世界中には数え切れないほどたくさんの種類の生物が住んでいますが、色もさまざまで非常にカラフルな生物も多くいます。
まるでオシャレなオブジェのように色とりどりで綺麗な生物を集めてみました。
トウワタイナゴ
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英語名で「Milkweed locust」というイナゴはとても珍しいイナゴの仲間で、日本名ではまだしっかりと命名されてはいませんが、日本語に訳すと「トウワタイナゴ」と言います。
トウワタイナゴは南アフリカに生息しているイナゴで、まだあまり詳しいことはわかっていませんが、主食にする植物によって体色が変化するらしく、さまざまなカラフルな体色のトウワタイナゴが存在しています。
グリーンとブラックの二色使いのトウワタイナゴの他、鮮やかな赤や青や黄色が配色された派手な見た目のものなど、まるで作り物のように毒々しい色のものばかりです。
トウワタイナゴが食べる植物には大変強い毒が含まれていて、体内にその毒を蓄積することで、危険に襲われた際、胸部と後ろ脚の付け根の間から猛毒を噴射することができます。
ゴシキセイガイインコ
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ゴシキセイガイインコは原色を基調とした複数の体色をしている色鮮やかなインコで、インコの中でもカラフルでキレイだと、ペットとしてもたいへん人気があるインコです。
人になつきやすい性格をしていて、動物園や花鳥園などでもよく見かけます。
亜種が多く、体色は種類によってさまざまあります。
とても活発な性格をしているゴシキセイガイインコは、甲高い声でよく鳴いたり、人の言葉をオウムのように真似たりもできます。
遊びや求愛、威嚇などは体を踊るように上下させて表現するなど、見ていても楽しいでしょう。
ただし、主食とする花の蜜や花粉は栄養価が低いため、頻繁に食事する必要があり、餌を1日食べないと命に関わることがあるので、飼う際には注意が必要です。
アカメアマガエル
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アカメアマガエルはとてもカラフルな体色をしているカエルです。
体の背面は黄緑で、側面には青や紫と白や黄色の横縞が入っていて、後肢の内側は青く、指趾はオレンジ色になっています。
そして大きな瞳は濃い赤色です。
見た目はとても派手ですが、アカメアマガエルに毒はありません。
そして、真っ赤な瞳を持っている理由としては、敵にほんの一瞬でも衝撃を与えて食べることをためらわせるためではないかとされています。
アカメアマガエルはたいへん特徴的な姿をしていることから、デザインのモチーフとしてよく用いられているカエルです。
ペットとしても人気があって、日本にも比較的よく輸入されています。
飼育の難易度もそれほど難しくはないとされています。
ロージーメープルモス
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パステルカラーのピンクと黄色をしていて、全身がモフモフしているという、女の子が好きそうなものを寄せ集めたような生き物がいます。
それがロージーメープルモス、その正体は蛾です。
蛾というと地味な色や見た目のものばかりだと思われがちですが、派手な色をした蛾もいるのです。
ロージーメープルモスは日本名では「モモイロヤママユ」という名で、ヤママユガの仲間です。
文字通り、メープルの木に生息しています。
とてもメルヘンチックな見た目が愛されて、生息地である北米では、ロージーメープルモスのぬいぐるみやマスコットも製造されているのだといいます。
蛾や昆虫が苦手という方でも、もしかしたらロージーメープルモスなら好きになってもらえるかもしれません。
ニシキテグリ
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ニシキテグリ(別名・マンダリンフィッシュ)はスズキ目ネズッポ科の海水魚で、琉球諸島からオーストラリアにかけての太平洋の珊瑚礁帯に生息しています。
和名のニシキテグリは漢字で書くと「錦手繰」で、「錦」は体色の鮮やかさに由来しており、「手繰」は底引き網(手繰り網)によくかかることがあることに由来しています。
ニシキテグリは青色や金緑色の鮮やかな発色をしていて、サイケデリックな独特の模様がついています。
泳ぐときには胸びれをヒラヒラとさせ、仕草もとても綺麗です。
このように綺麗な見た目をしているため、観賞用の熱帯魚として人気があり盛んに輸入されていますが、人工飼料になかなか慣れないなど、飼育が難しめの魚です。
アデヤカキンコ
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アデヤカキンコ(別名・シーアップル)は、楯手目キンコ科のナマコです。
キンコ科のナマコは普通のナマコの形とは違っていて、口から肛門までの消化器がとぐろを巻くような形状になっており、体は丸くて可愛らしい形をしています。
アデヤカキンコはまるでベルベットのように見える紫色地に金色の房がついているような姿をしていて、とてもカラフルで艶やかなナマコなのです。
アデヤカキンコはサポニンという毒を持っていて、もしも間違ってアデヤカキンコを食べてしまうと、サポニンの溶血性によって血液中の赤血球が破壊され、神経中枢や末梢神経の麻痺につながることがあります。
アデヤカキンコを食べたことによる死亡例や、皮膚に体液がかかったことによる皮膚の炎症などが報告されているのです。
バイカラードッティーバック
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バイカラードッティーバックは、スズキ目メギス科ニセスズメ属の熱帯魚で、西オーストラリアやインドネシアなどに広く分布しています。
体のちょうど真ん中でパープルとイエローの2色に分かれている(バイカラー)ことが特徴の魚で、とても鮮やかな色の対比で飼育するのに非常に人気のある魚なのです。
ドッティーバックというのはメギスの仲間で、気性の荒い魚が多いのですが、バイカラードッティーバックは比較的大人しい性格をしているため、基本的に肉食魚以外との混泳をさせることが可能です。
また、比較的飼育するのも簡単なので、初心者でも飼うことができます。
派手で目立つ色の魚なので、水槽内にインパクトを与えたいという場合には、バイカラードッティーバックを飼育するのがおすすめです。
フリソデエビ
フリソデエビはコエビ下目に属するエビの一種です。
第二はさみ脚と呼ばれる脚が大きく発達していて、まるで和服の振り袖のようなのでこの名前が付きました。
乳白色から白色の体に、青や紫、ピンクなどの斑点が付いていることが特徴で、とてもカラフルで美しいため、アクアリストやダイバーに大人気なエビです。
フリソデエビは独特の食性を持っていて、ヒトデを好んで食べます。
ヒトデを捕まえると、ヒトデの体表を両手のハサミで切って食べていくのです。
主に小型のヒトデを食べますが、大型のオニヒトデも襲って食べることもあります。
オニヒトデはサンゴにとって天敵の存在なので、サンゴの保護のためにフリソデエビを投入してオニヒトデを食べてもらおうという案も検討されているそうです。
パンサーカメレオン
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パンサーカメレオンは、カメレオン科フサエカメレオン属に分類されるトカゲの仲間で、体の模様がヒョウ柄(パンサー)に見えることから名付けられました。
他のカメレオンのように頭部にエボシが無いことが特徴です。
パンサーカメレオンは、赤、オレンジ、黄、青など、さまざまな色を持った派手なカメレオンです。
産地によって発色が全く異なるので、ペットとして販売される際には、どこの産地のパンサーカメレオンかが明記されていることが多くあります。
赤ピンクがベースのアンカラミー、青色がベースのノシベ、黄色がベースのサンバーバ、赤茶色がベースのタマタブ、緑色の発色が強いジャンゴアなどがあります。
また、気分や体調によっても発色が変わってくるため、飼育する際にはそのような点も楽しめるでしょう。
サガミリュウグウウミウシ
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海の宝石とも呼ばれ、形が種によってさまざまで、鮮やかな原色系の体色を持っていて、可愛らしく人気があるのがウミウシです。
ウミウシは後鰓類の中で、貝殻が縮小したり無くなったりした種の総称です。
サガミリュウグウウミウシは10cmを超える大型のウミウシで、鮮やかなブルーに、黒く縁取られた黄色い斑紋が点在する模様の体を持っています。
サイケデリックな模様とカラフルな配色が非常に魅力的なウミウシです。
ウミウシというと普通は食用として用いることはありませんが、かつて昭和天皇が海洋生物学者の観点から食してみたことがあるといいます。
甘辛く煮付けて食したそうですが、コリコリしていて噛み切れないほど硬いものだったようです。
まとめ
昆虫から、魚類、は虫類、両生類、鳥など、鮮やかな色の体を持つ、とてもカラフルな生物をご紹介しました。
カラフルな見た目のため、ペットとしても好まれる生物が多くいます。
動物園や水族館で見ることができる生物もいるので、気になった方は是非見に行ってみてくださいね。