その他雑学

【衝撃】海岸に流れ着いた驚きの漂流物12選

海岸に流れ着く漂流物といえば、どのようなものを想像するでしょうか。

ボトルに入れた手紙などロマンチックなものを思い浮かべる人もいれば、ゴミや海藻などもっと現実的なものをイメージする人もいるかもしれません。

周囲を海で囲まれた日本では、海から多くのものが流れ着いてきました。

昔の人たちはそれらを神様からの贈り物と考え、「エビス」と呼んで信仰の対象にしていたといいます。

現在ではそのような信仰はなくなりましたが、海からは時に大きな謎や神秘性を秘めたものが流れ着くことがあります。

大木やメッセージボトル、謎の生物、そして人の●●まで。

ここでは、世界の様々な海岸に流れ着いた衝撃の漂流物の数々を紹介していきます。

モントーク・モンスター

引用:allthatsinteresting.com

モントーク・モンスター(モントークの怪物)は、2008年7月に、アメリカの東海岸ニューヨーク州のロングアイランド島にあるモントーク岬で発見された謎の生物の死骸です。

それまでに知られていたどの動物とも似ていない、あまりにも奇妙な悪魔のような外見から、モンスターと呼ばれました。

モントーク・モンスターには、くちばしのようなものが見られ、歯も鋭く、体毛もないため、キメラのような未確認生物かと話題になりました。

発見場所から30キロほどの場所には、家畜疾病センターがあり、以前は軍の施設として使われていたこともあったため、ここで遺伝子操作によって生み出された新生物ではないかという説まででました。

この生き物は岬を歩いていた3人の女性によって発見され、マスコミに写真が贈られたといわれます。

モントーク・モンスターの死骸は、海に流されたか、誰かが持ち去ったのか、その後行方不明になってしまったため、DNA鑑定などによる調査はできませんでした。

しかし、なくなる以前に多くの人によっていろいろな角度からの写真が撮られていたため、これが専門家による分析の役に立ちました。

動物学の専門家などによる見立てでは、モントーク・モンスターは、アライグマ、もしくはボクサーかブルドックといった犬の死骸であるとされました。

遺体が腐乱していたために、このような奇妙な姿になってしまったのです。

疾病研究センターの所長は、この施設では一切の遺伝子操作は行っていないと言っています。

真偽は不明ですが、シェルター・アイランドに住む3人の男性が、見つけたアライグマの死骸に船の上で火をつけて、バイキング式の葬式をやったという証言もあり、もしかすると、これがモントーク・モンスターの正体だったのかもしれません。

フランスの海岸を埋め尽くしたスポンジ

引用:http://karapaia.com/

2017年、イギリスとフランスの間にあるドーバー海峡のフランス側パ・ド・カレー県の海岸が大量の黄色いスポンジ状の物体に埋め尽くされるという事件が起こりました。

この物体は、ブローニュ・シュル・メールからル・テュケに至るオパール海岸とも呼ばれる、約30キロの海岸線に広がっていたということです。

これが、いったいどこからやってきた、何の物体なのかはわかっていませんが、パラフィン臭がして、適度な硬さがあることから、建築などに使われるポリウレタン製品ではないかとみられています。

パラフィンのなかには、発がん性をもつ塩素化パラフィンもあるため、海水浴客やサーファーには注意が呼びかけられ、地元の漁師たちも漁を自粛する騒ぎになりました。

鳥肌の立つ謎の物体

引用:http://karapaia.com/

こちらの見るだけで鳥肌の立つような気持ちの悪い物体は、ある女性がニュージーランドの海岸で発見したもので、彼女は撮影した写真をフェイスブックにアップして「これが何なのか知っている人はいませんか」と問いかけました。

引用:http://karapaia.com/

この物体、よく見ると、表面にはたくさんの貝のようなものが付着しているのが分かります。

どうやらこれは、エボシガイ(グースネックフジツボ)と呼ばれる固着性の甲殻類の1種のようです。

引用:ja.wikipedia.org

エボシガイは、体を5枚の白い殻板に覆われた頭部分と殻板のない柄部分からなり、唐板は白くてなめらかですが、成長線という黒い筋があります。

エボシガイという和名は、見た目が烏帽子に似ていることからつけられました。

流木などの漂流物や船底などに集団で付着し、海面を漂って生活しており、全世界の海洋に広く分布する生き物です。

時には、この写真のように、漂着物と一緒に海岸に流れ着くこともあります。

しかし、なにも知らない人が、いきなり海岸で、まるでエイリアンのようなこんな物体を見れば、恐怖することは間違いありません。

写真でみても気持ち悪いですし、あまり長いあいだ見ていたくはないものですね。

謎の透明のボール

引用:http://karapaia.com/

2013年にアルゼンチンの海岸に大量に漂着していた謎の透明のボール。

ぶよぶよした水風船のようなもので、よく見ると、中に丸い粒のようなものが入っています。

これは、アメリカメロンボラ(ブラジルメロンボラ)という名の巻貝の卵なのです。

正確にいうと、透明のボールは卵を保護するためのカプセルで、中に入っているのは卵から孵化した貝の赤ちゃんです。

カプセルの中は、たんぱく質や糖質などの栄養をもった液体が詰まっていて、孵化した子供はこの中で成長することができます。

卵はこんなに大きいのですが、アメリカメロンボラ自体は小さな貝で、成長しても体長は5センチ前後です。

なぜこのように大きなカプセルに卵を産むのかというと、このあたりの海底には卵を産みつけられる岩場などがあまりないためとされています。

インドネシアの巨大生物

引用:edmm.jp

2017年5月10日、インドネシアのマルク州にあるモルッカ諸島セラム島で、全長15メートルにもなる巨大な謎の生物が打ち上げられました。

このぶよぶよとした巨大な生き物はその正体がまったくわからず、北欧神話に登場するクラーケンではないかともいわれました。

とはいえ、さすがにクラーケンの死骸ではありません。

最初はダイオウイカの死骸ではではないかといわれましたが、引き揚げてみると、頭蓋や顎、骨などがあることから、イカではないことがわかりました。

専門家によると、この骨はクジラのもので、長い顎骨をもっていることから、ヒゲクジラの死骸であることがわかったそうです。

セコイアの大木

引用:sekach.com

アメリカの西海岸には、太平洋を渡ってきたゴミや流木などが流れ着くことがよくあるのですが、このセコイアの大木はそのなかでも最もとんでもないものといえるでしょう。

隣に立っている人と比べるとその大きさがわかります。

ヒノキ科セコイア属の針葉樹林であるセコイアは、世界有数の大高木で、高さは平均80メートルで、高いものになると、100メートル近くになることもあります。

セコイア属は、セコイアのみの1属1種となっています。

セコイアは、アメリカ西海岸の海岸山脈に磁性しており、アメリカスギやレッドウッドとも呼ばれます。

カリフォルニア州にあるレッドウッド国立公園にあるセコイアの木は、樹高世界1位~3位を独占しています。

西海岸の流木が多く流れ着く海岸では、ビーチで泳ぐ人に、流れてくる丸太でケガをすることのないように注意を促す看板が立っているのですが、そこには、「ビーチの丸太は人を殺す」という強い警告のメッセージが書かれています。

泳いでいる途中でこんなものにぶつかったら、たしかに、大ケガでは済まないかもしれませんね。

ニュージーランドの「海の怪物」

引用:http://karapaia.com/

2013年、ニュージーランドのプケヒナビーチで、9メートルもの体長に鋭い歯をもつ謎の「海の生物」が打ち上げられました。

まるで恐竜の死骸のようなこの生物で、その正体にはついてはワニやウツボなどいろいろな説が出されました。

ニュージーランド国立博物館の海洋生物学者アントン・ファン・ヘルデン氏は、特徴的な尻尾から、ニュージーランドでよく見られるシャチではないかという見解を発表しました。

ただ、シャチの死骸とは矛盾する部分もあって、はっきりとしたことはわかっていません。

132年前のメッセージボトル

引用:www.discoverychannel.jp

メッセージを入れたボトルを海に流すメッセージボトルは、大海原を流され、どこへ流れつくか分からないボトルに思いを馳せることができ、とてもロマンを感じることができるものです。

海を漂流するボトルは、いつ、どこへ流れ着くかわからないものですが、なかには、想像もできないほど、とんでもなく昔のメッセージボトルが流れ着くということもあるのです。

2018年1月21日、オーストラリアの西オーストラリア州ウェッジ・アイランドでこれまでで世界最古となるメッセージボトルが発見されました。

ボトルを見つけたのは、パース在住の写真家トーニャ・イルマンで、ウェッジ・アイランドの砂浜を散策していたときに、半分砂に埋まっている謎のボトルを見つけました。

古いボトルはインテリアとして飾るのにちょうどいいと思い、掘り出してみると、中には筒状に細く巻かれた手紙が入っていました。

手紙には、ドイツ語の文章が印刷されており、これは、1886年6月12日にドイツ海軍天文台がガラスのボトルに入れて船から流したものだということがわかりました。

手紙には、船の位置情報が記載されており、メッセージを見つけた人が発見場所と日付を記して返信するようにと書かれていました。

トーニャが発見する、じつに131年223日前の出来事でした。

このボトルは、ドイツの輸送小型帆船パウラ号によるもので、パウラ号は1864年から1933年のあいだに6000本ものボトルを海に送り出しました。

引用:www.itv.com

これは、ボトルがどこへ流されるかを知ることで、海流の流れを調査するためでした。

パウラ号は、イギリスのカーディフ港を出発し、インドネシアのマカッサル港へ航海中、通過したウェッジ・アイランドの沖でこのボトルを放流したとみられます。

2015年4月には、ドイツのアムルム島で、108年前のメッセージが入ったガラス瓶を見つけるという出来事があり、これがそれまでに見つかった最も古いボトルメールでギネス記録になっていました。

こちらはイギリス海洋生物学会から海流調査のために流されたボトルで、これを見つけた女性は手紙に書かれていた指示通りにこれをイギリスに送り返し、手紙に書かれていた報酬の1シリングを受け取ったそうです。

トーニャの見つけたボトルは、この記録を20年以上塗り替えたわけです。

エイリアン・フィッシュ

引用:http://karapaia.com/

エイリアン・フィッシュは、南アフリカ南部のケープタウン近くのデ・ケルデルスの浜辺で散策していたレアルドラ・フィッセルさんが発見した謎の生物の死骸です。

干からびた魚の死骸のようですが、見たことのない、なんともグロテスクな見た目をしています。

体長は15センチほどで、真っ赤な体に大きな目があり、体に対して口がかなり大きく、鋭い歯をもっています。

この写真は、ケープタウン大学の生物化学学部へと送られ、調査の結果、klipsuierという魚ではないかという結果が出ました。

klipsuierは、ムラサキガイやカサガイを主食とするウバウオ亜目の魚で、非常に鋭い歯をもっていることが特徴で、成長すると30センチほどになります。

klipsuierは南アフリカとナミビアの海岸線のみに生息し、岩場にへばりつくという習性があります。

このklipsuierは、死んだ後に干からびてしまったために、このようなおぞましい姿になってしまったようです。

巨大な目玉

引用:jp.reuters.com

2012年10月にアメリカのフロリダ州のフロリダ半島南東部ポンパーノ・ビーチで海岸を散歩していた男性が、砂浜の上にソフトボールサイズの巨大な青い眼玉を発見しました。

この目玉は、フロリダ州野生生物保存委員会に送られて鑑定が行われました。

最初はダイオウイカの目玉では?といわれていましたが、調査の結果、メカジキの目だということが判明しました。

このように、体の一部、しかも目玉だけが流れ着くのは非常に珍しいことで、漁師がナイフで切り取り、海に捨てたものではないかと考えられています。

ハリケーンが連れてきた謎の怪物

引用:www.aol.com

ハリケーン「ハービー」は、2017年8月末にアメリカのテキサス州に上陸して甚大な被害をもたらした大型ハリケーンです。

ハリケーンがもたらしたのは、災害だけではありませんでした。

テキサス州ガルフコーストの浜辺に、謎の巨大生物の死骸が打ち上げられていたのです。

この生き物には鋭い牙があり、私たちの知っているどの動物とも違って見えます。

腐敗が激しいため、正体は不明で、牙と胸びれのようなものが確認できるため、イルカではないかともいわれましたが、背びれのようなものは見えません。

国立自然史博物館の生物学者でウナギの専門家であるケネス・タイ博士によると、ファントゴス・スネーク・ウナギ(オニキンメヘビウナギ)ではないかということです。

これは、メキシコ湾から南米北部にかけての深さ30~90メートルの場所にいるウナギの一種で、巣穴に潜み、目や鼻だけを出して、通りかかった小魚などを捕食します。

テキサス沖に生息しており、オスは体長1メートル近くになることもあります。

しかし、テキサスに打ち上げられたものは体長1メートルを優に超えていました。

この死骸は海岸に放置されたため、そのまま腐敗が進行し、結局その正体はわからないままに終わりました。

セイリッシュ海の漂着する足首

引用:leisurego.jp

セイリッシュ海は、カナダとアメリカの国境付近に広がる海域です。

2007年8月20日、カナダのブリティッシュ・コロンビア州のジュデディア島の海岸で、1人の少女が砂浜に流れ着いた1足の大きなスニーカーを見つけました。

なんとなくその靴を拾い上げた少女は、直後、戦慄することになります。

靴からは靴下が見えており、その中には、男性の足首が入っていたのです。

この事件をはじめとして、セイリッシュ海では、人の足の入った靴の漂流物が相次ぐことになりました。

引用:ja.wikipedia.org

2件目の漂流物が見つかったのは、1週間後のことでした。

1件目の発見場所から40キロメートルほど離れたバンクーバー州のガブリオラ島でまた、人の足が入った靴が漂着しているのが発見されたのです。

この時は、地元の人々はきっとどこかで海難事故か航空機の墜落事故があって、その遺体の一部が流されてきているのだろうと考えていました。

この辺りは、昔から海からたくさんの漂流物が流れてくる場所で、セイリッシュ海の入り口にあるフラッテリー岬は、昔から難破船の残骸が打ち上げられる場所として「墓場岬」と呼ばれていました。

そのため、多くの人は今度もまたその類の事件だろうと考えたのです。

しかし、ではこの遺体がいったいなんの事故によるものかといわれると、特にそれらしいニュースが流れることはありませんでした。

そして、謎の漂着物は、その年だけで終わることはなく、翌2008年の2月にはバルデス島で3つ目の足が発見されました。

8月にはアメリカの海岸でも中身入りの靴が見つかり、その年の終わりまでにセイリッシュ海では4足もの足が発見されたのです。

最終的には、カナダのブリティッシュ・コロンビア州からアメリカ北西部のワシントン州にかけて、2016年までに17足もの中身入りの靴が発見されることになりました。

足首はどこから流れ着いたのか?

引用:news.biglobe.ne.jp

流れついた足首は男性のものもあれば女性のものもあり、右足も左足もありました。

たいていは腐敗しており、ミイラ化しているものもありました。

これらがいったいどこからやってきたのかは不明で、世界のマスコミからも注目を集めることになりました。

共通点と呼べるものは、見つかった靴がどれもスニーカーだったということですが、メーカーはナイキやアディダスなどバラバラで身元を特定できるようなものではありません。

それに、見つかったのはスニーカーばかりなのは、おそらく、サンダルのような履き物だと、漂流中に靴と足がバラバラになってしまうからだと考えられます。

いずれも見つかったのは足首のみで、頭部や胴体などは今にいたるも発見されておらず、これらの遺体がいったいなぜこの地域に流れ着いたかもはっきりとはわかっていません。

最初は、2004年に22万人もの犠牲者を出したスマトラ島沖地震の犠牲者の遺体が長い月日をかけて太平洋を漂流し、こうしてセイリッシュ海に辿り着いたのではないかともいわれました。

しかし、足首のうちのいくつかは、その後、カナダ在住の男性や女性であることがわかっており、この説は否定されています。

なぜ足首だけが流れ着いたのか?

引用:http://kowasugiru.blog.jp/

どうして足首だけが流れ着いたのか? という問いについては、一応の科学的な説明がなされています。

人間が溺死すると、海に沈んだ遺体は、やがて、肺や腸に溜まったガスによって浮き上がります。

このとき、胴体から最初に浮き上がるので、足は比較的、下方に位置することになります。

足首の関節は体のなかでも弱く、遺体の腐敗などで千切れることも多く、水死体には足がないことも珍しくありません。

そのため、遺体の足は漂流中に千切れて落ちたものと考えられます。

海を漂流する遺体は、小魚やカニ、エビといった生物に喰われることも多いのですが、この足首はスニーカーを履いているため、靴によって中身が守られるのです。

そして、足首だけが靴と一緒に流され、やがてセイリッシュ海へ辿り着いたというのがこの事件の真相だと考えられています。

ただ、これらの足首の持ち主がいったいどこでどのように亡くなったのかは今も不明のままです。

身元が分かっている足首には、カナダのブリティッシュ・コロンビア州に住む男性と、バンクーバー州に住む女性のものがあり、男性のほうはうつ病を患っていたことが、女性については橋から飛び降りて自殺したことがわかっています。

他にも、飛行機の事故で亡くなった人など、身元の分かっている人物のなかで何らかの事件に巻き込まれたとみられる人はおらず、この一件に事件性はないとされています。

ですが、中には1987年に死亡したとされる遺体もあり、20年以上もどこをどう彷徨っていたのかなど、いずれにしても謎の多い事件です。

まとめ

以上、海岸に流れ着いた衝撃の漂流物の紹介でした。

本当に、こんなものが海から流れてくるのかと驚くようなものばかりです。

なかには、今でも解決されないミステリーを秘めたものも存在しています。

生物の死骸などは海を漂流するうちに腐敗が進むため、できれば自分が発見者にはなりたくないと思うようなものも多いですね。

遠く離れた場所であっても、世界は海を通してつながっており、時に我々の想像もつかないような贈り物が流れつくこともあるのです。



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