地球上に人類が誕生して数万年。
これまで人類は世界に存在する多くの謎を解明して、ここまで発展してきました。「発展にすること=新たな謎を解明すること」と言っても間違いではないかもしれません。
しかし、世界には未だ解明されていない謎がいくつも存在します。今回は未だ未解明の世界の謎をご紹介します。
コスタリカの石球
コスタリカの石球は、1930年代の初め、コスタリカの密林で発見された謎の石の球体です。
直径2センチメートルの小さなものから、直径2メートルを超える大きなものまで、現在までに200個以上が発見されています。
これらの石球は、西暦300~800年頃に繁栄したディキス石器文化の遺跡という考えが有力ではあるものの、いつ何の目的で作られたのかはわかっておりません。
太陽の謎
太陽(恒星)は他の惑星と異なり、はっきりとした表面が存在しません。かつて「太陽は気体で構成される」と考えられていましたが、「内部重力の影響で表面は気体だが、内部は液体ならびに固体で構成されている」とする説もあり、21世紀初頭では「太陽の内部はプラズマや超臨界流体等の固体でも液体でも気体でもない第四の状態となっている」とする説が最も有力となっています。このように太陽の内部構造については今も結論が出ておらず謎とされています。
また、太陽の表面温度は約6,000度であるのに対し、太陽を取り囲むコロナは約200万度という超高温であることがわかっています。しかし、なぜコロナがそれほど超高温になるのかは解明されておらず、太陽最大の謎とも言われています。
水の謎
水は0℃以下になると「氷」になることは誰もが知っていることだと思います。しかし、実は氷はこれまでに17種類が発見されており、もしかすると他にも種類があるかもしれないと言われています。
また、水に塩を加えると表面張力が上がり、理論上は蒸発率は下がるはずなのに、実験ではほとんど蒸発率に変化が見られないなど、水が蒸発するメカニズムについては未だ完全には理解されていません。
更に、水をゆっくり冷却すると0℃以下でも凍らない過冷却という現象が起こります。さらに冷却を続け-38度より低い低温領域になると分子の結合に規則性がない「アモルファス氷」と呼ばれる結晶になることがわかっています。
この「アモルファス氷」は、固形で流動性がないという意味では「固体」ですが、分子構造に規則性がないという点では「液体」と同じであり、固体なのか液体なのかよくわかっておりません。
ピラミッドの謎
ピラミッドはエジプト・中南米などで見られる四角錐状の巨大な石の建造物です。とくにギザの三大ピラミッド(エジプト)は有名で世界遺産にも登録され人気観光スポットになっています。
古代エジプト文明が造ったことで知られていますが、「石をどうやって積んだのか」「ピラミッドの面が正確に東西南北を向くように設計されている理由」など、謎とされる部分も多く、近年ではピラミッド内部に謎の部屋が存在することもわかっています。
デリーの鉄柱
デリーの鉄柱は、インド・デリー市郊外のクトゥブ・ミナール内にある錆びない鉄柱です。
99.72%という高純度な鉄(純鉄)で作られており、直径は約44cm、高さは約7m、重さは約10トンというその鉄柱は、415年に建てられたといわれており、それから1500年以上のあいだ地上部分に限り錆が内部に進行していないことで知られています。
しかし、鉄は高純度だから錆びないというわけではなく、金属工学の専門家でインド工科大学のバラスブラマニアム博士によれば、99.72%の純度ならば50年ほどで錆びるといいます。
錆びない理由としては、この地方で産する鉄は不純物としてリンを大量に含んでおり、製造過程で鉄柱を叩くことにより、リン酸化合物の皮膜が鉄表面を覆う事で錆に強い特性が生まれたという説が有力です。
しかし、同様に錆びない鉄製品などは残っておらず、リンを含みすぎると鋼材は脆くなってしまうため、1500年以上も錆びずに形を残す鉄柱がどのようにして造られたのかは解明されておりません。
邪馬台国
邪馬台国は、2世紀~3世紀に日本列島に存在したとされる国のひとつで、卑弥呼を女王とし、倭国連合の都があったとされていますが、邪馬台国が日本列島のどこにあったのかは諸説あり定かではありません。
また、卑弥呼を宗主とする小国連合(邪馬台国連合)がヤマトを拠点とするヤマト王権につながったとも言われていますが、邪馬台国とヤマト王権の関係性についても解明されておりません。
宇宙の謎
アメリカやロシアを中心に、多くの国がロケットを打ち上げ、観測を続けている宇宙ですが、調べれば調べるほど新たな謎が生まれ、その不思議な空間は未だ多くの謎に包まれています。
宇宙の誕生、宇宙の大きさ、宇宙を構成する成分(ダークエネルギーや暗黒物質)については分からない事だらけですし、地球外生命体についても存在の可能性がある天体はいくつか発見されていますが、未だ確認はされておりません。
宇宙の謎については関連記事にまとめています。
【不思議】いまだ解明されていない宇宙の謎8選
月の謎
月は、毎晩夜になると空に現れる地球の衛星です。私たちにとって非常に身近な天体ですが、月には解明されていない多くの謎が存在します。
- アポロ計画により月から持ち帰った岩石や土の年代を測定したところ、200億年前~53億年前のものであり、月は約46億年前に誕生した地球よりも古いことが判明している。
- 月がどのようにして誕生したのかは不明。
- 月の大きさは地球の約8分の1程、他の天体の衛星の大きさは母天体の数千分の1以下であり、月は衛星としてはありえない大きさである。
- 月と太陽の大きさは1:400であり、地球から月と太陽までの距離も1:400のため、地球からみた月と太陽はほぼ同じ大きさであり、一直線に並ぶと皆既日食が見られる。このあまりにもよくできすぎている偶然の一致を説明する天文学的理由はどこにもない。
- 月は自転周期と公転周期とが完全に同期しており、地球に対して月は常に同じ面を向けている。
これらは全て現時点で解明されておらず謎とされています。
聖ヨゼフの螺旋階段
聖ヨゼフの螺旋階段は、米ニューメキシコ州・サンタフェのロレット教会にある「サンタフェの奇跡」と呼ばれる螺旋階段です。
一見普通の螺旋階段のように見えますが、実はこの螺旋階段には支柱がなく、現代の技術では再現不可能と言われています。
この螺旋階段の建設は伝説となっており、1873年に建てられた教会が完成間近になって設計者は2階へ上がる階段がないことに気付きました。しかし、新たに階段を作るにもスペースもなく大工にも階段の取り付けを断られてしましました。
途方にくれたシスター達がお祈りをしていると、どこからか灰色の髪の老人がやってきてこの階段を作ったのだそうです。しかも、道具は一本の鋸、T定規それに金槌だけで、木の釘は使われているが、鉄の釘は一本も使われていないというのです。
実際は、現代の建築技術を用いれば同じような螺旋階段を作ることは不可能ではないようですが、伝説ではたった1人の老人が作ったとされ、建設から140年経った今でも現役で使われており、10人が一度に登っても大丈夫ということです。
鉄仮面
鉄仮面は1669年から1703年まで30年以上にわたり、実際にフランスのバスティーユ牢獄に収監されていた囚人です。
1669年に、ルイ14世の大臣から監獄長サン・マールに預けられ、常に仮面をかぶっていて「もし人前でマスクを取ろうとすれば、その場で殺害せよ」との命令が出ていたため、牢獄で世話をしていた看守ですら素顔を知らなかったとされ、その人物が誰だったのかは未だ謎とされています。
また、鉄仮面という名前から鉄製の仮面を常に着用しているイメージですが、実際には布製のマスクを人と面会するときだけ着用していたと言うことです。
日本語の起源
日本語は、同じ漢字を使う中国語が起源だと思っている方が多いのではないでしょうか?しかし、中国語は漢字・漢語を通じて日本語の表記や、文法・語法などに強い影響を与えたものの言語学的には系統的関連性は認めらておりません。
その他にも朝鮮語やアルタイ語、アイヌ語などを起源とする仮説が説かれていますが、いずれも決定的なものではなく、日本語と他の言語との系統関係が未だ明らかになっておらず、その起源については解明されておりません。
バミューダトライアングル
死の海域として有名なバミューダトライアングルは、フロリダ半島の先端と、大西洋にあるプエルトリコ、バミューダ諸島を結んだ三角形の海域で、「魔の三角地帯」とも呼ばれています。
昔から船や飛行機、その乗務員のみが消えてしまうなどの伝説が存在する謎の海域で、通過中の船舶や飛行機が突如何の痕跡も残さず消息を絶つことがあるとされ、100年以上前から100を超える船や飛行機、1000以上の人が消息不明となっているとされています。
その原因については、ブラックホール説、宇宙人説、メタンハイドレート説、マイクロバースト説等、様々な説が唱えられていますが、そのどれもが科学的に証明されておらず、現在でも原因は解明されておりません。
メアリー・セレスト号
メアリー・セレスト号は全長約31メートルの帆船で、船長ベンジャミン・ブリッグズとその家族、乗組員の計10人は、1872年11月7日に工業用アルコールを積み、ニューヨークからイタリア王国のジェノヴァへ向けて出航しました。
しかし、それから約1ヶ月後の1月4日、ポルトガル沖で無人のまま漂流していたメアリー・セレスト号が発見されました。
ブリッグズ家族と乗組員らの消息は全くわかっておらず、最大の謎は「航行が十分可能な状態の船が、なぜ放棄されたのか」という点です。彼らの運命を巡って様々な推測がなされましたが、この事件は未だ解明されておりません。
Wow! シグナル
Wow! シグナル(Wow! signal)は、1977年8月15日にSETIプロジェクトの観測を行っていたオハイオ州立大学のジェリー・R・エーマンが、ビッグイヤー電波望遠鏡で受信した電波信号です。
狭い周波数に集中した強い信号で、太陽系外の地球外生命によって送信された可能性が指摘されており、72秒間に渡り信号を観測することに成功しましたが、以降の探査では同様の現象は見つけられず、その起源は謎のままです。
失われた都市アトランティス
アトランティスは、古代ギリシアの哲学者プラトンが著書『ティマイオス』などに記述した超古代文明です。
その後、フランシス・ベーコンのユートピア小説『ニュー・アトランティス』(1601年、未完)やジュール・ヴェルヌのSF小説『海底2万マイル』(1870年)などにより広く大衆に普及しました。
地中海にあるサントリーニ島の火山噴火によって、紀元前1400年ごろに突然滅んだミノア王国がアトランティス伝説のもとになったとする説など、アトランティスが過去に実在したとする説は世界中で数多く語られていますが、そのどれもが推測の域を出ることはできず、全ては謎に包まれています。
アトランティスなど超古代文明については関連記事にまとめています。
失われた世界の古代文明と超古代文明10選
世界の謎30選の続きは次のページでご紹介しています。
未だ解明されていない世界の謎【30選】