地球上にはたくさんの動物が生息しています。
そこで、動物に関する、知っておくと面白い雑学を集めてみました。
意外と奥が深い動物の生態や習性について、ちょっと詳しくなれる豆知識ばかりです。
名前に関する動物の雑学
トゲアリトゲナシトゲトゲ
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トゲがあるのかないのかよくわからない名前の昆虫が、「トゲアリトゲナシトゲトゲ」です。
そもそもハムシという虫にトゲがついている種類が発見され、「トゲハムシ」あるいは「トゲトゲ」と呼ばれるようになりました。
このトゲトゲの仲間でトゲのない種類が発見され、「トゲナシトゲトゲ」と名付けられました。
ですがその後、「トゲナシトゲトゲ」の仲間でトゲのある種類がいることがわかり、「トゲアリトゲナシトゲトゲ」と名付けられることになったのです。
つまり、トゲアリトゲナシトゲトゲにはトゲがあるということです。
モモチョッキリ
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オトシブミという昆虫の仲間に、「モモチョッキリ」という名前のものがいます。
オトシブミは葉を巻いてその中に卵を産み付ける昆虫で、この巻いた葉が落とし文のように見えることから名付けられました。
モモチョッキリは桃の木の葉を巻いて卵を産み付ける虫で、桃の葉をチョッキリと切り落とすことからこの名が付けられました。
モモチョッキリ、まるでアニメのキャラクターに出てきそうな可愛らしい名前ではないでしょうか。
タコイカ
タコなのかイカなのかよくわからない名前をしているのが「タコイカ」です。
タコイカの正式名称は「マッコウタコイカ」といい、深海に生息している非常に珍しいイカです。
幼少期は10本足なのですが、成長すると2本の触腕失われて8本足となります。
つまり、タコイカはイカの仲間ですが、タコのように8本足なのです。
体に関する動物の雑学
カメレオンの舌はジェット機より早い
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体色を自由自在に変えられるカメレオンですが、実は舌をものすごく速く動かすことができるのをご存じでしょうか。
カメレオンが舌を出す時の加速度は、最大で重力の264倍にもなることがわかったのです。
重力の264倍と言われてもピンとこないかと思いますが、ジェット機よりも速いと言われるとそのすごさがわかると思います。
カメレオンの舌は、普段はアコーディオンのように折りたたまれていて、舌を出す時には別の筋肉を使って舌を伸ばします。
舌の内部には特別な構造をしている弾力のある組織があり、この組織の構造によって、通常の筋肉の3倍の力を発揮できるとのことです。
カタツムリの歯はとても多い
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カタツムリの歯は人間の歯のようなものとは異なっていて、歯舌と呼ばれるやすり状のものです。
とても小さな歯がびっしりと生えている歯舌で、葉っぱなどを削り取るようにして食べているのです。
この小さな歯は、1列に約80本、その列が何百も連なっているので、合計12,000本ほどの歯が生えていることになります。
カタツムリは殻を作るために多くのカルシウムを必要としているので、カルシウムが含まれるコンクリートを好んで食べることがあります。
硬いコンクリートも食べられるほど、カタツムリの歯は丈夫なのです。
歯舌は使っているとすり減っていくのですが、そうすると新しい歯舌が作られて、何度も生え変わることができます。
ハエは足で味覚を感じられる
ハエの足の先には、味覚を感じる器官があります。
餌がハエの足に触れると、ハエは動きを止めてすぐに食事を始めるという効率的な仕組みをもっているのです。
ハエはよく手足をこすり合わせる動作を行っていますが、これは味覚を感じる器官を常に清潔に保つことで、より美味しい餌を探せるようにしているためだとされています。
また、ハエの前足からは液体が分泌されていて、このおかげでツルツルとした場所でも止まることができるのです。
ラッコは石を入れておくポケットを持っている
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ラッコの脇の下には、石を収納しておくポケットがあります。
脇の下に皮膚がたるんだ部分があって、ここにものを入れることができるのです。
ラッコは石を、貝殻を割って食べるために使っています。
ラッコはお気に入りの石を見つけると長い間使い続けるという習性があって、仲間に自分の自慢の石を見せることもあるといいます。
脇の下のポケットですが、石の他にも、食べきれなかった貝を入れておいたり、ガラクタなど遊び道具を入れておいたりと、とても重宝しているのだそうです。
生態に関する動物の雑学
ウォンバットのウンチは四角い
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ずんぐりとした丸っこい姿が愛らしいウォンバットですが、なんとサイコロのような四角いウンチをします。
四角いウンチを排泄する動物は、ウォンバットくらいだとされています。
ウォンバットには、自分の縄張りを糞を積み上げて示す習性があり、積み上げる際に転がってしまわないように四角いウンチをしているとされているのです。
ウォンバットは1日に80~100個の四角いウンチを排泄しています。
カメの性別は温度で決まる
カメの性別は、しっぽの長さと太さ、肛門(総排泄孔)の位置で見分けるのですが、生後3~5年ほどの成体でないと見分けにくく、子ガメの性別判定の方法はまだ見つかっていないとされています。
そんなカメですが、卵が産み落とされた時点ではオスか、メスか決まっていません。
孵化するまでの温度によってオスかメスかが決定するのです。
28℃以下ならオス、28~29℃ならオス・メス両方、30℃以上ならメスが産まれるのです。
これを温度依存性決定(もしくは温度性決定)と言います。
ナマケモノは満腹なのに餓死することがある
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ナマケモノは、木にぶらさがってほとんど動かず、排泄は週に1度程度という超低燃費な動物です。
お腹が減らないように無駄なエネルギーを消費せずに動かない生活をしています。
そんなナマケモノ、満腹なのになぜか餓死することがあるというのです。
ナマケモノは食べたものを消化するのに1ヶ月ほどもかかります。
ナマケモノは食べ物の消化を胃の中にいる微生物にしてもらっているため、消化までに長い時間がかかるのですが、微生物の活動が弱い場合には消化が十分にされず、ナマケモノは栄養を吸収できずに死に至ることがあるというのです。
習性に関する動物の雑学
コアラは水を飲まない
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コアラはユーカリの葉を食べることで知られていますが、ユーカリの葉から水分を摂取できるため、ほとんど水を飲まなくても生きていくことができます。
「コアラ」という名前は、オーストラリア原住民のアボリジニの言葉で「水を飲まない」という意味からきています。
ユーカリには毒があり、体内でユーカリの解毒を行うため、たくさんのエネルギーが消費されるので、コアラはあまり動かずに1日のほとんどを寝て過ごしているのです。
闘牛は赤い色に興奮しているわけではない
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闘牛では、マタドールが赤い布を持ち、牛が赤い布に向かって突進していきます。
牛が赤い色に興奮して突進しているように見えますが、実は牛ははっきりと色を判別することができません。
牛の目には、ほとんどが白と黒のほぼモノクロの世界に映っています。
牛は赤い色ではなく、ヒラヒラと揺れ動く布に反応して突進しているのです。
布の赤色に反応して興奮しているのは牛ではなく、それを観る観客の方だったのです。
プレーリードッグの家は目的別の部屋に分かれている
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プレーリードッグはオス1匹にメスが数匹とその子どもたちから成る家族集団で、地下に掘った広大な巣穴を家として生活します。
巣穴の中にはたくさんの通路や部屋に分かれていて、部屋にはそれぞれ用途が決められているのです。
部屋には、寝室、子ども部屋、トイレ、食糧庫、管理人室などがあります。
また、出口の近くには、外敵を発見するための見張り台(マウンド)があります。
まとめ
動物についての面白い雑学を、名前に関する雑学、体に関する雑学、習性に関する雑学に分けてご紹介しました。
身近な動物の雑学から、動物園で見かける動物の意外な姿まで、どれも話のタネになりそうなものばかりです。