都市伝説 オカルト

本当に怖いディズニーランドの都市伝説10選

夢と魔法の国ディズニーリゾート。

日本に初めて東京ディズニーランドが出来て35年。

ディズニー・シー、宿泊施設、新アトラクションが次々と増設され、その人気は衰えることを知りません。

今回はこの子供たちだけでなく大人たちをも虜にする『夢と魔法の国』にまつわる怖い都市伝説をご紹介します。

 

都市伝説1 スペースマウンテン

宇宙空間を疾走するロケットをコンセプトとした人気アトラクションの一つ、スペースマウンテン。

開園当初、完全屋内型の暗闇を走るジェットコースターは大変珍しく、長蛇の列に並んだ経験のある方も多いことでしょう。

 

天井のお札

乗り込んだロケットが何かのトラブルで一時停止した時、ふと天井を見上げたところ……天井には多くのお札が張られていた!

スペースマウンテンでは1980年代に事故や故障が多発(一説には死亡事故が二件発生)したため、御払いの儀式を執り行ったという噂があり、この時に張られたお札が残っているというものです。

スペースマウンテンに乗る機会があれば、ひたすら天井をチェックしてみるのも面白いかもしれませんね。

ちなみに、スペースマウンテンは2007年に全面改装され、安全面がより強化されたとのことです。

もしお札が残っていたとしても、この時に剥がされてしまった可能性は残念ながら高そうです。

 

左コースと幻のコース

スペースマウンテンには、通常のコースとは別に『左コース』と呼ばれる特別コースがあるそうです。

これはロケットに乗り込んだゲストの総重量が安全基準をオーバーした場合や、緊急の場合に備えてのコースです。

スタート前の少し止まるところで総重量をチェックし、安全に支障をきたすと判断された場合はこっそりと左コースに誘導され、降ろされるという仕組みだと言われています。

この左コースは実在し、体験したゲストも(かなりレアな体験ではありますが)いるようです。

ここから今回ご紹介する『幻のコース』の話が生まれました。

数年前にスペースマウンテンのコースを二本立てにしようというプランが出て、現在のものよりも更にスリリングなコースが設計され、一度は完成したものの『ある理由』によりお蔵入りしたというのです。

 

お蔵入りの理由とは?

ダミー人形を乗せたテスト走行の際、何故か先頭の一体の首がもげていました。

これが生身の人間だったら大変なことです。

しかし、首がもげた理由が調べても調べてもわかりません。

しかも首がもげたのはたったの一度だけで、その後何度試してももげることはありませんでした。

結局原因はわからないまま新コースはお蔵入りとなり、一部が現在の『左コース』になったそうです。

 

キャストは見た!?

ディズニーでは閉園後に必ずキャストが担当アトラクションに乗って、落とし物がないか、運転が正常かを点検するそうです。

スペースマウンテンもむろん例外ではなく、二名ほどでこの担当業務にあたります。

この時、幽霊を見た・幽霊の声を聞いたというキャストが非常に多いのです。

そのため、点検業務は男性二人、もしくは男女一組で行い、絶対に女性だけのペアは組ませないそうです。

 

都市伝説2 白雪姫と七人の小人

ランドのアトラクションの中には、往年のディズニー・アニメをテーマとし、カートに乗ってその世界を体感できるスタイルのものがいくつかあります。

これからご紹介する『白雪姫と七人の小人』もその一つです。

この『白雪姫』のアトラクション、都市伝説とは無関係に実は結構怖いんです。

まず全体的にお化け屋敷かと思うくらいに暗い上に、音楽も明るい楽しいものだけではありません。

おまけにヒロインの白雪姫は一度しか出ず、基本的に魔女のターンが続くときては、時々号泣している小さなお子様がいるのも頷けます。

さて、この『白雪姫と七人の小人』には、ネットで語られているある奇妙な噂があります。

 

ネットの噂

『アトラクションの中で一度だけ登場する白雪姫のシーンで後ろを振り返ると、何かヤバイモノが見える』

非常に曖昧な噂ですが、そのヤバイモノについては以下のような投稿もありました。

『何か説明できないけど、有り得ないくらい背が高い女の人?ぽいのがいて、それがうねうねしてる。

その周りに子供?が10人くらいいて、それもうねうねしてる。

上手く説明できない』

これも曖昧な証言ではありますが、逆に真実味があるようにも思えます。

やたら背が高い、うねうねしている。

この二つのキーワードから、有名な『八尺様』や『くねくね』の都市伝説を連想する人もいるのではないでしょうか。

 

都市伝説3 イッツアスモールワールド

世界各国胃の可愛らしい子供たちを模した人形たちが、明るい音楽とともに踊る牧歌的で恐怖要素ゼロのアトラクション『イッツアスモ―ルワールド』。

しかし、ここには子供にまつわる怖い都市伝説があります。

 

謎の男の子

入口にいた男の子が、ゲストに『また来てね』と話し掛け、話し掛けられたゲストも何の気なしに『うん』と返事をしました。

ここまでならば何も怖いことなどない、むしろほのぼのとしたお話です。

しかし、この男の子に同じように話し掛けられたゲストが多数にのぼるとしたらどうでしょう?

周りに保護者らしき大人もおらず、キャストであろうはずもありません。

ただのゲストであるとしたら、目撃談が多すぎる……一体この男の子は何者だったのでしょう。

 

消えた女の子

閉園間際に搭乗した女の子がいました。

彼女が乗ったボートは青の6。

アトラクションが終了してボートは戻ってきましたが、乗っていた女の子は消えていました。

その後捜索されるも、女の子は見つからなかったそうです。

 

都市伝説4 カリブの海賊

TDL設立当初から今もって続くアトラクションの一つ『カリブの海賊』は、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』人気との相乗効果で多くのファンに愛されています。

海賊の世界をボートに揺られて探検するコースには、陽気な酒場・砲弾飛び交う海戦場・夢半ばに朽ち果てた骸骨に安定のディズニークオリティなジャック・スパロウなど、様々な見どころが用意されています。

今回ご紹介するのは、この『カリブの海賊』の中にかつて存在していたと言われる、二つの『白』についてです。

 

第一の『白』 白い花の献花

アトラクション内のボートがブルーバイユー・レストランの脇を通過して落下する辺りに『白い花』が飾ってあったらしいのです。

この都市伝説は割と古くから噂されており、目撃証言も上がっています。

アトラクションの設定とそぐわないモノがポツンと置かれている様は異様であったとか……。

この花は、工事中に亡くなった方を供養するための献花であり、慰霊するまでは頻繁に事故が起きていたそうです。

是非確認したいところですが、残念ながらリニューアル後はゲストからは見えない位置に飾られるようになったと言われています。

ちなみに、アメリカにある本家ディズニーランドの『カリブの海賊』にも白い花が置かれていて、当アトラクションが大好きだった病死した少年への献花であるという都市伝説があります。

 

事故多発伝説

白い花の献花から更に発展した都市伝説がこちらです。

 

『カリブの海賊』では実際に事故が多発している。

2014年だけでも複数件あり、ゲストの指が切断されるといった重大な事故が起きている。

そのため世界各国のディズニーランドでは、前列一列を乗車禁止にするなどの対策を取っている。

TDLでは乗り物の形状が違うため、特に対策などは取られていない。

 

あくまで都市伝説ですが、『カリブの海賊』内で寒気を感じると言うゲストも散見し、密閉された流れない水場にはいろいろと良くないものが集まりやすいとも言われているので、条件的にはバッチリですね。

 

第二の『白』 白い服の女

アトラクションの序盤、塔にかけられた梯子から白い服の女性が降りて来るという話があったそうです。

それを聞いたある人が、是非噂の真偽を確かめようと梯子に注目していたところ、しばらくしたら梯子そのものがなくなっていたそうです。

 

都市伝説5 スプラッシュ・マウンテン


引用元:https://www.pinterest.jp/

愉快な音楽に可愛らしいキャラクター人形を眺めながら丸木ボートに乗って洞窟を探検。

そして最後はビルの5階相当の高さから急降下、最前列はズブ濡れ間違いなしの人気アトラクション『スプラッシュ・マウンテン』。

ここでは『水場』としての『スプラッシュ・マウンテン』に注目します。

『カリブの海賊』でも少し触れましたが、日本では昔から池や沼といった水が澱んでいる場所を『水場』と呼び、霊が集まりやすい場所と認識しています。

TDLには水を使った(水に浮く)アトラクションがたくさんありますが、その中でも完全に条件を満たしているのは『スプラッシュ・マウンテン』だけらしいのです。

ここで風水的な水場の詳しい説明は省きますが、それが原因なのか『スプラッシュ・マウンテン』にも奇妙な噂がいくつかあります。

 

『いる』らしい

いわゆる霊感の強い人のほとんどが、ここには『たくさんいる』という発言をしています。

信じるかどうかはあなた次第ですが、お隣が数々の都市伝説を量産している『ホーンテッド・マンション』だったり、条件を満たす『水場』であったりと、それなりの信憑性はあるようです。

 

カップル注意?

『スプラッシュ・マウンテン』のふもとにある、ちょっと腰を下ろして休憩するようなありきたりなベンチ。

しかし、このベンチにカップルが寄り添って座り写真を撮ると、『謎の影』が映りこむそうです。

これはカップル限定の現象で、ベンチが狭いから必然的に身を寄せ合うことになるのですが、ここにいる『何か』はカップルに恨みでもあるのでしょうか。

また、『スプラッシュ・マウンテン』の落下時にイチャイチャしていると別れるという都市伝説もあります。

 

都市伝説6 ビッグサンダー・マウンテン


引用元:https://dmworks2018.com/

TDLの三大マウンテンの一つが、この『ビッグサンダー・マウンテン』です。

ゴツゴツとした山を汽車に乗って駆け抜ける、疾走感だけでなく景観も楽しいアトラクションはいつも行列が出来ています。

さて、今回こちらでご紹介するのは、人気アトラクション『ビッグサンダー・マウンテン』で起きた事故のお話。

管理の徹底されたディズニーとはいえ、35年間の間にはそれなりに事故もありました。

それらのほとんどは原因が解明され、公に報道もされています。

しかし、中には原因不明のままお蔵入りしたものもあるのです。

その一つが、『ビッグサンダー・マウンテン』で起きた急停止事故でした。

 

緊急停止事故と奇怪な映像

10年以上昔、『ビッグサンダー・マウンテン』が緊急停止するという事故がありました。

運転室で勤務していたスタッフには何の落ち度もなかったし、機器に故障もないのに何故?

停止の原因を突き止めるために、スタッフ総出であらゆる確認を行い、当然モニターも念入りにチェックされました。

ここで、スタッフは有り得ない映像を発見します。

長い髪の女性が幼い男の子の手を引き、レールの上を歩いている!

しかも一つのカメラにだけでなく、全てのカメラに母子は映りこんでいるのです。

これの意味するところは、二人がレールの上をひたすらグルグルと、それも驚異的なハイスピードで歩き回っていたということです。

近年ではSNSでのウケを狙い、過激かつ悪質な動画を手段を選ばず撮ろうとする困った輩が増えていますが、問題の事故当時にレールの上を歩き回る母子の姿を目撃した人間はいないとされています。

ちなみに、当事故は公の報道では単なる機器故障とされました。

 

都市伝説7 ツリー・ハウス

引用元:https://www.tokyodisneyresort.jp/

可愛らしいリスのキャラクター『チップとデール』。

TDLには、このチップとデールをモチーフにしたアトラクション『チップとデールのツリーハウス』がある。

特別なイベント時以外はそう混雑するアトラクションではなく、小さな子供は上ったり下りたりを楽しみ、大人は世界観を楽しむスタイルのノンビリとした場所です。

しかし、そんなノンビリとしたアトラクションには、ある恐ろしい都市伝説がありました。

何と、アトラクションの下に人骨が埋まっていたというのです。

 

多発する事故と人骨

トーンタウンの西側に設置された『チップとデールのツリーハウス』。

トーンタウンには子供向けのアトラクションが多く、彼らが楽しく遊べるようにとツリーハウスには滑り台が設置されていました。

TDL側は小さな子供たちが遊ぶ滑り台の安全対策には最新の注意を払い、設計・設置したはずなのですが……何故かこの滑り台、やたらと事故が起きるのです。

滑り台から子供が落ちる、手足を切る。

日本で最も行き届いた遊園地にあるまじき、異例の事故の数々。

事態を重く捉えたTDLは、霊媒師を呼んでお祓いをしてもらいました。

しかし、御払いもむなしく事故は減るどころか増加の一途。

これではラチが明かないと、ついにTDLは滑り台の撤去に踏み切ります。

そしてこの時、驚くべき事実と共に事故の原因が判明しました。

なんと滑り台の下には、人骨が埋まっていたのです。

 

人骨の正体は……

学者などによる『古い遺跡が紛れ込んだ』説がある一方、それは有り得ないとする説もあります。

何故ならTDLの建つ舞浜は埋め立て地であり、つまりTDLが出来るまでそこに流れ着く人骨などあるはずないのです。

実際に人骨が出たものとして、それが何処の誰のモノで何故そこにあったのか?

真相は未だ謎のままです。

 

都市伝説8 ウォルト冷凍保存説


引用元:https://castel.jp/

ここでディズニーの生みの親、ウォルト・ディズニー氏について語られるまことしやかな都市伝説をご紹介します。

世界中に展開するディズニー・リゾートを見ればわかるように、氏は大変豊かな想像力と実行力の持ち主でした。

彼は従来の子供だけが遊び興じ、親はポツンとベンチに腰かけて待つスタイルのアミューズメントパークからの脱却を見事に果たしました。

しかし、そんなウォルト・ディズニーにはスピリチュアルに傾倒する側面があったそうです。

彼は晩年自らの死後のことを考えるようになり、なんと死体を冷凍保存するように指示していたと言われています。

 

生前?死後?

ウォルト・ディズニー冷凍説には、生前に冷凍した説と死後冷凍説の二つがあります。

生前冷凍説では、当時では治せない病に侵されていた彼はコールドスリープして医学の進歩を待っていたとされ、主治医に1975年に蘇生させるように指示していたそうです。

この1975年の蘇生説は、1969年にフランスで記事になった事実から都市伝説化したと考えられます。

死後冷凍の場合はシンプルに『死者蘇生』のためであり、来たる日に備え肉体を冷凍保存しているとのことです。

 

安置場所

ウォルト・ディズニーの遺体はTDLにこっそりと安置されているという噂があります。

場所はシンデレラ城説とカリブの海賊説がネット上で囁かれています。

 

都市伝説9 タワー・オブ・テラー


引用元:http://disneyreal.asumirai.info/

シーの超人気アトラクション、一時間待ち当たり前の『タワー・オブ・テラー』。

1899年に建設された当アトラクションは、恐怖のホテルをモチーフにした垂直落下型絶叫系です。

 

ハリソン・ハイタワー三世によって建てられた『ホテル・ハイタワー』。

骨董品収集が趣味のハリソンは、ある日ある部族から『呪いの偶像』シルキ・ウトゥンドゥを奪い取る。

その偶像の呪いにより、ハリソンを乗せて最上階に向かうはずであったエレベーターが突如として落下。

しかし、粉々に砕け散ったエレベーターの残骸から、ハリソンの姿は消えていた。

以来、ホテルは『タワー・オブ・テラー』と呼ばれるようになり、怪奇現象が多発する心霊ホテルとなった。

 

これが『タワー・オブ・テラー』の設定です。

もちろん、これはアトラクションを盛り上げるためのフィクションに過ぎないのですが、演出や設定が非常にリアルであるため実話ではないか?という都市伝説が広がりました。

 

設定の元ネタ

『タワー・オブ・テラー』の元ネタは、アメリカのドラマ『トワイライトゾーン』にあるようです。

このドラマは超常現象をテーマとしたフィクションですが、実際に起きたミステリーを元に作られたものもあるそうです。

そういった意味では、うっすらとではありますが、実話であると言えなくもない……かもしれません。

 

右側通路に入ると…

通常左側に曲がるようになっているエレベーターに乗る前の通路を、右側に曲がると行方不明になるそうです。

ただし、現実的にはキャストに止められるので試すのは困難であるかと思われます。

 

謎の女性

入ってすぐの広間の奥に、壊れたままのエレベータ―があるそうです。

このエレベーターの写真を撮ると、本来いないはずの女性が映りこむと言われています。

実際、女性の映りこんだ写真を撮ったゲストもいるとか……。

 

映っちゃう鏡

当アトラクションには、本物の幽霊が出ると言うスポットがあります。

ゲストの前に鏡が出て来る際に、ゲスト以外の顔が映っているというものです。

この現象にはかなりの数の目撃者・経験者がいるそうです。

しかも、目撃証言はバラバラで、苦悶の表情の中年男性・不気味に笑う長い髪の女性・無表情な老婆などです。

これだけ多種多様な本物が集まってきているとしたら、一時間並ぶ価値があるというものです。

 

都市伝説10 ホーンテッドマンション

ディズニーランド唯一のお化け屋敷ホーンテッドマンション。

999人の幽霊が住み着くというこのお化け屋敷は、卵型のライドに2〜3人で乗り込むスタイルのお化け屋敷で、キャストに触れられることも追いかけられることもないため、今流行りのガチに怖いお化け屋敷に比べれば正直恐怖度は低めです。

しかし、ここで有り得ないモノを見たという証言が、有名な話からマイナーな話までいれると少なくありません。

今回はそのいくつかをご紹介します。

 

永遠に続く廊下の奥に?

ホーンテッドマンションの中には、『エンドレスホールウェイ』と名付けられた永遠に続くかのように見える廊下があります。

そして、多くのゲストがこの廊下の奥で『有り得ないモノ』と見たと証言しているのです。

 

・廊下の奥でピノキオの人形を抱いた男の子がいた(ゴーストライターの本棚の処にいる説もあり)

・こちらをじっと見ている女の子がいた。

・白い服を着た女性の霊が見える。

・『おいでおいで』をしている手が見えた。

・女の子が『おいでおいで』と手招きしていた。

 

プレオープン時から現在に至るまで語られる話ですが、そのような仕掛けは過去から現在にかけて存在していません。

 

謎のキャスト

修学旅行でランドを訪れたある少年(仮にAとする)のお話。

 

Aは友人ら4人でアトラクションを満喫し、内2人がトイレに向かったので残ったAともう一人でホーンテッドマンションの前で待つことにした。

退屈して辺りを見回したAは、奇妙な女性を見つける。

メイドのような服装をしているし、多分客ではなくホーンテッドマンションのキャストだろうと思って見ていたが、なんだかやはり様子がおかしい……。

長い黒髪、顔は良く見えない。

不健康な程白い肌。

頼りなげな、不安定な立ち姿は微動だにしない。

Aは彼女が気になりずっと見ていた。

彼女の周りには同じ服装をしたキャストが数人いて、皆掃除をしているというのに、彼女だけが微動だにしない。

見ている内に、Aは彼女が素足であることに気づく。

これは明らかに可笑しい、有り得ないことだとAは不気味に感じた。

そこでAは隣にいた友人に『あそこに裸足の係員がいる』と話を振るが、友人は『そんな人いないじゃん』とバッサリ。

メイド姿のキャストたちも仕事を終えていなくなったというのに、裸足の女だけがそこにいる……なのに、友達には見えていない。

Aは怖くなり、トイレに行った2人が早く戻って来ることを願った。

待つこと数分、Aは戻って来た友人たちと歩き出す。

その時、後ろでギシリと音がした。

振り返れば、例の女の顔がAのすぐ目の前に!

女の目は異様に見開かれ、目の下にはクマが見える。

そして何より恐ろしいことに、女の口は糸で縫われていた。

悲鳴を上げようにも口が動かず、気が付けばAは尻もちをついていた。

女の姿はいつの間にか消えていた。

 

アトラクション内のホログラフと紛らわしい幽霊ではなく、ホーンテッドマンションの前で生身のキャストと一見判別がつかない点が珍しい証言です。

 

お隣さんがゾンビに見える

ある女性が御主人とライドに乗っていた時の出来事です。

 

アトラクション後半、墓場の辺りでライドが停止した。

止まることは珍しくもないが、その時隣に座っていた御主人の顔を見て彼女はゾっとする。

まるで、ゾンビが座っているようだ!

始めは目の錯覚かと思ったのが、だんだん直視できないほどに。

ホーンテッドマンション内はアトラクションの性質上暗いし、基本的に隣に座っている人の顔を意識して見ようとは思わない。

しかし、ライドが止まってその場が少し明るければ、何となくお互いの顔を見ることもあるだろう。

その場所はブラックライトで照らされていて、ライトが当たる側のゲストがゾンビになって、お隣さんを怖がらせる仕様なのだろうか……と彼女は考えた。

 

ちなみに、ホーンテッドマンションにはそのような仕掛けはないそうです。

 

青い手首

ある女子高生の体験談をご紹介します。

1980年代、当時高校生だった女性が友達とホーンテッドマンションに入った。

彼女はライドの左側に座っていたが、動き出してしばらくするとセーフティバーを青白い手首がガシッと掴んだ。

彼女は驚いて悲鳴を上げたが、隣に座っていた友人もそれを見ていて『ホログラフだよ』と笑ながら自分の指をその手首に通過させた。

二人は『さすが芸が細かいね』と感心していただが……外に出て他の友達にその話をしたところ、そんなものは誰も見ていないと言われた。

彼女はホーンテッドマンションが大好きで年に数回行くのだが、それ以来青い手首を見たことはない。

彼女の家族や同僚に尋ねても、誰一人見たと言う人はいない。

 

この彼女は、自身の奇妙な経験をある掲示板で語り、自分の他にも『青い手首』の目撃者がいないか尋ねていました。

意外にもそれに応じる声は多く、彼女の他にも問題の手首を見ている方が数人、中には二回も見ていると言う証言まであります。

質問を投げかけた彼女は、ある時思い切ってスタンバイ入口のキャストに『青い手首』のプレミアム演出があるか尋ねたところ――

『開館以来、そういったサービスは行っておりません。お子様から年配の方まで利用されるため、予告やガイドなしに急に驚かせるようないプログラムは組まないことになっています。今までそういった手首だけのようにな映像は作っておりませんでした』

といった返事が返って来たそうです。

 

もしもあなたが『急に驚く』ようなイレギュラーな『何か』を見たら、ひょっとしたら本物かもしれませんね。

ホーンテッドマンシションに入る楽しみが増えるというものです。

 

一人での行動禁止

閉園後のホーンテッドマンションの点検・清掃には絶対に女性だけでは行かせないそうです。

幽霊とは無関係に、アトラクションそのものが怖い雰囲気であり薄暗いためかもしれませんが、ジェンダーフリーの御時世に?という気もします。

また、開園前にはキャストが一人でライドに乗って不備などないかを確かめるそうですが、その際ににもいろいろと本来はないハズのモノを見てしまうという噂があります。

そのため、ホーンテッドマンションのキャストは長続きしないのだとか……。

 

本物を呼び寄せる可能性

せっかくのオカルトコンテンツなので、それっぽい仮説を一つご紹介します。

永遠に続く廊下『エンドレスホールウェイ』付近での目撃談が多い理由についてですが、これには合わせ鏡を多用したトリックに理由があります。

ここをご覧の皆様は既にご存知かもしれませんが、鏡には古来より霊的な力が宿っていると信じられています。

使わない姿見には布を掛ける習慣が昔はあったほどなのですから、それがダブル・トリプルとなる合わせ鏡はとてつもない力を秘めていると言えましょう。

短期間ならば問題ない合わせ鏡も、長い間そのままの状態で放置しておくと、そこに人為的な霊道を作ってしまうと言われています。

開園から35年間――ホーンテッドマンションは合わせ鏡を重ねた状態が続いている特殊な空間であることを考えると、運が良ければ本物に会えるかもしれません。

 

まとめ

明るく楽しい夢の国にまつわるちょっぴりダークな都市伝説はいかがでしたか?

今となっては確かめようのないものもありますが、TDLに出向いて検証可能なものもまだまだあります。

次にTDLを訪れる際には、一味違った上級者の楽しみ方が出来るのではないでしょうか。

キャストや他のゲストに迷惑をかけず、安全に試せる範囲で夢と魔法と都市伝説の世界をお楽しみください。



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