世界最大のエビはロブスター(海ザリガニ)とされています。
その最大サイズは、なんと120センチを超えることがあるのです。1931年、イギリスのコーンウォールで見つかりました。
重さについては1977年、カナダ・ノバスコシア沖で漁師たちが44ポンド……約20キロにもなる巨大ロブスターが水揚げされたのです。
今回は、そんな世界最大のエビ、ロブスターについてご紹介していきます。
彼らには、興味深い要素がたくさんつまっているのです。
1.ロブスターの寿命
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ロブスターには寿命が存在していないという説があります。
ロブスターの内臓や筋肉は加齢により機能を低下することがありません。
消化器の内壁も脱皮時に剥がれ落ちるので、消化器官の鮮度が保たれています。
そして、その体は再生能力が強く、手足を敵に食べられてしまったとしても、脱皮を繰り返すことで再生することが可能なのです。
もちろん、消化器官を含めて、外部と接触する部分が脱皮しているだけですので、全ての細胞が脱皮してはいません。
体の中身の全てまでが、脱皮による『新品との交換』は行われてはおらず、老化の影響を完全には免れることはないのです。
しかし、ほぼほぼ全身の細胞で、豊富なテロメラーゼによる遺伝子の修復が行われているために、細胞の老化に伴うダメージはコントロールされているとも言われます。
推定で140年生きた個体が最大の寿命なのではないかとも言われています。
あくまでもサイズから推定した年齢なので、正確な年齢は不明ですが……。
アメリカはニューヨークのシーフードレストランで、なんと20年間もペットとして飼われていた個体もいるのです。
……何であれ、かなりの長寿の生物であることは、間違いはなさそうです。
そして、この長い寿命に加えて、高齢・巨体のロブスターであっても繁殖能力は保たれているために、大型の個体、とくにメスの個体を漁獲しないことが、個体数の維持に有効だとされています。
大型のメスがたくさんの卵を生むから、ロブスター漁を維持することにつながるという考え方です。
メスのロブスターは卵を抱えたまま孵化するまで守りますので、外敵に脅かされることのない大型の個体はより多くのロブスターを育ててくれもするわけです。
年間、数十億ドルの市場を持つ海産物ですので、乱獲も心配されています。
総数は減少しているのではないかと言われていますが、個体数に関しては、長期間にわたる追跡調査などが、あまり詳細な研究はされていないようです。
海底にいたり、岩場や穴に潜んだりする生物ですから、正確な数を調べることは難しいかもしれません。
巨大なロブスターを漁獲することは、国や地域によれば違法となります。それは個体数維持の観点から見ても、妥当性のあることと言えるわけですね。
大型ロブスターの保護は、個体数を回復させる有効な手段なのですから。
ロブスターのメスは一年間ほど卵を抱えたまま過ごし、70万匹もの幼生を海に解き放ちます。
母体がその一年間のあいだに死亡したり捕獲されると、かなり個体数に影響がありそうですね。
今では環境汚染などの結果、個体数の減少が心配されるロブスターですが、かつてはとんでもなく大量に存在していたようです。
ちなみに、アメリカ北東部では、17~18世紀のあいだは、あまりの数の多さにロブスターが肥料として使われていたようです。もったいなく聞こえる話ですよね……。
そして、使用人に週二回以上ロブスターを食べさせることは禁止という法律さえあったのです。
時代が変わると価値観も変わるものですね。
かつてはロブスターを食べることは苦痛の類いとされていましたが、今では高級食材のひとつになっています。
寿司のトロもかつてはファーストフードの安物という立場だったのに、今では高級品ですから、ヒトの味覚や価値観というものは文化によって大きく変動するようです。
2.ロブスターのハサミ
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ロブスターのハサミは強靭な力を持っています。
この巨大なハサミを用いることで、貝類の殻でさえも壊してしまうのです。
そして、中にはロブスターのハサミが四つある場合もあります。
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このロブスターは先天的にハサミが四つあるというわけではなく、脱皮の最中に外敵に攻撃されることにより、ダメージを受けた周辺の細胞に、新しいハサミを作れという再生のスイッチが入った結果のようです。
その結果、神経が通り、機能性を有した新たなハサミが生えてきたようなのです。
強い再生能力を持ったロブスターらしいというか……しかし、こういったハサミの多くは一般的には動きが悪いことが多く、通常のハサミのように動くことは稀です。
この個体は、そういった面でも珍しいロブスターと言えます。
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一般的なロブスターのハサミの挟む力は500キログラムという説があります。
そして、ロブスターには大きなハサミを持つ個体も存在しているのです。
大きいからといって力までもそのサイズに比例して強くなるとは限りませんが、こんなロブスターのハサミに挟まれるのは大変に危険ですね……。
ふざけていたら鼻を切り裂かれたという真偽不明の話もありますが、あながち冗談ではないのかもしれません。
ふざけた性格をなさっている方も、真面目に日々を過ごしておられる方も、わざわざロブスターのハサミに挟まれるような行いはなさらない方が良いと思います。
ロブスターは貝類や甲殻類などのエサがいる環境では、左右どちらかのハサミをより大きくさせて、それらの固いエサを砕く、『クラッシャー』として使います。
『クラッシャー』でないハサミの方は、『カッター』と呼ばれ、獲物の肉を切り裂いて、ハシのように肉片をつまんで口に運ぶように使います。
硬い獲物がいない環境では、『クラッシャー』は発生せず、左右両方の腕が『カッター』のままであるとも言われています。
『クラッシャー』の左右の発現については、生後2週間以内に、初めて獲物を砕いた方の腕が『クラッシャー』へと成長するとされているのです。
環境に合わせて形質を後天的に変える力があるなんて、ロブスターはとても優秀な生物ですね。
3.ロブスターの色
ロブスターの色はアスタキサンチンという色素によって決定されています。
アスタキサンチン本来の色は鮮やかな赤をしているのですが、このアスタキサンチンはタンパク質と結び付くことで、その色合いを変化させる特性を持っています。
そして、ロブスターの殻の内部でタンパク質と結合したアスタキサンチンは、青色に変化するのです。
さらに殻の外側近くでもタンパク質と結合することで、その層においては黄色に変化します。
ロブスターはその体表にアスタキサンチン本来の赤、殻の内外の青と黄色を持っていることになるのです。
この赤、青、黄の色素が混じり合うことによって、くすんだ茶色という一般的なロブスターの色が出来上がります。
ロブスターを茹で上げた時に真っ赤になるのは、このアスタキサンチンとタンパク質の結合が熱によって切り離されて、本来の赤い色素だけを表現することになるからです。
ロブスターには、様々な色をした個体が出現することがありますが、それらの多くはアスタキサンチンの状態が決定しています。
自然環境でのロブスターは、海底を這うように生活し、エビやカニなどのアスタキサンチンを豊富に含むエサを食べることで、その体内にアスタキサンチンを多量に取り込みます。
そして、蓄積されたアスタキサンチンは、脱皮の際に体色を決定することになります。
フラミンゴの羽毛などの鮮やかな色合いも、アスタキサンチンをエサから摂取することにより作られているのです。
飼育下の環境で、ロブスターやフラミンゴにアスタキサンチンを含まないエサを与え続けると、両者の体色は白っぽくなってしまいます。
ロブスターは、食料として摂取したアスタキサンチンの多い少ないか……そして、遺伝子の突然変異などによって、アスタキサンチンとタンパク質の結合性が変化した場合、その体色に個性的な色を発揮することになるのです。
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青いロブスターはアスタキサンチンと結合するタンパク質の過剰な生産により発生していると考えられています。
遺伝子にそれを強いる変異があれば、こういった体表が表現されます。
他の色もありますが、殻の外側にある青い色素が特別に目立っているわけです。
茹でるとタンパク質とアスタキサンチンの結合が解かれてしまい、赤くなってしまいます。
やはり食べて個人の胃袋を満たすよりは、水族館などで展示された方が、皆の知的好奇心を満たしてくれて良いと思います。
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左右のカラーが異なるロブスターです。
5000万匹に一匹の割合で生まれてくるとされています。
このカラーになった場合の多くは、雌雄同体であることが多いようです。
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キャリコ柄(まだら模様)のロブスターです。
その色合いになった原因は未解明ですが、遺伝的要因だけでなく環境的な要因もあるのではないかとする研究者も存在しています。
商業用の展示では、かなりの人気を集めることもあるようですが、欧米だとそういう人気者は海に返せという圧力も強まってくるようです。
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確率的には最も珍しいとされる、アルビノのロブスターです。
クリスタル・ロブスターとも、ゴースト・ロブスターとも言われる存在です。
どこか美しさを持っていますね。
アルビノのロブスターはそもそも色素が欠損しているため、このロブスターは茹でたところで赤くならず、白っぽいままになります。
ですが、1億匹に1匹ほどしか生まれないとされているので、見つけたり捕獲した場合は水族館などに寄贈されることが好ましいかと思います。
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パステルカラーの突然変異カラーです。
ようはアルビノの表現の一つとされていますが、アルビノと同じようにかなり珍しい存在になります。
とてと綺麗なため、水族館に寄付されました。
わずかに色素があることから、焼くと薄いピンクぐらいに仕上がるのかもしれませんね。
「コットンキャンディー・ロブスター」と名付けられています。
カラフルな綿菓子の色彩をしているという評価ですね。
4.ロブスターの移動能力と反射の抑制
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ロブスターは水中を泳ぐことは稀であり、基本的には海底をゆっくりと歩いて過ごしています。
しかし、外敵などとの接触の際に、ロブスターたちは逃亡することになりますが、そのときには胴体と尾を素早く折り畳んだりすることで、瞬間的に時速18キロメートルを出します。
長くはそのスピードを維持することは出来ませんが、十分な早さの逃げ足であることは間違いありません。
頭部や腹部への不快な刺激をロブスターが感知すると、腹部と尻尾にある関節と筋肉を連動させた逃避反射を実行します。
アメリカザリガニなどもそうですが、あの後方へと激しく移動する動きは、本能に搭載された反射であり、刺激から0.2秒内という素早い動作として実行されるのです。
この逃避行動は摂食時や、甲羅を把握されて持ち上げられた時などは抑制されます。
ロブスターを持ち上げるときは、甲羅を持てば大人しくなるわけです。
摂食行動時に逃避が抑制されることは、アメリカザリガニのハサミが獲物を捕らえた時に如実に観察されていますね。
進化の結果、ロブスターを含めザリガニたちは、この本能的な逃避反射を食事などの行動で抑制することで、せっかくの食事の機会を逃さないようにというデザインを採用したと考えられています。
ロブスターの生理的な反射システムを考えれば、ロブスターを大人しくさせる方法にも納得が行くかもしれません。
調理間際の生きたロブスターの背中をまな板に置けば、数分後には眠ったように動かなくなります。
甲羅からの刺激による行動の抑制は、ロブスターの調理にも有効なテクニックとして用いられているのです。
ちなみに、甲羅に噛みつくことで逃避反射を抑制して、ロブスターを捕獲するワンちゃんも世界にはいるようですね。
ハンティングには対象となる動物の生態学が反映されているものです。
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……さて、ロブスターの生息域が温暖化に伴い北上しているという説があり、実際に漁獲の傾向として、それらは反映されてるようです。
かつてロブスター漁が盛んであったニューヨーク州では、1999年を境に急激に減少しています。
今では、ニューヨーク州の海からは、かつての30分の1しかロブスターが漁獲されなくなってしまったのです。
しかし、その一方でカナダのノバスコシア州では、2000年には2300トンだったロブスターの水揚げが、近年では5000トン前後にまで倍増しています。
これは海水温の上昇に伴い、ロブスターの群れが海底を歩いて北上した結果かもしれません。
温暖化に対応して、自分の棲みかを変える移動能力をロブスターたちは持っているようです。
5.他の巨大エビ
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このカラフルな巨大エビは、おとなりの国、2014年に中国で捕獲されたニシキエビというエビです。
ロブスターにも負けないほどの大きさを持っていますね。
ニシキエビはイセエビの一種です。
このカラフルな個体は体長約1メートルで、体重は3キログラムほどあったそうです……なんだか軽い気がしますが……翻訳間違えかもしれません。
さて、このカラフルなニシキエビは、なんと1130万円で売れたそうですが、どこかの水族館にいるのでしょうか?
あるいは死亡してしまったのかもしれません。
もしかしたら、金持ちの結婚式のメニューにでもされたのかもしれませんね……でも、煮てしまうと色は赤くなるんだと思います。
気づかずに調理してしまうと、色々と台無しになってしまいますよね。
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西之表市塰泊(あまどまり)の塰泊漁港で水揚げされたニシキエビです。
かなりの大きさがあり、触角を含めると120センチあり、体重は5キログラムほど。
こちらは漁師さんたちに食べられました。
大きいわりに意外と美味しかったそうです。
アジアと欧米だと漁獲された大物に対しての価値観が違うところがありますよね。
法とか文化が違うと、色々と異なるもんです。
大物を海に放す文化は理解しがたいところもあります、もったいないし、食べてみたくなりますもんね。
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こちらはロブスター(海ザリガニ)と同じくザリガニの仲間ですが、淡水に生息しているタスマニアオオザリガニです。
公式記録では、このタスマニアオオザリガニは体長76センチ、体重4.5キログラムが最大値となっています。
ロブスターと同じように長寿であり、40年ぐらいは生きるとされているのです。
もちろん、ザリガニなので、ロブスターと同じように、このタスマニアオオザリガニも食べることが可能です。
現地の人々に食べられてしまい、最近は絶滅寸前の保護動物となってしまいました。
現在は捕獲すると10000オーストラリアドルの罰金が課せられるようになっていますので、タスマニアで見かけてもタスマニアオオザリガニを捕獲しないでください。
でも、現地の住民からは「海のロブスター(イセエビ類)よりも、ずっと味が良いんだ!」と評価されているようです。
……美味しければ食べますよね、フツー。
ちなみにタスマニアオオザリガニはきれいな川に住んでいますので、日本のドブ川にいるようなアメリカザリガニとは異なる環境を好みます。
どちらかと言えば、アメリカザリガニみたいな小汚ない環境を好むザリガニの方が少数派らしいです。
きれいな川にいる大きなエビなら、なんのためらいもなく食べてしまうのがヒトの本能ですよね。
簡単に捕まえられそうですし……でも、食べてはいけません。絶滅寸前の保護動物なのですから。
さて、あくまでも研究用にの捕獲手段ですが、腐ったイワシの缶詰めなどが最適のようです。
タスマニアオオザリガニは、雑食性であり、生きた魚や小型の生物なども捕食していますが、水底に沈殿して腐りかけている葉っぱや枯れ木なども食べています。
食いしん坊の生物であり、捕獲はやはり簡単なようです。
腐ったイワシの缶詰めを籠網に入れて放置すれば、タスマニアオオザリガニが生息している川であれば、やがてタスマニアオオザリガニが捕獲できます。
保護活動が功を奏して、現在はわずかながらにもその数は増えているようです。
研究が進めば、養殖もできるようになるかもしれませんね。
いつかは養殖され、再生可能な資源の一つに組み込まれたタスマニアオオザリガニが、タスマニアから我々の食卓に届く日も来るのかもしれません。
……高級品になるのは、避けられそうにありませんが。
6.ロブスターの料理法
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シンプルな調理法でも、この世界最大のエビを美味しく食べることが出来るようです。
全ての海産物がそうであるように、この世界最大のエビも取れたてを食べることが最良の味になることは変わりません。
海辺の町で育ち、まして漁師の家で育ったような人物の舌は、生け簀の魚介の悲惨なまでの臭さと、不味さに気づけるものです。
ロブスターの最高に美味しい状態は産卵直前の栄養を身に溜め込んだメスの個体とされていますが、そのタイミングで食べることが漁期と重なっているかなど、色々と困難があります。
真に美味しい魚介をベストな状態で食べることは困難な作業ですが、生きたロブスターも金さえ出せば、自宅に配送されることが可能になりました。
茹でる、蒸す、グリルで焼く、直火で焼くなどの各種の加熱調理でシンプルにロブスターの味を楽しむことが出来ます。
コツは加熱時間が長くなりすぎないことです。
ロブスターの可食範囲は広いもので、胃袋、殻、エラ、腸、目玉以外は食べられます。
緑がかった肝臓(正確にはすい臓も混じった臓器)も珍味として味わうことが可能です。
足や胴体の殻を割って砕いて、この高級なエビの身を残さずに食べるようにしましょう。
加熱調理済みのロブスターは、保存することも可能です。
ただし、肉汁が逃げ出さないように背中を下にして保存するようにしましょう。
冷えたロブスターの肉には、マヨネーズなどの冷製ソースが合っています。
やはりマヨネーズは冷たいソースの王さまですね。
さて、ロブスターはもちろんザリガニと同じくエビなので、残念ながらエビアレルギーの方には適した食材ではありません。
ザリガニを食べるときも、エビにアレルギーがある方はご注意してください。高いとか安いに関わらず、どれもエビですので。
ロブスターは生でも食べられます。
生食ではイセエビの方が美味いともされますし、おすすめ調理は大概ボイルですが、生でも食べられないことはありません。
茹ですぎたり、焼きすぎたりしないようにするためには、心強い判断材料になるでしょう。
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こういったシンプルで見た目も良い調理法も存在しています。
軽く蒸すか茹でるかしたロブスターぶった切り、レモン汁をぶっかけて、塩コショウで下味をつけます。
溶かしたバターにみじん切りのニンニクを混ぜて、それをロブスターにかけていきましょう。
それにパセリをまぶして、200度のオーブンで焼いたら完成します。
お好みで、チーズなどをかけても良いかもしれませんね。
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せっかく大金をはたいて大きなエビを買ってしまったのですから、エビの殻を捨てるよりも煮込んで出汁を取ることもおすすめかもしれません。
ロブスターはなにせ大きなエビですから、その殻も大きく、出汁を取り出すことに向いているのです。
ロブスターの殻を洗い、鍋にオリーブオイルをしいて炒めます。
そして、セロリやニンジンなどの野菜と共に煮込むわけです。
水、白ワイン、ローリエの葉を鍋に入れ火にかけて、水が半分になるぐらい煮込みます。
スープ、チャウダー、シチュー……そういったものへ出汁として使うと美味しいですが、面倒と言えば面倒です。
プロ以外の料理は生命維持か趣味が目的ですからね、時間と労力を費やす好奇心と自己満足を満たしてくれる無益な遊びとして楽しむのも良いかもしれません。
失敗しても、料理の経験値が増えたと前向きにニヤニヤするのも、ロブスターの楽しみかたと言えるかもしれませんね。
まとめ
世界最大のエビ、ロブスターに対しては大きさに対する好奇心、そして美味しいごちそうとしての食欲、さらには経済的な価値などが合わさり、多くの人々の感情を惹き付けています。
有益な海産資源として研究されてきた歴も長いため、ロブスターの生態は研究されにくさが伴いがちである海洋生物のなかでは、かなり研究されている生物かもしれません。
巨大なだけでも興味深さが出るものですが、その長寿や、利き腕の決定、色素を決定付ける環境因子や遺伝の素養、そして興味深い反射……。
世界最大のエビ、ロブスターは、人類の好奇心も探求心も胃袋も満たしてくれる存在です。
ロブスターの名産地などを訪れた際は、このやたらと値の張るエビを食べてみるのも一興かもしれません。
もちろん、生食は食中毒ガチャである……という言葉もお忘れなく。