さまざまな動物の姿を見たり触れたりできて、動物の生態を勉強できる施設である動物園は、子どもから大人まで根強い人気があります。
世界中にある動物園の中で、世界最大級で特に人気の高い動物園はどこなのでしょうか。
飼育している動物の多さで、規模の大きな動物園を、その特徴とともにご紹介してみましょう。
第8位 ケルン動物園
ドイツのケルン動物園は1860年に創立された動物園で、20ヘクタールの敷地の中に、840種以上、10000頭もの動物が飼育されています。
年間に1700万人の来場者が訪れます。
動物は自然に近い状態で飼育されているので、動物をうまく見つけにくい場合もあります。
そんな時には、動物のエサやりタイムに合わせて見ていくと良いでしょう。
ケルン動物園で一番人気のイベントは鳥の飛行ショーです。
大きな鳥が翼を広げて飛んでくる姿は大迫力で、一度は見ておきたいイベントです。
ケルン動物園内ではカートを貸し出ししており、子どもを乗せたり、荷物を入れたりして引っ張って移動するのに大変便利です。
カートはそこそこの大きさがあるので、3歳くらいの子どもであれば2人乗っても余裕があるくらいのサイズです。
第7位 サンディエゴ動物園
世界でもトップクラスと称されるほど人気が高いのがアメリカのサンディエゴ動物園です。
約660種類、約3600頭の動物が、東京ドーム約8個分の敷地の中で飼育されています。
サンディエゴ動物園内を解説付きで見て回るバスツアーの「Guided Bus Tour」、動物園を縦断しているロープウェイ「Skyfari Aerial Tram」など、動物園の回り方にもバリエーションがあります。
その他、開園前や閉園後の動物園を見て回るツアー、お泊りイベント、4D専用の4Dシアターもあって、エンターテイメント性もあります。
園内にはレストランやカフェ、軽食をとれるエリアがいくつかあります。
レストランでは「Albert’s Restaurant」が人気です。
木の家の形のレストランで、肉料理や魚料理、パスタやリゾットなど、本格的な料理を食べることができます。
第6位 ヒューストン動物園
アメリカ・ヒューストンの中心部、ハーマン・パーク内にあるヒューストン動物園は、広さが22ヘクタールある動物園で、6000以上の数の動物を飼育しています。
ジャガー、オオカミ、ハイイログマなどの肉食動物、コモドオオトカゲや白ワニなどの爬虫類など、たくさんの種類の動物を、工夫を凝らした趣向で紹介しているので人気も高く、年間150万人を超える人が訪れます。
キリンの餌付け体験や、レッサーパンダのしつけの実演などがヒューストン動物園のウリのひとつです。
また、動物以外にも、プールやスライダーなど水遊びができるエリア、4D体験ができる映画館、冬のみの夜間ライトアップなど、楽しめるポイントが多くあるのもおすすめなポイントです。
夏のヒューストンはたいへん暑くなるので、訪れるのに最適な時期は秋冬です。
第5位 モスクワ動物園
モスクワ動物園はロシア最古の動物園で、モスクワの都心にありながら21.5ヘクタールと広くて、900以上の種類、5000以上の数の動物が飼育されています。
1864年にA.P.ボゴダノフ教授の発案で建設されたモスクワ動物園は、1905年のロシア革命では戦闘の舞台となりました。
その後に改修がなされて生まれ変わり、現在では年間20万人の観光客が訪れる、子どもも大人も楽しめる人気スポットになっています。
野生では数十匹しか存在しない絶滅危惧種の極東ヒョウや、ホワイトタイガー、シベリアトラなど珍しい動物がたくさん展示されていて、見応えバツグンな動物園です。
その他にも、動物に触れるコーナーや、可愛い鳥のヒナを見れるコーナーなど、子どもも楽しめるアクティビティもあります。
第4位 アントワープ動物園
アントワープ動物園はベルギー最古の動物園で、アントワープ中央駅のすぐ隣の、都会の真ん中の動物園です。
アクセス抜群なこともあり、ベルギーの観光地の中で外せないスポットと言えるでしょう。
動物園内では約950種類、約5000頭の動物を飼育していて、動物たちは綺麗な庭園や歴史ある建物の中で暮らしています。
アントワープ動物園内には、蝶々館、爬虫類館、水族館もあります。
ボノボやオカピといった絶滅危惧種の動物たちを救うためのプログラムがあります。
チンパンジーやゴリラの生態を間近で観察できるエリアや、アフリカのサバンナにいるような気分になれるキリンやシマウマのエリア、由緒ある庭園を見渡せるスカイウォークなど、動物を身近に感じられる工夫が凝らされていて、十分に楽しめる動物園です。
第3位 ヘンリー・ドアリー動物園
アメリカのヘンリー・ドアリー動物園は、動物の研究や繁殖の分野で有名な動物園であり、世界の動物園ランキングのトップに選出されるほど、旅行者の評価のたいへん人気の高い動物園です。
およそ17000頭の動物が飼育されており、「砂漠ドーム」「世界最大の夜行性動物の展示」「屋内沼」「ネコ科動物館」といった、他の動物園では味わえない展示が素晴らしいとのことで、訪れる価値があると言われています。
研究の分野では、絶滅危惧種の動物を繁殖させたり、世界初の人工授精によるゴリラを誕生させるなどで注目を浴びている動物園です。
第2位 ヴィルヘルマ動物園
ヴィルヘルマはドイツのシュツットガルトにあって、動物園と植物園を併設している庭園です。
ヴィルヘルマ動物園は28ヘクタールの敷地面積があり、かつてはヴィルヘルム1世が夏の離宮として使っていた敷地でした。
約1100種類、約10000頭の動物がいて、野生の環境を再現した展示場所が用意されています。
ジャガーなどの肉食動物を間近で見ることができたり、クジャクが室外を自由に歩き回っていたりと、楽しめるポイントがたくさんあります。
ムーア式の上品で綺麗な温室や、モダンなデザインのチンパンジーの飼育小屋など、建築の美しさも見どころで、普通の動物園では味わえない大人な空間で動物を鑑賞できます。
現在では、年間に200万人ほどの来園者が訪れる人気を誇っている動物園です。
第1位 ベルリン動物園
ドイツの首都ベルリンにあるベルリン動物園は、世界最大級の動物園で、1844年開園の長い歴史を誇っています。
ベルリン動物園は広さ34ヘクタール(84エーカー)を誇り、約1400種類、約19000頭の動物が飼育されています。
ライオンやトラ、キリンやゾウ、シマウマやオカピなど、たくさんの貴重な野生動物が展示されているうえ、水族館も併設されているので、見どころがたくさんあります。
ベルリン動物園を世界的に有名にしたものといえば、ホッキョクグマのクヌートです。
母グマが育児放棄したので人工で育てられたホッキョクグマで、その元気な姿がテレビで取り上げられると、世界中で人気になり、クヌートのキャラクター商品も販売されました。
クヌートは2011年3月に永眠し、現在では銅像が建っています。
ベルリン動物園の動物園入口「エレファントゲート」は、東洋のパゴダ風デザインで、訪れた人が多く写真を撮る撮影スポットになっています。
まとめ
世界最大の動物園を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
動物園によって、飼育している動物が珍しかったり、展示の仕方が工夫されていたりと、訪問する人々を魅了するポイントがあるので、海外旅行に行く際には、是非、訪れて堪能してみると良いでしょう。