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メガロドン!史上最強の古代ザメの全て(大きさ、絶滅理由、目撃事例ほか)

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『ジョーズ』という映画を知っていますか?

巨大なホオジロザメに人々が次々と襲われていく、という恐ろしい内容の映画です。

その映画に登場するホオジロザメは間違いなく現代最強のサメですが、太古の海にはさらに巨大で凶暴なサメが存在していました。

それが史上最強のサメと言われる「メガロドン」です。

メガロドンは一体どんなサメだったのか。そしてなぜ絶滅してしまったのか。

今回はそんなメガロドンの知られざる生態と魅力についてご紹介していきます。

 

メガロドンとは

引用:https://www.gizmodo.jp

メガロドンは、現代最強の肉食魚類とされるホホジロザメと同じネズミザメ科に属する凶暴なサメです。

今から約2800万年~260万年前(新生代第三期)の、熱帯から温帯にかけての比較的暖かい海を好み、日本を含む世界中の海に分布、支配していました。

 

メガロドンの名前の由来


メガロドンとは、ギリシャ語で大きいを意味する「メガロ」と、歯を意味する「オドンシス」という二つの単語の合成語です。

正式名称は「カルカロクレス・メガロドン(Carcharocles megalodon)」で、カルカロドン・メガロドン(Carcharodon megalodon)とも呼ばれます。

Carcharodonはホホジロザメ属、Otodus(Megaselachus) は絶滅したオトドゥス属の一種を示しています。

これはメガロドンが2種類いるわけではありません。

まだ正確な分類が出来ておらず、属名がはっきりしていないのです。生物の世界では意外とよくある話なので確定する日を心待ちにしておきましょう。

ちなみに和名では「ムカシホホジロザメ」と呼ばれています。

メガロドンの大きさ

引用:http://labaq.com

メガロドンの大きさは約13~17mで、最大で20mにも達したと考えられています。

ちなみに20mは、7階建てのマンションと同じくらいの大きさです。

ホホジロザメの大きさは6m程ですから、その倍以上の巨体を誇るメガロドンの脅威は計り知れません。

ちなみに現生しているサメの仲間で最大なのはジンベエザメで、最大体長13.7mの個体が確認されています。

 

メガロドンの化石

メガロドンの大きさを裏付けるのは世界各地で発見されている巨大な歯の化石です。

メガロドンやホオジロザメ等のサメは軟骨魚類という種類で、全ての骨が軟骨で出来ているため、骨格が化石になることはほとんどありません。

その為、化石として発見されるのは「歯の化石」のみです。

歯の化石は、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリア、インド、日本、アメリカで見つかっています。

 

メガロドンの歯


メガロドンの歯は、ホオジロザメの歯と同じように鋭くとがった三角形をしています。

大きさは10cm以上あり、厚いエナメロイド(エナメル質ではないがエナメル質のような構造のこと)で覆われています。

ペルーで約1500万年前の地層から発見された歯は最大で17cm。手のひらの上に乗せてもはみ出してしまうほどです。

また、この歯の縁はのこぎりのようなギザギザの形をしていて、顎の中の上下左右に合計58本並んでいました。

メガロドンがエサとしていたクジラのヒレの化石には、メガロドン特有の形の歯の痕跡が残っているものが数多く確認されています。

太古の海を支配していた巨大なメガロドンの姿を「歯の化石」のみから完全に復元する事は非常に難しく、これまでに知られている復元図は想像によるところが大きいと言えます。

とは言え、メガロドンとホオジロザメの歯の大きさの比較から、メガロドンがホオジロザメ以上に巨大で獰猛な海のハンターであったことは間違いありません。

 

メガロドンの噛む力


メガロドンの噛む力(顎の奥側)はニュートン(N)で表すと108,514N~182,201Nであったことがわかっています。

と言ってもわかりにくいと思いますので、Nを重量キログラム(kgf)に変換して他の生物と比べてみましょう。

重量キログラムはテレビで噛む力を比べるときに使われている単位のことです。

生き物の噛む力

・人間…約40~60 kgf
・ホホジロザメ…約1,900 kgf
・ナイルワニ…約2,000~2,300 kgf
・ティラノサウルス…約6,000 kgf
・メガロドン…約11,000~19,000 kgf

現存する生き物の中で一番顎の力が強いといわれるナイルワニや海洋最強魚類のホホジロザメ、地上最強を誇るティラノサウルスでさえメガロドンの噛む力の半分にも及びません。

どれだけ脅威的な存在であったかがこれだけでもわかりますね。

 

メガロドンの食性


メガロドンは、目の前を横切るものなら何でも襲って食べてしまいそうな風貌ですが、実はかなりの偏食家だったのではないか。と考えられています。

体長5mに満たない小さなヒゲクジラやアザラシ・アシカ等の祖先ばかりを狙い、好んで食していたことが分かっているのです。

その証拠にメガロドンにかじられた歯形が残されているクジラの背骨やひれの化石が見つかっています。

文献によっては、メガロドンの大きさを維持しなければいけない観点からクジラが主食になっていたといわれています。

 

メガロドンの生きていた時代

メガロドンは、新生代第三紀の中新世、2600万年~600万年前に出現したと言われています。

この頃の海は比較的暖かく、アラビア海がインド洋や地中海とつながっていて、まだ分断されていない時代でした。

新生代第三紀の初期に登場したクジラの仲間は、メガロドンの生きていた時代に最高の多様性と生息数を誇っていたと言われています。

さらに、この頃のクジラは陸上から海に戻ったばかりであり、あまり器用に泳げなかったとも言われています。

天敵もいない豊かな海で個体数を増やしていくクジラたちは、メガロドンにとっては最高の獲物だったことでしょう。

この頃のクジラのヒレの骨格の化石には、メガロドンの特徴的な形の歯による噛み跡が痛々しく残っているものもあるのです。

 

メガロドンが絶滅した理由


全長・歯の大きさ・噛む力など総合的に見ても史上最大・最強の捕食者だと言えるメガロドンですがなぜ絶滅したのでしょうか。
その原因は様々論じられていますが、主に3つの理由があると考えられています。

海水温の低下

メガロドンが絶滅してしまった最大の理由は、約600万年前に起こった海水温度の低下にあると言われています。

メガロドンは暖かい海に生息していましたが、海水温度が低下してしまったことによって、メガロドンの繁殖場所の大陸棚付近も冷たくなってしまったために絶滅した、という説が最も有力です。

繁殖場所のある海域の海水温度も低下してしまい、幼魚が育たなくなってしまったことはメガロドンに非常に大きなダメージを与えたことが予想できます。

獲物の減少

さらに追い打ちをかけたのが、メガロドンが獲物としていたクジラやアザラシたちが、冷たい海域に逃げ込むように移動してしまったことです。

それだけであれば、他の生物を獲物に切り替えたり、クジラやアザラシを追いかければいい話です。

基本的に海の大型捕食生物は、行動能力が高いため、別の海域に泳いで行って獲物を発見することができるため、環境の激変にも耐えることができると言われています。

しかし、メガロドンは相当の偏食家。

好物だったクジラやアザラシに固執し続け、他の生物を獲物にすることもせず、かといって好物の獲物を追いかけることも拒否。

産まれてくる子供の数も減っていき、獲物も減り続け、とうとうその姿を見ることは出来なくなってしまった、ということです。

しかし、寒冷地からもメガロドンの歯が発見されており、この説を否定する研究者もいます。

絶滅の真相は未だ闇の中です。

ライバルの出現

捕食対象の被るシャチやホホジロザメなどの出現によって、より少なくなった食べ物を巡り、生存競争に負けてしまったという説です。

大きな体を維持するためにはそれなりの餌の量が必要ですので、小さな捕食者たちはそれだけでも有利でした。

また、シャチもホホジロザメも他のサメを食べていた事が確認されており、中途半端な大きさのメガロドンはおそらくライバルたちの捕食対象となったことも考えられます。

 

メガロドン生存説と目撃報告

既に絶滅した生物として紹介してきたメガロドンですが、近年になって生存説が浮上してきました。

絶滅した、と言われてはいますが、発見される数多くのメガロドンの歯の中には、まだ変色せずに、比較的新しい、白いままで残っているものがあるというのも事実であるそうです。

とある研究者によれば、メガロドンが今も生きていることを否定するような証拠は何もないそうです。

そう言われてしまうと、海に入るのを尻込みしてしまいそうです。

さらに、メガロドン生存説を確証付けようと言わんばかりに、今まで見たこともないような巨大なサメの目撃報告は後を絶ちません。

特にオーストラリアでは、巨大ザメの目撃報告がよく寄せられています。

その報告例のいくつかを紹介します。

巨大ザメ目撃報告①


1つ目は、オーストラリアのブロートン諸島付近にある漁場で仕事をしていた漁師たちが巨大ザメを見たという報告です。

漁師たちは口をそろえて「最低でも90mはあった!」と言ったのです。

それが本当に巨大ザメであるかどうかは、証拠がないため定かではありません。

しかし、仕事場である海域の生物に慣れ親しんでいる漁師たちが震え上がるほどの巨大な生物がそこにいたということは間違いないのでしょう。

嘘ではないかと疑いたくもなりますが、漁師たちが本当に漁に出るのを怖がっていることから、彼らが嘘をついているのではないという証拠にも思えます。

巨大ザメ目撃報告②

2つ目は、オーストラリアの研究所の報告です。

この研究所では、2.7mのホホジロザメに追跡用のタグをつけて生態調査をしていました。

しかし、そのタグが突如4kmほど離れた海岸に漂流したと言います。

研究チームがそのタグを解析したところ、タグを付けられたサメが水深580mまで一気に潜っていたのです。

徐々に潜水していくのなら気にはなりませんが、まるで別の何者かに引きずり込まれたかのような解析結果に、2.7mものホホジロザメを飲み込むような巨大生物がいるのでは、と報告されています。

巨大ザメ目撃報告③

3つ目は、メガロドンが攻撃したと言われているクジラの死骸の写真です。

引用:https://machiukezoo.biz

あまり鮮明ではないですが、尾ビレが噛みちぎられてなくなっているのが分かるでしょうか。

クジラの骨は密度が高く非常に丈夫であり、ホホジロザメでも、噛みつくと歯が全て折れてしまうほどだと言われています。

まして生きているクジラを襲おうものなら、クジラの尾ビレの叩き攻撃を受けて、ホホジロザメの体は砕けてしまう事でしょう。

もちろん、この写真の真偽は分かりません。

しかし、もしこの写真が本物だったとして、これが、他のサメのできる所業でないとすれば・・・。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

絶滅した生物と紹介しましたが、はっきりと生存を否定する証拠はどこにもありません。

彼らの絶滅が非常にゆっくりとしたものであったとすれば、生き残りが世界の海のどこかで生きていても何ら不思議ではありません。

メガロドンのような巨大なサメならすぐ見つかるはずだ、という意見もありそうですが、実際のところ、巨大な体格を持っていても広大な海の中では、海面に浮かんでいるコルク栓ほどに見つけるのが困難と言われているからです。

しかし、もしかしたら、そう遠くない未来に「メガロドンが生きていた!」なんて見出しが新聞の一面を飾るかもしれませんね。




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