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本当に危険な最強外来種ランキング10

最近、昔と比べて危険な外来生物に関する報道やバラエティ番組などの特集が増えているように思います。

実際に飼育目的で輸入された危険な外来生物が逃げ出したり、飼い主が森や池などに捨てるというという事件が度々発生しています。

野生に放たれた危険外来生物は、日本の生態系を破壊するだけでなく、人が襲われてケガをする可能性もありますし、最悪命に関わる可能性もあります。

今回は日本に生息している本当に危険な最強外来種を10種類ご紹介します。

10.アリゲーターガー


アリゲーターガーは全長2mを超える北アメリカ大陸最大の淡水魚です。

ワニのような大きな口と鋭い歯を持ち、日本では外来種として河川や湖などに生息しているのが確認されています。

バラエティー番組やニュースなどで危険生物として取り上げられることも多いのでご存知の方もいるかもしれません。

肉食性の獰猛な魚で、生態系へ非常に大きな影響を与えることから特定外来生物に指定されています。

また、日本で普通に生活している人が襲われることはほとんどないと思われますが、スポーツフィッシングの対象魚になることもあり釣り人が噛まれることは時々あるようですw

 

9.カミツキガメ


カミツキガメは北米や中南米を原産とする非常に大きなカメの一種で、日本の侵略的外来種ワースト100に指定されています。

最大50cmほどにもなる大きな甲羅に鋭い口と爪を持ち、名前の通り噛む力が非常に強いのが特徴です。

また、カメは何となく動きはゆっくりと思っている方が多いかもしれませんが、カミツキガメは極めて素早く動くことが出来るため不用意に近づくのは非常に危険です。

1989-1997年に、ペット用として数万頭が輸入されており、寿命はおよそ30年-40年と非常に長く、飼育しきれなくなった飼い主が野外に放ったものが繁殖していると考えられており、日本各地で目撃例があります。

主に底質が泥や砂で水生植物が繁茂した様々な水場等に生息しており、夜行性ですが昼間行動することもあります。

気温が低い10月-翌4月頃にかけての冬場は冬眠する個体が多く、気温が高い夏場に行動が活発になるそうです。

 

8.ワニガメ


ワニガメはアメリカ合衆国に生息するカメの一種です。

成長すると80cmにもなる甲羅を持ち、最大で全長1m以上、体重100kg以上になることもあります。

また、ワニガメは映画『ガメラ』のモデルになった事で有名です。ゴツゴツした甲羅なんてそっくりです。

名前の通りワニのように大きな口が最大の特徴で、アゴの力は非常に強靭で、その力は300kg~500kgと言われており、他のカメなら甲羅ごと、貝類やカニなども殻ごとバリバリ食べてしまいます。当然人間の手足など簡単に噛みちぎられてしまいます。

やや水深のある河川や湖、水路、池や沼地などに生息しています。完全水生で産卵時のメスを除いて陸に上がることはほとんどありません。

日本では2000年に特定動物に指定され、飼育する場合には自治体の許可が必要となっていますが、度々野生化したワニガメが発見されたというニュースを目にすることがあります。

こんな大きく危険なカメが近所の池で発見されたら怖いですよね。。。

普通に生活していて遭遇することはまず無いと思いますが、もし発見した場合はすぐに警察に連絡をして、絶対に近づかないように注意してください!

 

7.アカカミアリ


アカカミアリはアメリカ南部から南アメリカ北部にかけてを原産地とするアリの一種です。

世界中の貿易活動にともない、乗り物や物資に紛れ込むなどして世界中に広く移入分布しており、日本にも沖縄や小笠原諸島に定着しています。

働きアリの体長は3 - 5mmと比較的大きく、巣に刺激を与えたりすると集団で襲い掛かってきて、かみついたり、腹部の毒針で猛烈に攻撃をしてきます。

毒はヒアリほど強くはありませんが、刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こし死亡する可能性もある危険なアリです。

 

6.ヒアリ


ヒアリは世界の侵略的外来種ワースト100や特定外来生物にも指定されている殺人アリです。

元々南米大陸原産のアリですが、アメリカ、中国、オーストラリアなどの太平洋周辺の国々に移入分布し、現在も生息域を広げ続けています。

日本でも2017年に初めて神戸港で発見され、大きな話題になりました。

ヒアリの巣は公園や草地の他、都市部の構造物や道の下など人間の生活環境に近い場所に作られることから、人間への被害も多く、アメリカでは、毎年1400万人以上の人々がヒアリに刺されているそうです。

刺されると痛み・かゆみ等の軽度の症状や、体質によりアレルギー反応や蕁麻疹等の重い症状が出る場合があります。

およそ0.6%-6%の確率でアナフィラキシーを起こし、放置すると死亡する危険性があります。

ヒアリに刺されて死亡する可能性は稀ですが、ヒアリの分布が広がるほど被害が増えるとされており、日本への定着を防ぐ事が非常に重要だと言われています。

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5.タイワンハブ


タイワンハブは、台湾、中国南部、インドシナ半島北部に生息するヘビの一種です。

日本では決闘ショーやハブ酒用のハブの代用品などの目的で持ち込まれた個体が、沖縄本島にも分布を広げています。

全長は80-130cmで、日本の在来種に比べると小型ですが、在来種よりも長い牙と強力な毒を持っており、毒の量はそれほど多くないため死亡することは稀ですが、噛まれると深刻な症状を引き起こします。

夜行性で平地や山林に住み、比較的樹木の上での活動が多いのが特徴です。

 

4.クロゴケグモ


クロゴケグモよりも日本各地で生息が確認されているセアカゴケグモの方が聞いたことがある人が多いかもしれません。

しかし、それよりも危険なクモがクロゴケグモです。

クロゴケグモは北アメリカ原産のクモの一種です。2000年に日本で初めて山口県の米軍岩国基地で発見されて以降、繁殖域が広がっているそうです。

毒を持っているのはメスのみで、メスは全長およそ38 mm、黒色で丸い腹部には砂時計の形をした赤色の特徴的な模様を持っています。

特別大きなクモではありませんが、極めて強い神経毒(α-ラトロトキシン等)を持っており、噛まれると身体全身の痛み、心拍数の増大・血圧上昇、呼吸困難、麻痺、筋肉の痙攣、発汗、不安、幻覚などの症状が起きます。

現在では致死率は1%以下と言われていますが、アメリカ合衆国では1950年から1959年にかけて、このクモに咬まれたことで63人の死者を出したことが報告されています。

また、人家周辺のゴミ箱付近や屋内のテーブルや椅子の下など、人のすぐ近くに巣を張ることもあることから、原産地である北アメリカではクモ咬傷の約半分はこのクモが原因だそうです。

 

(参考)セアカゴケグモ


セアカゴケグモはオーストラリア原産の毒クモです。

1995年に大阪で初めて確認されて以降、2015年までに42都道府県で生息が確認されています。

クロゴケグモ同様、毒を持っているのはメスのみで、メスは体長10㎜前後、背中と腹部にある赤い模様が特徴です。

オスは体長3-5㎜程度と小さく、腹部にのみ赤い模様があります。

基本的にはおとなしい性格と言われていますが、噛まれると牙から神経毒の「α-ラトロトキシン」を注入され、激しい痛みを感じた後に腫れ、全身症状(痛み、発汗、発熱など)が現れることがあります。

重症化することはまれですが、オーストラリアでは死亡例もある危険なクモです。

 

3.アライグマ


アライグマは北米原産の哺乳類です。

前足を水中に突っ込んで獲物を探る姿が手を洗っているように見えることが名前の由来とされており、可愛らしい見た目やテレビアニメ『あらいぐまラスカル』の影響から愛らしいイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実際は侵略的外来種ワースト100に選定されている危険な生物です。

事実、日本ではペット用としてアメリカから輸入された個体が、逃げ出し野生化して農作物や家畜に被害が出たり、生態系への影響、人やペットへの攻撃、家屋や寺社の屋根裏への侵入などが大きな問題になっています。

更にアライグマはアライグマ回虫、狂犬病、レプトスピラ症、エキノコックス症などの人畜共通感染症のキャリア動物でもあります。

これらの感染症の予防のためには、もしアライグマを発見しても不用意に近づかないようにし、病原体の含まれている可能性のある排泄物などを素手で触らないようにすることが大切です。

 

2.アフリカマイマイ(寄生虫)


アフリカマイマイはその名の通りアフリカ(モザンビーク、タンザニア付近)を原産地とする世界最大級のカタツムリの一種で、その大きさは殻径が7 - 8cm、殻高が20cmに達します。

雑食性で農作物への被害や生態系に多大な影響を与える他、非常に危険な寄生虫(広東住血線虫)の宿主でもあり、アフリカマイマイを直接触るだけでなく、這った跡に触れるだけでも寄生虫に寄生される可能性があり、人間が規制された場合、好酸球性髄膜脳炎を引き起こす危険があり、場合によっては死に至ります。

アフリカマイマイは強靭な生命力、無類の繁殖力を誇り、第二次世界大戦後の沖縄に食用目的で輸入された個体が野生化し定着しています。なお、沖縄県では定期的な駆除により個体数はかなり減ってきているそうです。

現在、日本では有害動物に指定されており、さらに世界の侵略的外来種ワースト100にも選定されています。

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1.ツマアカスズメバチ


ツマアカスズメバチはスズメバチの一種で体長はおよそ20㎜ほどです。

繁殖力が非常に強く、田舎だけでなく都市部のマンションの壁などに巣を作る事もあることから、元々はインドネシア・ジャワ島原産ですが、近年では東南アジア全域の他、韓国、日本、フランス、スペイン、ドイツなど爆発的に生息域を広げています。

肉食性でハエ・ミツバチ・トンボを捕獲することが多く、特にミツバチを好みます。

非常に獰猛で、攻撃性が高く、一度獲物・敵と定めた相手に対しては集団で執拗に攻撃をくり返す習性があります。当然人間がターゲットにされることもあります。

一匹の毒はオオスズメバチと比べればそれほど強くはありません。しかし、集団で襲い掛かってくる習性から、複数個所に渡って何度も刺されると非常に危険です。

日本では生態系への影響、養蜂業への懸念などから2015年に特定外来生物、緊急対策外来種に指定されています。しかし、既に北九州への侵入が確認されており、ニホンミツバチを使った養蜂業者に甚大な被害が発生しているとの報告もあります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

近年様々な国との貿易が活発に行われることで、今まで日本にはいなかった様々な外来種が国内に入ってきています。

今回ご紹介した以外にもペットとして飼われている危険な生物が逃げ出し、野生化する危険性は十分にあります。

もし、危険と思われる生物を見つけた際には不用意に近づいたりせずに地域の役所や警察へ通報するようにして下さい。

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