オカルト 驚異の自然現象

地震にまつわる都市伝説!人工地震・地震の前兆・地震予知

日本は地震大国として知られ、阪神淡路大震災や東日本大震災などが大きな被害を出してきました。

一方で、地震が起こるたびにまことしやかに囁かれる都市伝説も存在します。

地震は大規模な自然災害であり、もし何らかの要因でコントロール可能であれば、大きなアドバンテージとなりえるでしょう。

今回はそんな地震にまつわる都市伝説を紹介します。

 

人工地震をもたらす「地震兵器」

引用元:https://kszend.info/

地震はプレートテクトニクス(プレート理論)と呼ばれるもので、その原因を説明することができます。

地球の表面は固有の動きを持つプレートという岩盤に覆われているのですが、あるプレートが他のプレートの下に潜り込んで局所的に応力を溜め、岩盤の強度を超えることで断層が生じる、あるいは断層が移動することで地震が発生します。

世界には主要な15枚のプレートがパズルのように組み合わさって地球の表面を構成していると考えられています。

このうちユーラシアプレート、北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの4枚のプレートの境界が日本周辺に位置しているため、日本は地震大国と言われます。

しかしながらアメリカなどでは、人工的に地震を引き起こしたり地震を誘発する「地震兵器」の研究・開発が行われていると言われています。

地震兵器には、レーザーで地下水を熱し、膨張させることで地震を引き起こすものや核兵器、プラズマ兵器など様々な説がありますが、最も代表的なものがHAARP(High Frequency Active Auroral Research Program, 高周波活性オーロラ調査プログラム)です。

HAARPはアメリカ空軍、アメリカ海軍、国防高等研究計画局(DARPA)、アラスカ大学が共同で行う研究プロジェクトで、地球上空に位置する電離層や宇宙空間で起きる自然現象を研究するという趣旨の計画です。

アラスカ州にある「電離層ヒーター」と呼ばれる巨大アンテナから高周波を上空へと照射し、電磁波が電離層へ与える影響を分析しています。

空軍や海軍、DARPAはHAARPによって得られたデータが同じく電離層を通過する無線の傍受や、地中や深海を通信する通信手段の開発などに応用するために、HAARPに協力しています。

ですがこれらの研究目的はあくまでも表向きの理由であり、本当はHAARPはピンポイントで好きな場所で地震を引き起こすことができる地震兵器であるという陰謀論が囁かれることがあります。

地震が発生した場所では電離層に何らかの変化が観測されることがあるために、電離層に電磁波を照射することで地震を誘発できるという理屈のようです。

ただ地震によって電離層が変化するのは地震に伴う地殻変動によって圧電現象(地層中の水晶などの結晶体に圧力が加わることで電荷が発生する現象)が起き、発生したパルスが電離層に影響を与えるためであり、電離層の変化が地震を引き起こすわけではありません。

先に述べたようにHAARPは軍事利用も視野に入る研究であり、その研究成果や計画の一部には一般公開されていない部分もあるために地震兵器という都市伝説が流布されていると考えられますが、HAARPと地震を関連づけるのは無理があります。

 

人工地震と呼ばれる主な地震

引用元:https://o-tomodati.at.webry.info/

先に述べたHAARPなどによって、私たちの記憶に新しい地震が引き起こされたという都市伝説も語られています。

実際、爆薬やエアガン、ウォーターガンなどの道具を用いて人工的に地震波を地層へ送り、油田の在処や火山を調査する「人工地震探査(弾性波探査)」と呼ばれるものもあり、人工地震を能動的に引き起こすこと自体は決して夢物語ではありません。

2011年には当時の菅直人政権下で政務官を務めた浜田和幸議員が国会答弁で「地震あるいは津波を人工的に起こすということは、実は技術的には十分可能だと言われているのは国際政治軍事上においては常識化されている」と述べています。

1977年には自然環境、宇宙空間などに影響を与える兵器の使用を禁止する「気象兵器を制限する環境改変兵器禁止条約(環境改変技術の軍事的使用その他の敵対的使用の禁止に関する条約)」(Convention on the Prohibition of Military or Any Other Hostile Use of Environmental Modification Techniques, ENMOD)が締結されました。

ENMODの定義においても、地震の原因となる岩石層が定義で明記されており地震兵器を念頭に置いていることが分かるでしょう。

また過去にはアメリカ軍の行った「グロメット作戦」やソ連、北朝鮮などが行った地下核実験によっても人工地震が発生しています。

しかし一般に自然地震であるとされる地震の中にも、実は地震兵器によって起こされたものがあると言う都市伝説もあり、人為的に引き起こされた地震には、奇妙な符合、数字

遊びの類があると言われています。

その主な例を紹介していきます。

 

東日本大震災

引用元:http://edgefirst.hateblo.jp/

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、マグニチュード9.0を記録した、日本周辺における観測史上最大の地震です。

地震や地震に伴う津波の被害はもちろん、福島第一原子力発電所において放射性物質が漏えいする事故が発生するなど、震災後8年経った2019年現在も、その爪痕を深く残しています。

東日本大震災の原因となったのは、三陸沖に位置するプレートで断層が発生したことによるものというのが一般的ですが、中には地震兵器による人為的なものであると主張する人もいます。

元WWE所属のプロレスラーでミネソタ州知事も務めたジェシー・ベンチュラは、東日本大震災がHAARPによる人工地震であると主張しているほか、著述家のリチャード・コシミズは深海で核爆発を起こしたことで地震や津波を引き起こしたテロであると、自らのブログで言及しました。

更にジャーナリストの古歩道ベンジャミンは、東日本大震災のほか2008年の四川大地震、2004年の新潟県中越地震などは欧米の支配階層が自らの要求を各国政府に通すための、アメリカのイオンプラズマ兵器による人工地震であると述べています。

ベンジャミンはこうした地震の後には郵政民営化や銀行の外資による買収が行われたことを論拠としました。

東日本大震災では本震が3月11日、大きな余震がそれからちょうど1ヶ月後の4月11日に起きています。

11という数字は数秘術において特別なエネルギーを持つ「マスターナンバー」であり、「古いものを洗い流し、新しいものを作る」という意味を持ちます。

ちょうど地震や津波によって大きな被害を受け、復興するさまと重なるように思えます。

また人工地震だとされる地震の中には、「18」という数字と関連を持つものがあります。

東日本大震災も2011年3月11日を2+0+1+1+3+11=18という風に足すことで、18が表れます。

18は『ヨハネ黙示録』における悪魔の数字「666」を足すことで(6+6+6=18)表れる数字です。

これらの数字が単なる偶然なのか、何者かによって意図的に一致されたものなのかは不明です。

 

平成28年熊本地震

引用元:https://withnews.jp/

2016年4月14日に発生した平成28年熊本地震は、まだ記憶に新しいものでしょう。

熊本県、大分県を中心にマグニチュード7.0、最大震度7.0を記録し、大きな被害を受けた熊本城の姿は衝撃的でした。

しかし平成28年熊本地震には、2点、奇妙な点が見られます。

まず平成28年熊本地震は、東日本大震災にも見られた「18」とも関連が深いです。

2016を分解し、2+0+16=18、4月14日を分解し、4+14=18とすることで、2つの「18」が表れます。

また平成28年熊本地震は震源が地下10㎞と非常に浅く、臼杵市では震度計でP波が計測されないという現象が起きました。

普通、地震は初期微動であるP波と本震であるS波に分かれているのですが、益城町ではいきなりS波が記録されています。

S波が記録されないのは地下核実験によって起きた人工地震の特徴で、過去にも北朝鮮の地下核実験によって同種の波形を持つ地震が計測されたことがありました。

震源も浅かったことから、地下核実験によって発生した人工地震だという説が流れたのです。

ただP波が計測されなかったのは震源直上である益城町です。

震源直上ではp波とS波がほぼ同時に到達するために、一見してP波が記録されないように見えるのです。

また地下核実験でマグニチュード7.0規模の地震を引き起こすにはTNT火薬や原子爆弾ではエネルギーが足りず、水素爆弾を使わないといけません。

更に地下10㎞地点まで穴を掘ること自体が専用の設備や労力、時間を必要とします。

1970年代、当時のソビエト連邦ペチェングスキー地区にあるコラ半島で地殻調査を目的におよそ12㎞の穴が掘削されましたが、結局幾度かの掘削中止を経た後、12㎞地点に到達したのはおよそ20年経った1992年のことでした。

ソ連の国家プロジェクトでも20年かかったものを秘密裏に行って地震を引き起こすというのはあまり現実的ではないでしょう。

以上のことより、人工地震と考えるのは無理があると思われます。

 

阪神・淡路大震災

引用元:https://jp.sputniknews.com/

阪神・淡路大震災は1995年1月17日に、明石海峡水深16㎞地点を震源として発生した地震です。

月と日を分解することで、1+17=18と、悪魔の数字が表れます。

阪神・淡路大震災が人工地震だと呼ばれる背景には、合計およそ6000人と呼ばれる死者のうち外国人居住者がおよそ170人、しかも170人のうち99%以上が中国・韓国系であり、欧米系の死者が2人しかいなかったことがあります。

神戸市は異人館に代表されるように欧米系の居住者も多く、災害の規模を考えると奇跡と言える数字です。

また震災の発生した2日後に大型船をチャーターして欧米系の住人が避難した、神戸港に到着予定だったアメリカ国籍の貨物船が、震災の発生する1か月前に目的地を名古屋港へ変更した、などの証言もあります。

このことから阪神・淡路大震災は欧米の国による人工地震であり、欧米人は事前に地震の発生を知らされていたために避難の準備を進めていたり、あらかじめ神戸に寄らないよう調整ができたという陰謀論が唱えられています。

阪神淡路大震災は2か所の断層が原因となって2度本震の起きた「双子地震」と考えられており、1か所の断層は明らかになっていますが、もう1か所は未だに不明のままです。

そのためこのもう1か所の断層による地震こそが人工地震だという説もあるようです。

 

地震の前兆とされるもの

引用元:https://tropica.jp/

古来、日本では地震とナマズに深い関係があると言われています。

地震とナマズを関連付ける考えは江戸時代初期には既にあったと言われ、安政2年(1855年)に江戸で発生した安政の大地震が起きた折には地震とナマズを扱った「鯰絵」と呼ばれる浮世絵が大量に描かれました。

江戸時代末期には地下で大鯰が暴れることで地震が発生するという民間信仰が全国に広く定着していたと言われ、現在でも類似の民間伝承が各地に残されています。

特に茨城県の鹿島神宮には、武御雷神(タケミカズチノカミ)が地下の大鯰を抑え込む「要石」が今も残されています。

実際、江戸時代には地震が起きる前にナマズが暴れたという記述があり、後の研究でもナマズが地電流に敏感に反応したという結果が出ています。

地震によって発生した電磁パルスにナマズが反応したことで、結果としてナマズの異常行動が地震の前兆となっている可能性があるのです。

ここではナマズのほかに地震の前兆とされる現象を紹介します。

 

地震雲

引用元:http://hotrodman-yo.com/

地震雲は、地震の発生する前後に見られる特殊な雲のことです。

代表的なものとしては断層型、波紋型、放射型などが挙げられ、雲の中心に震源が位置していると言われるほか色が濃かったり、大きかったりするほど大きな地震が起きると言われています。

地震雲は主に観測者が違和感を覚えた雲と地震の発生状況を照らし合わせることで研究が進められており、専用のサイトがあるなど、アマチュア研究家も多くいます。

一方で発生メカニズムについては電磁波が関連しているなどの説明がされますが、未だに地震のメカニズムと雲の間に明確な関連は見出されていません。

そのため気象庁などの公的機関においては、地震雲について「科学的な扱いができていない」と述べるに留めています。

 

動物の異常行動

引用元:https://tsuriho.com/

大きな地震の前兆と言われる現象をまとめて「宏観異常現象」と呼びます。

地鳴りや地下水などの水位の変動などと並び、その代表例として挙げられるものが動物の異常行動です。

ナマズやカラスなどが有名ですが、近年話題になっているのはリュウグウノツカイという魚です。

リュウグウノツカイは世界中の外洋に生息する、水深の比較的浅いところを漂う遊泳性(漂泳性)深海魚であり、日頃は姿を見せることはありません。

しかし地震が起こる前には、リュウグウノツカイなどの深海魚が浮かび上がり、打ち上げられたり網にかかるようになるという言い伝えがあります。

この言説は古くは江戸時代中期に書かれた雑書『諸国里人談』に記載されており、東日本大震災の発生する1年前までに10数匹ものリュウグウノツカイが打ち上げられたと言われています。

2019年6月26日、東海大学と静岡県立大学が1928年から2011年までにリュウグウノツカイなどの深海魚が確認された事例と地震の関連性を調査しましたが、両者の間に相関関係は見られなかったと発表しました。

 

地震発光現象

引用元:http://blog.sizen-kankyo.com/

数ある宏観異常現象の中でも、特に多くの目撃例が報告されているのが地震発光現象です。

地震発光現象は地震前後に大気が様々な色に発光する現象です。

古くは16世紀のヨーロッパでの目撃例があり、日本では1930年に発生した北伊豆地震、1966年に発生した松代群発地震、1995年の阪神・淡路大震災などで地震発光現象の目撃例、記録映像が残されています。

昨今ではSNSの発達によって、2017年に発生したメキシコ中部地震で発光現象が投稿されたことがあります。

玄武岩や斑レイ岩がプレートの作用によって力を加えられたときに大量の電荷を放出することで、発光現象が起こる可能性はありますが、偶然の重なったレアケースであり数多の目撃例が確認されていることとの整合性が取れません。

ほかにも地震発光現象はソノルミネッセンス現象(液体中の気泡が超音波によって圧壊したときに発光する現象)によるものだという説もありますが、ソノルミネッセンス現象自体未だに不明な部分が多く残されています。

 

未来人による地震の予言

ノストラダムス、マヤの予言など、現在のことを過去の地点から予言していたという例は昔から少なくありません。

しかし2019年6月、「2054年の未来からやってきた未来人」を名乗るアカウントXYH(@AbVGXNBAsKHjBPX)がTwitterに表れ、注目を集めました。

XYHは2043年にTwitterが終了し、2022年7月4日に南海トラフ地震が発生すると予言しています。

南海トラフ地震では死者31万人、建物が241万件倒壊、2654万軒が停電し、1129万人が避難を余儀なくされるそうです。

更に令和は2046年に終わり、新たな年号は「栄真」とのことです。

過去には2018年4月17日に「2150年からやってきた未来人」であるXU(@XU17297714)というTwitterアカウントが表れ、2018年5月23日に南海トラフ地震が、2018年6月15日に富士山が噴火し、その2日後である6月17日に四国で震度9を記録する大地震が発生すると予言しています。

もう分かるように、XUの予言はことごとく外れており、XYHの予言も確証はありません。

南海トラフ地震はもし発生すれば東日本大震災を超えるマグニチュードを記録することの予測される超巨大地震であり、100年から200年の周期で起こると言われています。

最後に起きたのが1946年の昭和南海地震であり、そこからおよそ80年で再び地震が発生するかは疑問です。

また南海トラフ地震の多くが7月から12月に起きており、XYHの予言するように5月に発生した例は見られません。

このことからも、XYHの予言の真実味はやや疑問が残ります。

XYZは自身のアカウントで「10万リツイートを達成したら南海トラフ地震の証拠写真を撮る」という投稿をしていましたが、1万リツイート以上された時点で投稿を消すなど、不可解な行動をしています。

果たしてXYZはただの狂言なのか、それとも本当に未来から予言をしているのか、それは2022年7月4日にならなくては分からないでしょう。

まとめ

今回は地震にまつわる都市伝説を紹介しました。

日本では感じることができないだけで、ほぼ毎日地震が起きていると言われています。

その中でも特に巨大なものだけが、こうして陰謀論や予言の対象とされています。

地震対策に大切なのは、決して不確かな言動に頼らず、行政機関や専門機関のアナウンスに従い、日々の準備を欠かさないことです。

過去の事例に学び、常に備えることで災害時にも慌てずに行動ができるようになります。

こういった陰謀論の類はあくまで趣味、ロマンとして楽しむようにしてください。



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