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【ミステリー】超常現象の種類と科学的解説5選

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神がかり的な、オカルトめいた現象と言うイメージが強い超常現象。

しかし科学者達の間では、超常現象は現代科学では解明されていないだけの現象であり、いつか必ず合理的な説明が付けられるものと考えられています。

そして、超常現象を科学的に解明しようとする研究も盛んに行われているのです。

数ある超常現象の中から、人体発火現象やテレパシー、臨死体験といった特に有名なもの5つに対して、現在科学的にされている解釈を紹介していきます。

 

人体発火現象・パイロキネシス

火の気のない場所で、人体が突然燃え上がって骨になる。このような人体発火現象は、1663年に初めて確認されて以来、数えきれないほど報告されてきました。

人体発火が起こった現場では焼死体となった人物以外、例えば近くにあった家具や壁といったものは一切焼けておらず、通常の火災とは明らかに異なる特徴が見られます。

中には、1890年にアメリカのマサチューセッツ州で発見された女性の焼死体のように、肩と脇腹、脚が完全に焼けていたにもかかわらず、着ていた服は全く燃えていなかったというのもまで存在するのです。

このような不思議な現象は、ある種の超能力が理由なのではないかという説が存在します。火を自在に操れる超能力・パイロキネシスを持つ人間によって、人体だけが燃やされたのではないか?というものです。

ちなみにパイロキネシスの名付け親は、作家のスティーブン・キングで、彼の小説『ファイアスターター』が初出です。

 

人体発火現象に対する科学的な解説:ろうそく化現象

人体発火現象を解明する説のひとつに“ろうそく化現象”というものが存在します。

ろうそくの芯は細く小さいですが、火がつくとあっという間に信じられないほどの高温に達しますよね。

ろうそくに火がつくと、周囲の蝋は溶かされて芯は真直ぐに立ち上がり、液体の蝋が気化します。そして、蝋が気化することによって炎の熱や光が空気に伝わり、上昇気流が生まれて、炎の下の蝋は冷たく新しい空気で効率よく冷やされます。

このようにして、ろうそくは細い芯が生み出す小さな炎でも燃え続け、最終的に蝋がつきれば芯も燃えて無くなるのです。

この“ろうそく化現象”を人体発火現象に応用すると、次のような仮説が立てられます。

①まず煙草のような小さな火種が、被害者の衣服に着火

②衣服がろうそくの芯、人間の脂肪が蝋の役割をして、被害者の肌が裂ける

③蝋である人体が燃える。人体が燃え尽きるまで持続的に小さな炎が燃え続けたため、遺体の周囲に飛び火することはなく、被害者の体だけが焼け焦げた。

この理論を証明するために、豚を使った実験が行われたことがあります。実験では豚の胴は燃えたものの、脂肪の少ない四肢だけは焼けることが無く残ったという結果が出たそうです。

実際、人体発火現象の捜査記録の中には、被害者の側にはろうそく、暖炉、吸い殻の入った灰皿といった小さな火種が見られるケースや、被害者の手足だけは残っているケースが多く見られるといいます。

 

テレパシー

心に描いたイメージを他者の心に送信する、あるいは他者の心を読み取れる能力、テレパシー。

テレパシーという言葉は、1882年にイギリスのケンブリッジ大学の教授、F・W・マイヤーズによって考案されたもので、1890年には世界初のテレパシーについての研究所『幻覚の統計調査』も出版されました。

同書は2万人にも及ぶテレパシーの体験者をサンプルとした画期的なものでしたが、科学性に欠けるという批判を受けています。その後も何度かテレパシーの実在を証明する取り組みがされたものの、科学的根拠が薄いとして批判を受け続けました。

そんなテレパシーが注目を集めたのは、1970年代。アメリカとソ連が冷戦下にあった時代です。当時はテレパシーを含む超能力の軍事利用についての研究が、米ソ両国で盛んに行われていました。

アメリカではCIAの要請の元、スタンフォード大学が超能力の極秘研究を行ったとされます。とは言え、元々はCIAも超能力の存在には懐疑的でした。

超能力の研究ではソ連の方が先んじており、敵国の研究は大した脅威にはならないことを証明するために、CIAとスタンフォード大学も超能力研究に乗り出したのです。

 

テレパシーに対する科学的な解説①:脳の同期現象

アメリカ、ワシントン大学医学部では脳科学を使ってテレパシーの存在に迫る研究が行われています。研究は脳の活動を精密に捕らえる、fMRIを利用して検証されています。

fMRIではMRIのように脳を画像化すると同時に、脳内の血流の変化を測定することができ、何らかの刺激を受けた際に脳のどの部分が変化したのかを、詳しく調べることができるのです。

研究チームによる実験で検証しようとしているのは、空間的に遮断されているのにもかかわらず、2人の人間の脳が同期して活動するという現象についてです。

2人の人間の脳の活動が繋がることがあるという“脳の同期現象”は、古くから存在が示唆されていた現象です。

脳の同期現象の最も古い報告は、1965年。アメリカのジェファソン医科大学のデュアン博士らが、一卵性双生児の間で脳波が同調する現象を確認し、科学誌『サイエンス』で発表したものとされます。

昔から双子の間では、一方が感じていることを片方も感じたり、一方が危険な目に遭うともう片方はそれを察知するといったような、以心伝心が起こるとされてきました。

デュアン博士らの研究では、15組の双子が実験に参加。離れた個室に隔離された状態で、双子の片方にだけ目を瞬きをするように指示し、瞬きから生じるアルファ波と同じものが何もしていない片割れにも発生するかを検証しました。

結果、15組のうち2組にアルファ波の同時発生が観察され、この実験を嚆矢に脳の同期現象は双子だけではなく、恋人や友人の間にも起こることが報告されることとなりました。

脳の同期現象は人間の無意識化で行われており、全ての人間の間に存在するものではありません。そのためサンプルが少なく、fMRIを使った実験でも現象の存在は確認されているものの、詳しいことはまだ判明していません。

しかし、科学者たちは同期現象はテレパシーの謎を解く鍵を握っていると考えており、研究が続けられています。

 

テレパシーに対する科学的な解説②:量子もつれ

テレパシー、および脳の同期現象は“量子もつれ”によって起こっているのではないか、という説もあります。

量子もつれとはアインシュタインにより提起された理論で、量子論に対して懐疑的であった彼が、量子論の欠陥を指摘するために発表したとされます。

離れたところにある量子の片方に影響を与えると、同時にもう一方の量子にもその影響が及ぶという不思議な性質が量子にはあり、この現象を量子もつれと呼びます。

そして量子の持つ、最も重要で不可思議な性質とされている量子もつれを人間の脳に当てはめて考えると、テレパシーの存在が立証できるというのです。

これに対する反論として、量子もつれは非常に不安定な状態にあることや、量子もつれの状態を保つには高いエネルギーを要することなどが挙げられます。

脳の同期現象が起きている間に量子もつれが生み出すようなエネルギーは観測されていないことから、テレパシーの存在の検証には、量子もつれは使えないと考えられてきました。

しかし、近年カリフォルニア大学の研究チームは、ヨーロッパコマドリが渡りをする時に量子もつれを使って磁気の方向感地をしているのではないか、という仮説を発表したのです。

この研究が進めば、ミクロの世界だけではなく、人間の脳というマクロの世界でも量子もつれが発生することが証明できるかもしれません。

そしてそれは、脳の同期現象やテレパシーの解明にも繋がると考えられているのです。

 

テレポーテーション

人間が一瞬にして時空間を超えて自在に移動することができる能力、テレポーテーション。

テレポーテーションには、能力者自身の肉体のみ、もしくは能力者が触れているもののみ移動が可能なケースと、能力者がいる一定空間もしくは対象物まで、あらゆるものを自在に移動させられるケースがあります。

また、移動距離についてもさまざまで、目視できる範囲内の場合もあれば、超能力者がイメージした場所全てに移動が可能ということもあります。

とは言え上で紹介した米ソの超能力研究の中でも、テレポーテーションを扱える能力者の例は見られないとされ、テレポーテーションは実在が不確かな能力です。

しかしテレポーテーションの一種である、何もない空間から任意のものを取り出す“アポーツ”に関しては、サイババが日常的に行っていたとも言われています。

 

テレポーテーションに対する科学的な解説:量子テレポーテーション

この説に関しては、量子テレポーテーションによってテレポーテーションが解明されるというより、量子テレポーテーションによりテレポーテーションが実現するかもしれない、といった方が良いかもしれません。

1993年、チャールズ・ベネット博士が率いるIBMのチームが行った実験により、少なくとも原子レベルでは物体をテレポートさせられることが提示されました。

実験では、まずAとCの原子を用意して、更にAからCに情報をテレポートさせるために第三3の原子であるBを用意します。そして、CとBを絡み合わせて、CとBをコヒーレント(相互干渉)させておきます。

続いて原子Aと原子Bを接触させて、Aの持つ情報をBにスキャンさせることで、Aの持つ情報がBに伝達します。この時に原子BとCは既に絡み合わせてあるので、自動的にAの情報がCに移動するのです。

この実験には、実際のテレポーテーションには応用できない点が幾つかありました。

まず、実験の過程で原子Aの持つ情報は壊れてしまうということです。これは、仮に誰かがテレポーテーションをした場合、その過程で彼は死んでしまうことを示唆しています。

また、原子間で情報は移行しているものの、物質的な移動はされていません。

しかし、これを切っ掛けに量子テレポーテーションの研究は盛んになっていったのです。

そして2006年には、コペンハーゲンのニールス・ボーア研究所と、ドイツのマックス・プランク研究所は、光のビームをセシウムガスと絡ませ、レーザーパルスによって記号化した情報を、45cmほど離れた原子の集まりにテレポートさせることに成功しました。

更に2007年には、分子の絡み合いを必要としない新しいテレポーテーションの方法も提言されています。このことを受けて物理学者達の間では、数十年以内にはDNA分子やウィルスといった情報もテレポートできるようになるのではないか、とも言われているのです。

 

臨死体験

臨死体験とは、文字通り人が死に臨んだ時に起こる特別な体験のことです。

事故や病気で生死の狭間をさまよい、奇跡的に一命をとりとめた人の中には、幽体離脱をした、トンネルのようなものをくぐった先に花が咲き乱れる場所があった、先に死んだ親や兄弟、恋人と出会った、などの体験をしたと語る人が少なからず存在します。

臨死体験は“この現象が存在するかどうかを議論するステージではない。なぜ起こるのかを議論するステージに入った”と言われるほど、研究者たちの間では存在が当たり前のものとなっている現象です。

そして、臨死体験については現在の段階でも多数の解釈が存在します。

 

臨死体験に対する科学的な解説①:脳のフォルス・メモリー

長い間、臨死体験とは死の苦痛に耐えるために人間の脳が作り出した脳内現象である、という説が唱えられてきました。

脳内現象の一例として挙げられているのが、フォルス・メモリー(過誤認識)説です。フォルス・メモリーとは、自分が経験したことがないことでも、あたかも経験したことのように錯覚させるという、脳の認識の誤りを指します。

フォルス・メモリーは、フロイトがヒステリー患者の研究を進めていく中で、実際には起きていない出来事の存在を記憶していると証言する人々に行き会ったことにより、提唱されるようになった現象です。

フォルス・メモリーを生み出しているのは、海馬、扁桃体。視床下部などがある大脳辺縁系で、これは夢を見る時にも深くかかわってくる分野で、記憶の整理を行う領域でもあります。

つまり、記憶の整理を行う時に、本物の記憶の中にうまく偽物の記憶を紛れ込ませることで、フォルス・メモリーは強固に根を張り、あたかも本当に体験したかのような誤認を起こすとされるのです。

 

臨死体験に対する科学的な解説②:脳内麻薬説

臨死体験を解き明かす鍵として話題になったのが、2013年にミシガン大学の研究チームが発表した論文です。

この論文では、ネズミに麻酔薬を投与して心肺停止の状態をつくり、その状態で脳波を測定すると心臓が停止してから約30秒もの間、脳が活動を続けたことが記録されています。

心肺停止状態になると脳の機能も低下すると思われがちですが、この研究結果によると、臨死状態に置かれた脳は覚醒状態よりも活発に活動していることも、電気信号により観測されました。

ネズミを使った実験からは心臓が停止した後、酸素やブドウ糖の量が減少してくると脳の活動が刺激される可能性も示されています。

そして、何故脳が活性化するのかを調べたところ、心臓が停止した後、30秒の間に脳の活動を強烈に促す化学物質が大量に放出されていることが判明したのです。

この化学物質が幻覚を見せ、それが臨死体験となっているのではないか?という説が、現在の臨死体験についての最新の解釈となります。

これまでも、臨死体験は脳内麻薬の見せる幻覚ではないのかという説は存在しました。例えば、生命の危機に瀕するとエンドルフィンが大量放出されるという説も、それにあたります。

しかし、脳内麻薬の正体がエンドルフィンであるのなら、臨死体験で地獄を見た、悪魔に会ったというネガティブなものが存在するのは不自然です。

また、解離性麻薬のケタミンが脳内麻薬の正体なのではないかという説もありますが、これも決め手に欠けます。エンドルフィンにしろケタミンにしろ、既存の薬物には、複数の人間にトンネルや花畑といった共通の幻覚を見せるような作用は無いのです。

このことから、臨死体験には脳内に放出される何らかの化学物質が関わっていた場合、それが未知のものである可能性も示唆されています。

 

生まれ変わり・前世の記憶

自分は前世の記憶を持っていると話す人は、少なからず存在します。それが大人であれば嘘をついている、もしくは面倒くさい人と一蹴することができますが、知識の量の底が知れている子供、特に幼児がいきなり前世の話を始めたら周囲も戸惑うことでしょう。

前世の記憶を急に語り始める子供というのは、実は世界中に多数存在します。ある調査によると、南極を除く全世界で前世の記憶を持つ子供は確認されており、彼らは知能テストのスコアが高いという特徴を持つのだそうです。

更に、子供が前世の話をする平均年齢は生後35ヶ月と幼く、だいたい6歳から7歳になると前世の記憶を失うということも分かっています。

生後35ヶ月というと2歳から3歳の間ですから、日常会話もまだまだおぼつかない時期です。昨日あったこともしっかりと話せないような年齢の幼児が、親や周囲の大人が教えていないような複雑な前世の話をするのです。

 

幼児の前世の記憶に対する科学的な解説①:幼児期健忘

コーネル大学の発達心理学の教授、スティーブン・セシ博士は、記憶についての研究をする専門家です。セシ博士によると、幼児にわざと嘘の質問をして繰り返し同じことを尋ねると、最初は質問の内容を否定していた子供も、やがて記憶がすり替わっていき、質問の内容を肯定するようになる言います。

例えば「この前、近所で火事があったでしょう?」と最初に質問をすると、子供はこれを否定します。なぜなら、火事は起きていないからです。

しかし、その次の日も、また次の日も火事について質問をすると、子供の答えは変化していき「消防車が来て怖かった」というように、火事があったという嘘を肯定するようになるのです。

セシ博士によると、生まれてから2年程度の子供は“幼児期健忘症”という時期にあたり、詳細な記憶を持たないのだそうです。そして、この頃に同じ話を繰り返し聞くと、それは自分が実際に経験したことの記憶だと思い込んでしまうと言います。

一方で親は、自分が子供に読み聞かせをした絵本の内容や、一緒に見たTV番組の内容を意外なほどに忘れてしまっています。

親が教えた覚えがない(と思い込んでいる)様々な事柄から、子供が作り上げた偽の記憶こそが前世の記憶の正体なのではないか、とセシ博士は指摘しているのです。

 

幼児の前世の記憶に対する科学的な解説②:意識の科学

しかし、子供が語る前世の記憶が、全て偽りの記憶として片づけられる訳ではありません。中には前世の自分の姿を特定したり、その特定された人物の家族しか知り得ないようなことを語り出すケースまで存在したからです。

また、ある前世の記憶を語る子供には特徴的な母斑があり、彼の証言から前世と思われる人物を特定すると、母斑と同じ場所に銃で撃たれた時の傷跡があるなど、身体的にも奇妙な一致が見られるケースは少なくありません。

このような不思議な生まれ変わりの事象を科学で解明しようとしたのが、アリゾナ大学で意識研究センター長を務める、スチュアート・ハメロフ博士です。

ハメロフ博士の仮説によると、脳で産まれる意識は、この世界の最も小さな物質よりも更に小さな存在であるとされます。そしてその意識は、重力や時間、空間にとらわれない性質を持ち、自由に人間の脳を出入りできると言うのです。

つまり、博士によると人間が生きている状態では脳の中に納まっていた意識が、死んだ途端に宇宙に拡散。その後、宇宙の中を漂うものもあれば、別の生命体と結びついて生まれ変わることもあると言うのです。

この説に関しては、荒唐無稽として現時点では否定派が多数を占めています。しかし、人間の意識を科学的に解明する動きはまだ始まったばかりであり、今後、ハメロフ博士の説が肯定される日が来る可能性は十分にあるとも考えられています。

 

まとめ

超常現象を科学的に解析する場合、超常現象そのものよりも、それを説明しようとする仮説の方がにわかには信じがたい内容であることは多々あります。

量子論や意識の科学の方が、超常現象よりも荒唐無稽に感じられるという方もいるでしょう。

しかし、アルバート・アインシュタインは「一見して馬鹿げていないアイディアには、価値は無い」という言葉を遺しており、科学は常に過去の常識を塗り替えて進化してきました。

超常現象の謎が解き明かされる時、そこには思いもしなかったような新しい科学的発見が潜んでいるのかもしれません。




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