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世界最大の港ランキングTOP10

船を使って一度に大量の物資を運べる海上輸送は、古くから人類の社会や経済にとってなくてはならないものでした。

今のように自動車のない時代には、陸路による輸送は水運と比べるととても不便で、川に橋をかけるよりも、船を渡した方がいいという場合もありました。

港湾は、船舶が安全に停泊して、積み荷や人の乗り降りができるようにするための施設であり、現在でも、世界中にはたくさんの港があり、貿易を行うためには欠かせないものになっています。

ある国の港がどれくらいの貨物を扱っているかをみることは、その国が世界の経済においてどれくらいの地位を占めているのかを見ることにもなります。

世界の港のうち、最大の港はどれなのか。

ここでは、世界の港を、コンテナ取扱量を表すTEUという単位を基準にしてランキング形式で紹介していきます。

TEUとは

引用:jp.wsj.com

このランキングでは、TEUという単位をもとにして、世界の港をランク付けしていきます。

TEUとは、Twenty-foot Equivalent Unitの頭文字をとったものであり、コンテナ船の積載能力や港湾のコンテナターミナルの貨物取扱量などを表すための基準として使われる単位のことです。

TUEは、20フィートコンテナ1個分を「1TEU」としています。

引用:www.container-ichiba.jp

20フィートコンテナは、ISOによって容量が規格化されているもので、長さ20フィート(6.096m)、幅8フィート(2.4384m)、高さ8.5フィート(2.5908m)を標準としています。

20フィートコンテナには、高さの異なるハイキューブやハーフハイトといったものもありますが、これらも同じく1TEUとみなしています。

TEUは港湾だけでなく、コンテナ船やトレーラー、貨物列車などコンテナ貨物を搭載することのできる他の乗り物に対しても使うことができます。

同種の単位に、40フィートコンテナを基準にした、FEU(Forty-foot Equivalent Unit)があり、1FEU=2TEUとなります。

ちなみに、一般に流通しているコンテナは、20フィートと40フィートの2種類だけしかありません。

現在の船舶輸送において、コンテナ輸送は重要な地位を占めており、コンテナ取扱量=貿易量ともいえます。

コンテナ輸送の取扱量をみていくことは、その港の貨物取扱量をみていくのとほぼ同じことといえるため、ここではTEUをランキングの基準にしています。

さあ、それでは実際に世界の港湾TEUランキングをみていきましょう。

第10位 天津(中国)  16,006,900TEU

引用:http://www.ccccltd.cn/

天津港は、中国華北の天津にある港で、渤海湾の西岸に位置し、海港と河港から構成されている中国最大の人口港です。

天津港は、アロー戦争後の1860年の北京条約によって開港された港で、19世紀から20世紀にかけては多くの国が租界を設置し、中国で一番租界の多い都市でした。

天津港は、もとは華北最大級の河川である海河(かいが)の河港でしたが、その後、河口の塘沽に大規模な港湾やコンテナターミナル、工業地帯が作られ、現在の形へと成長しました。

天津港は総面積336㎢、38.7㎞の岸壁と173カ所のバース(船の接岸点)を有しており、119の航路によって、世界180か国、600か所の港と結ばれています。

天津港は、北疆港区、南疆港区、東疆港区、臨港経済区南部区域、大港港区東部区域などのエリアにわかれています、

北疆港区は主にコンテナと雑貨を、南疆港区はばら積み貨物と液体ばら積み貨物を取り扱っており、東疆港区は保税港区で、国際水運、輸出加工、国際積み替え、国際中継貿易などを行い、臨港経済区南部区域は主に製造業園区、輸入食糧、油糧、木材の物流センター、新エネルギー産業基地としての機能をもっていて、大港港区東部区域は石炭や鉱石のばら積み貨物を取り扱う新港区となっています。

天津港は、最大級のものを除き、ほとんどすべての船舶を修理することのできる造船施設を有していて、中国で最も古い造船地域である塘沽には、1880年に設立された中国北部で最も古い近代的ドックヤードもあります。

第9位 ロサンゼルス・ロングビーチ(アメリカ) 17,549,775TEU

引用:http://ja.marinelink.com/

ロサンゼルス港は、アメリカ西海岸南部のロサンゼルス市の南にあるサンペドロ湾に位置する港湾で、北アメリカ最大のコンテナ港であり、隣接するロングビーチ港とともに、カリフォルニアの製造・流通の拠点を担っています。

ロサンゼルス港は、2000年以来、コンテナ取扱量において、全米1位の座を保持しています。

現在の貿易相手国第1位は中国で、次いで日本、台湾、タイ、韓国とアジアの国がトップ5を独占しています。

ロサンゼルス港は、1907年に開港され、自動車、ブレークバルク、コンテナ、ドライバルク、液体バルク、混載といった26のカーゴターミナルを有しており、コンテナ用には8つのターミナルがあります。

チャイナ・シッピング、ヤンミン、トラパック、日本郵船、エバーグリーン、APLなど、巨大な各ターミナルを海運会社ごとに運営させ、土地の利用効率を向上させるメガターミナル構想を導入しているのが特徴です。

コンテナターミナルにはカーゴ用高速鉄道アラメダ・コリダーにつながっています。

アラメダ・コリダーは、すべての貨車がダブルスタック(二段積み)で、1両編成でも数百個のコンテナを運ぶことができるという高い輸送能力をもち、大陸横断鉄道網へと接続してアメリカ全土へと結ばれています。

ロサンゼルス港では、このように、船舶からトラック、鉄道へのスムーズな移行ができるインターモーダル方式が採用されています。

ロサンゼルス港には、旅客用ターミナルもあり、ワールドクルーズセンターは、12のクルーズ船会社が利用し、年間に100万人が利用する西海岸最大級のターミナルになっています。

ロサンゼルス港では、海岸通りや親水地域の整備など、ウォーターフロントの商業開発にも力を入れています。

さらに、環境問題に配慮した港湾開発を目指してグリーンターミナルを推進し、港湾内で船舶の燃料にディーゼルを使う代わりに陸上から電力を供給したり、トヨタ自動車と共同で水素燃料エンジンを搭載したトラックの開発を進めています。

第8位 青島(中国) 19,315,400TEU

引用:http://ja.marinelink.com/

青島港は、中国の山東省膠州湾にある山東半島の港湾都市・青島に位置する港です。

青島は、もともとドイツの租借地で、第一次大戦時には日本軍が青島にあったドイツの要塞を陥落させています。

第二次大戦後、中国政府の元に戻された青島は、中国の主要な港湾都市として発展していきました。

青島港は、28㎞の岸壁と、121カ所のバースをもち、約153航路によって、世界180か国の700カ所の港湾と貿易でつながっています。

青島港の主要貨物は、石炭、原油、鉄鋼、穀物などで、原油の積み下ろしについては、中国国内第一位の港になっています。

青島港は青島大港港区、黄島油港区、前湾港区、董家口港区等の4つのエリアに分かれています。

青島港は、2011年に煙台港、日照港、威海港の山東省の3つの港湾と、韓国の釜山港との戦略的提携を行っています。

青島港では、2017年に全自動化ターミナルが導入され、欧米に比べて機械化が遅れているといわれる中国における、自動化最先端に港になっています。

この自動化ターミナルは、導入から半年後には、岸壁クレーン1基で1時間あたりの取り扱い量39.6個という高い生産性を実現しています。

9人の作業員による遠隔操作によって、同規模のコンテナターミナルと比べ、運営に必要な人員の70%を削減することに成功しています。

青島港をモデルケースとして、今後も中国全土の港にこうした自動化ターミナルが広がっていくものと考えられます。

第7位 香港(中国) 19,596,000TEU

引用:matome.naver.jp

香港港は、中国・香港にある南シナ海に面した港です。

香港は、150年以上にわたってイギリスの植民地であった街で、1997年に中国に返還されたあとも、低税率で規制も少ない自由貿易地域となっています。

もともとは、イギリスの対中国貿易の拠点として中継貿易が発展しており、1949年の中華人民共和国成立後には、多くの移民が中国本土から香港へと流入しました。

香港には、広大なスカイライン(空を背景にして年の高層建築物や山岳の稜線が描く輪郭線)とあらゆるタイプの船舶の受け入れに理想的な条件をもっている、深い天然の良好な港湾があります。

香港は、約1100k㎡の面積に700万人以上の人々が暮らす世界有数の人口密集地となっています。

香港港は、東南アジアや東アジアへの有力なハブ港の1つであり、中国本土への経済的な入り口になっています。

香港港は、海運、荷役、旅客などの分野において、世界で最も忙しい港の1つになっていて、1980年代から2004年頃までは世界で最も混雑したコンテナ港でした。

香港港は、9つのコンテナターミナルに分かれており、香港でのコンテナ船の荷役の平均所要時間は、約10時間となっています。

2007年には23,900,000TEUのコンテナを処理することで、コンテナスループット(コンテナ処理)の記録を樹立しています。

かつては、華南で唯一のハブ港としてたくさんの船舶に利用されてきた香港港ですが、最近では深圳や広州といった他の港に押されて苦戦しており、年々その地位を落としていっています。

これには、中国政府が中国本土のコンテナターミナルの開発に積極的に投資していることも関連していて、これらの港は周りに工場なども多く、中国本土から直接世界に向けての輸送ができるため、これからさらに発展していくことが見込まれ、反対に香港港にとってはこれからさらに苦しい状況になっていくことが予想されます。

第6位 広州(中国) 21,622,700TEU

引用:matome.naver.jp

広州港は、中国の広東省の省都である広州にある港で、珠江デルタ北部に位置する、華南最大の貿易港となっています。

広州市は、西江、北江、東江の合流地点に位置し、1979年の鄧小平による対外経済開放政策によって、経済特区となった深圳・珠海を経済圏におさめることで飛躍的な発展を遂げました。

今では、広東省だけでなく、華南地域全体の経済、文化、教育、交通の中心地になっていて、中国国務院により国家中心都市の1つに指定されています。

広州は、香港にも近く、広州港は中国の対外貿易港として、重要な地位を占めています。

広州港は、57.6mの岸壁と769か所のバース、2359の停泊地をもち、150の航路によって、世界約80の国々、350か所以上の港湾とつながっています。

広州港は、始皇帝で知られる中国最初の統一王朝である秦朝時代から重要な港湾として存在していて、シルクロードの重要な交易港にもなっていました。

広州港は、内港港区、黄埔港区、新沙港区、南沙港区の4つのエリアに分かれています。

南沙地区では、2009年7月から、満潮時でも10万トンの船舶が入港できるように浚渫(しゅんせつ:海底の土砂などをさらって取り除くこと)されています。

第5位 釜山(韓国) 21,662,572TEU

引用:ja.wikipedia.org

釜山港は、韓国の南東部に位置する釜山広域市にある港です。

対馬海峡に面する釜山は、人口100万人以上の広域市であり、首都ソウルに次ぐ、韓国第2の都市となっています。

釜山港は、寒河江で最大の規模と貨物取扱量を誇り、コンテナ貨物における世界トップクラスのハブ港湾となっています。

釜山港には、旅客ターミナルもおかれ、日本各地への定期航路が就航しています。

釜山は、江戸時代から対馬藩と李氏朝鮮との貿易の中継地にあっていて、日本人居留地で外交や通商もになった倭館もおかれていました。

1877年に日本との間で結ばれた日朝修好条規で、朝鮮が開国すると、釜山は開港地となり、ここが港湾都市としての発展するスタート地点となります。

1990年代からコンテナ港として飛躍的な成長を遂げ、東アジア最大級のハブ港湾として、世界からやってくる貨物を韓国国内に輸入したり、日本や中国向け貨物の地方港路線への積み替えを行ったりする拠点になっています。

取り扱いコンテナ量の増加に対応するため、1997年から釜山市西部に釜山新港の整備がはじめられ、2006年から順次機能を分散させていっています。

釜山港は、日本の大阪港や、中国の上海港、アメリカのシアトル、ニューヨーク、オランダのアムステルダムといった港と姉妹港の提携を結んでいます。

第4位 深圳(中国) 25,735,900TEU

引用:http://www.sznews.com/

深圳港は、中国の広東省珠江三角州南部に位置する深圳市の港です。

深圳港は、面積106㎢で、29.1mの岸壁に、144か所のバースをもち、221の国際定期航路を開設しています。

深圳港は、蛇口、赤湾、媽湾、塩田、東角頭、福永、沙魚涌、下洞、内河、大鉱湾の10港区から構成されていて、それぞれのエリアは、コンテナ港である塩田港や南山港、精製油・天然ガスなどを貯蔵・輸送拠点である大鵬港、ばら積み貨物や一般貨物を扱う宝安港といったように役割ごとに分かれています。

深圳市は、中国で北京、上海、広州に次ぐ、第4位の都市で、中国屈指のグローバル都市、金融都市となっています。

深圳港は、九龍半島の西側の付け根部分、珠江河口の嶺定海の東岸にあり、香港の新界と隣接していて、1980年には経済特区にも指定されています。

これ以降、莫大な額の外国投資が深圳に流れ込み、もともと発展していた製造業に加えて、サービス業やIT産業なども飛躍的に発展し、多くの中国のIT企業が本拠地を置いています。

第3位 寧波-舟山(中国) 26,350,800TEU

引用:http://www.livedoor.com/

寧波-舟山港は、中国沿岸部の中部に位置する寧波(ニンポー)市にある港で、揚子江(長江)河口のT型航路の交差点にあり、総面積は約1392㎢、世界100か国以上、600か所以上の港湾とつながっています。

寧波市は、中国最大の射出整形機(プラスチックの素材を熱で溶かし、金型に流し込んで成形する機械)生産地で、関連の部品メーカーなど多くの企業がこの街に終結しています。

商業や工業の中心となっている寧波市ですが、同時に、とても歴史ある港でもあり、国務院から国家歴史文化名城にも指定されています。

寧波-舟山港は、寧波港と舟山港の2つの港が合併してできたもので、83㎞におよぶ岸壁、624か所のバースをもつ世界でも有数の巨大港です。

もとが2つの港であったため、寧波-舟山港は、寧波港域と舟山港域に分かれていて、寧波港域は北侖、鎮海、甬江、大榭、穿山、梅山、象山、石浦の8港区、舟山港域は定海、老塘山、金塘、馬嶴、沈家門、六横、高亭、衢山、泗礁,緑華山、洋山の11港区で構成されています。

寧波-舟山港は、中国沿岸部における、石油、鉄鉱石、コンテナ等の中継地であると同時に、華北地域への石炭、食料、日用品等の中継貯蔵基地でもあります。

2008年には杭州湾を横断して、寧波市と上海市を結ぶ、世界第10位、海上橋として世界最大の長さを誇る、杭州湾海上大橋が完成し、寧波-舟山港も今後もますます発展していくことが期待されています。

第2位 シンガポール(シンガポール共和国) 36,599,281TEU

引用:www.nikkei.com

シンガポール港は、シンガポール共和国にある港で、コンテナ取扱量で世界第2位を誇り、世界で最も忙しい港ともいわれます。

シンガポール共和国は、シンガポール島と60以上の小島からなる共和制国家で、もともとはイギリスの植民地でした。

同じくイギリスによって統治されていたマレーシアが独立したとき、その州の1つとして一緒にイギリスから独立し、1965年にマレーシアからも独立して今の国家になりました。

シンガポール港は、シンガポール最大の島であるシンガポール島の南に位置し、観光地として知られるセントーサ島の対岸に東西に広がる、この国の貿易の中心地で、土地と天然資源をもたないシンガポールにとって貿易は国家の運営を支える、なくてはならないものになっています。

シンガポール港は、取り扱う貨物の約80%が周辺諸国への積み替え貨物だといわれていて、上海とも世界トップの座を争う、アジアでも最大級のハブ港となっています。

シンガポール港は、イギリス人のラッフルズがシンガポールに上陸した1819年に開港され、今では世界123か国、600以上の港とつながっています。

シンガポール港には、1日に平均90隻以上の船舶が寄港しています。

シンガポール港は、1隻の貨物船につき、着岸から離岸までの所要時間が12時間以内となっていて、1日で60隻を越えるコンテナ船、60000個以上のコンテナの積み下ろしができるという高い荷役作業能力をもっています。

シンガポール港は、ブラニ、ケッペル、パシルパンジャン、タンジョンパガーの4つのコンテナターミナルをもち、これらがシンガポールの高い能力を支えています。

なかでも、1997年に稼働したパシルパンジャンは、水深15mのバース、コンテナ18列に対応できる岸壁用クレーン、コントロールルームから1人のオペレーターによって最大6基を操作可能な「オーバーヘッド・ブリッジ・クレーン・システム」などを導入し、世界最大クラスのコンテナ船でも受け入れることができる能力を備えています。

シンガポールでは、港湾からの陸上輸送効率化のため、コンテナ番号の自動認識システムなどを導入しており、陸送業者は世界最短の25秒でゲートを通過することができます。

シンガポール港では、港の自由貿易地区には、シンガポールの国内史上に供給されない品物に関して、無税のままで保管できるスペースを設けてしていて、輸出入の定型貨物とコンテナ貨物、積み替え貨物などに対しては、14日間の無料保管サービスもあります。

シンガポールは、寄港する船舶に世界で最も多く燃料を補給している港になっています。

第1位 上海(中国) 42,010,200TEU

引用:http://diylife.xsrv.jp/

上海港は、中国経済の中心地であり、国際都市でもある上海市に位置する世界最大規模の国際貿易港です。

2010年に第2位のシンガポールを抑えてトップに立ち、世界最大の港になりました。

上海港の開港は13世紀ごろのこととされ、長江の河口にある黄浦江との合流点の沿岸には古くから港が作られていたとされ、北宋の時代に対外的な港として発展をはじめ、明、清の時代には中国有数の港街になりました。

その後、国共内戦によって国際的な地位が低下したこともありますが、1970年末の伊改革開放政策によって再び発展し、旧式の港湾はコンテナを扱えるように改造され、1990年代からは、世界のコンテナ港のなかでも取り扱い数上位になりました。

現在、上海港は世界的な港湾になり、今では中国最大の港の座についています。

上海港は、総面積3620㎢、126.9mの岸壁と1300か所ものバースをもち、300の航路によって世界214か国、2700カ所の港と結ばれています。

上海港は、黄浦江を上流、中流、下流に分けた3大港区と宝山羅涇港区、外高橋港区、杭州湾港区洋山深水港区、崇明港区の8つの港区によって構成されています。

黄浦江沿岸は、上海港の古くからの中心地で、張華浜、軍工路、共青、朱家門などの埠頭があり、長江沿岸は1990年代から上海の中心地となった場所で、宝山羅涇港区、外高橋港区といったコンテナ埠頭があります。

杭州湾港区洋山深水港区は、上海の30㎞沖合にあり、東シナ海に面した杭州湾の入口の嵊泗列島の大洋山島、小洋山島を埋め立てて建設された上海の外港で、世界のコンテナ航路のハブ港湾となっています。

2005年の開港後に拡張を続け、今では上海港の新しい中心地になっています。

まとめ

以上、世界最大の港ランキングを紹介してきました。

やはり、経済成長が著しい中国の港が数多くランクインしていて、この傾向はこれからもしばらくの間、変わることはないでしょう。

ちなみに、日本の港で一番順位の高いものは、第19位の京浜港(東京・横浜・川崎) 8,290,252TEUとなっています。

今から40年前になる1980年のランキングでは、1位はニューヨーク、2位はオランダのアムステルダム、3位は香港、4位が神戸、5位が台湾の高雄、6位がシンガポール、7位がプエルトリコのサンファン、8位がロサンゼルス、9位がドイツのハンブルグ、10位がアメリカのオークランドで、アメリカやヨーロッパ、そして日本が中心となる今とは全く違うランキングでした。

これからも、年数の経過とともに、このランキングも変化し続けていくことでしょう。

果たして、これから数十年が経った後、世界の港の勢力図はどのような変化を遂げているのでしょうか。



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