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世界最大の銀行ランキングTOP10

今日では、私たちの生活に銀行はなくてはならない存在です。

給料の支払いなどは銀行口座に振り込まれ、私たちはATMからお金を引き落としして生活をしています。

もはや銀行は生活インフラの一部といっても過言ではありません。

日本だけでも全国に支店を持つメガバンクをはじめ、地方銀行や信用金庫、ネット銀行など多くの銀行が存在しています。

今回は世界の銀行の中から、総資産額に基づく世界最大の銀行を紹介します。

 

10位:クレディ・アグリコル(2.123兆ドル)

引用元:https://www.lerevenu.com/

クレディ・アグリコルはフランスのモンルージュの本拠を置く、総合金融機関です。

フランス国内に39の地域金庫を構えて総合金融サービスを提供しており、個人向けの銀行としてはフランスで最大の金融機関です。

ほかにも世界50か国以上にネットワークを構築しており、日本でもバンカシュアランス(銀行窓口で販売する生命保険)専門の保険会社であるクレディ・アグリコル生命や投資銀行を行うクレディ・アグリコルCIBが進出しています。

ちなみにクレディ・アグリコルというのはフランス語では「Crédit Agricole」と書きます。

Créditは「信用」、Agricoleは「農業の」という意味の言葉であることからも分かるように、元々クレディ・アグリコルはサラン=レ=バンにある農業系の地域銀行でした。

それがインドスエズ銀行やクレディ・リヨネといった名だたる銀行を買収することで規模を拡大し、現在の姿となっています。

ただ元々農業系であった名残からか、現在でも日本の農林中央金庫と資本関係が残っています。

 

9位:BNPパリバ(2.336兆ドル)

引用元:https://www.wsj.com/

BNPパリバはフランスのパリに本社を構えるメガバンクです。

2000年にパリ国立銀行(Banque Nationale de Paris, BNP)とパリバが合併して誕生しました。

個人向けの銀行としては先に紹介したクレディ・アグリコルより取引規模が小さいですが、ユーロ圏を代表するメガバンクのひとつとして君臨しています。

湾岸戦争後、国際連合がイラクの石油輸出を援助するために行った「石油食料交換プログラム」の支払いもBNPパリバを通して行われていました。

2020年4月26日には、環境保全や社会的な使命に対し、企業に責任ある行動を求めるNGO団体であるShareActionが「低炭素社会の実現に向けた銀行」という調査で、ヨーロッパ20のメガバンクのうちBNPパリバがトップに選ばれました。

この調査は気候変動のリスクに対応できている銀行をランキング形式で紹介したものです。

BNPパリバはフランス国内に2200の支店と3500台のATMを構え、73か国に進出しています。

日本では前身のパリ国立銀行時代に東京支店を開設しているほか、BNPも「ビー・エヌ・ピー信託銀行」として日本に進出していました。

しかし合併後の2004年に、ビー・エヌ・ピー信託銀行は東京都へ売却され、新銀行東京と改称。

その後八千代銀行と東京都民銀行と合併して、きらぼし銀行となっています(存続行は八千代銀行であるため新銀行東京は消滅)。

 

8位:バンク・オブ・アメリカ(2.354兆ドル)

引用元:https://www.pymnts.com/

バンク・オブ・アメリカはその名称から「アメリカの中央銀行」と言われる、アメリカでも大手の銀行のひとつです。

ただ実際のアメリカの中央銀行は連邦準備制度であり、バンク・オブ・アメリカは中央銀行ではありません。

1998年にネーションズバンクがバンクアメリカを吸収合併して成立し、その後も吸収合併を繰り返して現在のような世界屈指の金融機関となりました。

中でも2009年に行ったリーマンショックによる被害を受けたアメリカ第3位の投資銀行メリルリンチの合併は総額で500億ドルもの資金が動いた大型M&Aということで話題を呼びました。

バンク・オブ・アメリカはそのルーツをたどると、アメリカ誕生前にまでさかのぼります。

母体のひとつとなったマサチューセッツ・バンクが業務を始めたのは1784年4月のことです。

アメリカ合衆国憲法の制定が1787年、初代大統領としてジョージ・ワシントンが就任したのが1789年のことであるため、現在のアメリカ合衆国成立以前の歴史を有していることになるのです。

日本でもバンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイとメリルリンチ日本証券株式会社という2つの法人で活動しています。

また長いバンク・オブ・アメリカの歴史の中で大きな注目を浴びたものとしては、ノースハリウッド銀行強盗事件があります。

これは1997年2月28日に、カリフォルニア州ロサンゼルス市ノースハリウッドにあった、バンク・オブ・アメリカノースハリウッド支店に2人の強盗犯が押し入った事件です。

強盗は違法改造でフルオートにした銃と手製の防弾チョッキで重武装をしており、当時のロサンゼルス市警と2000発以上もの銃弾が飛び交う、アメリカで最大規模の銃撃戦に発展しました。

この事件は大々的に生中継されただけでなく、当時の州警察が重武装を施した犯人へ対抗する火力を有していないことを明らかにしました。

事件の教訓から、各州は「パトロールライフル」と言われる小銃の配備を行っています。

 

7位:HSBCホールディングス(2.558兆ドル)

引用元:https://www.bankinfosecurity.com/

HSBCホールディングスはイギリスの首都ロンドンのカナリ-・ワーフに本社を置く、世界でも最大級のメガバンクです。

ロンドンに本社を構えていますが、前身は香港に本社を構える香港上海銀行です。

社名のHSBCも香港上海銀行(香港上海滙豐銀行有限公司)の英語名「The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited」の略称に由来します。

このような設立経緯があるためか、現在でも本社がロンドンにあるにも関わらずイギリス部門の収益源は全体の20%と、22%を占める香港部門に劣ります。

またHSBCホールディングスは日本とも非常に縁の深い外資系銀行です。

前身の香港上海銀行は1866年に横浜に日本支店を開設した、日本で最も歴史の長い外資系銀行のひとつです。

現在も東京と大阪に支店がありますが、個人向けの業務は行っていません。

 

6位:JPモルガン・チェース(2.727兆ドル)

引用元:https://www.youthop.com/

金融について疎い人でも、ニュースさえ見ていれば「JPモルガン」という言葉は聞き覚えがあるかもしれません。

私たちが普段よく耳にするJPモルガンとは、投資銀行のJPモルガンでありJPモルガン・チェースの子会社です。

JPモルガン・チェースはアメリカのニューヨーク州に本社を構える銀行持株会社です。

世界でも時価総額トップの金融機関であり、特にヘッジファンド部門はアメリカでもトップの管理額を有しています。

2000年にJPモルガン・アンド・カンパニーとケミカルという銀行が合併したことで成立しています。

企業名のチェースとは、ケミカルが合併したチェース・マンハッタン・バンクに由来します。

JPモルガン・チェースは世界60か国に拠点を置く多国籍企業であり、日本でも商業銀行であるJPモルガン・チェース銀行のほか、証券会社であるJPモルガン証券株式会社、資産運用会社であるJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が進出しています。

 

5位:三菱UFJフィナンシャル・グループ(3.069兆ドル)

引用元:https://jp.sputniknews.com/

三菱UFJフィナンシャル・グループは日本最大の銀行グループです。

2015年には売上高が銀行グループで初めて1兆円を超えています。

主なグループ企業は三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJリース、三菱UFJニコスなどが挙げられます。

また日本の銀行グループとしては珍しくアメリカのユニオン・バンクを子会社としているほか、タイのアユタヤ銀行を傘下に置くなど、海外にも参入しています。

2005年10月1日に三菱東京フィナンシャル・グループとUFJホールディングスが合併して誕生しました。

三菱UFJフィナンシャル・グループは名前通り、かつての三菱財閥の流れを汲んでいます。

三菱財閥は土佐藩の岩崎弥太郎が明治政府の保護下のもと、海運業で栄え、満州事変ごろから造船や銀行、商事、鉱業など多角的に事業を発展させました。

戦後、三菱財閥は解体され、現在の三菱UFJフィナンシャル・グループのほか三菱商事、三菱重工業、三菱電機などの企業に分かれています。

ちなみに「三菱」の名を冠する企業では三菱鉛筆も有名ですが、三菱鉛筆の三菱マークは三菱グループよりも先に商標登録しているものです。

三菱鉛筆は三菱グループには属していません。

ちなみに三菱UFJフィナンシャル・グループは世界の銀行の中でも、最新技術である仮想通貨への関心が非常に高いです。

世界の銀行で初めて、独自の仮想通貨である「MUFGコイン」の発行を計画しています。

 

4位:株式会社中国銀行(3.092兆ドル)

引用元:https://seenews.com/

株式会社中国銀行は、中国で2番目に歴史の長い銀行です。

そのルーツは清朝にまでさかのぼります。

1905年に清朝が大清戸部銀行(1908年に大清銀行に改称)を設立、1912年には中國銀行として中華民国の中央銀行となりました。

1949年に国共内戦が終結し、共産党政権が樹立した後は国有化され、管理部門を北京へ移行、中国で唯一の外国為替専門銀行となります。

2001年には香港に存在した分行が別法人となりましたが、現在も保険や証券などの分野で両行は密接な関係を維持しています。

株式会社中国銀行は中国の銀行の中でも最も国際的に事業を展開しており、27か国および地域でサービスを提供しています。

2010年にはニューヨーク支店で世界で初めて人民元を用いた金融商品を提供しました。

ただ株式会社中国銀行の利益のうち、海外部門が占める割合はわずか4%ほどに過ぎません。

中国本土に13000ほど支店を有しており、中国国内での利益が全体の76%ほどを占めていると言われています。

株式会社中国銀行は1990年に日本にも進出しましたが、このとき岡山県に本社を置く同名の中国銀行との混同が大きな問題となりました。

当時の株式会社中国銀行のロゴは中国銀行と酷似していたのです。

この問題は中国銀行が東京、大阪、神戸などに構える支店の看板に「本店 岡山市」と書き添えることで解決しました。

また中国銀行が香港へ進出した際には両行の混同を避けるために、「日本CHUGOKU銀行」と表記しています。

 

3位:中国農業銀行(3.287兆ドル)

引用元:https://chukaeki.com/

中国農業銀行は24000もの支店と270万の法人顧客、そして3億2000万人もの個人顧客を有する銀行です。

名前の通り営業主体は農村地帯などあまり経済力の高くない地域であるため海外での株式上場はしていないほか、2014年末時点では不良債権の割合や融資の延滞率も中国の大手銀行の中で高くなっています。

ただ2009年の新規融資はニュージーランドのGDPを超える1兆元にも及んでいます。

中国農業銀行は幾度もの合併の末に成立しました。

1951年、集団農場や農民などの支援を目的に中国農民銀行と共同銀行が合併し、中国農業銀行の前身である農業共同銀行が設立されました。

しかし翌年の1952年に農業共同銀行は中国人民銀行に併合されいったん消滅しますが、1955年に中国農業銀行として再び独立しました。

独立当初、中国農業銀行は中国人民銀行の子会社として農業関係の信用事業全般を担いましたが1979年には商業銀行および株式会社に改組して現在の姿となっています。

 

2位:中国建設銀行(3.377兆ドル)

引用元:https://chukaeki.com/

中国建設銀行は世界で2番目に資産の多い銀行であり、2009年には時価総額でも世界2位に輝く大手銀行です。

本社は北京の西城区にあり、国内におよそ21000の支店を有するほか、世界で9都市に支店を構えています。

1954年に国家事業で使う建設資金を管理するために中国人民建設銀行が創設されました。

1980年代に行われた改革開放によって中国人民銀行は個人貯蓄や住宅金融など多くの分野へと進出しますが、1994年には政策金融分野を移管し、商業銀行へ特化しています。

1996年に現在の名称になっています。

2005年にはバンク・オブ・アメリカがアジア進出の足がかりとして中国建設銀行の9%の株式を取得しました。

その結果、バンク・オブ・アメリカは上海や香港、広州に支店を構えています。

一方中国建設銀行は2006年に香港のバンク・オブ・アメリカ(アジア)を買収しました。

ちなみに2013年までにバンク・オブ・アメリカは購入した中国建設銀行の株式をすべて売却しています。

 

1位:中国工商銀行(4.027兆ドル)

引用元:https://emotion-news.net/

中国工商銀行は世界で最も資産額の大きな銀行です。

2013年に初めて世界最大の銀行となりました。

中国では中国工商銀行と中国建設銀行、中国農業銀行、株式会社中国銀行の4つが4大商業銀行と言われ、中でも中国工商銀行は中国国内の銀行業務のおよそ20%を1社で占めています。

現在のアメリカ大統領であるドナルド・トランプがニューヨークに所有するトランプ・タワー最大のオフィステナントのひとつでした。

ですが2019年に勃発した米中貿易戦争の影響でアメリカと中国の関係が悪化すると、同年10月に中国工商銀行は1フロアを残して撤退することを表明しました。

中国工商銀行の前身は、現在中国の中央銀行として機能する中国人民銀行です。

中華人民共和国の建国以後、中国人民銀行は中国最大の銀行として、金融政策など中央銀行としての業務と一般銀行業務の両方を担ってきました。

しかし1978年の改革開放によって、中国人民銀行は中央銀行としての機能と一般銀行業務の機能を切り離すことを決めます。

そして移行期を経て、1984年に中国人民銀行の一般銀行業務を請け負うことで設立したのが中国工商銀行です。

2006年には香港証券取引所と上海証券取引所に株式を上場しました。

このとき公開された株式はなんと219億ドルです。

この記録は1998年にNTTドコモが記録した184億ドルを超える世界最大規模の株式公開となりました。

ただ2010年には中国農業銀行が更に記録を更新する221億ドルの株式公開を記録しています。

また中国工商銀行は香港証券取引所と上海証券取引所に同時に株式を公開した、最初の企業になりました。

株式公開の準備段階では中国工商銀行はゴールドマンサックスなどから資金援助を受けていましたが、株式公開後は瞬く間に株価が高騰、時価総額を次々と抜き去ります。

株式公開のわずか1年後である2007年には世界の金融機関の中で時価総額第1位に躍り出ました。

 

まとめ

今回は総資産額に基づく世界最大の銀行を紹介しました。

国債などを取り扱う中央銀行は今回のランキングの対象外でしたが、参考に紹介すると、2020年4月3日時点でアメリカの中央銀行である連邦準備制度の総資産額は中央銀行の中でも世界最大となる5.812兆ドルです。

国家と私企業とを比べるのは公平ではないでしょうが、中央銀行と比べても今回紹介した金融機関は遜色がなく、いかにその規模が巨大か分かるでしょう。

また近年では中国の経済成長が著しく、ランキング上位を中国の銀行が占める様子を見てもその勢いを推し量ることができます。

今回紹介したデータに限らず、金融に関する数値は世界の趨勢を如実に示します。

興味のある方は他のデータなども調べてみるといいでしょう。



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