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【食用珍魚】とっても珍しい日本の魚10選

あなたは何種類の魚を知っていますか?

世の中には25000種類以上の魚がいるとされており、もちろんまだ発見されていないものなども合わせたらさらに多くなるでしょう。

今回この記事ではそういった世の中の魚の中からかなり激レアなものやちょっと変わった魚を10種類紹介していきます。

ぜひ魚に詳しくなりたい人や魚好きの方は読んでみてください!

①イシガキダイ


https://zukan.com/

イシダイ科に属し姿がイシダイによく似ていますが、全体が岩や石のように灰色がかっており、若魚は体に石垣上の模様があります。体高が高く横から見ると円形に近いです。

成魚になると唇の部分が白くなることから、別名クチジロとも呼ばれるそうです。

日本では本州中部以南の沿岸から南シナ海に分布しており、イシダイより暖かい海域を好み、分布は南方に偏っています。 国内、琉球列島などではイシダイよりも圧倒的にイシガキダイの方が多いです。

非常に大型になり、釣れたときに強い引きが楽しめるので磯釣りのターゲット、「石もの」としても人気が高く、釣り人の憧れにもなっているそうです!

岩礁域におり、ウニ、甲殻類、貝類などかたい殻をもった生物を強靭な歯でかみ砕いて食べるそうで、釣りのエサにはサザエ、アワビ、ヤドカリなどが使われます。

薄っぺらそうなタイがそんな硬いものを食べるなんて驚きですね。

市場での評価は、 量的な漁獲量も少なく、安定して高い値段で取引されるそうで、旬は成魚は晩春から夏で、若魚は通年味がいいとされます。

産卵後以外は味が落ちませんが、産卵期が長いので、年間を通して味わいのいい固体がいます。 小型でも味がいいそうです。

鱗は小さくて取りにくく、皮がしっかりして硬いです。

白身で透明感があり、この透明感が長続きし、鮮度落ちが遅いのが特徴です。

締めたばかりのときは非常に硬く、時間を置いた方がうま味が増し、適度な硬さになります。

ぜひ食べてみたいものですねえ。

しかし、稀ではありますが、シガテラ毒の中毒を起こした事例があります。死亡率は低いですが回復に時間がかかり、また一度かかるとシガテラ毒に過敏になりかかりやすくなるとされます。

②イナダ


http://toretate.info

ブリの成長過程の呼び名で、40cm前後を「イナダ」と呼びます。 関西では「ハマチ」と呼ぶのが一般的でしたが、近年養殖ものを「ハマチ」、天然ものを「イナダ」と呼ぶ傾向があります。

同じ魚でも呼び方が変わるのですね。

漢字は魚へんに秋と書き、旬が冬の「鰤(ブリ)師走の師が由来」と違って秋になります。

全国各地で獲れ、主な産地としては 北海道(増毛)、青森(深浦)、新潟(佐渡)、富山(氷見)、石川(能登)、京都(舞鶴)、和歌山(宇久井)、鳥取(境港)、島根(浜田)、高知(室戸)、長崎(松浦)と様々な場所で取れるのですね。

漁法としては、一本釣り、延縄、定置網、刺し網、掛け網など様々な方法で漁獲されています。重要な漁業資源ではありますが、大物釣りのターゲットとしても評価が高いです。

30cmから60cmの魚体を対象に竿やリールを使わずに道糸を素手で手繰り寄せる、いわゆる「カッタクリ」が引きの感触も直接味わえるとされ、人気があります。

釣り好きの方はぜひ自分で釣りに行ってみるのはいかがでしょうか?

都道府県別でイナダの漁獲量ランキングをすると、
1位は島根県、 2位は鳥取県 3位に長崎県、4位に石川県で、5位の千葉県以外は日本海側でよく獲られる傾向にあるようです。

鮮度の良いものの見分け方としては、胸に張りがあり、体表の青みが輝いて美しいもの、エラの内側が鮮やかな紅色なもの、切り身は表面にツヤがあり、色が沈んでいないもの、血合いが鮮やかな紅色で黒ずみがないものとされています。

脂がのった時期ほど栄養価も高く、EPA,DHAが豊富で、学習・記憶能力の向上や、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病など生活習慣病の予防効果があると言われています。
また抗酸化作用のあるビタミンEが豊富です。

③ニザダイ


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漢字は「仁座鯛」と書きます。

スズキ目・ニザダイ科に属する魚で、日本国内では最も代表的な磯魚といわれています。
動物性のものも食しますが、主に石灰藻や海藻などをエサとしています。

基本的には東アジア沿岸の暖海域に生息しています。日本においては日本海側では新潟や、太平洋側では宮崎県以南の日本各地に棲息しており、浅い岩礁、サンゴ礁域を泳いでいるそうで、特に三宅島など伊豆諸島周辺で多く見られる魚です。

尾ひれの部分が鋭い骨突起状になっており、釣りで釣れたときなど触れると切れてケガをすることがあるので注意が必要ですね。

体調は成魚になると60cmほどになりますが、近年大物は減ってきているそう、、、

「タイ」の名前は付いていますが、カワハギの仲間に近く、見た目も似ています。皮を剥いで調理します。

三重県志摩市ではその磯臭さから、クサハギ(臭剥)という別名があるほど、かなり磯臭いと言われ関東の市場ではあまり人気がある魚ではありません。

しかし、きちんと下ごしらえをすれば磯臭さは殆ど気にならないようです。

また冬であればそもそも磯臭さは少ないのでこの時期に食されることが多いらしく、味としては脂ものって非常に美味しいそうです!

さらに骨などのアラからは良いだしが出ます。

料理には刺身、ムニエル、塩焼きなど色々な食べ方があるそう!

一番無難なのは唐揚げにしてニンニク、コショウをかけると、夏の磯臭いものでも食べられるといいます。

④ダツ


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漢字は「駄津」。 語源・由来は東京、江ノ島での呼び名で、大きく口の開いた米の藁(わら)や葦で編んだ袋を「駄簀(だす)」といいます。 「駄簀」は叺(かます)ともいい、塩や石炭を入れるためのものですが、その大きな口の開いた袋に似て、口が大きいために呼ばれはじめたとされています。

大きさとしては成魚になると1mにもなるそう、、、

非常に細く長い体と細く尖った口が特徴的で、サヨリやサンマなどと同じダツ目の魚です。

ダツは世界中の熱帯・亜熱帯の海域に分布していますが、日本でも浅い海域に生息しています!

またダツは発達した鋭い顎を持ち、エサとなる小魚の光るウロコに反応し突進する習性があり、非常に危険です。

光に反応して60kmもの速さで猛突進してくるので、人間の体に突き刺さって大きな事故となり、死亡原因となったこともあるほどです。

絶対にダツの近くでは光を発しないでください!

日本にも生息しているので、夜海面をライトなどで照らして除くのは危険なので、注意が必要です。

特に沖縄での生息が多いらしくその分被害も多いため、最も恐れられている魚です。

実はサメの被害よりもダツの被害の方が多いそうなので、かなり危険な魚と言えます。

その証拠に沖縄の漁師ですらダツには気をつけているそうです。

さらに、その他の特徴としては、骨の色が青色をしていることが挙げられます。

比較的まとまって獲れますが、小骨が多いので利用されない場合が多いそうです、、、

しかし、ダツは刺身にすると脂が少なくさっぱりとした味わいで非常に美味しいそうです。

旬は冬から初夏にかけてらしいのでその時期にはぜひ食べてみるのをおすすめします!

⑤ホウボウ


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高級魚として取引される外見が赤い魚で、北海道南部以南の日本各地から南シナ海にかけて分布し、水深100m前後の海底の砂泥地に生息しています。

ムナビレが大きく、その下部の遊離した3本の軟条という手足のようになった部位で海底を這って生活していて全長が約40cmだそう。

うきぶくろでグーグーと音を出して鳴く事ができ、ボウボウという和名の源となったと言われています。ホウボウのうきぶくろを指して「鳴き袋」とも呼ばれています。

他の説としては、ムナビレの軟条を使って方々這いまわる魚という話もあります。

また、ホウボウは成長が遅く27cmほどの成魚になるのに4年もかかるといわれています。

体形としては硬い骨で包まれた大きな頭の後ろに尻すぼみに円錐形の胴があり、よく似た魚にカナガシラがいます。

肉は白身でしまっていて淡泊です。主に底引き網で捕獲され、通年獲れて一年を通して美味しい魚ではありますが、中でも12月から2月の冬が脂がのって最も美味しい時期になります。

イトヨリダイやヒラメ、カレイなどと共に釣りで漁獲されることもある魚です。

塩焼き、鍋物、蒸し物、揚げ物、ブイヤベース、刺身などあらゆる料理に向いていて、煮つけの煮こごりも美味しいそう!

⑥マツダイ


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漢字は「松鯛」。その名前は松ぼっくりに似たウロコを持つことが語源と言われています。

古代魚を思わせるグレーがかった姿形で、体高は広く、左右が平たく側扁したタイ型となっています。

幼魚は茶褐色から黄色の体色に、不定形の暗色斑があります。 成長すると、黒ずんで緑色から褐色の体色となり、体側には不規則な濃淡があり、尾びれとの復縁は白いです。

全長は最大で1mほどに達する大型魚であるといえます。

日本では北海道から九州まで幅広く生息している魚で、体の色が黒と黄色をしています。

外見は落ち葉に似ており、マツダイは流れ藻などの漂流物にくっついて、海流に乗って移動する生活を送ります。

瀬戸内では、落ち葉に似ていることから、「タカノハダイ」とも呼ばれています。

というのもマツダイには海面を漂う落ち葉に化ける習性があるそう、、、

そうした漂流物に、自身も落ち葉として擬態し紛れこむことで捕食者から身を隠すことと、エサとしている小魚やエビにも気付かれずに近づくことができ、捕食します。

漂流しながら生活しているので、汽水域まで流されて生活していることもあるようです。

定置網で獲れますが、漁獲量は非常に少なく非常に美味しいことから、比較的高値で取引されています。

何匹か同じ大きさでいることが多いのは、同じ時期に生まれたマツダイ同士が漂いながら同じ流れに流されながら育っていくためです。

たまに釣れることもあり、時期としては7、8月です。

大きいものは、船でシイラなどを狙っていると釣れることがあるそうです。

小さいものであれば、堤防から落ち葉が溜まっているところなどを狙うと釣れることがあります。

日本では特に相模湾では、シイラと並ぶルアーフィッシングの対象魚としてメジャーな魚です。

ゴツゴツとした黒ずんで灰色の外見とは違い白身で血合いの赤色が美しい身質のため、刺身で食べたり、スズキの仲間なので、どんな調理法にも対応できるとされているのでぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか?

⑦ミシマオコゼ


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名前の由来は兵庫県淡路島沼島でたくさん獲れ、オコゼに似ているので「ヌシマオコゼ」が「ムシマオコゼ」になり、やがて「ミシマオコゼ」に変化したと言われています。

オコゼの意味は顔が笑えるくらいに愚かで奇怪で醜いことをさします。

なんかそこまで言われるとミシマオコゼがかわいそうですよね。

この魚は底引き網でまとまって獲れますが、ほとんどが野締めなので比較的安いです。

あまり一般的に流通せず知られている魚ではありませんので、マイナーな魚といえます。

最大の特徴はユニークな顔つきで、目が上に向いており、上を通った獲物を食べられるようになっています。

マイナーな魚ではありますが、日本では北海道から九州まで、ほとんどの海に生息しています。中でも産地として知られているのが、新潟県、山形県、和歌山県、神奈川県、徳島県、兵庫県などです。

⑧ヌタウナギ


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非常に奇妙なジェル状の粘液を分泌する不思議な深海生物。ヌタウナギは厳密にいうと魚類ではありませんが、図鑑などでは広義の魚類として扱われることも多いそうです。

料理でぬるぬるとした和え物の総称を「ヌタ」と言いますが、その分泌されるゼリー状のものもヌタと呼んでいます。

一般的に魚類として分類されるのは、鯛やウナギ、フナなどのいわゆる「普通の魚」である硬骨魚類とサメやエイの類である軟骨魚類の2タイプですが、ヌタウナギはそのどちらでもない「無顎類(むがくるい)」という種類に属しています。他の無顎類にはヤツメウナギなどがあります。

見た目はグロテスクでヌルヌルと気持ちが悪いと感じ日本では釣れてもリリースされてしまうことが多いのですが、味は良いそうで、韓国では「コムジャンオ」の名で呼ばれ、高級食材として親しまれています。

また韓国ではヌタウナギは皮が厚く頑丈なために財布などの革細工に使用されることもあるそうです。

ヌタウナギを調理すると、大量のヌタで排水口が詰まってしまうことがあるので、下処理は屋外でした方が良いとされています。

最近はテレビなどでも時々見かけますよね。

⑨シイラ


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漢字は魚へんに暑いと書き、世界中の熱帯域・亜熱帯域・温帯域の暖かい海域にいる大型の魚で、多くの国で食用となっています。

成魚は最大で体長2m、体重40kg近くに達します。特徴的なのは見た目で、オスの頭の形が異様に大きな角丸四角形になることです。

シイラという和名は、体皮が堅く、薄身で肉が少ないことから、秕(しいな)(米や麦の結実しない籾(もみ)のこと)にちなんで命名されたと言われています。

シイラの捕獲はシイラ漬け漁と呼ばれる獲り方がありますが、流れ藻や流木につく習性があり、モウソウチクを束ねて沖合に設置すると、そこに小魚などがつき、シイラが集まります。これを巻き網で捕獲するというものです。

シイラは、オスが捕獲されると、ペアのメスは漁船のあとを付いて泳ぐといわれます。

そして、オスが釣りあげられた後すぐにメスも釣れることが多いことから、夫婦仲の良い魚といわれており、高知県では、夫婦和合の象徴として、シイラの干物が結納に使われるそうです。

海外ではハワイに旅行に行くとマヒマヒと呼ばれ魚料理でよく出てきたりする、非常に人気があり高級魚として扱われています。

マヒマヒのフライやソテーは、ハワイの名物料理のひとつであり、サンドイッチなどにも用いられたりもします。

シイラの日本での旬は夏で、鮮度が落ちるのが早いために、地方によっては下級魚として扱うところもありますが、獲れたての鮮度の良いものは刺身で非常に美味しく、照り焼きやムニエルにも向いていて、フライにしてタルタルソースで食べると美味しいのでぜひ試してみてはいかがでしょうか?

⑩シタビラメ


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フランス料理で非常によく使用される高級魚です。ヨーロッパではドーバー海峡周辺で獲れるドーバーソールと呼ばれるものが使われていますが、日本ではアカシタヒラメやイヌノシタ、クロウシノシタという種類のものが料理に使われています。

市場ではイヌノシタとアカシタビラメをあまり区別せず単に「アカシタ」として扱うことも多く、それに対してクロウシノシタは「クロシタ」と呼び区別されています。

「シタビラメ」や「ウシノシタ」「イヌノシタ」などの名称はその形が舌の形に似ているからで、地方によっては「ベロ」などとも呼ばれているそうです。

また、英語やフランス語では「soleソール」ですが、これは靴底を意味し、それもその形から付けられています。 日本でも地域によっては「ゾウリ」や「クツゾコ」と呼ぶところもあります。

生態は海底に張り付くように潜み、小さな甲殻類、小さな二枚貝などの底生動物を捕食するそう、、、

日本での主な産地としては、アカシタヒラメが瀬戸内海や九州など主に西日本で多く漁獲され、クロウシノシタは関東以北で水揚げがあり、関東ではクロウシノシタの方が多く目にします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

非常に興味深く面白い魚の雑学でしたね。

一つの魚を覚えるには似た魚、同じ部類に属する周囲の魚も一緒に覚えればわかりやすいと思います。

イシガキダイ・・・イシダイと同じ「石もの」

イナダ・・・出世魚なので他の大きさのときの呼び方も一緒にまとめて覚えたらそれだけで話題に出来ます。日本各地での様々な呼び方をされます。

例えば。。。

関東では 小さい順番でいうと、モジャコ(稚魚)→ワカシ(35cm以下)→イナダ(35-60cm)→ワラサ(60-80cm)→ブリ(80cm以上

関西では モジャコ(稚魚)→ワカナ(兵庫県瀬戸内海側)→ツバス、ヤズ(40cm以下)→ハマチ(40-60cm)→メジロ(60ー80cm)→ブリ(80cm以上)

③ニザダイ・・・タイと名前に付きますが、カワハギに属する魚です。

④ダツ・・・サンマなどと同じ系統に属して、かなり細いですがサンマにも見た目が似ています。

⑤ホウボウ・・・カナガシラにそっくりです。同じホウボウ科としては、カナドという体長が20cmほどの、もう少し小さい魚もいます。
などなど、

⑥マツダイ・・・タイとつきますが、スズキの仲間です。

⑦ミシマオコゼ・・・ミシマオコゼ科。名前にオコゼとつきますが、オコゼの仲間ではありません。
大変よく似た類だとキビレミシマがいます。

⑧ヌタウナギ・・・名前にウナギとついていますが、ウナギ目との類縁関係は遠いです。
ヤツメウナギと近縁です。

⑨シイラ・・・シイラ科。とくに仲間がいるわけではなく、魚体が似たカジキとも類縁関係が近いわけでもないですが、生息域が似ています。

⑩シタビラメ・・・シタビラメはカレイ目のウシノシタ科とササウシノシタ科に属する魚の総称です。
無数にいる海の魚ですが、分類してまとめてみるとよりたくさんの魚の雑学が身につくので、おすすめです。

楽しんでいただけましたでしょうか? ありがとうございました!

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