際に下敷きとなるような巨人が存在したからかもしれません。
それを裏付けるように、実は世界には巨人が実在した証拠が発見されています。
今回はそんな巨人が実在する証拠を紹介します。
ネフィリム
引用元:https://machiukezoo.biz/
ネフィリムは『旧約聖書』のうち『創世記』と『民数記』、そして外典に位置する『ヨベル書』、『エノク書』に記述がある巨人の一族です。
神の子と人間の間に生まれ、暴虐を振るったと伝えられています。
エジプトでは長さが38インチ(96センチ)もある指のミイラが発見されています。
1988年にスイスのグレゴリー・シュペリという実業家がエジプトの首都カイロの北東にある農場で撮影したもので、指の先には爪があり、指には骨も通っています。
盗掘グループが所有していたものをグレゴリーが撮影したそうで、2009年に再度エジプトを訪れたときにはもうその盗掘グループは影も形もなくなっていたと言われています。
ピラミッドには普通の人間が入るには大きすぎる棺があるなどエジプトには巨人が存在した証拠があると言われています。
『出エジプト記』に見られるように、エジプトと『旧約聖書』は非常に縁の深い土地です。
そのためエジプトで発見された巨人の痕跡はネフィリムのものではないかと考えられています。
パタゴン
引用元:http://trashy.hatenablog.com/
16世紀の探検家マゼランは南アメリカ大陸へ上陸した際に現地に住む巨人族と出会い、彼らをパタゴン族と名付けました。
マゼラン探検隊の数少ない生き残りであるアントニオ・ピガフェッタは先住民の中に巨人がいたことを証言しており、以来18世紀までヨーロッパの探検家の間でパタゴンについて語り継がれています。
パタゴンは身長は普通の人間の2倍以上、およそ3.7メートルから4.6メートルはあるとされています。
パタゴンという名称は「足跡」という意味の言葉から来たと言われますが、詳細は不明です。
マゼランのほかにもフランシス・ドレイクの艦隊の船長フランシス・フレッチャーや、同じく海賊のアンソニー・ニベット、さらに三浦按針という名前でも知られる航海士ウィリアム・アダムスも南米で身長が非常に高い原住民の姿を見たという証言があります。
パタゴン族のモデルとなったのは大柄な民族だったという先住民のテウェルチェ族であり、数々の証言はやや誇張したものだというのが定説になっています。
しかし未知の民族である「チカ・ルス」や未知の文明「ナホス文明」など南米にはまだ謎が多く、パタゴン族のモデルとなった先住民は他にもいる可能性は否定できません。
ちなみに南米大陸のコロラド川以南、アルゼンチンやチリにまたがって存在する地域を「パタゴニア」と言いますが名前の由来はこのパタゴン族から来ています。
ウィスコンシン州デラヴァン湖の巨人
引用元:http://bible9.blogspot.com/
1912年、ウィスコンシン州デラヴァン湖の土手を発掘調査していたベロイト大学の考古学チームは、体長2.3メートルから3メートルもあると思われる巨大な人骨を発掘しました。
しかも1体だけではなくなんと18体も掘り出したことから、恐らく墓所と思われる場所を発掘していたと思われます。
この骨は一見して人間がそのまま大きくなったような外見をしていますが、歯は2列に並び、指は6本もあったと言われています。
ウィスコンシン州では1912年以前にも巨人の骨が発見されたと言われており、この地域で巨人が集住していた可能性を示唆しています。
ブルガリア・ヴァルナの巨人
引用元:http://kenbounoblog.blog.fc2.com
ブルガリアのヴァルナはオデソスという名前で交易都市としての豊かな歴史や文化を持つ都市であり、現在でも首都ソフィアやプロヴティフに次ぐブルガリア第三の都市として数えられます。
2015年1月、この地域を発掘調査していたチームは5世紀のものと思われる壺を発掘したことをきっかけにこれまで発見していなかった要塞の壁を発見します。
そして壁の基礎を探していたところ、チームはなんと偶然巨大な人骨を発見してしまったのです。
人骨は両手を腰に置き、頭を東に向けた儀礼的な方法で埋葬されており、発掘された場所などと総合して考えるに、この人物は死亡時かなり重要な位置にいたと思われます。
発掘チームはこの人骨が巨人によるものだとしていますが具体的な身長についてはコメントを拒否しています。
ヴァルナには昔から巨人伝説があると言われており、関連があるのではないかと考えられます。
コーカサスの巨人
引用元:http://www.kaze-travel.co.jp/
2008年、ジョージアの牧夫は偶然にも地下の石室への入口を見つけ、入ったところ通常よりも大きな頭蓋骨を発見しました。
研究者が確認したところ、もしこれが本当に人間の骨だった場合、その身長は2.5メートルから3メートルもあると計算されます。
2014年には『怪事件ファイル』という番組が古代の巨人文明について取り上げたときにこのコーカサスの巨人を取り上げたのですが、この骨を収蔵した博物館は骨の詳細が明らかになる前に骨を紛失してしまっていました。
また石室も崩壊してしまっており、この巨人の詳細は分からなくなってしまいました。
アフガニスタンの巨人
引用元:https://blog.goo.ne.jp/
UFO研究家であり映画監督のL.A.マルズーリはドキュメンタリーとしてアフガニスタンで戦闘行為に従事したアメリカ軍兵士が、身長3、4メートル以上の巨人と交戦し射殺したという驚愕の証言を明らかにしました。
証言したMr.Kという元アメリカ軍兵士によると、Mr.Kの部隊はアフガニスタンの砂漠地帯であるカルダハールで偵察任務に就いていた際に大きな洞窟を発見します。
洞窟の開口部には動物の骨が散乱していたため部隊は肉食動物か敵兵士が潜んでいると判断し、部隊が接近したところ洞窟から
身長4メートルの巨人が表れたというのです。
巨人は赤毛で指が6本もあり、スカンクのような悪臭を放ち、手にしていた槍で部隊に襲いかかりました。
部隊の30秒にも及ぶ一斉射撃の末巨人は死亡しましたが、巨人の抵抗により部隊1名が犠牲になりました。
カルダハール周辺では以前から巨人の存在が噂されており、住民の話によると巨人は人を食べるとのことです。
岩手・宮城内陸地震で見つかった巨人
引用元:http://scoby.blog.fc2.com/
2008年6月14日に岩手県内陸を震源とする岩手・宮城内陸地震が発生しました。
マグニチュード7.2、最大震度6強を記録したこの地震は土砂災害を多く引き起こしています。
この地震が発生したときリアルタイムで被害の様子を中継していたのですが、岩手県一関市での被害を紹介するときに崩れた崖に巨人の骨のような何かが映りこんでいました。
しかも次にもう一度同じアングルから中継したとき、巨人の骨はきれいに見えなくなっていたのです。
この事実に関しては一度映ってしまった巨人の骨を合成によって消し、そのあとにブルーシートをかけて巨人の骨を隠し、秘密で工事をして骨を回収してしまったという噂が流れました。
テレビ局に圧力をかけて巨人の存在を隠ぺいできるような権力と言えば、日本では政府以外では考えにくいでしょう。
アリューシャンの巨人
引用元:https://zkg10.com/
「オーパーツ」という言葉の生みの親であり、コロンビアのオーパーツ「黄金スペースシャトル」がジェット戦闘機を模したものではないかという説を提唱した動物学者兼超常現象研究家アイヴァン・T・サンダーソンのもとに、ある日手紙が届きました。
手紙を送ったのは太平洋戦争中の1940年にアリューシャン諸島のシェミア島で技術者として仕事をしていた男性です。
手紙によると当時アメリカ軍がシェミア島に基地を造ろうと丘をブルドーザーでならしていると、多数の人骨が埋まった墓地へ当たったそうなのですが、その骨は普通の人間よりもずっと大きかったというのです。
頭蓋骨の頭頂部から下部まで普通は20センチくらいなのですが、なんと発見された人骨ではその3倍、60センチほどもあったとのことです。
サンダーソンは同じく当時シェミア島で働いていた別の技術者からもこの発見が真実だという手紙を受け取っており、ただの嘘ではないと確信しています。
2人の手紙では巨人の骨の存在をスミソニアン協会が回収したと語っていますがスミソニアン協会は所有を否定しています。
ロス・タジョス洞窟
引用元:https://www.excite.co.jp/
1973年、スイスの作家エーリッヒ・フォン・デネケンは著書である『The Gold of the Gods』でエクアドルにあるロス・タジョス洞窟について言及しました。
デニケンはハノス・フアン・モリクスという男性と共にロス・タジョス洞窟を探検し、大量の黄金と謎の彫像、そして金属でできた図書館を発見したと言います。
また洞窟の壁画には7メートルを超す巨人が描かれていたとも証言しており、このロス・タジョス洞窟自体も巨人が作成したものではないかと考えられています。
デネケンの探検後、100人規模のチームによる大規模な調査がエクアドルで行われましたが、このときはデニケンの言うような発見はされず、ロス・タジョス洞窟の真偽のほどは定かではありません。
エクアドルでは1964年にも身長7.6メートルにも及ぶ巨人の骨が、現地のアヤマラ語で「巨人の墓場」という意味の地名から発見されたことがあると言われています。
巨人症
引用元:http://cele-naru.com/
巨人症は平均的な人よりも著しく身体が大きくなってしまう病気の総称で、大きく下垂体性巨人症(末端巨人症)と脳性巨人症(ソトス症候群)に分類されます。
下垂体性巨人症は脳の下垂体葉にある成長ホルモンを分泌する細胞が機能を保ったまま腫瘍になることで成長ホルモンが過剰に分泌される病気です。
一般的な症状には年齢に比べて高くなる身長に加え額や唇、手足など身体の末端にあたる部分が肥大化することが挙げられます。
下垂体性巨人症の症状自体は直接生命には関わりませんが、身体が著しく大きくなることで骨の密度が低下したり内臓に負担がかかったり、またガンの発症リスクも大きくなります。
そのため下垂体性巨人症患者は他の人に比べ寿命が10年程度短くなると言われています。
また下垂体の腫瘍を放置することで肥大化した腫瘍が頭痛を引き起こしたり他のホルモンの分泌を阻害する下垂体機能低下症などを引き起こす可能性もあります。
脳性巨人症は幼少期から小児期の過成長や頭が大きいなどの特徴的な顔貌、心奇形、脳奇形、脊椎側弯などの症状を引き起こす先天性疾患で、およそ1万人から2万人に1人の割合で発症します。
日本では2015年に指定難病のひとつとして選ばれています。
1964年にアメリカのソトスらによって報告され、長く遺伝子疾患だと考えられてきましたが2002年に長崎大学の研究グループが発症の原因となる遺伝子の突然変異を発見しました。
脳性巨人症は精子または卵子の突然変異によって発生し、脳性巨人症患者の子供はおよそ50%の確率で脳性巨人症を発症すると言われています。
世界で一番背の高い男性としてギネス記録にもなったロバート・ワドローは下垂体性巨人症を患ったことで272センチにまで成長しました。
ワドローはその異常な高身長と穏やかな性格から「イリノイの巨人」などと親しまれていましたが、大き過ぎる身体を支える関節は炎症を起こし、更には血液循環が過大になったことから心疾患を患い、22歳の若さでこの世を去りました。
スポーツの世界ではプロレスラーのジャイアント馬場(209㎝)やアンドレ・ザ・ジャイアント(223㎝)、戦前の力士出羽ヶ嶽文治郎(207㎝)、バスケットボールの奥山恭崇(218㎝)など、巨人症患者の中には高身長を活かして活躍する人もいます。
また成長ホルモンをドーピングすることでむりやり巨人症を発症させ身体の末端部を成長させ、手足を伸ばすこともありますが骨がもろくなったり筋萎縮を引き起こしたりとその副作用は決して小さくありません。
まとめ
この記事では巨人の実在を裏付けるような証拠の数々を紹介しました。
証拠画像と見られるものの多くは合成であったり、証言も誇張されたものが多かったりと、未だに巨人の存在を裏付ける確固たるものは見つかっていないのが現状です。
しかし世界で地域を問わず巨人の存在を匂わせる証拠が発見されているのは事実であり、その中に本当に巨人の存在を証明するものがあってもなんら不思議ではありません。
もし巨人の存在が証明されればダーウィンの提唱した進化論を揺るがすことになり、私たちの生物学は大きな変化を迎えることでしょう。
人間が発生する以前に何が地球にいたのか、それが明らかになる日は非常に待ち遠しいです。