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世界のサメ全34種類

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世界には多くのサメが生息しています。現在は34の科に分類されていますが、ひとつの科にも無数の種が分かれているのです。

今回はそれら34科の代表的なサメたちをご紹介していきます。

典型的なサメの形をしたものから、小型なもの。大きく獰猛な種、そして意外な性質を持つもの……さまざまな種類のサメをラインナップしました。

目次

ネコザメ科 ネコザメ


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ネコザメは120センチほどの小さなサメです。水深6~37メートルほどの、浅い海底に生息しています。

シマ模様と、眼の上部の突起が特徴的です。奥歯がヒトと同じく臼歯となっており、その臼歯を使ってサザエなどの貝類やウニや甲殻類など、固い獲物も噛み砕いて食べることができます。

人を襲うことはありません。卵生で一年間は海底の岩場などに産み付けられた卵の中で生育します。

ホソメテンジクザメ科 アオホソメンテンジクザメ


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アオホソメテンジクザメはオーストラリアの北西部の狭い地域に生息する、76センチ程度のサメです。

頭部には一対の髭があり、浅瀬を這うように暮らしています。

無胎盤性の胎生で、一度に6~7匹の子供を生みます。

ホソメテンジクザメは水上では瞼を閉じることができます。

コモリザメ科 コモリザメ


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コモリザメは水深1~130メートルの海底に生息する全長3メートルほどのサメです。最大で430センチの報告もあり、寿命は25年ほど。

夜行性であり日中は小さな群れでじっとしており、夜になれば単独行動を取って、海底の砂の中から獲物を探します。

ヒトを積極的に襲うことはありません。しかし、3メートルほどの巨体であり、繁殖期には1メートルの浅瀬にも現れるため、不用意に近づけば攻撃される可能性があります。

皮膚は非常に頑丈であり、革製品としての価値もあるのです。

胎生であり、しかも多産です。一度に21~50匹、平均で34匹も出産します。

テンジクザメ科 イヌザメ


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全長最大でも144センチほどの穏和なサメ、それがイヌザメです。

珊瑚礁などに住み、縞模様が特徴的な愛らしいサメです。

水族館などの展示に向いている種として重宝されています。

繁殖期のあいだに複数回、1~2個の卵を生み続けるため、年間では数十個の卵を生むことになり、多産なサメの仲間になるのです。

オオセ科 アラフラオオセ


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アラフラオオセは珊瑚礁に生息する、体長1.8メートルに成長するやたらと平たいサメです。攻撃的であり、人間を襲撃することもあります。

1.3メートルの個体が、1メートルのイヌザメを呑み込んでいたとの報告もあるサメです。

その平たい姿と複雑な皮膚構造から、泳ぎは下手である反面、岩場や珊瑚礁に溶け込む高度なカムフラージュ能力を有しています。

待ち伏せ型の捕食者であり、ルアーリングも行います。目玉模様が描かれた尾びれを持ち、それは全体的には小魚ひ類似します。

その尾ひれ前後に振ることで、獲物を誘導し一気に襲いかかります。

クラカケザメ科 ネックレスカーペットシャーク


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ネックレスカーペットシャーク。90センチほどの小さく細いサメで、ヒトを襲うことはありません。

海底近くの岩場や珊瑚礁の影などに身を隠しています。

ジンベエザメ科 ジンベエザメ


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ジンベエザメは、体長最大で20メートルにもなる、現存するサメのなかでは最大級の種になります。

極めて巨大なサメですが、幸いなことにヒトを襲うことはありません。主に海水中のプランクトンなどを食べています。

ゆったりとした動きをし、平均4km/h、最大でも時速13km/hでしか泳ぐことはありません。

その生態は巨体ゆえの観察や飼育の困難さの結果、研究が盛んに進んでいるとは言えず、謎の部分が多くあります。

かつては卵生と信じられてもいましたが、1995年に台湾沖で捕獲された10メートルほどのメスの妊娠が確認され、その体内から60センチに成長した稚魚307匹が見つかり、卵胎生であることが判明いたしました。

数年に一度しか出産されないと言われていますが、かなりの数を一度に出産するようですね。

寿命は60~70年とされていますが、説によればジンベエザメは150年生きるのでないかとされてもいます。

トラフザメ科 トラフザメ


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トラフザメは、インド洋に生息する3.5メートルほどのサメです。水深60メートル以下の珊瑚礁で見つかります。

夜行性であり、昼間は岩場の影などで眠っています。

大人しいサメであり、その体に触れたり、のし掛かったりするなどの、よほどの挑発行為をしなければヒトを襲うことはないとされます。

いきなりヒトを攻撃してきたという報告も存在しますが、その時も負傷させるほど強くは攻撃してこなかったようです。

ダイバーなどに餌付けされることも多く、接近が容易で安全性も高いため、人に慣れた個体は触れることも許容してくれのです。

トラフザメは、ダイビングをする上で、人気者の海中生物の一体でもあります。

オオワニザメ科 シロワニ


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シロワニは、世界の温暖な海域に幅広く分布する大型のサメです。体長は3.2メートルに達し、そもそも出産された時から1メートルもあります。

シロワニは卵胎生のサメなのですが、母胎の内部で稚魚同士が共食いをするという壮絶な繁殖方式を実行するサメなのです。

子宮のなかで孵化したシロワニの稚魚は、その子宮のなかにいる兄弟姉妹たちを襲い、孵化する前の卵はもちろん、稚魚同士でも共食いを始めるのです。

そして、子宮内で唯一の個体になったものだけが、母親から出産されて海へと解き放たれることになります……。

なんとも壮絶な繁殖方法ですね。ちなみに、シロワニには子宮が二つほどあるため、一度の出産で最大2匹が出産されることになるわけです。

見た目は恐ろしいですし、繁殖様式は強烈なインパクトを人に与えるシロワニですが、比較的温厚なサメとされています。

4000件以上ものサメ襲撃事件をまとめている、インターナショナル・シャーク・アタック・ファイルにおいては、29件の襲撃事件しか記載されていません。

そして、その29件における死亡例は2件ほどになります。本気でヒトを殺そうとすれば、十分に殺せる力はありますが、この件数から考えれば、シロザメが意図的にヒトを襲う種類のサメではないと言えるかもしれませんね。

ですが、不用意に近づいたり挑発を行うべき相手とも言いがたい存在ではあります。

ミツクリザメ科 ミツクリザメ


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ミツクリザメはその不気味な姿が特徴的なサメです。水深1300メートルから、それよりもさらに深い深海に生息しているとされる、希少なサメです。

体長は推定で6メートルほどで、顔の前に突き出た吻があるのが特徴的です。

不気味な姿ですが、生きているときは薄ピンク色をしてもいて、ますます変な姿になります。

ピンクの色調のゆえんは、皮膚が透明であるため、そな皮下を走る血管がすけているからです。

鼻のようにとがった吻には、生物の発する電気を捉える受容体、ロレンツィーニ器官が無数に存在しています。

あの鼻のような吻は、レーダーのようなものであり、獲物の放つ生体電流を補則しているわけです。下あごは魚類最速の秒速3メートルで飛び出すそうです。

ミズワニ科 ミズワニ


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ミズワニは、水深600メートルから200メートルのあいだにいる、おおきさ1メートルほどの小型のサメです。

その特徴は大きな光る瞳でしょう。ミズワニは光を強く反射する網膜を有しています。この網膜のお陰で、深海においても深海生物の放つ、生物発光や獲物のシルエットを見逃さずに済むわけです。

視覚に頼ったハンターであることの証明です。

ミズワニは小柄ながら発達した筋肉と、体に比較して明らかに大きな尾を持っています。

それらは活動性の高さを現してもいるもので、偶然に漁獲されたときには漁師に対して噛みついてこようとします。

サイズが小さいため人間が教われても死ぬことはありませんが、噛まれて負傷する可能性はあります。

海底への光ファイバー敷設の際に、ミズワニの咬み傷が原因となる故障が起きました。

敷設するため、海底に投下されている途中のケーブルを噛みついていたようです。

ケーブルに発生する電界に、ミズワニのロレンツィーニ器官が働いたのか、そもそも動くものには噛みつく習性が強いのか、ミズワニがケーブルに噛みついていたのです。

メガマウスザメ科 メガマウスザメ


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メガマウスザメは、最大で体長7メートル、体重1,200kgにもなる大きなサメです。

名前の由来となる巨大な口が特徴ですが、ジンベエザメと同様にプランクトンを食べています。

深海に住み、極めて目撃情報が少ないために生態は謎に包まれています。

その泳ぐスピードは、かなり低速であり、1.5〜2.1km/hしかありません。

その反面で、台湾沖で捕獲された個体とメキシコ沖で捕獲された個体には遺伝子的な違いが少なかったようです。

つまり、台湾とメキシコという距離にいる個体には、共通の先祖がいることが考えられます。

とても遅く泳ぐくせに、かなりの広範囲を移動していることの証明にもなります。

生殖は卵胎生ですが、詳しいことはあまり分かっていないのです。メスの個体は北半球でしか見つかっていませんが、それらについても理由があるのかないのかも不明のままです。

オナガザメ科 マオナガ


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異常なほどに長い尾びれが特徴的なマオナガは、オナガザメ科における最大の種であり、その最大サイズでは760センチ、348kgの記録を持っています。

長大な尾びれを鞭のようにしならせて、魚などを打ちすえて気絶させたり、あるいはそのまま絶命させてから捕食していると考えられています。

時には海鳥さえも捕食することがあります。

ウバザメ科 ウバザメ


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ウバザメは8メートルほどになる巨大なサメです。

記録に残る最大サイズでは、12メートルほどの個体もいますが、長年の乱獲の結果、10メートルを超えるような大型の個体は激減しているようです。

寿命は50年ほど生きるのではないかとされています。

全魚類のなかで、ジンベエザメに次いで大きいサメなのですが、そのライフスタイルは温厚なもので、主なエサはプランクトンになります。

その生態は謎に包まれていて、左右ある卵巣のうち、何故か右の卵巣しか機能していなかったりするようです。

のんびりとした性格であり、船が近づいても逃げません。簡単に漁船に捕獲されてしまうことから、不名誉なことにバカザメと呼ばれることさえあります。

ネズミザメ科 ホホジロザメ


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映画ジョーズで有名なホホジロザメ、平均体長は4.0-4.8メートル、体重680~1,100キログラム。

最大で7メートル、2,500キログラムの個体も捕獲されたこともあるそうです。

獰猛さと巨体、海上に飛び上がる身体能力など、極めて危険なサメの一種として有名ですね。

ハンティングの方法は、なかなかに狡猾です。

獲物に接近するまではゆっくりと動き、近づくと加速して襲撃します。

歯を立てて重傷を負わせたあとは、獲物が出血死するまで待つのがホホジロザメのハンティングです。

そのため、ダイバーがバディを組んでいる場合は助かることが多いようですね。

重傷を負わせた獲物に対して、ホホジロザメはトドメを刺そうとはしないわけです。

つまり、襲われたダイバーが瀕死であっても、二度目の攻撃が来るまでは時間があります。

ホホジロザメは獲物が死ぬのを待っています、エネルギーを節約するために。

その二度目の襲撃が来るよりも先に、自力で安全圏まで逃げる、あるいは、仲間に救助されると助かるわけです。

とはいえ、即死の威力をもって噛みつかれる場合もあり、そうなればどうにもありません。

1876年から2004年の間に確認されただけでも、人身事故は224件あり、その内63件が死亡事故になります。

海難事故は遺体が見つからないことも多々ありますので、本当はもっと多くのヒトがホホジロザメに命を奪われているのかもしれません。

ホホジロザメ特有の性質としては、脂質が多く含まれる白色の液体、子宮ミルクを出すことです。

子宮の内壁からミルクを分泌し、体内で孵化した稚魚に与えています。

獰猛なハンターという印象も正しいのですが、社交性も高く、一種の母乳も出したりと意外性を持つサメです。

トラザメ科 ヒョウモントラザメ


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ヒョウモントラザメは、比較的小柄なトラザメ科に属しています。

南アフリカ沿岸の固有種で、最大で84センチに、体重は3.2キロほどに成長する小型のサメであり、その体表にはヒョウのような斑点が特徴的です。

水族館などで展示されることも多い種であり、食用には向きません。

ヒョウモントラザメの体表の模様は固有さが大きく、さまざまな形状が存在しており、かつてはそれぞれが別の種ではないかと考えられていたほどです。

一年中繁殖が可能であり、胎生ではなく卵を海底に産み付ける繁殖様式を採用しています。

そのため個体数は多く存在しているようですが、研究対象として興味が薄いようであり、正確な個体数は知られていません。

タイワンザメ科 オナガドチザメ


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オナガドチザメは極めて小型のサメです。

雄は最大23センチ、雌は最大で24センチしかありません。

インド太平洋西部の70~760メートルの深度に生息しています。

とても小さなオナガドチザメですが、卵胎生のサメであり、18センチ以上のメスから、11センチほどの子ザメを一匹あるいは二匹生むことがあります。

チヒロザメ科 チヒロザメ


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チヒロザメは全長3メートル、125キロに達する、発見が極めて稀なサメです。

深度500~1,400mに生息するサメであり、妊娠期間は2~3年であり、メスは1.2~1.5メートルに育った胎児を2~4匹出産します。

妊娠期間は1年以上、2~3年あると考えられていますが、正確には不明です。

繁殖力が強いとは言えず、意図しない混獲により数が減少しているのではないかと危惧されています。

柔らかな筋肉と油を蓄えた大きな肝臓、背鰭が平たく長いのも特徴的です。

沖縄ではチヒロザメの油が、丸木船の亀裂を埋めるときに使われて来ました。

アフリカドチザメ科 アフリカドチザメ


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アフリカドチザメはアフリカ西岸に生息する、細長いサメです。その体長は80センチほどの小さなサメであり、人に対しては、まったくの無害です。

サメにしては肝臓が小型なのが特徴であり、それは肝臓の油が持つ浮力に依存することなく、活発な泳力を発揮していることの根拠にもなります。

アフリカドチザメは歯に性的二型の特徴があり、雄の前歯が雌のそれに比べて非常に大きくなっています。

ドチザメ科 ドチザメ


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ドチザメは日本各地の海で普通に見つけることが出来ます。

海外では、朝鮮半島、中国、台湾、ベトナムにかけて、東シナ海・南シナ海沿岸の海底付近に生息するサメです。

100センチほどの小型のサメであり、ヒトを襲うことはありません。

2009年、2013年、2016年には、富山県の魚津水族館の雌しかいなかったはずの水槽から幼魚が生まれています。

このことから、単性生殖を行う可能性が示唆されるサメの一種です。

ドチザメ科② シロザメ


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シロザメ。珊瑚礁最大90センチほどに成長する小型のサメです。インドネシアを中心に、東は日本、西はインドの沿岸地域に生息しています。

サメ科が持つ電気的センサーであるロレンツィーニ器官を有効に活用して、海底の砂の下に隠れる獲物も見つけてしまいます。

アメリカの水族館では、6年間のあいだオスと接触のなかったメスが卵を生みました。

シロザメは卵生ですが、オスとの交尾なしに孵化することが可能な卵を生んだようです。

幾つかの説が考えられています。ゴキブリのように単為生殖が可能である、精子を長期間保存できる、メスの生殖器官が雌雄どちらの生殖機能も有している……。

魚類においては完璧な性転換も珍しくなく、ギンブナのメスのように異種の精子でさえ繁殖が可能な種もいます。

魚にとってオスの精子の価値は、繁殖において絶対的なものではないのかもしれません。

ヒレトガリザメ科 ヒレトガリザメ


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ヒレトガリザメは小さな口が特徴の珍しいサメです。

タコなどを、この小さな口で吸い取って食べるように進化しています。

エラまで小型化しており、それゆえに獲物を吸い込む力があるわけです。

歯も小さく顎も弱いため、人に害をなすことはありません。

繁殖力が低く、一度に二匹ずつしか生まないため、軽度ながらも絶滅の心配がされています。

メジロザメ科 オオメジロザメ


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全世界の温かい海に広く分布しているオオメジロザメは、最大で全長400cm、316.5キログラムにもなる大型のサメです。

淡水域にも進入することができるサメであり、一生涯を淡水で過ごすことも可能です。腸、腎臓、肝臓の機能により、淡水でも塩分を消耗しないように進化しています。

しかし、淡水域では浮力が失われるため、生存のためのエネルギー消費は拡大します。それに対応するため、オオメジロザメの肝臓の密度は淡水域では低くなり、浮力の調整を行っているようです。

老齢になるほどに浸透圧調整機能は向上するため、大きく成長した個体が川を遡上することが多くなります。

ミシシッピ川、ザンベジ川、アマゾン川を3,500 kmもさかのぼったところや、ニカラグア湖やグアテマラなどの淡水の湖でも目撃されています。

オーストラリアでは、洪水のせいで川から流されてきたオオメジロザメ数匹が、ゴルフ場の池に取り残されていました。

気性が荒く、巨大であり、しかも淡水域である川や池にも侵入してくるため、人を襲った事例の多いサメです。

寿命は長くはなく、メスで約16年、オスで約12年です。

メジロザメ科② ヨゴレ


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ヨゴレ、最大で全長396cm、体重167.4kg。平均的な個体3m以下の外洋性のサメです。

名前の理由は、ヒレの先端が白く汚れているような色をしているからとされています。

形態的な特徴で言えば、ヒレの先端の白さに加えて、ヒレの大きさです。

とくに胸ヒレの長さは目立ち、「長い腕/longimanus」の学名がつけられてもいる種なのです。

ヨゴレは世界中の海に生息していますが、沿岸部に現れることは稀とされています。

餌の乏しい外洋で生息しているヨゴレは、機会選択的捕食者とされ、獲物を見つければ何であれ即座に襲いかかる習性があるとされます。

ヒトを襲う危険があるサメとされていて、外洋では最も危険なサメという評価を受けることもあるサメです。

海洋学者ジャック=イヴ・クストーによれば、世界で最も危険なサメとされています。

戦時中にフィリピン海沖で沈没した米海軍の巡洋艦インディアナポリスは800名の犠牲者を出しました。

このとき、多くの方がヨゴレの餌食となったとも考えられているのです。

メジロザメ科③ イタチザメ


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イタチザメはホホジロザメに次いでヒトを襲うとされる危険なサメです。

その体長は325~425 cm、体重は385~635 kgほどとされていますが、規格外の巨体の報告例もあり、最大サイズは全長750cm、体重は807.4 kgとも言われています。

未確認ですが、9.1メートルを超えた個体もいるのではないかとされるほど、巨大なサメです。

貪欲な食欲の持ち主であり、ヒトも産業廃棄物も何でも食いついて胃袋におさめてしまいます。

Tiger shark、leopard sharkとも呼ばれ、虎や豹のように縦じまがその体に走っていることが特徴です。

イタチザメの鼻先は平坦であり、とがっていないことも特徴です。

そして、ハート型・トサカ型とも呼ばれる独特の形状の歯も特徴で、この歯は獲物に食いつき頭を振り回すことで、クジラの肉をも咬みちぎります。

クジラを襲う例もあるほど、狂暴なサメです。

ホホジロザメに次ぐ襲撃報告と死者数があります。

シュモクザメ科 ヒラシュモクザメ


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ヒラシュモクザメは、シュモクザメ科としては最大で、6.1 mに達することがあるサメです。

平均して全長は3.5 m、体重230 kgと大型種であり、全世界の熱帯沿岸に生息しています。

シュモクザメ科の特徴的なハンマー状の頭部は、獲物を上から押さえつける使い方で狩りにも使うのです。

エイや甲殻類を好んで捕食しますが、同種も食べます……つまり本種は共食いを行うサメでもあります。

ヒラシュモクザメは個性的な泳法をしており、その体を60度ほど傾けて、巨大な背鰭を翼として使い、揚力を確保します。

そうすることで、およそ10%ほどのエネルギーの節約を行うことが出来るようです。

人間を襲った例も34件ほど報告されていますが、今のところ咬傷による死亡例はありません。

ラブカ科 ラブカ


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醜く原始的な特徴を持つラブカは生きている化石とも呼ばれることのある種で、全長二メートルほどに成長することもあります。

水深500~1,000メートルの海底で生息しています。

不気味な形状をしていて、じつにユニークなサメです。背骨の数が147もあったり、その歯は針状で合計300ほどもあるのです。

エラの裂け目は多くのサメが五つですが、ラブカは6つあるのです。最も前方のエラは喉元でつながり、襟のような形状となっています。

骨格の石灰化が弱く、大きな肝臓に密度の低い資質を貯めているため、浮力を獲得しやすい体をしています。

カグラザメ科 カグラザメ


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水深200~2,500メートルの深海に生息するカグラザメは、6メートルにもなる大型のサメです。

普段は深海に生息していますが、ときおり獲物を追いかけ夜間には海面近くにもやって来ます。

摂食行動は生息域に依存するようで、およそ何でも捕食して食べてしまえるようです。

基本的に深海にいるサメであるため、ヒトを襲うことはありません。

巨体であり獰猛な捕食行動を取ることから、釣り上げた際には注意が必要となります。

ツノザメ科 アブラツノザメ


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アブラツノザメは最大でも160cm、体重9,100gほどのサメで、海表面から水深900メートルの深さを回遊するサメです。

アブラツノザメはかなりの長寿であり、100年ほど生きる個体も存在しています。

その背鰭には弱いながらも毒を持つトゲが生えており、それらの毒トゲを用いることで身を守っています。

美味な魚でもあり、古くから漁獲されて来たサメです。

アイザメ科 アイザメ


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アイザメは東アジアや太平洋に分布するサメです。

深海ザメの一種であり、多くの同科のサメと酷似しています。

ツノザメの仲間でもあり、背鰭にトゲがあるのも特徴です。スマートな体に大きな目で可愛らしくもあります。

肝油などの原材料としても漁獲されています。

そして、サメの肝臓から抽出される「スクアレン」という物質が、新型インフルエンザのワクチンの素材にも使われているのです。

……薬品の原材料として乱獲される心配もある種なのです。

ヨロイザメ科 ダルマザメ


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ダルマザメは大型生物に対する攻撃が知られている小型のサメです。

その体長は30~50センチほどしかありませんが。

クジラなどの大型生物の皮膚に食らいつき、えぐり取って食べるという大胆な習性を持っています。

ダルマザメに襲われたクジラ類は死ぬことはありませんが、その皮膚にクレーター状の傷痕を残すことになり、それは個体識別の手段にも使われています。

この傷痕が多いほど長く生きた個体とも言えるのです。

ダルマザメは群れて光り、魚群のフリをするという習性があるのではないかとされています。

そうして大型海洋生物を誘導し、その皮膚に食らいつく……何とも特殊な生物です。

カラスザメ科 ワニグチツノザメ


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ワニグチツノザメは日本近海に生息する最大でも54センチのサメです。

普段は水深300メートルほどの深さにいます。背鰭にはトゲがあり、腹部には無数の発光器が存在しています。

細く鋭い歯と、大きく斜め前下方に展開する顎の構造、そして小さなエラたちは獲物に食らいつきながら吸い込むという能力を形成します。

獲物の肉を切り裂くよりも、獲物を捕らえて飲み込むことに長けた構造を、ワニグチツノザメの口は持っているのです。

このサメは体長の40%ほどのサイズの獲物を飲み込むことが可能とされています。

オンデンザメ科 ニシオンデンザメ


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ニシオンデンザメはツノザメ目の最大種です。

その最大体長は7.3メートルにもなる巨大な深海性のサメですが、餌を求めて浅い場所にも浮上してきます。

現在のところ脊椎動物のなかでは最長の寿命を持つとされています。

最も高齢な個体は512才から272才の間とされているのです……誤差が大きいですが、少なくとも300年近くは生きている生物です。

何でも食べるサメであり、陸上生物の死体も胃から見つかることがあります。

しかし、その動きは遅く、待ち伏せ型の狩りで獲物を取ると推測されているのです。

ニシオンデンザメはアイスランドの発酵食品であるハカールの原材料になっていて、年間3万頭あまり漁獲されています。

ニシオンデンザメの肉には尿素とトリメチルアミン-N-オキシドという毒があり、これらは浮力と浸透圧の調整に作用しているわけです。

この肉は臭い上に毒があり、焼くなどして調理する必要があります。

オロシザメ科 ミナミオロシザメ


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ニュージーランドおよびオーストラリアに生息するミナミオロシザメは、非常に粗いおろし金のような皮膚を持っています。

背には大きなこぶと、大きなヒレが特徴的です。75センチほどの体長で、何を食べているのかなど詳しい生態は分かっていません。

肝臓は大きく、そこに脂質を溜め込むことで浮力を確保し、ゆっくりと浮きながら泳ぐことが出来ます。

数が減っているのではないとされていますが、基本的に情報、研究不足の種です。

キクザメ科 キクザメ


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キクザメは東太平洋を除く全世界の熱帯、温帯域の深海に生息しています。

水深400~900メートルの深さにいて、最大で3.1メートルになり、捕獲されることが希なサメです。

悪臭を放つ数ミリメートルの粘液に体がおおわれています。そして、全身に不規則な位置でトゲの生えた頑丈な鱗があったりもするのです……。

Bramble shark(イバラのサメ)という英名を持つほどトゲトゲしたサメですが、悪臭を放つ粘液まであるのでは、あまり出会いたくありませんね。

カスザメ科 ホンカスザメ


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かつてヨーロッパからアフリカ北西部の沿岸に生息していたホンカスザメは、数千年に渡り人類が利用してきた魚です。

肉、肝油、皮は木や象牙を削るヤスリとして使われてきました。

今では絶滅寸前のカテゴリーに属する種です。

平たくつぶれたような形状をしているホンカスザメは、主にカレイやタコなどを食べています。

メスは2.4メートルに、オスは1.8メートルほどになる、カスザメ科では最大級の種です。その体重は80キロになることもあります。

通常、人に危害は加えません。

ですが、近づいたりこちらが刺激・挑発すると噛みついてくることがあり、深い裂傷を負わせることがあるのです。

ノコギリザメ科 ノコギリザメ


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ノコギリザメは、その名の通り頭部にノコギリ状の突出した吻を持つサメで、1.7メートルほどになるサメです。

南アフリカからオーストラリア、日本近海にも生息しています。

そのノコギリ状の吻には獲物の電気的な信号を探りとる、ロレンチーニ器官が並んでいるのです。

このセンサーを用いて、砂の下に隠れた甲殻類を見つけて捕食しています。

人には基本的に無害です。似た形にノコギリエイがいますが、ノコギリザメは小型で大きくはなりません。そして、二つのヒゲがノコギリかは垂れているのも大きな違いです。

あとは基礎知識として、エイのエラは体の下面にあり、サメは側面にあります。

まとめ

サメは様々な進化を獲得した種です。小型なサメから、十数メートルのサメもいれば、シュモクザメやノコギリザメのような異形を持つもの。

400年生きるのではないかというニシオンデンザメもいれば、淡水に適応するオオメジロザメもいます。

浮き袋のないサメは肝臓に油を溜め込み、浮き袋代わりにしたりもするのですが、環境次第ではさらに密度を軽くしたり、運動性のある種は逆に減らしたりもします。

ミツクリザメは顎の形状を変えて、下顎を伸ばして獲物に襲いかかり、ホホジロザメなどの大型で、動きのいいハンターたちは体温を保つシステムも獲得しています。

形状だけでなく、内臓、血管網の進化も様々ですね……強さや大きさだけでなく、カムフラージュ能力や、群れを作っての連携するのではないかというダルマザメまでと、知略も使うのです。

多様性を獲得したサメの進化、それを知ることは好奇心を満たしてくれることになります。

とはいえサメはまだまだ謎の多い動物です。これからの研究で解明されていくことは、本当に多いと思います……ワクワクする発見が毎年のようにされるのがサメですから、本当に楽しみですね。



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