驚異の自然現象

自然災害(地震・台風・洪水等)の多い国TOP10

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大震災や猛烈な台風など、毎年のように日本各地で大きな災害が発生しています。

しかし、大災害に襲われているのは日本だけではありません。

近年、地球の至る所で今まで人類が経験したことの無いような異常気象が発生し、世界各国に猛威を振るっています。

そこで、今回は世界で最も自然災害(地震、台風、洪水、地滑り、干ばつ等)が発生しやすい国々をご紹介します。

 

自然災害の種類

自然災害の種類にはどんなものがあるのでしょうか?

地震、台風、洪水、津波などはパッと思い浮かぶと思いますが、それ以外にも土石流、雪崩、火山噴火、高潮、暴風、豪雨、地盤沈下、雪害、落雷、熱波、伝染病のまん延、隕石の落下、太陽フレア、生物の異常発生(イナゴなど)など多岐にわたります。

ちなみに、日本の法令上では「自然災害」は「暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象により生ずる被害」と定義されています。

 

10位 イラン


中東イランは、北はカスピ海、南はペルシャ湾に面している山岳国です。

東部に広がる砂漠のイメージが強いかもしれませんが、イラン西部にはザーグロス山脈やイランの最高峰ダマーヴァンド山(標高5,604m)という活火山を含むアルボルズ山脈があり、森林地帯が広がっています。

標高が高い為、寒暖差が激しく、特に冬は非常に寒さが厳しく、山岳地帯では豪雪となり厳しい季節となります。

イランの南縁部国境線の地下は、アラビアプレートとユーラシアプレートという2枚の巨大なプレート境界線にあたります。

プレート境界型の大規模な地震が定期的に発生していて、1900年以降イランでは少なくとも126,000人の命が地震によって失われたと言われており、特に2003年に発生したパム地震では20,000人以上が犠牲になりました。

その他にも「サイクロン、洪水、砂嵐」などの自然災害が度々発生し大きな被害をもたらすことがあります。

 

9位 メキシコ


メキシコは、北部は乾燥帯、南部は熱帯気候に分かれており、全土の3分の1は東西のシエラマドレ山脈に挟まれた平均高度1700mのメキシコ高原で、横断火山帯が走り地震が多いのが特徴です。

そんなメキシコ史上最大の地震は、1985年に発生したメキシコ地震(M8.0)です。

この地震は、テスココ湖の埋め立て地に造られた首都メキシコシティーに大きな被害をもたらし、メキシコ全土で死者約1万人、全壊約3万棟という甚大な被害が発生しました。

標高5000mを超える火山も珍しくなく、メキシコ最高峰のピコ・デ・オリサバ山(5689m)、ポポカデペトル山(5465m)や最も頻繁に噴火を起こすコリマ山 (4100m) などが存在します。

また、2005年のハリケーン・ウィルマや2015年のハリケーン・パトリシアなど超大型ハリケーンの上陸や、洪水、干ばつなどの自然災害が発生することもあります。

 

8位 フィリピン


東南アジアの島国であるフィリピンは、大小合わせて7107の島々から構成される多島海国家です。

国土は約30万平方kmでマヨン山、ピナトゥボ山、タール山など活動中の火山を含む山岳と熱帯雨林が占めており、火山の熱を利用した地熱発電はアメリカに次ぐ世界第二位で、電力需要の18%を賄っています。

フィリピンの自然災害NO.1は台風です。

フィリピンは台風の通り道にあたり、その回数は年間平均19個(多い年で30個/年以上)で、特に7月から10月にかけて多く、年間降水量は東部海岸山岳地帯で最大5,000mmに達することがあります。

フィリピン史上最強と言われる2013年のスーパー台風ヨランダ(平成25年台風第30号)は、最低中心気圧895hpa、風速87.5メートル、最大瞬間風速105メートルと観測史上例をみない勢力で、フィリピン中部のサマール島に上陸、死者・行方不明者7900名、家屋114万戸余が倒壊などの被害を受けるなど被害総額は854億円に達しました。

Weather Underground社によると、ヨランダは世界最低気圧870hPaを超す、860hPaを観測していたと発表しており、仮にこれがWMOに認められた場合、世界記録を更新されることになります。

また、フィリピンは台風だけでなく地震大国としての一面も有しています。

代表的な地震では、死者ア・行方不明者5000人以上の1976年ミンダナオ地震(M7.8)、1621人が死亡した1990年バギオ大地震(M7.8)、2012年ネグロス島沖地震(M6.9)などがあります。

 

7位 ネパール


ネパールは、南のインドと北の中国に挟まれた細長い内陸国で、世界最高地点エベレスト(サガルマータ)を含むヒマラヤ山脈を有する山岳大国でもあります。

世界の屋根とも称される8000メートル級の山々が林立するネパール北部では、近年地球温暖化の影響で高山の雪がとけ、氷河湖の決壊が問題となっています。

氷河湖が決壊すると大量の土砂による土石流が発生し、非常に大きな被害が発生することが危惧されており、特にエベレストのふもとにあるイムジャ湖は大変危険な状態にあるといわれています。

また、ネパールは大陸プレート衝突帯に位置しており、たびたび大地震が発生し、大きな被害が出ています。

2015年のネパール地震では、死者9000人、全壊という甚大な被害が発生しました。

その他、モンスーンの季節には豪雨による洪水や土砂崩れ、冬には雪崩などひとたび災害が起こると社会基盤が脆弱なこともあり、被害が拡大する傾向にあります。

 

6位 パキスタン


南アジアに位置するパキスタンは、国土の北部には世界の屋根カラコルム山脈とヒンズークシ山脈が連なり、K2(8,611m)とナンガ・パルバット(8,126m)がそびえています。

インドとの国境には大インド砂漠(タール砂漠)が広がり、その南にはカッチ大湿地が分布し、北部高地からアラビア海(インド洋)まで国の中心部を流れるインダス川流域で75%以上の国民が生活しています。

パキスタンには四季があり、12月から2月が冷涼乾燥な冬、3月から5月が高温乾燥の春、6月から9月が高温多雨・モンスーンの夏、10月から11月が移行期の秋で、洪水や熱波、干ばつ等がしばしば生じます。

1970年には人類史上最悪と言われるボーラサイクロンにより50万人が死亡、2010年にパキスタン北西部を中心に発生した洪水では、国民の1割にあたる1860万人が被災し、1677人が死亡しました。

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地震では、1935年クエッタ地震(死者6万人)、2005年カシミール地震(死者10万人)など。

その他、2015年のパキスタン熱波では最高気温49℃を記録し、脱水と熱中症により約2000人が死亡した他、無数の動物たちの命を奪いました。

 

5位 アメリカ


アメリカ本土には、大陸東側にはアパラチア山脈、大陸西寄りにはロッキー山脈といった山岳地帯が形成され、その間は大平原となっています。

大陸の南東端にはフロリダ半島が、北西部のカナダとの国境地域には五大湖があります。

災害は、メキシコ湾岸の集中豪雨、メキシコ湾岸と大西洋岸南部の巨大ハリケーン、中央部の平原に多い竜巻、カリフォルニア州の地震、南カリフォルニアの夏の終わりのスモッグと山火事、五大湖や東海岸の大雪などの自然災害がたびたび発生します。

近年ではハリケーンによる被害が特に深刻で、2005年のカトリーナ(被害額1250億ドル)、2017年ハービー(被害額1250億ドル)、2017年マリア(被害額91億ドル)、など非常に強力なハリケーンが甚大な被害をもたらしています。

また、内陸部のデスバレーでは、世界最高気温56.7℃が観測されています。

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4位 中国


日本の隣国中国には、世界第3位の長さを誇る長江(全長6300km)と、世界第6位の黄河(5,464km)という大河が流れています。

中国の長い歴史の中で、長江と黄河は度々氾濫を起こしており、その流域に住む農民たちは数世紀にわたって堤防を築いて氾濫を防いでいるものの、ひとたび氾濫が起これば、まさに桁違いの被害が発生します。

1887年の黄河洪水は死亡者数90万人。1931年の中国大洪水は、人類史上最悪の自然災害とされ、推定死者数は400万人に上るとされています。

また、中国では世界最悪の被害(死者83万人)を出した1556年の華県地震(M8.0)、20世紀最大の被害(死者24万人)を出した唐山地震(M7.5)、近年では2008年の四川地震(死者8万人)などの大震災が発生しています。

1786年と1920年には土砂崩れでそれぞれ10万人の死者が出ていますし、1958年~1961年に発生した飢饉では1500万人以上の人が命を落としたと言われています。

 

3位 インド


南アジアに位置するインドは、北部~中央部ほぼ全域に肥沃なヒンドスタン平野が広がり、南部にデカン高原が、西部には岩と砂のタール砂漠があり、北東部の国境地帯は峻険なヒマラヤ山脈が占めています。

多くの地域では雨期が存在し、季節は夏、雨期、冬の三つに分けられます。

北部の乾燥地帯では、夏には気温が45℃を超すこともあり、1998年と2015年に発生した熱波ではそれぞれ2500人程が命を落としました。

南部では雨季になると毎年のように洪水が発生し、ムンバイのような大都市の都市機能が麻痺することもあります。

また、それぞれ30万人が犠牲になった1737年カルカッタサイクロン、1839年インドサイクロンなどの超強力なサイクロンが発生することもあります。

また、モンスーンのもたらす降水量は10年周期で僅少となることがあり、各地で大規模な干ばつが発生、大飢饉が起こり、百万人単位で餓死者が出ることがあります。

 

2位 インドネシア


東南アジアの島国インドネシアは、赤道にまたがる1万3,466もの大小の島により構成されている世界で最も多くの島を持つ国です。

インドネシア周辺では、ユーラシアプレートやオーストラリアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートなどがせめぎあっており、環太平洋火山帯(環太平洋造山帯)の一部を構成しています。

そのため世界で最も活動している火山の一つであるスメル山(3676m)を含む多くの火山があり、クラカタウ大噴火など火山噴火によって過去300年間に世界最多15万人の死者を出しています。

1815年のタンボラ山の噴火は死者7万人以上という世界最悪の被害を出した火山噴火でした。

また、地震も多く2004年のスマトラ島沖地震、2006年のジャワ島中部地震は現地に甚大な被害をもたらしました。

1997年に発生した史上最大規模の森林火災では最終的に約800万ヘクタールの土地が焼失し、世界的な環境被害をもたらして、大気汚染に苦しんだ人々は数百万人に達しました。

 

1位 日本


アジアの極東に位置する日本は、世界で最も自然災害の多い国の一つです。

日本は、北米プレート・ユーラシアプレート・太平洋プレート・フィリピン海プレートという4つの大きなプレートが交差する境界に位置している地震大国で、各地に無数の活断層が存在しています。

1995年阪神淡路大震災(M6.9)、2004年新潟県中越地震(M6.6)、2011年東日本大震災(M9.0)、2016年熊本地震(M7.0)、2018年北海道胆振東部地震(M6.6)など震度7クラスの地震が多数発生している、世界でも稀にみる地震大国です。

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そして、M7クラスの首都圏直下型地震が発生する確率は「30年以内に98%」と発表されており、首都圏での大震災の発生に注目が集まっています。

また、日本は台風の通り道に位置するため、毎年のように台風による被害が発生していますし、近年では地球温暖化の影響により「数十年に一度の大雨」と言うような豪雨が度々観測され、大規模な洪水や土砂災害が発生するなど各地に甚大な被害をもたらしています。

さらに、富士山、桜島、阿蘇山、雲仙岳など多くの火山を有しており、もし日本最大の火山である富士山で大規模な噴火が発生した場合、首都東京を含む東海~南関東に大きな被害が発生すると考えられています。

このように日本は地震、台風、豪雨、噴火などの自然災害がいつどこで発生するかわからないという危険に常にさらされていると言えます。

 

【参考】世界で最も自然災害リスクが高い国は?


国連大学環境環境研究所(UNU-EHS)は、世界173ヶ国について国の脆弱性と地震、火山噴火、暴風雨、洪水、干ばつ、海面上昇などの自然災害のリスクを定期的に計算し、報告書にまとめています。

2016年の世界リスク報告書(WRR2016)によると、世界で最も自然災害のリスクが高い国(173ヶ国中173位)は、南太平洋の島国バヌアツということです。

オーストラリアの東・シェパード諸島の火山島上に位置するバヌアツは、嵐や地震の被害に遭いやすく、それに伴った津波も発生しやすい環境にあり、周りに島や大陸が少なく、孤立した南太平洋の地理的条件も自然災害のリスクが高い原因ということです。

そして気になる日本の順位はというと… 世界173ヶ国中155位と、先進国の中で圧倒的に最下位です。

ちなみに中国87位、韓国59位、アメリカ45位で、世界で最も自然災害のリスクが低い国である第1位はカタールということです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本はこれまでどの国よりも多くの大災害を経験し、そして復興してきた国です。

おそらく今後も大地震や超巨大台風など、未曽有の大災害に襲われることもあるでしょう。

災害で命を落とすことの無いよう国民一人一人が高い防災意識を持ち、万全の備えを整えることが大切ですね。




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