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世界最強の動物ランキングTOP25

10位 アムールトラ

アムールトラ(シベリアトラ)はロシア東部に生息し、体長1.7m~3.3m、体重180kg~300kgと現生するトラの亜種の中でも最大の種です。

優れた脚力を活かして木々の中から突然獲物に飛び掛かり、太い前足で押し倒してから急所に噛みつくという待ち伏せ型の狩りを得意とします。また巨体にも関わらず木登りもうまく、ネコ科の中では珍しく泳ぎが得意です。

トラの仲間は主にシカやイノシシといった大型の哺乳類を餌としますが、獲物が少ない時などは人間を襲って食べることもあり、一度人肉の味を覚えた個体は何度も人間を襲うようになるとされます。

よくライオンとトラはどちらが強いかという議論がされますが、トラの方が好戦的な性格をしているうえに単体で狩りをすることから格闘慣れしており、1対1で競技場で戦った場合はトラが勝つケースが多かったという記録があります。

 

9位 アメリカバイソン


引用:https://blog.nature.org

アメリカバイソンはアメリカ中西部とカナダ西部に生息し、体長3m~3.5m、体重800kg~1700kgという巨体を持つことから北アメリカで最も重い動物とされています。

これだけ重ければ動きも鈍重なものになりがちですが、アメリカバイソンは2m程度ジャンプができるうえに最高時速65kmで走ることもでき、そのままのスピードでぶつかられて人間が死亡するという事件もしばしば起こっています。

草食動物であるために普段は穏やかな気質ですが、オオカミやグリズリーといった外敵に襲われると角を使って反撃し、時には群れでグリズリーを追い回す姿も目撃されるなど、大型肉食獣に引けを取らない高い攻撃力を持つことが特徴です。

 

8位 クズリ

クズリはユーラシア大陸北部、北アメリカ北部に生息するイタチ科の動物で、体長65cm~105cm、尾長21cm~26cm、体重は6kg~18kg。

雑食で大型有蹄類の死骸を食べ、基本はハイイロオオカミの食べ残しなどに依存しますが、おこぼれをもらうというより積極的に横取りに入ることが多くヒグマから餌を奪ったり、肉をめぐって争った後にピューマを噛み殺したりという獰猛な性格を持ちます。

とにかく気が強く相手が群れであろうと自分より大きかろうと構わず向かっていくうえに、かんじきのような平らで大きな足は分厚く積もった雪の上での移動に適しているため、特に食料が少なくなる冬季などは雪に足をとられている大型のシカなどを自ら狩ることもあります。

このことから生息地付近の人からは“小さな悪魔”とも呼ばれており、北欧では最強の動物との呼び声も高い動物です。また英名ではウルヴァリンとも呼ばれ、X-MENに登場するミュータント・ウルヴァリンのモデルでもあります。

 

7位 ラーテル

ラーテルはアフリカ、ユーラシア大陸南部の乾燥地帯、森林部に生息し、体長60cm~80cm、体重10kg~15kgのイタチ科の動物です。

ギネスブックに“世界一怖いもの知らずの動物”として認定されており、自分よりはるかに大きい水牛やライオンにも立ち向かって獲物を横取りすることが頻繁に見られ、ライフルを構えた人間にも突進してくるほど向こう見ずな性格を持ちます。

ここまで強気に振舞えるのには秘密があり、ラーテルの全身は分厚い毛皮に覆われているうえに皮膚がゴムのように伸び、また非常に硬く、ライオンの爪さえ通さないという高い防御力を持つことや、コブラなどの神経毒に対して強い耐性を持つことが挙げられます。

更にスカンクのように臭腺から強烈なにおいのする液体を放ち、人間がこれを浴びてしまうと強烈な吐き気に襲われて一週間は体からにおいが取れないという非常に厄介な動物です。

 

6位 コディアックヒグマ

引用:http://dinoanimals.com

コディアックヒグマはアラスカ半島沿岸部及びコディアック島付近に生息し、体長1.5m~2.5m、体重は225kg~530kgとヒグマの亜種としては最大級です。

5月から10月までの間はゴディアック島に遡上する鮭を採食し、果実や海藻なども食べて過ごしますが、冬眠明けで空腹のときなどはヘラジカやアシカなどを襲って食べることもあります。

鋭い爪の生えた前足から繰り出されるパンチは強烈で、ドラム缶でも変形させることが可能です。更に本種を含むヒグマの仲間には一度口にした獲物の味を覚える、執着した獲物を付け狙うといった習性があることから1人でも人間が襲われると、そこから被害が拡大する傾向にあります。

 

5位 ホッキョクグマ

ホッキョクグマは北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸北部に生息し、体長1.8m~2.5m、最大体重は800kgにも及ぶ個体も存在する地上最大の肉食獣です。

獰猛な性格で主にアザラシを捕食することが多く、前足を使った強力なパンチは一撃でアザラシの首の骨を折るほどの威力があります。

また人間が北極圏で襲われる事件も多く、2011年にはノルウェーのスバーバル島にキャンプに訪れていた少年が深夜テントで休んでいたところをホッキョクグマに襲われて頭を噛まれ、鼻を殴りつけて撃退したものの頭蓋にクマの牙が刺さったまま病院に搬送されるという事件も起こりました。少年は一命をとりとめましたが、この時に同じキャンプにいた人々は皆ホッキョクグマの餌食になってしまったそうです。

 

4位 カバ

カバはアフリカのサハラ砂漠以南に生息し、体長2.8m~4.2m、体重1350kg~3200kg。基本的に草食ですが稀にインパラを襲って食べたり、シマウマの死体を食べたりすることがあります。

普段はおとなしい性格ですが、縄張り意識が非常に強いことから、自分のスペースに侵入されると容赦なく排除にかかり、アフリカでの動物が原因で起こる事故で最も多いのはカバに襲われたことによるものとされています。

顎の力が非常に強く、150°も口が開くことからライオンですら頭を丸かじりされることがあり、泳ぐことが得意なうえに陸上でも時速50kmで走れることから水陸両方に縄張りを持つことも、カバによる被害が後を絶たない大きな理由です。

 

3位 シロサイ

シロサイはアフリカ南部の乾燥草原とヒガシアフリカに分布し、体長3.3m~4.2m、体重2000kg~3600kgとサイの仲間の中で最大の種です。

陸上動物ではゾウに次ぐ巨体の持ち主であり、草食で普段は大人しいものの警戒心が強いことから、危険を感じると角を突き出して時速50km以上のスピードで突進してくることがあり、興奮状態のサイには大型肉食獣でさえ近づくことが困難です。

また全身の皮膚がとても硬く、あらゆる動物の中でトップクラスの防御力を持つためトラやライオンの爪でさえサイに傷をつけるのは難しいと言われているのです。角も骨ではなく皮膚が更に硬化したものであるため、折れることがあっても再生します。

 

2位 キリン

キリンはアフリカのサハラ砂漠以南に分布し、頭頂長は4.5m~6m、体重800kg~1600kgと現生する陸上生物の中で最も背の高い動物です。

草食性で普段は大人しいものの雄同士が争うときは首をムチのようにしならせてぶつけあう姿が見られたり、ライオンなどの外敵に襲われた時は長い足と硬い蹄を活かしたキックで相手を蹴り上げたり踏みつけたりして応戦します。

可愛らしい顔立ちからは想像ができませんが、成獣のキリンであればライオンの群れが相手でも6頭程度であれば軽く蹴散らせるともされ、少し蹴られただけで10m程体が飛ばされてしまうことも珍しくありません。

 

1位 アフリカゾウ

アフリカゾウはアフリカのサハラ砂漠以南に生息し、体長6m~7.5m、体重6000kg~12,000kgと現生する全ての陸上生物の中で最大の大きさを誇ります。またインドゾウやアジアゾウといった他種のゾウと比べて、気性の荒い個体が多いのが特徴です。

群れで生活をするゾウはしっかりとした社会を形成する動物ですが、幼い頃に何らかの理由で群れから離れてしまうと狂暴化する傾向にあり、このような個体は村までやってきて無差別に人間や家畜を襲ったり、車や家屋を破壊することも見られます。

他にも成熟した雄は年に一度“マスト”と呼ばれる発情期を迎えると目と耳の間から強いにおいのする分泌液を出し、この間は非常に攻撃的になることが分かっています。このことから動物園で飼育される個体は、繁殖期でも性格の変化の少ない雌が多いそうです。

普段は比較的のんびりとした性格ですが、圧倒的なパワーを持つことから陸上生物の中で成獣のアフリカゾウに手出しができる動物はおらず、サイやカバ、大型の肉食獣などでも全く歯がたたず、ライオン20頭がかりでやっと1頭倒せるかどうかといわれています。

またゾウの特徴として知能が非常に高いことも挙げられ、人間の可聴域外の低音で会話ができる他に、人間の声を覚えて聞き分けることも可能で、象牙を狙う密猟者やアフリカの狩猟民族の成人男性の声が聞こえると隠れるといった行動も確認されています。

 

まとめ

生息域が違う野生動物が出会うことや群れで行動する動物が外敵と1対1で戦うことなどはあまりないため、最強生物のランキングには正確なデータというのが存在しません。

しかしながらアフリカゾウが陸上生物最強であることは間違いなく、2018年現在ハーバード大学が取り組んでいるプロジェクトでマンモスが再生でもされない限りはこの事実は変わらないでしょう。

また攻撃力ではなく生命力の強いものを最強とするならば、街中の苔の中にも生息するクマムシこそが宇宙空間でも生命活動を行えることから、地球上で最強ということもできます。



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