E.T.の都市伝説
引用元:https://middle-edge.jp/
映画『E.T.』と言えば、スティーブン・スピルバーグ監督の代表作として名高い映画で、1982年の公開当時世界最高となる3億ドルもの興行収入を記録しました。
主人公のエリオットが宇宙人のE.T.と出会い、心を交わし、そして別れるまでを描いた作品は未だに色褪せない魅力と人気を誇ります。
ところがこの『E.T.』にも恐ろしい都市伝説が噂されているのです。
それは『E.T.』はアメリカ政府がスピルバーグ監督に指示して作らせたというもの。
スピルバーグ監督はアメリカに潜む宇宙人とコンタクトを取ることができ、アメリカ政府が来たる宇宙人の一般公開に備え、人々に宇宙人への耐性をつけるために『E.T.』を作らせたと言うのです。
ほかにもアメリカのAtariという会社が『E.T.』の家庭用ゲームを発売したのですがあまりにも出来が悪く、当時の家庭用ゲームの相場を崩壊させるほどの売上不振を記録します。
通称「アタリショック」とも呼ばれたこの事態によりAtari社は間もなく倒産を余儀なくされたのですが、このときに発生したゲーム版『E.T.』を含む大量の在庫をニューメキシコ州アラメゴードにある埋め立て地に廃棄したという噂が流れました。
この埋め立て地は「ビデオゲームの墓場」という名前で都市伝説にまでなりましたが、2014年4月にドキュメンタリーを作成するために発掘作業が行われました。
そしてゲーム版『E.T.』などAtari社の製品が数多く出土したことで真実であると分かりました。
南極の「ニンゲン」
引用元:http://arnomiami.com/
「ニンゲン」とはインターネット掲示板2ちゃんねるのオカルト板で存在が囁かれる未確認生命体です。
南極周辺で調査捕鯨をする人々が時々目撃する奇妙な物体で、関係者の間では「ヒトガタ物体」という名称で呼ばれていると言います。
ニンゲンは全長数メートルから数十メートルで、真っ白でつるつるしており撮影しても氷山にしか見えない、人間の上半身をつなげたような形、下半身はヒレになっている人間、あるいは五体満足など、人間じみた様々な形態をしていると言われています。
現地の夏によく目撃され、南極で見られるものが「ニンゲン」、北極で見られるものが「ヒトガタ」と呼称されるようです。
ニンゲン自体は2ちゃんねるの創作である可能性もありますが、南極では実際に未確認生命体の目撃例があり、1958年、「宗谷丸」のクルーが南極からの帰還途中に怪物と遭遇し、「南極ゴジラ」と命名しました。
アポカリプティックサウンド
引用元:http://michirich.com/
アポカリプティックサウンド(終焉の音)とは、世界各地で確認されている原因不明の音声のことです。
2011年ごろからウクライナやデンマーク、カナダなど世界中で聞かれており、日本でも流れたことがあります。
YouTubeなどで音源を確認することができますが、重く響く重低音は確かに不気味です。
この音は『新約聖書』のひとつ『ヨハネの黙示録』に出てくる、世界の終焉を知らせるラッパの音になぞらえてアポカリプティックサウンドと呼ばれるようになりました。
原因は不明ですが仮説として大気中で放電現象が発生した際の電磁波によるもの、工事現場などの音声がやまびこ現象によって遠くへ届いている、オーロラからの電磁ノイズなど様々なものが挙げられています。
聖ヨゼフの階段
引用元:http://jonny.tokyo/
1873年、アメリカ合衆国ニューメキシコ州サンタフェでロレット教会という教会を建造していました。
しかし完成目前となって2階の礼拝堂へ続く階段を設計し忘れていたことが判明。
支柱などを置く余裕もなく、階段を付けるには1から建て直すしかありません。
そこで困り果てたシスターたちが神へ祈っているとひとりの老人が表れ、半年かけて階段を作ったというのです。
完成した階段は360度を2度回転するような螺旋階段で、なんと一切支柱が存在していませんでした。
本来螺旋階段を作るには支柱がなくてはなりません。
にも関わらず老人はたったひとりで、誰にも作成している姿を見せずに支柱のない螺旋階段を作り上げたのです。
この階段は「聖ヨゼフの階段」と呼ばれ、建築学上の大きなミステリーとなりました。
建築学上不可能なものを作ったこと、またニューメキシコ州はUFOの多発地帯であることから、宇宙人が作ったとも言われています。
聖ヨゼフの階段を上った人は階段自体に弾力があるように感じたと言います。
ただ聖ヨゼフの階段が、本当に建築学上のミステリーかははっきりしません。
実はフランス・パリにあるルーブル美術館にも支柱のない螺旋階段が存在しているのです。
ウォルト・ディズニーは冷凍保存されている
世界的なキャラクターであるミッキー・マウスや遊園地のディズニーリゾートを作ったウォルト・ディズニーは1966年12月15日に、肺がんによる肺炎でこの世を去ったと言われています。
しかし実はウォルト・ディズニーは生前から冷凍保存の研究を重ねており、死後、もしくは生前から冷凍保存されているという都市伝説があるのです。
死の恐怖に怯えたウォルト・ディズニーが酒浸りとなり冷凍保存の研究を重ねていたのは密かに知られていたことだったのですが、死を前に冷凍保存技術を完成させ、シンデレラ城の地下で冷凍保存をして眠っているというのです。
ウォルト・ディズニーが目を覚ますのはミッキーマウスの著作権が切れる2016年だと言われていたのですが、目を覚ました気配はありません。
黒い目の子どもたち
引用元:https://matome.naver.jp/
黒い目の子どもたち(ブラック・アイ・キッズ)は1980年代から目撃例のたびたびある都市伝説です。
10歳から16歳ほどの子どもたちが他人の家に入りたがったり、車で自宅まで送って欲しいと頼んできます。
あまりしつこく頼むので強く言ってやろうと子どものほうを向くと、そこにいるのは眼球すべてが真っ黒の子どもたちである、というものです。
最初の目撃事例として語られているのは、ジャーナリストのブライアン・べテルという人物のもので創作とも言われていますが遠く離れたアメリカやイギリスでも同様の体験談が相次いでいることから怪奇現象のひとつと見て間違いないようです。
黒い目の子どもたちのお願いを引き受けた場合、原因不明の鼻血が出て皮膚がんになってしまうと言われています。
黒い目というのは西洋では悪魔の象徴ですが、現代ではカラーコンタクトなどでも再現ができるので悪質なイタズラという可能性も決して否定できません。
メアリー・セレスト号
引用元:http://chahoo.jp/
1872年、ポルトガル沖で漂流する1隻の帆船が発見されました。
船の名前は「メアリー・セレスト号」。
発見時、10名いるはずの乗組員の姿は一切見えず、全員が消息を絶っていました。
最大の謎は船が充分に航行可能な状態であったにも関わらず乗組員が逃げ出したことです。
有力な説としてはアルコールが漏れて霧状になっていたものを爆発事故や火災事故と誤認したのではないかというものです。
ただメアリー・セレスト号は何かといわくつきの船だったようで、所有者が幾度となく変更されたと言われており、何らかの怪奇現象に見舞われた可能性もないとは言えません。
メアリー・セレスト号の事件に関しては脚色が多く、確かなところは判然としません。
例えば船内には直前まで誰かがいた痕跡が残されていたと言われていますが、法廷証言によると卓上の食事も、船室の食糧も確認されていないとされています。
乗組員が船を放棄する実例は多くはありませんが確かに存在しており、メアリー・セレスト号もその一例に過ぎないという見方が一般的なようです。
リンカーン大統領とケネディ大統領の奇妙な一致
引用元:http://www.nazotoki.com/
アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンと第35代大統領ジョン・F・ケネディは、共に任期を全うすることなく暗殺された悲劇の大統領という共通点があります。
しかし実はそれ以上に、偶然の一致とするには不気味なほど、2人の間には共通点が数多く存在しています。
例えばリンカーンとケネディは父親が共に駐イギリス大使を務め、30代で共に24歳の女性と結婚し、共に4人の子どもに恵まれています。
リンカーンは1846年に初めて議会に選出され、1860年に大統領に選ばれ、1808年生まれの副大統領ジョンソンが補佐をしました。
ケネディは1946年に初めて議会に選出され、1960年に大統領に選ばれ、1908年生まれの副大統領ジョンソンが補佐をする、という風に100年周期の共通点があります。
さらにリンカーンにはケネディという、ケネディにはリンカーンという名前の秘書がいました。
リンカーンはフォード劇場で、ケネディはフォード車の車上で暗殺され、リンカーンの暗殺犯ジョン・ウィルクス・ブースは1839年生まれ、ケネディの暗殺犯リー・ハーヴェイ・オズワルドは1939年生まれです。
このように両者の間には奇妙なほど共通点が多く存在しています。
ただ誇張や間違い、こじつけも多く存在しており、当然多くの相違点もあります。
また2人の人間の共通点を見つけること自体、実はそこまで困難ではないという話もあります。
フィラデルフィア計画
引用元:http://husigimystery.info/
フィラデルフィア計画は1943年に行われた実験を指す言葉です。
当時アメリカ海軍は「高周波・高磁気を発生させ、船体から発せられる磁気を消滅させることでレーダーに探知されない、ステルス艦を作ることができる」と考え、レインボー・プロジェクトと銘打ち、実用化を探っていました。
フィラデルフィア計画とはその実験であり、ペンシルベニア州フィラデルフィアの海上で、駆逐艦エルドリッジに強力な磁場を発生させるテスラコイルを搭載して理論通りにレーダーを無効化できるかを試したものです。
テスラコイルを起動させたところ、確かに各種機器がエルドリッジの反応を消失させたため実験は成功したかに思われました。
しかしこのときエルドリッジはなんと物理的に消失しており、2500キロも離れたノーフォークの沖合で発見されました。
そのうえエルドリッジの乗員は火だるまになる、身体が凍る、船体に身体がのめり込んでしまう、透明になってしまうなどなど、多くが怪奇現象に見舞われ、死亡者と発狂者が相次いで発生しました。
この実験はその恐ろしい結果に、実験そのものが隠ぺいされてしまいますが、1956年にカルロス・マイケル・アレンデという男によって密告され、その内容が明らかにされました。
ただエルドリッジは太平洋戦争後、およびフィラデルフィア計画後の1951年にギリシャ海軍へ引き渡されています。
もしエルドリッジがおぞましい実験の舞台となっていたのなら、他の国の海軍へ引き渡すことは考え辛いのではないでしょうか。
9・11テロを予言していたものがある
引用元:http://parstoday.com/
2001年9月11日にテロ組織アルカイダが発生させた同時多発テロ、通称9・11テロは実は多くのものがその発生を予言していたという都市伝説が流れています。
様々な絵文字を入力することができるフォント「Wingdings」はそのひとつで、このフォントで「Q33NYC」と入力すると飛行機と2つのビルのような絵文字(おそらく書類の絵文字)と、ドクロマーク、六芒星、親指を立てるマークが表れ、まるで飛行機がビルにぶつかって死者を出す9・11テロを模したかのような図式が表れます。
Wingdingsは9・11テロが起きる10年前に作られたもので、悪ふざけで入れられるような意匠ではありません。
QYC33とは9・11テロの標的のひとつワールドトレードセンターの住所である「ニューヨーク市クイーンズ区33番通り」を指すものだと言われています。
ただクイーンズ区、33番通りはどれもワールドトレードセンターの住所には当てはまらず(ワールドトレードセンターの住所はニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区フルトン通り285号)果たして正確な予言かと言えば疑問が残ります。
またほかにも9・11テロを予見していたものは多く、面白いところでは1987年から連載している人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』が挙げられます。
問題のシーンは『ジョジョの奇妙な冒険』の第3部に登場する、「未来を漫画で見ることのできる」能力者ボインゴが自分の能力を説明するところです。
漫画では「10時半に旅人が電柱に首が刺さって死ぬ」という描写がなされるのですが、この旅人の服には911という文字が書かれ、そのセリフは「10時半だ!」というものです。
10時半と言うのはワールドトレードセンターが倒壊した時刻に相当します。
また旅人が電柱に突き刺さって死ぬシーンでは、飛行機(9・11テロは飛行機で行われた)、三日月(イスラム教のシンボルマーク)が描かれています。
旅人が電柱に突き刺さる、というのもどことなく飛行機がビルに衝突するというのを連想させるかもしれません。
このシーンは9・11テロの発生する11年前に発表されたもので、作者の荒木飛呂彦先生も「なぜ911とデザインしたのか覚えていない」という旨の発言をしています。
ほかにも9・11テロを暗示している映画やおもちゃなどの存在が都市伝説として語られています。
まとめ
今回は世界の不思議な都市伝説を紹介してきました。
世界では色々な物事が陰謀や不思議な力によって結びついているという都市伝説が多く語られています。
そのほとんどが眉唾物、でっちあげに近いものかもしれません。
ただ、もし100個に1つでも「真実」があったとしたらきっと私たちの生活や歴史は大きく変わることでしょう。