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世界の不思議な都市伝説20選

日本では「口裂け女」や「ひとりかくれんぼ」などの都市伝説や噂話が囁かれていますが、世界に目を向けてみるとより多くの都市伝説が語られています。

そのほとんどが事実をねじまげていたり、誤解されていることによるものなのですが、中には興味深いものもあります。

今回はそんな世界で語られている20の不思議な都市伝説をご紹介します。

 

首なし鶏マイク


引用元:http://lainfo.es/ja/
1945年9月10日、アメリカ合衆国コロラド州フルータという街に住むロイド・オルセンという農家が、夕食用に1羽の鶏の首をはねました。

普通なら鶏は息絶えるはずですが、首をはねられても平然と歩き回り、翌日も生存していました。

ロイドさんの家族はこの鶏を食べることを諦め、切断した部分から水と餌を与えてマイクと名付けた鶏を飼育することにします。

ソルトレークシティーにあるユタ大学へ持ち込んで、なぜマイクが生きているのかを調査してもらったところ、頸動脈が凝固した血液によってふさがれたことで失血死を防ぎ、反射作用を司る脳幹の神経の大半が無事であることから健康のまま生きているということが判明しました。

首なし鶏マイクは見世物として大いに人気を集め、アメリカで最も有名な鶏となります。

マイクは1ヶ月で4500ドルもの収益を挙げていたといい、「Mike, Mike, where's your head? Even without it, you're not dead!(マイク、マイク、君の首はどこだい? そんなものがなくたって、君は死なない!)」という、マイクを題材にした童謡も生まれました。

首がなくてもマイクは健康に過ごし、体重も2ポンドから8ポンドにまで増えたと言われています。

しかし首が切り落とされて18ヶ月後となる1947年3月、マイクはアリゾナのモーテルで餌を食道に詰まらせて窒息死してしまいました。

フルータの街では毎年5月の3週目の週末を「首なし鶏の日」と定めてお祭りを行い、マイクの生命力を讃えています。

 

イルミナティ


引用元:http://true-ark.com/
イルミナティは世界を裏側から操る秘密結社として、陰謀論の世界でよく語られる存在です。

歴史上のイルミナティは1776年にバイエルン選帝侯領のインゴルシュタットで大学教授をしていたアダム・ヴァイスハウプトが立ち上げた秘密結社で、理性主義と原始共産主義を説き、最盛期には2000人もの会員を擁していました。

しかし設立から8年後の1784年には当時のバイエルン選帝侯によって思想が危険視され、解散を余儀なくされてしまいます。

表向き、イルミナティ自体はここで終わりを迎えるのですがイルミナティの解散後にフランス革命が勃発したことでイルミナティがフランス革命の黒幕として噂されるようになってしまったこと、またアダム・ヴァイスハウプト教授がフリーメイソンに入会していたこともあって、イルミナティとフリーメイソンを結び付ける陰謀論が多く囁かれるようになります。

イルミナティはフリーメイソンに潜伏し、フリーメイソン内にイルミナティという上位組織を作らせ、悪魔崇拝に基づいた新世界秩序(ニューワールドオーダー)を作るために暗躍しています。

ピラミッドの頂点に目をあしらった「プロビデンスの目」をシンボルマークとしており、1ドル札にプロビデンスの目を印刷するアメリカ政府などはイルミナティの影響下にあると言われています。

【実在】世界の秘密結社一覧

 

ベビーブルー


ベビーブルーとは、精神に異常をきたした母親がガラス片で自分の赤子を切り刻んで殺害し、それを生き返らせようとした話から生まれたと言われている都市伝説で、母親が死んだ赤子を蘇らせる儀式が伝えられています。

手順としてはまず夜、バスルームを閉めきって浴槽にお湯を溜めます。

お湯を注ぐうに鏡が湯気で曇るので、指で「Baby Blue」と書きこみ、鏡の前へ両腕を差し出し、まるで赤ちゃんがいるかのように腕を動かして赤ちゃんをあやす動作をします。

すると死んだはずの赤ちゃんが鏡の中に表れる、というのです。

このとき驚いて赤ちゃんを落としてしまうと、赤ちゃんは消え、母親も死んでしまうと言われています。

またベビーブルーには別のパターンもあり、暗いバスルームで鏡に向かって赤子をあやすような動作をしながら「Baby Blue」と13回唱えると腕に死んだ赤ちゃんが表れるというものです。

この話では逆に赤ちゃんを取り落としたほうがいいと言われており、もし落とさずにいた場合、元の話に出てきた母親が背後に表れ、ガラス片で切り刻んでくると伝えられています。

 

ツングースカ大爆発


引用元:http://ufojikenbo.blogspot.com/
1908年6月30日、ロシア帝国中央シベリアのツングースカ川上流地域の上空で巨大な火の玉が爆発し、約2150平方キロメートルの森林をなぎ倒しました。

この爆発によって生じたキノコ雲は数百キロ向こうからでも見ることができたほか、1000キロ離れたガラス窓も爆発の衝撃で割れ、ロンドンでは夜間でも灯火なしで新聞が読めたほど夜空が輝いたと言われています。

ツングースカ大爆発と呼ばれたこの爆発は第一次世界大戦やロシア革命によって調査が遅れ、爆発が発生した13年後に初めて調査が行われました。

爆発の原因としては隕石のほか、彗星の爆発が挙げられたほか、ガスの噴出、ロシアのSF作家アレクサンドル・カザンチェフが地球に墜落した宇宙船に搭載された核爆弾の爆発によるものだとする小説「爆発」を発表したことが話題となりました。

2013年に行われた調査では当時の泥炭の地層から地球上ではほとんど見られないロンズデーライト、トロイリ鉱、テーナイトが発見されたことから、隕石が空中で爆発したことで発生したと断定されました。

 

ブラッディマリー


引用元:https://www.mikimoto.com/
ブラッディマリーと言えば、プロテスタントに過酷に迫害したテューダー朝イングランドの女王メアリー1世の異名のほか、メアリー1世を由来とするウォッカベースのカクテルを指す場合が一般的です。

しかし都市伝説におけるブラッディマリーというのは、日本で言うところの「こっくりさん」や「トイレの花子さん」に近いものなっています。

手順はとてもシンプルで、鏡の前で3度「ブラッディマリー」という名前を呼ぶと、髪が長い血塗れの女性の幽霊が表れるというものです。

ほかにも鏡の前で3度回る、ロウソクに火を点ける、家の鑑ではなく車のバックミラーなど様々なパターンがあります。

肝試しとしてよく行われるもので、その正体は自分の子どもを殺した寡婦や若くして非業の死を遂げた女学生だと言われるほか、1892年に発生した一家心中事件が由来となったという話もあります。

ブラッディマリーを呼び出した人は顔が引っかかれるといった軽いものから、発狂する、目玉をくり抜かれる、殺されるなど大きな被害に遭ってしまうなど様々なことが起きると言われています。

 

バミューダトライアングル


引用元:http://somin753.hatenablog.com/
バミューダトライアングルはフロリダ半島の先端とプエルトリコ、バミューダ諸島を結んだ、大西洋上の三角形の海域を指します。

この海域を通過する船舶や航空機は何らかの原因により計器やコンパスに異常を来して消息を絶つと言われており、過去1世紀もの間で100を超える船舶や飛行機、1000人もの人々が同海域で行方不明になったと伝えられています。

バミューダトライアングルで起きたとされる事件の中には事実の誤認や誇張が含まれるほか事件そのものが作り話であるものもあり、確実にバミューダトライアングルによるものと言うことのできる事件がどれほどあるかは分かりません。

事件の例としては1918年に発生した米軍の補炭艦「サイクロプス」の失踪事件や1945年の米軍フライト19という5機のアヴェンジャー雷撃機チームの失踪事件などが主に挙げられます。

バミューダトライアングルはハリケーンや霧の多発する海域ではありますが他に事故が多発する要因はなく、不可解な失踪事件が発生する原因としてメタンハイドレートや電子雲、果てはブラックホールや宇宙人など様々なものが考えられていますがどれも空想の域は超えません。

 

ウェンディゴ症候群


引用元:http://chahoo.jp/
ウェンディゴはカナダ南部からアメリカ北端のネイティブアメリカンに伝わる精霊です。

姿は人間型、怪物、人よりも大きい、人と同じくらいと様々ですが非常に抜け目のない精霊で、旅人の背後につきまとい姿を見せないまま嫌がらせを続けるとも、森の中をさまよい人を食べるとも言われています。

フィクションでもウェンディゴを題材とした『チリ』という映画があるほか、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトとその友人たちが作った架空の神話体系であるクトゥルフ神話体系でも、ウェンディゴをモチーフにした風の神性イタクァが存在します。

ですがウェンディゴには精霊としてのほかに、精神疾患としてのウェンディゴも存在します。

ウェンディゴ症候群、ウェンディゴ憑きと呼ばれる精神疾患はアメリカ大陸のごく限られた部族の間で発生する文化依存性症候群で、初期症状として気分の落ち込みや食欲の低下、進行すると自身にウェンディゴが取り憑いたと思いこみ強い恐怖や不安感、更に人肉を食べたがるようになります。

ウェンディゴ症候群の罹患者は自ら生命を絶つか、部族によって処刑されてしまうこともあります。

この疾患の原因は冬季の栄養不足、とりわけビタミンの不足による精神状態の変調だと考えられており、文化的な基盤によってウェンディゴと結びついてしまうことで発症へつながると言われています。

熊などの動物脂肪はビタミンを多く含んでおり、コップ1杯の脂肪を摂ることでウェンディゴ症候群を治療できます。

 

下水道の白いワニ


引用元:https://ameblo.jp/
アメリカ合衆国ニューヨーク州ではかつてフロリダ州産の子ワニをペットとして飼うことが流行っていました。

しかし飼い始めたころは小さくて可愛かったワニも、大きくなるとエサ代がかかり、その上危険です。

そのため持て余したワニを野に放つ者が表れるようになりました。

捨てられたワニはニューヨークの下水道へ合流し、大半は過酷な環境の中で息絶えるのですが、その中でも環境に適応し生き延びるワニが出てきます。

下水道のワニは水中の化学物質によって巨大化し、光が当たらないために徐々に視力を失い、皮膚から色素が抜けていきます。

その結果、ニューヨークの下水道では巨大な白いワニが数多く生息するようになったというのです。

本来皮膚の白化(アルビノ)というのは先天的に発生するもので、ニューヨークの下水道のワニのような事例は考え辛いです。

またニューヨークは冬には気温がマイナス10度にまで下がることがあり、爬虫類が暮らしていくには過酷な環境です。

ただニューヨークの下水道はハドソン川やイーストリバーといった河川とつながっており、川からワニが遡上してくることや、実際にペットとして飼育されていたワニが逃げ出したりすることから、下水道でのワニの目撃例自体は昔から存在しています。

 

タバコの都市伝説(マルボロ、ラッキーストライク)


マルボロとラッキーストライクはアメリカはおろか日本でもよく吸われる、とてもポピュラーなタバコです。

しかしそれゆえに様々な都市伝説が語られています。

マルボロはパッケージの中央に二頭の馬と王冠、そして「VENI VEDI VICI(来た、見た、勝った)」をデザインしたマークが描かれています。

まずこのマークはヨーロッパの財閥であり、数々の陰謀論で知られるロスチャイルド家のマークによく似ています。

またこのマークをよく見ると、白頭巾を被った人が「VENI VEDI VICI」と書かれた垂れ幕を持っているように見えます。

アメリカで白頭巾と言えば白人至上主義を掲げる秘密結社KKKを連想させます。

このKKKを連想させる意匠は他にもマルボロのパッケージの随所に配置されています。

まずパッケージの赤い部分を横にするとKのように見え、それがひとつのパッケージに3つあることからKKKとなります。

加えてパッケージの「Marlboro」はlとbがひときわ伸びている不思議なデザインをしていますが、これを逆さにし、Mとlとbの伸びている部分だけが見えるように隠してください。

すると足の長い人が、足の短い人を見ている図に見えてきます。

地面の高さが合わないため、これは「白人が、首を吊った黒人を見て勝ち誇っている」となり、KKKを連想させるデザインとなります。

このようにマルボロのパッケージは白人至上主義団体KKKとロスチャイルド家のつながりを連想させるデザインとなっているのです。

一方ラッキーストライクには、日本と深く関係した都市伝説があります。

ラッキーストライクというのは日本語に訳すと「幸運な直撃」という意味になります。

これは太平洋戦争末期、広島に原爆を投下したB-29のパイロットが興奮のあまり叫んだ言葉だと言われています。

つまり太平洋戦争、原爆投下がラッキーストライクの名前の由来となったのです。

その証拠にラッキーストライクのパッケージを横にすると長方形に赤い丸、つまり日本の国旗である日の丸によく似たデザインとなります。

そのうえ日の丸の真ん中にラッキーストライクのロゴが入ることも原爆の投下、戦争への勝利、日本の征服と様々なことを連想させます。

さらにラッキーストライクの旧パッケージの側面にはネイティブアメリカンの顔のマークが描かれているのですが、これを横にすると家が爆発しているように見えるのです。

これも原爆の投下、あるいは空襲を連想させます。

このようにラッキーストライクは日本と深い関係のあるタバコではないかと考えることができます。

ただラッキーストライクが発売されたのは1871年のこと。

それが1945年の原爆投下に由来するというのは奇妙な話です。

実際のラッキーストライクはゴールドラッシュ時に金脈を掘り当てたときの叫び声に由来していると言われています。

 

Cicada3301


引用元:https://www.teepublic.com/
Cicada3301とはインターネットに存在するとある暗号のことです。

2012年にスウェーデンのコンピュータアナリストであるジョエル・エリクソンという人が、アメリカのインターネット掲示板で発見しました。

掲示板には「こんにちは。我々は知能レベルが極めて高い人間を探しています。我こそはという人は、この画像に隠されたメッセージを見つけ出してください。メッセージは我々にたどり着く道しるべになっています。3301」という文面と共に、蝉のマークが添えられた、暗号データ付きの画像が貼られていました。

蝉は英語でCicada、そして送り主が3301という名前なので暗号もCicada3301と呼ばれます。

暗号を見つけたジョエルさんは画像に含まれるデータに「シーザー暗号」が使われていると気づきます。

シーザー暗号とはあのジュリアス・シーザーが開発した暗号で、文字列を規則的にずらして暗号化する方法です。

例えば「おはよう」を1文字ずらしたシーザー暗号にすると「いひらえ」となります。

ですがシーザー暗号で導きだしたURLにアクセスしたジョエルさんはアヒルの画像と共に「おとりに引っかかりましたね。どうやらあなたに暗号を解読するのは不可能のようだ」というメッセージを送られてしまいます。

Cicada3301は多くのインターネットユーザの関心を集め、それぞれが独自の手段で解読へ取り組み始めます。

すると世界14都市にQRコード付きのポスターが発見されるなど、ついにCicada3301はインターネットをも超えた暗号となり始めます。

このようにインターネットユーザが解読に躍起になる中、3301はQRコード付きポスターが発見された数か月後に「こんにちは。 我々は我々が探していた人たちを見つけることが出来ました。ここで我々の長い旅は終わります。今のところは・・・」というメッセージを残して、一切の消息を絶ってしまいました。

その後、3301は一度活動を再開し、日本の沖縄を含む世界7都市に再びQRコード付きのポスターを貼りましたがその後の展開は不透明な状態となっています。

誰がどのような目的でこのような難解な暗号を出題したのかは、一切分かっていません。

未だ解明されていない世界の謎【30選】

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