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超希少!世界の珍しい犬種20選

現在世界中で認められている犬種は400以上にのぼると言われています。

中には特定の地域でしか繁殖がされていないものや、年間に誕生している子犬の数が極めて少ないもの、1度は絶滅したものをブリーダーが復活させたものなど、ごく僅かしか生存が確認されていない種もあります。

日本で暮らしている限り、生涯目にすることがないかもしれない希少な犬種を20選紹介していきます。

 

希少犬種①ラゴット・ロマーニャ

引用元:https://animals.net/

ラゴット・ロマーニャは15世紀にイタリアで誕生した犬種です。体重は11~16㎏前後、体高は41~48㎝、別名をロマーニャ・ウォータードッグと言い、当初はカモ猟のパートナーとして働いていました。

北イタリアのロマーニャ地方で誕生したラゴット・ロマーニャは、外見はプードルやピジョンフリーゼに似ていますが生粋の狩猟犬で、吠え声が鋭くエネルギーも非常に高い犬種です。

現在はカモ猟よりもトリュフ狩りに使役されることが多く、ヨーロッパでトリュフ犬と言えばこの犬種を指す程、優れた嗅覚を持ちます。一時期は絶滅寸前まで個体数を減らしたものの1990年代の初めにイギリスとスウェーデンのブリーダーが興味を持ち、テリア系の血を入れて繁殖、改良に成功しました。

とは言っても、現在でもイギリスとスウェーデン、そしてスイス以外の国ではラゴット・ロマーニャはほとんど飼育されておらず、ジャパンケンネルクラブには犬種登録もされていません。しかし、この犬種は遺伝子繁殖基盤が小さいのにも関わらず重大な遺伝的な疾患もなく、スウェーデンでは家庭犬としての繁殖に挑戦しているブリーダーもいます。

 

希少犬種②フレンチ・ガスコニー・ポインター

引用元:https://wamiz.com/

フレンチ・ガスコニー・ポインターは17世紀にフランスで誕生した犬種です。体重は20~32㎏前後、体高は56~69㎝、別名をフレンチ・セターと言い、南仏のガスコーニュ地方でガンドッグとして親しまれてきました。

スペインやイタリアのポインターから作出されたものと考えられ、地面に残留した臭いの他にに空気中に残った僅かな臭いも追跡することができるうえに、訓練に対する感度も非常に優れています。他のガンドッグ同様に陽気で人懐こく家庭犬としての素質も十分に兼ね備えているものの一時期は絶滅に瀕し、20世紀の初頭に数を増やしました。

現在もフランス南部以外ではほぼ見ることができない犬種ですが、フランスのハンターの間では非常に愛されており手厚く保護をされているために頭数が少ないながらも絶滅の恐れは無いと言われています。

 

希少犬種③ビリー

引用元:https://www.dogzer.net/

ビリーは17世紀にフランスで誕生した犬種です。体重は25~33㎏前後、体高は58~70㎝、作出者のユボロ・ド・リボー殿下の居城であったシャトー・ド・ビリーから犬種の名がつけられました。

狩猟の際にイノシシなどの大型の動物を追跡する仕事をしており、セリス、モンタブラ、ラリーという現在は絶滅したハウンドを交配して作出さました。

比較的のんびりとした性格の犬種であるビリーは、子供や他の動物にも穏やかに接することができますが、群れで狩りをしていたために犬の社会の上下関係に敏感で、他の犬に噛みついてマウントを取ろうとする性質があります。

またハウンドとしても有能なのですが、第二次世界大戦後に生き残った個体は僅か2頭であったために種を保存するには近親交配せざるを得ず、遺伝病を起こしやすいという欠点を抱えています。現在もそれほど数は増えておらず、フランスの中でもポワトゥー地方の外では、まず見ることができないと言われています。

 

希少犬種④チャート・ポルスキー

引用元:http://www.vetstreet.com/

チャート・ポルスキーは15世紀にポーランドで誕生した犬種です。体重は40~42㎏前後、体高は68~80㎝、ウサギとキツネの狩りの際にハウンドとして使役されていました。

現存するサイトハウンドの中では最も重厚な皮膚を持っており、アジアティック・グレイハウンドという犬種の血を引いて生まれたと考えられています。

この犬種は第二次世界大戦時に数が激減しており、ポーランドの熱心なブリーダーによって絶滅寸前のところを救われました。しかし、大戦後はヨーロッパが鉄のカーテンで分断されていたために、チャート・ポルスキーが国外に持ち出される機会があまりなく、そこから爆発的に数を増やすことはありませんでした。

アメリカでは1991年に初めてこの犬種の子犬が誕生しましたが、生粋のハウンドであるために一般家庭で運動欲求を満たしてやるのは難しく、現在でもポーランド以外の国で見られることはほとんどありません。

 

希少犬種⑤ニューギニア・シンギング・ドッグ

引用元:http://saveournaturewildlife.blogspot.com/

ニューギニア・シンギング・ドッグは、1万年から1万5千年前にかけてアジアオオカミが家畜化されて誕生した古代犬の近縁種と考えられており、本種自体も古代(少なくとも2000年前)から存在していたと推測されています。体重は8~10㎏前後、体高は35~38㎝、原産国はニューギニアです。

18世紀の頃のニューギニアでは、犬は家畜やペットとして飼われていただけではなく虐待の対象でもあったと言われています。さらに20世紀に入って、輸入されてきた他の犬種とニューギニア・シンギング・ドッグを異種交配を繰り返してしまったため、本犬種は絶滅に追いやられてしまいました。

ところが1950年代にニューギニア南部のラヴァンニ渓谷に2匹の純血種がいることが確認され、オーストラリアのタロンガ動物公園に贈られて保護されることとなりました。

さらに1970年代にはインドネシアのエイポマック渓谷でも2匹の純血種が発見され、この2組をもとに繁殖を行うことで現在は僅かに数を取り戻すことに成功しています。

歌うような珍しい鳴き声で遠吠えをすることが名前の由来となっており、気性が荒いため家庭犬には向きません。

 

希少犬種⑥プードルポインター

引用元:https://www.focus.de/

プードルポインターは、19世紀にドイツで誕生した犬種です。体重は20~30㎏前後、体高は53~66㎝、ガンドッグやコンパニオンドッグとして飼育されています。

この犬種はバロン・フォンツェドリックというスポーツ好きのドイツ人ブリーダーによって、7頭のスタンダード・プードルと100頭にも満たない多種のポインター犬を掛け合わせて作出されたもので、捜索、ポイント(獲物の場所をハンターに教えること)、回収運搬と言った作業をこなすことができる水陸両用の実猟犬として誕生しました。

現在のドイツでは、純血種の両親犬の元に生まれても陸上と水中での厳しい野外実地競技テストに合格しなければ、正式にプードルポインターとして個体登録されないこととなっています。

そのためにドイツ国内ですら本格的なハンターの家庭以外ではあまり見ることはなく、国外で飼育されていることは極めて稀です。

 

希少犬種⑦ダッチ・スモースホンド

引用元:http://dark-horse-adaptations.blogspot.com/

ダッチ・スモースホンドは正式な起源が分かっていない犬種で、1890年代にはオランダで飼育されていたことが分かっています。体重は10㎏程度、体高は35~42㎝、シュナウザーの近縁種と考えられておりネズミなどの小獣を捕獲する仕事をしていました。

19世紀の末には人気の高かった犬種だったようですが、次第に数を減らしていって第二次世界大戦で絶滅状態に追いやられました。しかし、1970年代にH.Mバーグマン夫人が写真や系統図、この犬種について知見のあるドッグショーの審査員などを訪ねて回って選択改良を行い、復活させることに成功したのです。

もともとがネズミ捕りを行っていたために噛みつき癖がありますが、小型ながらも番犬としての能力が高いために徐々に人気を獲得しており、現在では毎年125匹程度ではありますが子犬も誕生していると言います。

 

希少犬種⑧ダッチ・シェパード・ドッグ

引用元:https://www.petguide.com/

ダッチ・シェパード・ドッグは、19世紀初めにオランダで誕生した犬種です。体重は30㎏前後、体高は55~63㎝、家畜のハーディングを行っていました。

近縁種であるタービュレンなどのベルギーのシェパードはアメリカや北ヨーロッパ、僅かではあるものの日本国内でも飼育されていますが、本犬種はオランダ以外の国では滅多に姿を見ることがなく、オランダでも400頭程度しか登録されていないと言われています。

ベルギーのシェパードに比べてジャーマン・シェパードの血がより多く入っており、賢いだけではなく仕事熱心で勇敢、警察犬や護衛犬、家庭犬にも適応できるシェパードらしい優秀な犬種です。

しかし、ジャーマン・シェパードがあまりにも完成された犬であったために、そこから作られたダッチ・シェパード・ドッグは人気が振るわず、スタンダードを定めるのに困難な容貌も相まって希少種になっていると考えられています。

 

希少犬種⑨ベルガマスコ


引用元:https://www.petguide.com/

ベルガマスコは、イタリアで原産と考えられる古代犬です。体重は26~38㎏前後、体高は56~61㎝、牧畜のガーディングに使役されている犬種で、外見に似合わず狼を撃退して追跡ができる程の勇敢さと機敏さを持ち合わせています。

丈夫でどんな環境にも適応できる理想的なガーディングドッグですが、容貌や気質の似ているフランス原産のブリアードに比べると人気が振るわず、イタリア以外では知名度も低い犬種です。

これまで絶滅の危機に瀕することも多かったのですが、その度に熱心な愛好家がブリーディングに成功して現在まで種を繋いできました。

優れた作業犬で独特な縄状の被毛は荒天や蹄を振り回す家畜、そして家畜を狙う大型獣からも身を守るために発達したもので、愛情深く忠誠心の高い性格のためにコンパニオンドッグとしても有能です。しかし、運動要求量が多いため都市での生活には不向きとされます。

 

希少犬種⑩アルパハ・ブルー・ブラッド・ブルドッグ

引用元:https://www.petguide.com/

アルパハ・ブルー・ブラッド・ブルドッグは、19世紀初めにアメリカで誕生した犬種です。体重は23~41㎏前後、体高は51~63㎝、珍しいブルドッグの血を引く護衛犬です。

アメリカのジョージア州に住むブリーダー一家が作出した犬種で、イングリッシュ・ブルドッグの血を引いています。雄と雌では体重が倍以上異なることも多く、健康な血統を維持するためには食餌にも注意が必要です。

ガードドッグとして働ける勇敢な気質も持っていますが、その風貌からアメリカではコンパニオンドッグとしても飼育されています。しかし、遺伝子プールが小さいことから遺伝疾患が多く、眼瞼が反転する眼瞼内反などの病気を発症する恐れがあります。

 

希少な犬種⑪ブービエ・デ・アルデンヌ

引用元:https://www.holidogtimes.com/

ブービエ・デ・アルデンヌは、17世紀初めにベルギーで誕生した犬種です。体重は18~27㎏前後、体高は56~64㎝で家畜のハーディングに使役されていました。

牧畜犬としての作業能力を高めるために繁殖された犬種で、性格はボーダー・コリーに近く、勤勉でややワーカホリック気味であるとされます。

かつてベルギーでは地域ご独自とににハーディング用の犬種を作出していた時期があったそうですが、そのほとんどが第一次世界大戦時に絶滅をしたと言います。ブービエ・デ・アルデンヌはベルギー軍の獣医によって僅かに保護されましたが、その後の第二次世界大戦時を経て絶滅。ベルギーのケンネルクラブにも絶滅種として登録されました。

しかし、1990年代の後半になってブリーダーらが数匹の使役用の個体を発見し、現在では徐々に数を取り戻しつつあります。

 

希少犬種⑫ピカルディ・シェパード

引用元:https://picardy-sheepdog.com/

ピカルディ・シェパードはフランス原産のシェパードの中では最も古い種で、800年にケルト人によってピカルディ地方に連れてこられた犬が元になったと考えられています。体重は23~32㎏前後、体高は55~66㎝で家畜のハーディングやガーディングに使役されていました。

フランス北東部の農村地域で愛されてきたこの犬種は、第一次世界大戦時にソンム川の流域が戦場になったことで数を大幅に減らし、農夫やブリーダーの手で絶滅は免れたものの、その後もドッグショー向きの性格ではなかったためか人気が出ず、現在も個体数は非常に少ないままです。

しかし他の牧羊犬同様に非常に賢く機敏で、訓練能力も高い優秀な犬種であり、家族に対しては愛情深い面もあるために家庭犬としても十分に適性を持っています。

 

希少犬種⑬タイ・リッジバック

引用元:https://www.101dogbreeds.com/

タイ・リッジバックは、中世のタイで誕生した土着の犬の一種と考えられています。体重は23~34㎏前後、体高は58~66㎝で番犬やハンターの伴侶犬として愛されてきました。

タイでは数百年もの間、他の地域と断絶をする形で土着の犬たちが純粋繁殖されており、この犬種も20世紀の終盤にジャック・スターリングという名の愛犬家が偶然に旅行の途中にバンコクで出会い、惚れ込んで何匹化をカリフォルニアに連れ帰ったことで欧米にも存在が知られるようになったと言います。

タイでは、マー・タイ(タイの犬)という単純な名称で呼ばれていたものの、番犬として重宝されて繁殖は丁寧に行われていたようで、スピッツタイプの犬と原始的なハウンドとの交雑種と考えられる筋肉質な体躯を持ちます。

現在もタイのケンネルクラブでは欧米の犬との交配を避け、母国タイの中で慎重に繁殖を続けているそうです。

 

希少犬種⑭レパード・ツリー・ドッグ

引用元:https://www.petpaw.com.au/

レパード・ツリー・ドッグはアメリカのノースカロライナ州で18世紀に誕生した犬種です。体重は18~45㎏前後、体高は51~66㎝でアライグマなどを木の上に追い詰めて仕留めるツリーイングという猟に使役されていました。

アメリカンに移住したきた移民が連れていた犬が交雑して自然に誕生した犬種で、賢く牧羊犬としての能力も高かったために国内では重宝されるようになりました。

しかし、第二次世界大戦後に流入してきた他の犬種と交配が進んで大幅に純血種の数を減らし、現在では純血種の保護のために他犬種との交配を行わないようにています。徐々に数を取り戻していますが個体数はまだ多くなく、ノースカロライナ州の外ではあまり見られない犬種です。

 

希少犬種⑮ベドリントン・テリア

引用元:https://steemit.com/

ベドリントンテリアは18世紀にイギリスで誕生した犬種です。体重は8~10㎏前後、体高は38~43㎝でネズミやアナグマを捕獲するために使役されていました。

ウィペット、オッターハウンド、ダンディ・ディモント・テリアがこの犬種の祖先と考えられており、外見に合わずテリアらしい向こうっ気の強い性格とウィペット譲りの高い運動能力を併せ持っています。

かつてスコットランドのロスベリーの森に住んでいたジプシーたちは「ロスベリー・テリア」と言う種類の犬を飼育しており、これが国内に広まって1870年にドッグショーに出たことで、ベドリントンテリアという呼称になったと言われています。

羊のような見た目ですが生活に刺激が不足すると攻撃的になる傾向があり、一時期は闘犬に用いられたほど噛み癖もつきやすい犬種のためにしっかりとした躾が必要です。

 

希少犬種⑯ヴェッターフーン

引用元:https://www.onzehond.nl/

ヴェッターフーンは17世紀にオランダで誕生した犬種です。体重は15~20㎏前後、体高は53~58㎝でカワウソ猟のために使役されていました。

ヴェッターフーンとはオランダ語でウォーター・ドッグを意味します。フリーズランド地方で生み出された犬種で、カワウソ狩り専用に作出されました。オランダ北部でカワウソによる被害が収まってからは、ケナガイタチなどの小型の陸上動物の狩猟や農場の警護用に利用されるようになりました。

意志が強く警戒心も強いため早い時期での訓練が不可欠ですが、陸上でも水中でも活躍することができる有能な回収運搬犬です。オランダ以外の国では滅多に見ることのない犬種ですが、ガンドッグとして高い能力を持っています。

 

希少犬種⑰日本テリア

引用元:https://www.onzehond.nl/

日本テリアは18世紀のごく初期に日本で誕生した犬種です。体重は4.5~6㎏前後、体高は32~33㎝でネズミ捕りや回収犬として使役されていました。

この犬種は18世紀の初頭にオランダ人が日本に持ち込んだスムース・フォックステリアと、土着の小型犬種の交配によって誕生したと考えられています。

1930年代には国内で人気犬種となって組織的な品種改良が行われましたが、第二次世界大戦を経て数が激減。絶滅は免れたものの、現在でも毎年生まれる子犬の数は50頭に満たないため、日本原産の犬であっても見る機会は非常に少ないでしょう。

被毛が短いため寒さに弱いという欠点がありますが、日本テリアは頭も良く、コンパニオンドッグとしての適性も持ち合わせています。しかし、近年では近親交配が絶えないという問題を抱え続けています。

 

希少犬種⑱サセックス・スパニエル

引用元:https://www.akc.org/

サセックス・スパニエルは19世紀にイギリスで誕生した犬種です。体重は18~23㎏前後、体高は38~41㎝でハンターが獲物を追跡するために使役していました。

分厚い皮膚に覆われたずんぐりとした体格をしており、難所でも臭跡を追いかけることが可能な実践向きの作業犬です。しかし、18世紀半ばになって作出者が死去すると適切な繁殖がされなくなり、純血種の数は25頭にまで激減。

さらにショードッグとしての交配を進めた結果、下瞼や下唇が垂れ下がり、そこから病原菌が侵入して伝染病にかかりやすくなるというデメリットが生じてしまいました。

穏やかな性格で、子供にも優しく接することができることから家庭犬として理想的な犬種ですが、20世紀に入ってからも数は増えず、現在では北アメリカで数頭飼育登録されているものの、原産国のイギリスでさえあまり姿が見られません。

 

希少犬種⑲セルビア・トリコロール・ハウンド

引用元:https://ksrs.rs/

セルビア・トライカラーハウンドは19世紀に旧ユーゴスラビアで誕生した犬種です。体重は19~25㎏前後、体高は43~56㎝で狩猟のパートナーとして使役されてきました。この犬種にはかつてユーゴスラヴィアン・トライカラード・ハウンドという名称がつけられていましたが、1991年にユーゴスラビアが解体した後は名称が変更されています。

極度に厳しい地形でも何時間も働くことができるという粘り強く真面目な気質を持ち、多くのハンターに愛されてきた優秀な猟犬ですが、仕事から離れるとのんびりと過ごすことが多く、家庭犬としても高い適性を持ちます。

しかし、近縁種のユーゴスラヴィアン・マウンテン・ハウンド同様に戦争が起こる度に数を減らしていったうえ、これまで原産地以外では存在があまり知られてこなかったことから、将来的には絶滅の可能性さえあると言われています。

 

希少犬種⑳ポワトヴァン

引用元:https://www.livelife.guide/

ポワトヴァンは17世紀にフランスで誕生した犬種です。体重は29~31㎏前後、体高は58~71㎝で主にオオカミ狩りやキツネ狩りのパートナーとして使役されてきました。

1692年、フランスのオ・ポワトゥーのラリー侯爵がフランスの皇太子の犬舎から12頭のフォックス・ハウンドを譲り受け、それらに土着の犬を交配して作り上げたのがポワトヴァンです。

嗅覚が発達したこの犬種は、旋律的な声と勇敢な気質、そしてオオカミを追い詰めるだけの脚力も兼ね備えており、ハウンドとしの頭角を現していきました。

しかし、最初に誕生したポワトヴァンはフランス革命の際に大多数が殺されてしまい、1800年代の初頭にのオ・ポワトゥーで新たな個体群が作出されましたが、それも1842年に狂犬病が大流行した際にほとんどが死滅。

その後はイングリッシュ・フォックスハウンドを使って再現されましたが、現在もフランス国外では見る機内の少ない犬種です。

 

まとめ

上で紹介したものの中にもラゴット・ロマーニャのように今後人気となって数が増える可能性があるものから、将来的には絶滅が高いものまで存在し、優れた犬種でも良いブリーダーがいなければ、あっという間に廃れていってしまいます。

また希少と言われる犬種が数を減らした背景には様々な事情があり、戦争が原因で絶滅した種も少なくありません。犬は種類に関わらず、人間に寄り添って暮らしてきてくれた愛すべき存在です。これからも良い友人でいてもらえるよう、人間も努力をする必要があるのかもしれません。



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