昔話や学校で飼育していたウサギなど、私たちにとってとても身近な存在なのですが、世界最大のウサギがいることをご存知でしょうか?
今回は、世界最大のウサギ10種をご紹介をさせていただきます。
まずは、小さめ?とは言っても、平均のウサギよりもちょっと大きく育つタイプからです。
10.フレンチ・ロップ-(4.5~7.0 kg)
フレンチ・ロップは、フランスが起源です。1850年頃にイングリッシュロップよりも大型を作りたいと、イングリッシュロップとバタフライラビットの交配により作られました。
ずんぐりとした体形で、耳がとても長いのが特徴です。最も耳が長いもので40センチもあります。
体重は成熟していると4.5 kg以上になります。
一番の印象で大きな姿にビックリしてしまいますが、性格はとてもおだやかです。
ただ、後ろ足の蹴りが力強いので、コミュニケーションを沢山とる必要があります。
9.シルバー・フォックス-(5.0~5.4 kg)
シルバー・フォックスはアメリカが起源のウサギで、白く輝いている差し毛が全身に生えている独特な被毛が特徴です。
もともとは、食肉や毛皮の利用の為、品種改良で大型化をされました。
名前の由来は、始めは1925年にアメリカンヘビーシルバーとして公認登録をされましたが、1929年に被毛の色や綿密さが美しい毛皮のシルバーフォックス(銀狐)に似ていることから、シルバー・フォックスと改名をされました。
生まれた直後は全身が真っ黒い毛に覆われているのですが、生後4週間を過ぎた頃から白い毛が混じってきて、ほぼ4か月が経過すると白い差し毛が全身に見られる様になります。
平均体重はオスが 4.5~5 kg で、メスが5~6 kgと一般的にメスの方が大きめです。被毛の色は黒の他に青、チョコレート、ライラック、白などさまざまな色があります。
目の色は、黒色です。性格はとても温厚で、社交的です。
8.ジャイアント・チンチラ - (4.5~7.3 kg)
ジャイアント・チンチラは、1921年にアメリカのミズーリ州で、大型の毛皮を作り出すために開発をされました。
開発当初は純血腫のチンチラの交配をしていましたが、1921年に白いフレッシュジャイアントとブルーノアメリカンとの交配にて、現在の品種を作ることに成功しました。
体は肉付きが良く幅広な体型で、身長も長め。一瞬でみるとフレッシュジャイアントと間違えてしまう程に大きさや体つきがよく似ています。
体重は、平均で4.5 kg~7.3 kg程。生後2か月で3 kg程になり、一般的なウサギよりも成長が早いです。
被毛は、本物のチンチラと同様に毛先が波状の模様があるのが特徴です。性格はおだやがです。
7.チェッカード・ジャイアント - (5.0〜11.3 kg)
チェッカード・ジャイアントは、19世紀末にかけてフランスのロレーヌ地方が起源とされているウサギで、20世紀初めにアメリカに輸出されて以降とても人気の品種です。
イギリスではジャイアントパピヨンの呼称として知られています。
チェッカード・ジャイアントは、楽器のマンドリンのような体型をしており、全体的にほっそりしているように見えますが筋肉質で、広い頭と力強さのあるガッシリとした手足を持っています。
見た目はジャイアントパピヨンに良く似ていますが、チェッカード・ジャイアントは、模様がマーブル模様で被毛は短めです。平均体重は5.0~11.3 kgで、当初は全身の色が、多色または自然の色をしていました。
品種改良により、白に黒の斑点模様か全体がグレーで、黒の斑点模様が一般的になりました。普段の性格は穏やかなのですが、飛び跳ねて遊ぶことも大好きです。
ただし、ストレスを与えてしまうと落ち着きがなくなってしまう場合もあります。
6.ブリティッシュ・ジャイアント- (5.7~11.3 kg)
ブリティッシュ・ジャイアントは、1940年代にイギリスで、多様な色を作るのために品種改良して生まれました。
すべての英国の品種の中で最も大型ですが、イギリス以外ではほとんど知られていません。
ブリティッシュ・ジャイアントの被毛は、ミディアムでとても密集しており柔らかです。
個体が大きいので手足も大きめで、平均体重は5.7~11.3 kgで、色は白、クロテン、オパール、青、グレー、黒と様々な色が存在します。
性格は、忍耐強く、落ち着いた性格です。
5.ハンガリアン・ジャイアント- (5.4~6.8 kg)
名前からもお分りのようにハンガリーの品種で、様々な品種と野生のウサギの交雑種です。
現在も主に、食肉用に大型化するように品種改良をされています。
ヨーロッパ(ハンガリーでは一般的)食肉の需要が多い理由により、昔から生産をされています。
平均体重は5.4~6.8 kgで、成熟すると7.5 kgほどになることもあるそうです。
色は品種改良により複数あり、耳は直立で外側の色が濃く、内側が薄い色になっています。
4.スパニッシュ・ジャイアント- (5.7~6.8 kg)
スパニッシュ・ジャイアントはスペインが原産で、Lebrel EspanolとBelierの交配によって作られた品種です。
被毛が短く非常に密度が濃くて柔らかで、耳が長く直立しています。
残念ながらヨーロッパでは一時期ウサギ食肉のブームがあり、スペイン・ジャイアントの数が急激に減少してしまったために、現在はとても希少な品種です。
平均体重は5.7~6.8 kgです。
3.ブラン・ド・ブスカ - (5.0~7.0 kg)
ブラン・ド・ブスカは、1906年にフランスで最初に飼育されたのが起源です。
アルジャンテシャンパン、アンゴラとフランデルジャイアントを品種改良したウサギで、イギリスのウサギ協会に承認されています。
全体的に力強い筋肉質で、耳は長く、体型はセミアーチ型です。被毛はアンゴラ系の絹のような手触りで柔らかいです。目が赤色で、全身が純白色です。
ブラン・ド・ブスカの平均体重は、5.0~7.0 kgで、色は純白のみです。
性格は温厚ですが、アグレッシブで人が大好きです。知能が高いので、訓練にも適応できる個体もいます。
2. コンチネンタル・ジャイアント - (5.0~11.3 kg )
コンチネンタル・ジャイアントは、世界最大のウサギであるフレミッシュジャイアントの子孫にあたる品種です。
コンチネンタル・ジャイアントには、二つの種類があり、コンチネンタル・ジャイアント・カラーとコンチネンタル・ジャイアント・ホワイトです。
この二つの種類は、イギリスウサギ協会に認定されています。
体型はセミアーチ型で、筋肉質。頭は丸みを帯びており、頬がふっくらしています。目は丸く、耳は太目の直立型です。メスよりもオスの方が頭が大きめなのが特徴です。被毛は光沢のあるダブルコートで、アンダーコートも密集していてフカフカです。
平均体重が5.0~11.3 kgなのですが、個体によりますが中には、ギネス記録をもつ体長120 cm以上の個体もいます。しかも体重が20 kg近くなので、大型品種として知名度と人気が高いです。
色はライトグレー、スチールグレー、子鹿、砂、黒、および白を含むさまざまな色があります。性格はおとなしいのですが、好奇心旺盛でもあります。とてもフレンドリーで、他の動物に対してもやさしいです。
1.フレミッシュジャイアント- (6.4~11 kg)
フレミッシュジャイアントは「フランスの巨人」と言う意味を持つベルギー原産の世界最大のウサギです。
16~17世紀頃に食肉用として、オランダのパタゴニアラビットと大型種と交配させたものが元とされています。
ウサギの大型種の中には、このフレミッシュジャイアントと交配をして生まれた品種が多く存在します。
体形は肉付きが良く、手足も太目でしっかりとしています。被毛は、短毛種のダブルコートです。
成熟するまでに1年ほどかかりますが、大きく成長した個体のなかでは、体重が20 kgを超えているものもいます。
通常の大きさでも、耳の長さが17~20 cmほどもありますので、巨大なぬいぐるみのようです。
一般的な平均体重は6.4~11 kgで、色:ライトグレー、ブラック、サンディー、フォウンなどがあります。性格はおだやかで、おとなしいです。好奇心も旺盛で、社交的でもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大型のウサギは体が大きいからなのか、おとなしい性格が殆どのようです。
でも、ウサギはストレスが溜まってしまうと、タップ(後ろ足で床をバンバンと叩く仕草)をすることがありますが、巨大に成長したウサギの場合は、床に穴が開いてしまうかも知れませんね。
また、海外で食用肉として品種改良をされているという、悲しい現実もある事をこの機会に知る事ができました。
でも、ぬいぐるみの様に愛くるしいウサギたちを見ると癒されますね。