5位.パテック・フィリップ / ヘンリーグレイブス・スーパーコンプリケーション
価格:2400万ドル / 約27億円
ヘンリーグレイブス・スーパーコンプリケーション(Patek Philippe Henry Graves Supercomplication)は、1933年に製造された黄金の懐中時計です。
パテック・フィリップの愛好家だった銀行家ヘンリー・グレイブス氏が製造を依頼し、設計に3年、製造に5年もの年月が費やされ、430個のネジ、110個の歯車、70個の宝石、その他1000個以上の部品全てが手作業で製作されました。
月の位相と年齢、日の出と日の入り、ニューヨークの天体図を含む永久カレンダーなど24の機能を有しており、「史上最も複雑な懐中時計」と評されています。
この時計は、グレイブス氏の死後、博物館に保管されていましたが、1999年に行われたオークションで世界有数のアートコレクターであるムハマド・アルターニ氏が1100万ドルで落札しました。
そして、2014年11月11日にパテックフィリップ175周年記念したサザビーズのオークションでは、2400万ドル(約27億円)という価格にて落札されました。
また、グレイブス氏は息子を交通事故で亡くしており、さらにムハマド・アルターニ氏もサザビーズで競売が行われる2日前にロンドンの自宅で死亡していることから、この時計は一部では「不幸を呼ぶ時計」とも呼ばれています。
この不幸の連鎖が単なる偶然によるもなのか、それとも懐中時計が持つ呪いなのか、それは誰にもわかりません。
4位.ショパール / 201-カラットウォッチ
価格:2500万ドル / 約28億円
スイス・ジュネーブに本社を置く高級時計・宝飾メーカー「ショパール」が作成したショパール201(Chopard 201-Carat Watch)は、その名の通り総計201カラットのダイヤモンドをあしらった超ゴージャスな腕時計です。
文字盤の周りにはハート型の15カラットのピンクダイヤと12カラットのブルーダイヤ、そして11カラットのホワイトダイヤがはめ込まれ、ブレスレット部分には花をモチーフに163カラット分のホワイトダイヤとイエローダイヤが散りばめられています。
この時計は、時計としては至って普通のクォーツ2針時計であり、「これは時計と宝石どちらでしょう?」と聞かれたら、誰もが間違いなく「宝石」と答えるでしょう。
正直言って、時計が付いた宝石ですよね。。。
3位.ブレゲ / NO.160 マリーアントワネット
価格:3000万ドル / 約33億円
NO.160 マリーアントワネット(NO.160 Marie Antoinette)は、1783年にパリの高級時計メーカー「ブレゲ」の工房に訪れた女王マリー・アントワネットの礼賛者という謎の人物が、彼女への贈り物としてブレゲ(Breguet)に注文し作成された史上最高傑作とも言われる時計です。
※一説には、彼女の愛人であったハンス・アクセル・フォン・フェルセンの発注であるとも言われています。
当時の最高技術と貴重な材料(金、プラチナ、ルビー、サファイア等)がふんだんに盛り込まれており、すでに宮廷時計師として長く活躍していたブレゲに時間やコストを制限することなく、全てを一任して製作された一品で、ブレゲの会社の記録によると、製造コストは最終的に3万フランに達したとされています。
この時計が完成したのは、なんと注文を受けてから44年後の1827年で、この時すでに王妃が亡くなってから34年が経過しており、ブレゲ自身も4年前に亡くなっており、ブレゲの息子が完成させました。
複雑を極め、起源や歴史も特異で、神話さえ生んだこの時計は、1983年にエルサレムの美術館から盗まれ、2007年12月に25年ぶりに発見されました。
この時計史上希に見る傑作は、今なおその数奇な運命が人々の妄想をかき立ててやみません。
2位.グラフ / ファシネーション
価格:4000万ドル / 約44億円
ファシネーション(The Fascination)は、ロンドンに本拠を置く世界的な宝石商「グラフ」によって製造された超高級腕時計です。
総計152.96カラットのホワイトダイヤが散りばめられており、洋梨型にカットされ中央に配置された38.13カラットのダイヤは取り外して指輪にすることもできます。
この時計は、2015年のバーゼルワールドで発表され、「世界で最も高額な変形腕時計」と言われています。
1位.グラフ / ハルシネーション
価格:5500万ドル / 約60億円
世界で最も高価な時計は、ロンドンに本拠を置く世界的な宝石商「グラフ」によって製造された「グラフ・ダイヤモンド ハルシネーション(Graff Diamonds Hallucination)」です。
プラチナのブレスレットに、総計110カラット以上のファンシーカラーダイヤモンドがあしらわれた超豪華なジュエリーウォッチです。
この豪華絢爛な腕時計は「幻」を意味するハルシネーションと名付けられ、2014年のバーゼルワールド(スイス・バーゼルで毎年行われる世界最大の宝飾と時計の見本市)で発表されました。
それにしても60億円って、わざわざ時計にする意味があるのでしょうか…
一般人の私には理解できませんねwww
まとめ
いかがでしたでしょうか?
世界一高価な時計1位と2位にはグラフの超高級時計がランクインしました。
しかし、ハッキリ言って時計としてではなく、宝石の価格ですよねwww
時計としては、個人的には3位の「マリーアントワネット(ブレゲ)」がNo.1だと思います。
皆さんはどう思いますか?