毒をもつ生物と言えば両生類や爬虫類、昆虫に多く見られますが、実は鳥類や哺乳類にも猛毒を持つ生物は存在し、無力な印象のある意外な生物が強力な毒を持っているということもあります。
現生する生物の中から、毒を受けた実験動物の半数が死に至るとされる薬物の投与量を示すLD50の値の少なさと、積極的に攻撃を仕掛けてくる殺意の高さの点から見た、まさに“生物兵器”の称号に相応しい恐るべき猛毒生物ベスト10を紹介していきます。
LD50とは?
LD50(半数致死量)とは、物質の急性毒性を示す指標の一つです。
致死量の一種として使われる数値で、投与した動物の半数が一定時間内に死亡する用量のことを言います。
LD50の値が小さいほど致死毒性が強いことを示しており、"Lethal Dose, 50%"を略してLD50と書きます。
15位 タイガースネーク
タイガースネークは、虎柄の模様を持つ全長100~180cm、最大210cmに達する猛毒ヘビで、オーストラリアに広く分布しています。
出血毒と神経毒から成るLD50=0.133mg/kgの猛毒を有しており、人に対する致死量は0.6mgですが、タイガースネークは一咬みで26.2mgもの毒を注入します。
大人しい性格の為、追い詰めたり攻撃しなければ人間を襲うことは稀ですが、咬まれた場合の致死率は40~60%と極め高く、「陸生最強の毒蛇」とも言われ、オーストラリアの危険なヘビランキング第一位に君臨しています。
14位 イースタンブラウンスネーク
イースタンブラウンスネークは、主にオーストラリア東部に自生する猛毒ヘビです。
タイパンに次いで世界で2番目に強い毒を持っており、主に神経毒と出血毒からなるその毒の強さはLD50=0.0365mg/kgで、ひと咬みで20人分の命を奪えるほどの毒液を体内に注入します。
オーストラリアでのヘビ咬傷死亡事故の約60%がこのヘビによるものと言われています。
体長約1.5m、最大で2.4mほどの細長いヘビで、非常に活発で日中に活動しており、ネズミやカエル、トカゲや鳥などを餌にしています。
熱帯雨林などの湿地帯を除く、ほとんどの場所で生息が確認されており、最近では農地や郊外の民家の庭などでもよく目撃されることがあり、時には家の中に入ってくることもあるということです。
13位 カツオノエボシ
別名「電気クラゲ」とも呼ばれるカツオノエボシは、触手に刺されると電気が走ったような激痛を感じるLD50=0.05mg/kgの猛毒を持っています。
この毒で小魚や甲殻類を仕留めて捕食しています。
太平洋、大西洋、インド洋に広く分布しており、日本でも本州の太平洋沿岸でよく見られ、カツオが到来する時期に海流に乗ってきて、浮き袋の見た目が烏帽子に似ていることからカツオノエボシと呼ばれるようになったそうです。
普段は沖合を漂っていますが、風によっては海岸近くまで吹き寄せられてくることもあり、体は透明で青みがかっているため海の色に溶け込み、触手も見分けにくいため、気づかずに刺されてしまうことがあります。
更に、場合によっては砂浜に打ち上げられていることもあるため、子供などが不用意に触ってしまうと非常に危険です。
また、実はカツオノエボシ1個体に見えるものは多数のヒドロ虫が集まって群体を成したものです。
1つ1つのヒドロ虫は個虫などと呼ばれ、個虫は互いに融合して体壁は一続きになっており、触手・ポリプ・刺胞嚢などを形成しています。
内部には栄養や老廃物などを運搬する空洞があります。
12位 タイパン
タイパンは、オーストラリア北部に生息する最大全長4mにもなる大型のコブラです。
沿岸部、森林地帯、放牧地、耕作地など幅広い環境に生息しており、オーストラリア北東部のクイーンズランド州ではサトウキビ畑でよく見られ、畑に生息するネズミなどの小型哺乳類を餌としています。
動きが素早く、獰猛な性格で、敵に対して複数回噛みついて毒を注入し、獲物が動かなくなってから捕食します。
LD50=0.025mg/kgという非常に強い神経毒(出血毒や溶血毒も含む)を持っており、毒量も多く、一噛みで注入する毒の量は成人男性の致死量の10~12倍で、現代でも未治療の場合は致死率100%という非常に危険な生物です。
11位 カバキコマチグモ
カバキコマチグモは日本全土に生息する最強の猛毒グモです。
LD50=0.005mg/kgという在来種の中で最も強い毒を持ち、国内のクモ刺咬症例の大半を占める毒グモでもあります。
クモの巣を作る事は無く、ススキなどイネ科の植物の葉を巻いて巣を作る習性を持ち、夜間草むらを徘徊して昆虫などを捕食しています。
産卵・育児期に巣を守るメスは攻撃性が高くなり、不用意に巣を壊して咬まれたり、交尾期に人家に紛れ込んだオスに咬まれるなどの事例があり、症例は交尾期の6月から産卵期の8月に集中しています。
非常に複雑な「神経毒」「組織毒」を持ち、毒液には獲物を麻痺させるための神経毒以外にカテコールアミン、セロトニン、ヒスタミン、スペルミンなどを含んでいます。
また、カバキコマチグモは夏に100前後の卵を産み、生まれた子グモは母グモにとりついて体液を吸い取り、30分ほどで母グモを絶命させてしまうという、私達から見ると非常に恐ろしい習性を持つ生物でもあります。
10位 ズグロモリモズ
引用:http://charismaticplanet.com/hooded-pitohui-first-documented-poisonous-bird/
現生する鳥類で毒を持っているものはズグロモリモズ、ズアオチメドリ、チャイロモズツグミ、ツメバガンの4種が確認されています。
中でもインドネシア・パプアニューギニアに生息するモズヒタキ科に属するズグロモリモズは、ヤドクガエルに近い成分の毒を持ち、LD50=0.002mg/kg。
1990年にシカゴ大学の研究者がニューギニアの熱帯雨林でこの鳥に引っかかれ、付着した羽毛を舌にのせたところ口と鼻の粘膜に麻痺を感じたことから毒を持っていることが確認されました。
ズグロモリモズの持つ毒はホモバトラコトキシンと呼ばれ、餌となる甲虫から摂取した毒を羽毛と皮膚の間に溜め込んでいることが分っています。
ホモバトラコトキシンはマウスに注入すると18分で死に至る程の強い毒性を持ちますが、ズグロモリモズに噛まれたり引っかかれたりしたことが原因で体内に入ることはまずないため、主に自分を捕食しようとする外敵に対してのみ毒を使用していると考えられています。
9位 カリフォルニアイモリ
カリフォルニアイモリは北アメリカ西部に生息する体長15cm~20cmの生物で、暗い茶色の背と鮮やかな黄色やオレンジ色の腹を持ち、外敵に襲われると腹部を見せて猛毒を持っていることを警告する習性があります。
毒を持つイモリは全世界で10種類程度が確認されていますが、中でも一番強い毒を持つのがこの種です。
カリフォルニアイモリの持つ毒はフグと同じテトロドトキシンでLD50=0.01mg/kg。
背中にあるイボから毒を分泌しておりヘビなどに丸呑みされた場合は、毒を使ってヘビを殺して体内から出てくることも確認されています。
人間がうっかり触ってしまった場合は直ちに水で洗い流せば被害は出ないとされていますが、万一口に入れてしまった場合は体が麻痺して成人男性であっても死に至る危険があります。
8位 オニダルマオコゼ
別名“ストーンフィッシュ”とも呼ばれるオニダルマオコゼは、海底の石に擬態して獲物を待ち伏せする性質を持つオニオコゼ科の生物。西太平洋~インド洋の広い海域に生息し、背鰭・腹鰭・尾鰭に毒刺を持ち、これを使ってストナストキシンと呼ばれる神経毒を攻撃対象に注入します。
ストナストキシンはLD50=0.8mg/kgと猛毒ですが、それ以上にオニダルマオコゼに刺された場合に恐ろしいのが直接的な刺痛。
医学文献では、刺されてから10分~15分以内にあまりの痛みに発狂する人が多数であること等が記されており、実際2010年に沖縄県名護市でオニダルマオコゼに刺された男性は痛みから意識を失い、そのまま心肺停止、程なくして亡くなったという記録も残っています。
ベテランのダイバーすら気が付かない程オニダルマオコゼは擬態することが上手いうえに、毒刺も長いもので4cmもありビーチサンダルなども貫通してしまうため、毎年被害者が出ている恐ろしい生物です。
7位 ヤドクガエル
アマゾンの原住民が矢に塗る毒として用いたことが名前の由来となっているヤドクガエルも、LD50=0.005mg/kgの猛毒を持つ生物。
南アメリカと北アメリカ南部に生息するヤドクガエル類は全て毒を保有していますが、中でも危険なのがモウドクフキヤガエル、ココエフキヤガエル、ヒイロフキヤガエルの3種です。
これらはズグロモリモズと同じバトラコトキシンという猛毒を含む粘液を常に体の表面に纏っており、触っただけでも死に至る可能性があります。
バトラコトキシンは1オンス(28g)もあれば250万人以上の人の命を奪えるとも言われており、一匹のモウドクフキヤガエルから大型の獣を仕留めることができる吹き矢を50本も作ることができるのです。
現在モウドクフキヤガエルは絶滅危惧種に指定されているため毒の採取も制限されていますが、スタンフォード大学等の連合研究チームは2016年に24段階の化学合成で、モウドクフキヤガエル2匹分のバトラコトキシンを人為的に生成することに成功しています。
6位 コモドオオトカゲ
引用:https://www.anipedia.net/lagartos/dragon-de-komodo/
全長2m~3m、平均体重70kg、インドネシアのコモド島近辺にのみ生息するコモドオオトカゲは鋭い牙こそ持たないものの、下顎にある5つの腺室に毒を蓄え、歯の隙間から出した毒液を噛みついた対象の体内に送り込むことで狩りをします。
コモドオオトカゲの毒は神経毒ではなくヘモトキシン等の心血管系を攻撃するもので、血圧を急降下させて血液の凝固を妨げる効果を持ちます。
そのため長さ2cm~3cmのノコギリ状の歯で噛まれただけでも出血が止まらなくなって死に至るのです。
長い間この症状はコモドオオトカゲの口内に生息するバクテリアの影響で敗血症を起こしているだけと考えられていましたが、近年メルボルン大学の研究で体内にある毒が原因であることが判明しました。
そのため研究途上な面も多いものの、毒の強さはLD50=0.025mg/kgの毒蛇・ナイリクタイパンに匹敵するとも言われています。
一度噛みつくだけで相手を失血死させることができるコモドオオトカゲの狩りの成功率はとても高く、イノシシやスイギュウなどの大型の哺乳類すら容易く捕食されるほど。
人間が襲われることも稀にあり、2007年には観光目的の少年がコモドオオトカゲに噛まれて死亡、2009年には現地の猟師がジャングルで踵を噛まれて止血が間に合わずに死亡しています。
5位 ブラックマンバ
ヘビ毒は古くから殺人や処刑の手段にも利用されており、最古の医学書にさえヘビに噛まれた際の治療法が載っているほど人間と関わりの深い毒であります。
中でもアフリカ大陸東部から南部に生息するコブラ科のブラックマンバは、世界で最も多くの人間の命を奪ったヘビであると言われており、LD50=0.32mg/kg。
噛まれて一時間以内に処置をしなかった場合は死に至る程強力な毒を持ちます。
血清も開発されているのですが、ブラックマンバの生息する土地では医療環境が未発達であることも手伝い、犠牲になる人が後を絶たないのです。
更にブラックマンバは時速20kmとヘビ類最速の機動力を持ち、足場の悪い場所であれば簡単に人間を捉えることができます。
体長も最大3.5mとキングコブラに次ぐ大きさを持つため注入できる毒の量が多いことも特徴です。
しかし、コブラなどの猛毒を持つヘビの天敵として有名なマングースはブラックマンバをも捕食することができます。
ヘビ毒の多くは神経経路の一部であるニコチン性アセチルコリン受容体を標的とするのですが、マングースの受容体にあるアミノ酸の上には大量の糖が乗っており、これがヘビ毒の結合を阻止していると考えられているのです。
この免疫は独自のもので血液などを通して他の動物と共有することができず、ヘビ毒のαニュートキシンに対してマングースは少なくとも4回は耐性を進化させているとも言われています。
4位 ヒョウモンダコ
ヒョウモンダコは体長12cm程の小さなマダコ科の生物。
多くのタコ類の生物と違い墨を蓄える墨汁嚢を持たない代わりに、フグと同じ神経毒のテトロドトキシンを体内に保有し、対象に噛みつくことで唾液と共に毒液を送り込みます。
通常は黄みがかった体色に茶色の縞模様が浮かぶという姿をしており、岩やサンゴに隠れてひっそりと生きていますが、攻撃を受けたり身の危険を感じると濃い青色の斑紋を浮かび上がらせます。
この変化はヒョウモンダコからの最終警告であり、無視をして接触をした場合はオウム程度の大きさの嘴で噛まれて毒を注入されます。
噛まれた瞬間は無痛あるいは針でつつかれた程度の感覚しかなく、その数分後に口の渇きなどの初期症状が出て、2時間前後で死に至ることから、1967年にシドニー湾で海兵隊がヒョウモンダコの毒で命を落とす以前はあまり危険視されておらず、積極的な研究もされていませんでした。
解毒薬も無く、LD50=0.02mg/kgと強力なテトロドトキシンですが、健康な成人がヒョウモンダコに噛まれた場合、処置を受ければ翌日には仕事に行かれる程度の影響しかないことも多く、必ずしも噛まれたら死に至るという訳ではありません。
しかし2013年には九州以南の温暖な海域にしかいなかったはずのヒョウモンダコが神奈川県茅ヶ崎市で釣り上げられたことから、温暖化で生息域を広げている可能性も疑われており、特に体の小さな子供に不用意にタコを触らせないよう注意勧告がされています。
3位 アンボイナガイ
引用:http://www.australiangeographic.com.au/news/2014/03/cone-snail-pain-drug-is-non-addictive
奄美群島以南、西大西洋からインド洋にかけて広い範囲に生息するイモガイ科のアンボイナイガイは、沖縄では“ハブガイ”とも呼ばれる程、強い毒を持つ生物です。
イモガイ科の生物は口吻内に歯舌という器官を持っており、この歯舌を銛のように獲物に突き刺し毒液を注入して攻撃対象を麻痺させます。
アンボイナイガイはイモガイの中でも最強の毒性と最大の大きさを持ち、その歯舌はウェットスーツも切り裂くことができるため毎年30人前後のダイバーがアンボイナイガイの被害にあっており、そのうちの7割が死に至ることさえあります。
イモガイ科の生物の持つ麻痺毒はコノトキシンと呼ばれる脳の運動シナプスに攻撃を仕掛けるもので、LD50=0.012mg~0.03mg/kg。
面白いことにイモガイは種ごとに違う構造の毒性ペプチドを持ち、毒が標的とする箇所も異なるのです。
これは生息域が多様なイモガイが、種ごとの天敵にピンポイントで効く毒を持つよう進化した結果と考えられています。
巻貝科の毒液遺伝子は地球上で最も進化速度の速いDNA配列をしており、イモガイはかつては自らを捕食する魚から身を守る防御に使用していた毒を、より複雑かつ強力に進化させることで天敵であったものを逆に捕食するに至ったという履歴も持ちます。
つまり、イモガイ科の生物は毒を使って食物連鎖の順位を逆転させるという非常に有能な毒の使い手であり、このことから最も成功した有毒生物であるとも言われているのです。
2位 キロネックス
“殺人者の手”という意味の学名・キロネックスで知られるオーストラリア・ウンバチクラゲは、オーストラリア近海やインド洋南部に生息するネッタイアンドンクラゲ科の生物です。
体長は傘の部分が25cm~60cm、触手部分が3m~4m。
キロネックスの60本近くの触手には1本あたり5000個程の刺胞が付いており、人間がこれに刺された場合は2~3分で心臓麻痺を起こして絶命してしまうこともあります。
LD50=0.001mg/kgと言われているうえに透明の体色を持つため水中では完全に姿を隠せること、秒速2m程度のスピードで移動することができること、更には昼行性であることにより、オーストラリアではキロネックスによる被害が後を絶たず、海岸にはサメより危険な生物として注意を呼び掛ける看板も設置されているほど。
体が大きいことから一度に注入できる毒の量が多量であることもキロネックスの恐ろしさのひとつです。
自らより大きな魚をも一撃で殺して食べるキロネックスですが、唯一ウミガメには毒が効かず逆にアカウミガメに捕食されることも。
また、キロネックスの刺胞はストッキング程度の厚さのものも貫通することが出来ないため、ウェットスーツを着用しているだけでも被害に遭う可能性を下げることができます。
1位 マウイイワスナギンチャク
引用:http://coconutislandnews.blogspot.com/2013/06/zoanthids.html
そもそも生物なのか植物なのかすら疑問に感じられますが、イソギンチャク類は花虫網に分類される列記とした海洋生物です。鑑賞用にもなる美しい姿を持つものも多いイソギンチャク類ですが、触手に付いた刺胞から毒を放ち自らを食べようとする魚から身を守るという性質があります。
中でもスナギンチャクの仲間の持つ毒は強力で、古くからハワイの原住民はこの毒を“門外不出の秘薬”として鏃に塗って狩りに使用していたとも言われています。
そしてスナギンチャクの一種であるハワイのマウイ島に生息するマウイイワスナギンチャクこそが、地球上で最強の猛毒を持つ生物であると考えられているのです。マウイイワスナギンチャクの持つ毒は神経毒のパリトキシンと呼ばれるもので、青酸カリの8000倍もの毒性を持ち、LD50=0.00025mg/kg。
ハワイではマウイイワスナギンチャクが群生する上を泳いだだけの男性が倦怠感や痙攣といった症状を起こしたこともあり、直接的な接触がなくとも人体に影響を及ぼすことが知られています。
というのも、マウイイワスナギンチャクの毒は海中の細菌と反応することで作り出されているからであり、水槽で飼育した場合には水と共に気体となって毒ガスよろしく影響を及ぼすことさえあるのです。
マウイイワスナギンチャクはマウイ島の中でもハナ海岸の入り江等ごく限られた場所にのみ生息しますが、日本近海にもオキナワイワスナギンチャクなど、含有量は低くともパリトキシンを持つスナギンチャクが生息しています。
そして、これらを餌にするアオブダイは摂取したパリトキシンを内臓に溜めることができるため、厚生労働省によると日本国内だけでもアオブダイを食べて中毒死に至った例が、1953年から2016年の間に8件も報告されているのです。
パリトキシンは過熱しても分解されないので、如何なる調理法でもアオブダイの内臓には猛毒が残ります。
そのため日本国内に限るならば、スナギンチャクよりもアオブダイに注意するべきであると言えるでしょう。
まとめ
“死”の文字が並ぶ記事となりましたが、生物毒は人間の命を奪うだけではなく様々な薬の原料としても役立っています。
HIVやアルツハイマー、筋ジストロフィー症という難治性の病気にさえ生物毒が特効薬となり得るという研究も進められており、実用化が待たれています。